(説明ばかりで)本当に申し訳ない
ハーメルンの警告タグの境界がわからない
小説難しい
先駆者さんたちはどうやって博士を動かしていたのだろうか
そもそもオリ主である意味とは?
「私にもわからん」
※にわか知識
3/17 加筆
(で、俺はそのシンカイセイカンっていうのと戦っているカンムスの装備に憑依しちゃったってことですか? それでもって、今の性別は女だと?)
『そうだ。君は選ばれたのだ。』
選ばれたく無かったよ。
あれから、俺は博士からこの世界について聞かされていた。
ああ、うん。これは夢じゃなかったんだ……。これが……現実……ッ!
さっきはわからないとか言ったくせに、なんでそんな詳しいんだ。と聞いたら、
『君がどうして混乱しているのかはわからん。しかし君の置かれている状況については、ある程度の推測ができている。』
とのことだった。
いや、わからんがな。
それで、博士がいうに、この世界は俺のいた世界の平行世界……らしい。
『実験の途中にワームホールが出現してしまい、私とエミリーはそれに飲み込まれたのだ。』
ワームホールが出現する実験ってなんだよ。
ともかく。第2次世界大戦のあと、21世紀までは俺らの世界と同じような歴史だったのだが。
────深海棲艦。
21世紀初頭、突如として海に現れた人類に敵対的な生物群。
奴らは瞬く間に人類から制海権を奪い取り、そのせいで各国は鎖国状態に。
連絡を取ろうにも奴らの発する霧は電波妨害を起こすらしく、通信不能。これは衛星電話でも同様らしい。おっそろしいな……。
じゃあ航空機で直接連絡を取ろうとすれば、深海棲艦の艦載機に撃墜される有様。
奴らは名前の通り軍艦の名前で呼ばれ、駆逐艦クラスから戦艦クラス、強力なものは鬼や姫などと言われるそうだ。
容姿は獣のようなものから人型まで多種多様。
性質の悪いことに、奴らは既存の兵器が効かない。
正確には第2次世界大戦時の軍艦並みの装甲があるとのことで、最弱の駆逐艦でもそこは歴とした軍艦なのだ。対人火器は意味をなさない。
なら軍艦……この時代ではイージス艦が主なものだが、深海棲艦とは相性が悪かった。
単純に、イージス艦は装甲が薄いのだ。コンテナ船とぶつかって押し負ける程度には。
しかしこれは時代が砲弾よりミサイルを主としたものだからであって仕方のないこと。
さらに、前述の通り深海棲艦が発する霧は電波妨害を起こす。
ミサイルのロックオンシステムも使えないのだ。
ならば艦載砲はどうか。これは深海棲艦が小回りの効くものであったから効果が薄かった。
例えるなら自動車と戦車くらい、両者は攻撃力に差があったのだ。
かくして、攻撃手段の乏しい人類は深海棲艦に押されていった。
勿論、重装甲・重武装の軍艦も作った。
ところが前述の通り、深海棲艦は異常な機動力を持っているため、これも鉄くずと化した。
いよいよ追い込まれた人類は禁忌の武器、核に頼る。
されどクロスロード作戦にて米戦艦、ペンシルベニアが2発の核を耐えたように、深海棲艦もまた、核兵器の攻撃で殲滅されるようなことは無かったのである。
これについて、
(博士、それ本当? 核兵器耐えるの? やばくない?)
