朝食を食べた後…僕は学校に行くことにした。
「康友~、速くしなさいよ~ちょっと時間がまずいわ」
ギャン子は急いで着替える僕を急かす。ゆっくり食べ過ぎたのもあるがギャン子が通学時間に気付くまで僕を見続けていたため、余計に遅れた。
食べ始めたギャン子は凄かった。ギャン子に食べない選択肢はないらしい。凄い勢いで平らげた。僕より速く。
僕の方が速く食べ始めたのに…
どうやら、ギャン子は食いしん坊らしい。
唖然とその様子を見ていた僕に気づいたギャン子は、んふぅっと口を片手で上品に隠しながら微笑んだ。
そんなこんなで着替え終わった瞬間、ガチャとドアが開いた。
「ちぃ……着替えた?じゃ、行こ」
おい、ノックという間もなくギャン子は逃げた。原作同様、アグレッシブな子らしい。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
僕が言い、ギャン子が返す。この流れはギャン子が来ている時には毎回やっていることだった。一緒に入ればいるほど、思い出すという形で溢れてくるギャン子の僕の知り得る情報。
サザキカオルコことギャン子は僕の幼なじみだ。
ガンプラが好きで特にギャンが大好きな女の子だ。ツインテールにしているゴムにはギャンの盾がついている。知り合った切っ掛けは虐められている現場を発見し、助けたことだった。
原因はガンプラ。
この世界ではバトルシステム、GPベースが存在せずガンプラバトルが存在しない。そうなるとガンプラは原作ほど認知度はなく、さらに女の子のガンプラ好きなど余りいない。しかも金持ちで性格も鼻につく奴はいるのだろう。そんな容認があって虐められていた。
助けたというのは髪飾りを取り返した。ただそれだけだ。
そんな出会いから今までこの関係は続いている。
小学校から今まで続いている。小学校高学年で親が事故で亡くなった。それからは家に頻繁にくるようになった。
此処待てされてギャン子の気持ちに気が付かないほど僕は鈍感ではない。
「はやく、はやく~」
「待ってくれ~」
彼女は僕が来るのを待っている。
前の僕はどうだったか知らないが今の僕はハッキリとギャン子に魅力を感じている。前の僕も好感はあったのだろう。記憶を思い出している時、とても心が暖かくなった。
しかし、今の僕がこの答えをだすわけにはいけない。僕に関してわからないことはまだまだある。もしかしら、明日突然僕が消えて前の僕に戻るかもしれない。そんなことが起こるかもしれない今の僕は今はただギャン子との距離を今のまま保ちつつ関係を続けていくしかないと思うのであった。
「しかし……早い早い!カオルコ待ってくれ~」
「遅いわよ~、あんまり遅いと先に行くわよ~」
ぴゅーんと走るギャン子をみて良くも悪くも彼女自身が待ってくれるかどうか不安になった僕であった。
ギャン子のことだけで終わってしまいました。
次回学園にいけるといいな~と思います。
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