本日ご紹介する作品はこちら。
みぞれアイスさんの『花屋喰種』です。
こちらは『東京喰種』にオリ主がいる話です。
作品を呼んでもらうとわかるのですが、そのオリ主が凶悪です。
ネタ要素も多く面白いのですが過激な表現が多く、作者さんの注意書きはよく読んだほうがいい作品ですね。
原作の『東京喰種』もそれなりに過激な作品なので、あの空気を読みたいって方にはお勧めできます。
個人的なことなのですが昨日のライブでしゃぎ過ぎて腰を痛めてしまいました。笑
「「「「「オールマイトオオォーーー!!!」」」」」
生徒たちは安堵からその名前を呼ぶ。早すぎる増援。ネクタイをぶちりと引きちぎり、周囲を確認する。
弔の念願のラスボス、オールマイト。
ブチギレているからか圧が半端ない、何とも言えない凄みがある。これがNO.1ヒーローか。
階段上に現れたオールマイトに誰もが視線を奪われる。
弔のほうを見ると雑魚たちもなんか言っているが、不思議と弔の低く感情のこもった声が聞こえた。
「待ったよヒーロー。社会のごみめ」
そのオールマイトがとんっと地面を蹴るとほとんど一瞬で雑魚たちは撃退された。
(すごいな。全力でないにしてもあの人数を一瞬か。)
すぐさまぶっ倒れているイレイザーヘッドのもとに駆け寄り、怪我の状態を確かめている。
正直、イレイザーヘッドにはここで死んでほしかった。個性を消せるのは俺にとっても天敵だし、はっきり言ってヒーロー側の
そして、弔たちのところに少年たちがいるのを確認すると、その身体能力でイレイザーヘッドを抱えながら4人を救出していた。
すれ違いざまに弔たちに一撃加えていたようで、弔の顔から手が落ちるのが見えた。
「皆入り口へ! 相澤くんを頼んだ、意識がない早く!」
焦った様子で弔が手に駆け寄り顔に着けなおす。
「助けるついでに殴られた...ははは、国家公認の暴力だ...
さすがに速いや目で追えない...けれど思ったほどじゃない。やはり本当だったのかな?
―――――弱ってるって話」
「……ッ、オールマイトダメです!あの脳みそのヴィラン!僕の全力でもビクともしなかった!きっとあいつ...」
「緑谷少年! 大丈夫!!」
オールマイトは弔たちに向き直る。
オールマイトが足を踏み出したかそうでないかの一瞬を見切り、弔は「脳無」と命令を下す。
『『『『『CAROLINA SMASH!!』』』』』
巨体と巨体が各々の力を発揮しながらぶつかり合った。
だがオールマイトの全力に耐えられるよう改造された脳無は全力でもないオールマイトに圧されることなどない。
「ムッ! マジで全っ然効いていないな!」
拳を確かめながらも、二撃、三撃と打ち込んでいく。
脳無の攻撃をかわしながら、踏ん張って右手のストレートを腹に叩き込む。
それでも吹き飛ばされることなく反撃を仕掛ける脳無。
(改めてみるとどっちも『バケモン』だな。『先生』もすごいモン作ったな。)
「打撃が効かないのはショック吸収だからさ。脳無にダメージを与えたいなら、ゆうっくりと肉を抉り取るとかが効果的だね...それをさせてくれるかは別にして」
(えっ!?なに余裕こいて解説してんの!?『先生』のお墨付きったって油断しすぎだろ!?)
「わざわざサンキュー!!そういうことならやりやすい!!」
ドォン、と白い煙が立つ。バックドロップしたのか。
周囲が土煙で覆われる。勝利を確信した生徒たちからは声援が上がる。
「すっごい!オールマイトの勝ちっしょ!?」
「ヴィランたち―、舐めすぎだろー」
しかし、煙が晴れた先では地面に突き刺さるはずだった脳無の上半身が地面から生え両手でオールマイトの両わき腹を鷲掴みにしているのが見えた。
(黒霧さん!ナイス!いぶし銀か!さすが初見殺し!)
「っ~~! そういう感じか...!」
「コンクリに深く突き立てて動きを封じるつもりだったか? それじゃ封じれないぜ?
脳無はおまえ並みのパワーになっているんだから。いいね黒霧、期せずしてチャンス到来だ」
どうやら脳無の超パワーでワープゲートにオールマイトを引きずり込むようだ。
「あイタ!!