『冗談ではない。』
博士が珍しくマジトーンだったため、真実なのだろう。信じがたいが……。
とはいえ深海棲艦も無傷とは行かなかったようで、それなりに倒すことは出来たらしい。
だとしても核は有限である。ポンポン打ち出せるわけでもない。
しかも海で満足してればいいものの、陸に上がってくる個体までいる。
そこで考えられたのが、某ゲームで言われるアレ────ベルカ式国防術だ。
自国領土内で核爆弾を連鎖的に爆発させるという、狂気の沙汰である。
こうした努力の結果、人類の3割という多大な犠牲を払うことで、どうにか沿岸部を死守することが出来ている。
逆に言えば、ここまでしてようやく死守。反抗作戦はことごとく失敗し、ジリ貧なのは明らかだった。
そして、この絶望的な状況の中現れたのが、在りし軍艦の魂をその身に宿した少女たち────艦娘である。
彼女たちの武器────艤装は個人が運用できる大きさにも関わらず、その威力は軍艦の主砲に等しいものだった。
博士曰く、
『例えば拳銃ほどの大きさである12.7cm連装砲を艦娘が扱えば、その威力は実物の12.7cm砲と等しいのだ。これが戦艦の主砲ともなれば、わかるだろう? 逆に、深海棲艦の武器も同様のことが言えるのだ。』
とのこと。
これを聞いたとき、俺は一瞬、恐ろしいと思った。
だってそうだろう? 一見ただの少女だというのに、指を引けば船は吹き飛ぶし、人は消し炭になるのだから。
ただ、艦娘たちは人類に友好的なものたちらしく、言葉も通じる。感情もあるのだという。
人類はすぐに同盟を結び、彼女たちの力を借りて深海棲艦と戦うようになった。
人型としての機動力、艤装という破壊力をもつ切り札として。
中でも注目されたのが、彼女たちは深海棲艦の電波妨害を受けにくいということ。
短距離かつあくまで艦娘の艤装間でしかできないものであったが、情報をリアルタイムで運べるのは大きな意味を持っていた。
これまでは決死の覚悟で哨戒しても、撃墜されれば情報を持ち帰れなかった。
しかし艦娘がいれば事情が変わる。
たとえ撃墜されたとしても、情報は他のものに伝えられる。
哨戒で得た情報を元に深海棲艦のいない場所を割り出し、物資を輸送する。
万が一深海棲艦と遭遇したときのため艦娘を護衛につけた。
結果、追い込まれていた人類の活動領域は倍以上になった。
こうして、人類は反抗作戦を開始。現在ではなんとか深海棲艦と戦えているらしい。
────さて。
こんな話を聞かされて、まず思うことは。
(俺、生きていけるの? 世紀末よりやばくない? というか今の俺の状況やばくない? 海だよ? 海にいるよ?)
そう。俺は今、海の上空にいるのだ。つまり、敵の勢力圏にいることになる。
これはもう、だめかもわからんね。
目が見えるなら、俺の目は死んでいることだろう。
核兵器を耐え、船を吹き飛ばす武器を持ち、自動車並みの速度で追いかけてくる。
そんな奴らに、ただの人間が勝てるのか? いや、逃げれるのか?
答えは否。否である。皆死ぬしかないじゃない!
しかし、そろそろ目の前が真っ暗になりそうな気分の俺に、博士は諭すように話しかけてきた。
『エミリー、心配はいらんよ。君のその体はただの人間ではない。』
言われて、思い出した。
そう、俺は今、艦娘の"装備"なのだ。つまり、艤装である。
であるならば、深海棲艦に対抗する力があっても不思議ではない。
ないのだが…………。
(でもそれ根本的な問題解決になってないような? それと、今まで殺し合いもしたことのない一般人に命をかけたやり取りなんて無理ですよ。アニメや漫画じゃないんだし)
そう、そうなのだ。俺は生まれてこの方殺し合いはおろか、碌に喧嘩もしたことがないのだ。
70年戦争がなかった、平和な日本という国に生きた俺には突然の殺し合いなど無理。
ん? 俺は日本生まれだっけ? ……いや、それ以外にあるわけないか。
俺が考えこんでいると、博士は俺の不安を払拭するためか言葉を続ける。
『エミリー、君の意見はもっともだ。しかし言っただろう、
(どういうこと?)
『君のために、艤装のプロを呼んでおいたのだ。』
(艤装のプロ?)
博士がそういうと、俺の視界に掌サイズの小人が現れた。それも6人。
視界というか、気配というか……ううん、妙な気分だ。
容姿を見るに……女性だろうか? 軍服を着ているが。
その中の一人が話しかけてきた。赤いヘルメットを被った小人だ。
<はははっ、みてたよ、るーきー!>
なんというか、言葉は渋いが声は幼い。こう、背伸びした小学生のような印象を受ける。
艤装のプロ、といわれても首を傾げてしまうのは仕方ないと思う。
(博士、まだ子供では?)
『いや、彼ら……性別はないが、彼らは"妖精さん"と呼ばれる存在たちだ。』
(妖精さん?)
『そうだ。』
博士が言うに、妖精さんとは唯一艦娘を建造、および艤装を製作・整備できる存在らしい。
艦娘と共に現れ、その性格はイタズラ好きで自由気まま。
姿を見せることもまれで、妖精さんを見れるものは艦娘か気に入られた者だけなのだという。
また、艤装はこの妖精さんの許可がないと扱うことができない。
無理に使おうとすれば死を招くとも。無害そうな顔して恐ろしい。
…………あれ? 下手に動かそうとしていたら俺死んでた?
ちらっと様子を窺うと、妖精さんたちは微笑んでいるだけだった。こわっ!
当然のことながら、最大戦力である艦娘や艤装を解析し、量産しようという計画もあった。
しかし、いくら解析しても解明することはできず、結局ブラックボックスのままらしい。
開戦以来15年。未だ妖精さん以外に艦娘を建造したり艤装を造れる者はいない。
ある意味、人類の命運を握っている存在ともいえる。
ちなみに好物は金平糖らしい。かわいいじゃんか。
『つまり彼らは艤装のプロなのだ。君が戦えずとも、彼らが戦ってくれる。だから言ったのだ、
博士は妙案だろう? とでも言いたげだが……ちょっとまって欲しい。
(それ、俺いらないんじゃ? あとやっぱり根本的な解決になってないような?)
そう、結局俺が戦えないのは気持ちの問題なのだ。技術面は勿論だが……。
『エミリー。不安なのはわかる。だが、これは紛れもない現実だ。きちんと向き合うべきなのだ。』
言うにことかいて論点ずらしやがった!
ただ、まぁ、これが紛れもない現実なのは確かだ。
仮に深海棲艦と鉢合わせしたとして……少なくとも逃げることが出来なければ死ぬのみだ。
やっぱり戦う覚悟は必要なのか。できるのか? 俺に。
『エミリー。やはり不安か?』
博士が神妙な顔で話しかけてくる。
(そりゃぁ、不安ですよ。いきなり空の上ってだけで十分なのに、別の世界だとか、深海棲艦だとか、殺しだとか……俺には荷が重いですよ、博士)
『そうか。他人事のようだがエミリー、この状況に早く慣れればなれるほど、君は楽になる。』
慣れないって選択肢はないの???
(というか博士。俺の手足、動かないんだけどどうなってるかわかります?)
そう、はじめから気になっていたことだが、俺はどういうわけか手足の動かし方がわからないままなのだ。
動かし方がわからないということは、別に手足が消えたわけではないはず。
実際、それっぽい感触はある。
そう訊ねると、何を考えているのかわからないような真顔で、なんてことのないように博士は答えた。
『私が消しておいたぞ。航空機には無用の長物だからな。』
……………?????
その言葉を聴いて、俺は一瞬思考を止めた。
(まって、まって。博士、え、何してんの!?)
今明かされる衝撃の真実。俺は手足を博士に消されたのだった!
達磨状態とはたまげたなぁ……。
『本当に申し訳ない』
博士……真顔でそれはない……。
(まさか俺が体を動かせないのも博士のせい?)
『いいや。それは違う、エミリー。君の体が君の意思で動かないのは、妖精に許可を取っていないからだ。そして、ここまで動かしているのは私だ。』
爆弾発言が聞こえた気がしたけど、一旦おいておこう。えー。
(じゃあ、手足に重症を負って、切断しなきゃ命に関わったとか?)
流石に、命に関わるような重症を負って、その治療で手足を切られたなら、納得もできる。
それは仕方ない。むしろ博士に感謝しなければならないだろう、命の恩人にあたるのだから。
さて、博士の答えは。
『いや、まったくの健康体だった。私がスーツの着用者に選ぶくらいにはな。』
…………。
なんというか、うん。すごい、むなしい。
<えみりー、えみりー>
声のほうを向けば、妖精さんの一人が俺を手招きしていた。
先ほどとは別の、メガネをかけた緑髪の子だ。他の妖精さんは眠っていた。それでいいのか。
ただ、妖精さんのふにゃぁっとした表情を見ていると、心が癒される気がする。
そうだ、博士にも事情があったはず。
(妖精さん、ありがとう)
<どーいたしましてー>
危うく理性的判断力を失うところだった。
妖精さんに感謝を伝え、博士に向き直る。
さて。
(それで、博士。話の続きだけど、俺は艦娘の装備の一つなんですよね?)
『そうだ。』
(空に浮いているし博士も言ったから航空機なのは間違いないとして、どんな航空機なの?)
<それはわたしがー>
改めて博士に自分の状況を尋ねると、答えたのはまた別の妖精さん。
眠たそうだが、まぶたを擦りながら立ち上がった。茶髪の子だ。
(妖精さんが? じゃあお願いしようかな)
まかせてー、と胸を張った妖精さんは、俺に"俺自身"のことを教えてくれた。
俺はどうも、"
最初から聞こえていた音はレシプロエンジンの音か。
二式大艇。あるいは二式飛行艇。
略符号はH8K。連合軍におけるコードネームはEmily。
ああ、エミリーってそういう……。
川西航空機が製造した世界屈指の性能を誇った傑作飛行艇である。
飛行艇とは、滑走路の代わりに水面を利用して発着する航空機のうち、胴体部が水面に接するよう設計されたものを言う。
全長はおよそ28m。
エンジンは強力な1500馬力の三菱・火星が4発。有名な中島・栄は1000~1300馬力。
薄く、横に細長い主翼、優れたフラップ機構を組み合わせた当機は大型飛行艇としては異常ともいえる航続距離約8000km、最大約24時間の滞空性能、
二式大艇はその高速性能もさることながら、日本軍としては異例の重装甲、重武装の飛行艇だ。
燃料タンクにはゴム皮膜による防漏措置と自動消火装置。
武装は7.7mm機銃4挺に加え、20mm機関砲が5門。
ちなみに、彼の零戦の基本装備は20mm機関砲2門と7.7mm機銃2挺である。
さらに状況に合わせて航空魚雷2本か最大2t分の爆弾も主翼下ペイロードに搭載できた。
二式大艇の主任務は偵察・爆撃であったが、この戦闘機並みの攻撃力を以って、積極的に米軍機を撃墜した記録も残っている。
このことから、
二式大艇のエピソードで有名なのはハワイオアフ島の真珠湾を長距離爆撃した"K作戦"だろう。
さらに長距離飛行を行う都合上置かれた、休憩スペースや寝台、便所、電気冷蔵庫や空調設備が搭乗員に喜ばれたとも。
ひょっとして、体調を崩さなかったのはこれのおかげか?
妖精さんは楽しそうに語っていた。
ただ、いいことばかりでもなく、スマートな艇体の弊害としていい加減な操縦を行うと水上滑走中は急激な機首上げや機首下げが連続して発生し、自身が発生させる水しぶきが尾翼やプロペラなどを損傷させる問題もあった。
これらには"カンザシ"や"カツオブシ"と称される装置をつけることで解決することが出来たものの、問題は他にもあった。
製造に大量の資材が必要なことや、同時期に傑作局地戦闘機"紫電改"の生産に集中したこともあって、途中で生産打ち切りにあったのだ。
さらに、二式大艇が行動するのは当初予定されたものとは程遠い、敵制空権下での作戦だった。
いくら戦闘機並みの攻撃力があるとはいっても、元は飛行艇なのだ。
過酷な戦況下での連戦を続けるうち、彼女たちは数を減らしていき、終戦時には派生型も含めてわずか11機。
そう語る妖精さんは心なしか、さびしそうに見えた。
そうか、彼女たちにとって、これは自分自身のことなのか。
ならばこれは、彼女たちにとっては二度目。
そう、あの時活躍できなかった分も活躍したいという、ささやかな気持ちなのかもしれない。
実際はわからない。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
ただ、俺はそう思った。そう受け取ったのだ。
ならば、ああ。"俺"の体は俺だけのものではないのだ。彼女たちのものでもあるのだ。
だとしたら。不甲斐ないことをするわけにはいかない。
軍用機が敵を恐れて逃げるだなんて、そんな馬鹿な話があるか。
──
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
覚悟は決まった。俺は彼女たちのために戦おう
『エミリー。気持ちの整理はついたようだな。』
博士が語りかけてくる。珍しく、不器用な笑みを浮かべていた。無表情だけど。
(ええ。今の話、どうも他人事のようには思えないんです。まるで、俺自身がそうであったかのような……)
だから、これは共感なのだろうか。妙な気分だ。
妖精さんの語ったことが脳裏によぎる。
艇体を造られたとき、試運転のとき、
無茶な要求に主任技師が悩んでいた。川西はそこまで大きな会社じゃあない。
欠陥だらけで迷惑をかけたけども、最後は笑って送り出してくれた。嬉しかった。
やれたと思ったら全然だめで落ち込んだ。許せない。
戦地に向かう人たちはいろんな人がいた。誤報は勘弁して欲しいけど。
よく耐える奴だと搭乗員には驚かれた。3機に勝てるわけ……実質勝ちかな。
殺意を向ける目、ちりちりと肌を焼かれる感触、半身が千切れ飛ぶ痛み、搭乗員の苦しむ声、硝煙の臭い。
一つ一つ、やけに生々しい。
なんだというのか、これは……。
『エミリー、それはこの
(同調、ですか?)
『簡単に言えば、妖精に認められたのだ。この
(さっき言ってた、艤装の許可って奴です?)
『そうだ。おめでとう、君はたった今、地球上でもっとも進化した人間となっている』
<かんげいしよう、せいだいにな>
<はっぴばーすでー>
<なかまだー>
<ねむ……>
<とちくるわないおともだちー>
<バンザーイ>
博士に続き、妖精たちもお祝い?の言葉を投げかけてくれるが、飛行機に憑依した人間を人間といっていいのか……?
というか何時の間に起きたんだ。
そんな妖精たちの剣幕に押されていたからか、俺は博士が呟いた言葉を聞き逃した。
『いい傾向だな。』
・エミリー
本文みてわかる通り艦これ知識なし。
この海域が太平洋だと気がつくのは次回
カイルほど聖人でもないのになぜ選ばれたのか
我侭なのはこちらでは?
・博士
サイコな言動が原作では目立つが
急ごしらえでステルス機能を搭載するなど科学者としての腕は確かなはず
ただ、やはり着脱機能さえあればいらない。
・妖精さん
騙して悪いが……
・二式大艇
二式大艇のエミリーとは。