君ら初犯でコレは...っ覚悟しろよ!」
「目にも止まらぬ速さのあなたを拘束するのが脳無の役目。
そしてあなたの体が半端に留まった状態でゲートを閉じ、引きちぎるのが私の役目」
(あれ?そんな作戦だったけ?てっきり弔の個性でけりをつけるんだと思ってた。)
「オールマイトォ!!」
助けを呼ぶ声色とは違う大声が聞こえる。
視線をやれば少年がオールマイトに向かって走っていた。
(...少年。勇気は認めるがそれは無謀じゃないか?)
「浅はか」
「緑谷少年……!」
『『『BOOOON!』』』
「どっけ!!邪魔だ!!」
セントラル広場に爆音が鳴り響く。
少年に気を取られていた黒霧さんは、横合いからの爆発こみの奇襲を受け、なすすべなく本体を地面に叩きつけられてしまう。
(ちょっ!捕まってんじゃん!)
「てめぇらがオールマイト殺しを実行する役とだけ聞いた」
ほぼ同時、地面を真っ直ぐに氷が走り、ワープゲートを通じて脳無の半身が一瞬で凍りついた。
「だあー!!」
切島の奇襲が弔に避けられた。
「くっそ! いいとこねー!!」
「スカしてんじゃねぇよ! モヤモブが!!」
「平和の象徴はてめェらごときに殺れねぇよ」
「かっちゃん、みんな……!」
緑谷出久。爆豪勝己。轟焦凍。切島鋭児郎。それぞれ飛ばされたところから戻ってきた。
(だぁー!何やってんだよ!くっそ、近づいていつでも助けられるようにするか!)
並んでる4人のもとへ全力で駆けていく!
「大将!俺も助けに入るぜ!」
「ノアくん!」「ノア!」「通形。」
「遅せーよ!瓶底!」
(これで形勢逆転...かな?問題はいつ
「これで形勢逆転だな!クソ手ヤロー!」
「出入り口を押さえられた...こりゃあ、ピンチだなあ...」
爆豪により黒霧さんの個性の弱点が暴かれる。黒霧さんは物理無効の黒い靄はともかく、本体さえ押さえてしまえば動きを封じるのは案外簡単だ。
「『怪しい動きをした』と俺が判断したらすぐに爆破する!」
「ヒーローらしからぬ言動...」
「よっ!大将!ヴィランよりヴィランしてる!」
(ッチ!黒霧さんの身柄確保を変わるのは無理そうだな。)
「攻略された上にほぼ全員ほぼ無傷...すごいなぁ最近の子どもは...恥ずかしくなってくるぜ、ヴィラン連合...
でも、大丈夫だ!脳無!爆発小僧をやっつけろ、出入口の奪還だ。」
(大丈夫...手出し無用の合図でいいんだよなっ!?)
合図をもとに脳無が動き出す。
半身を凍らされている以上無理に動かせば体が割れる。
しかし、超再生の個性も併せ持っており、痛覚なんてろくに働いていない脳無には関係のない。
ぬるぬると元の体の方から肉が湧き出て、失った分の体を補完する。
(うっわ、グロ。だからこいつ苦手なんだよ。)
「みんな下がれ!なんだ!?ショック吸収の個性じゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは超再生だな。脳無はお前の100%にも耐えられる、高性能サンドバッグ人間さ。」
脳無の準備が整った。爆豪に向かって大きく振りかぶったのを見た瞬間、オールマイトが爆豪をかばった。
パンチの衝撃で俺と少年はしりもちをついた。
その隙をついて黒霧さんは弔の後ろまで避難したようだ。
(よっし!これで万が一がなくなった。)
「加減を知らんのか……」
脳無に吹っ飛ばされたオールマイトが煙の中から現れる。
「仲間を助けるためさ、しかたないだろ?さっきだってホラそこの、あー...地味な奴。
あいつが俺に思いっきり殴りかかろうとしたぜ?
他が為にふるう暴力は美談になるんだ、そうだろ? ヒーロー?」
再び余裕ムードになった弔が語り始めた。
「俺はなオールマイト!怒ってるんだ!同じ暴力がヒーローとヴィランでカテゴライズされ、善し悪しが決まるこの世の中に!!何が平和の象徴だ!所詮抑圧のための暴力装置だおまえは!
暴力は暴力しか生まないとお前を殺すことで世の中に知らしめるんだ!」
(ぜーったい、んなこと思ってないだろ。口元嗤ってんの見えてるぞ。)
「めちゃくちゃだな。そういう思想犯の眼は静かに燃ゆるもの...君は自分が楽しみたいだけだろ嘘つきめ」
「バレるの、早...」
「3対6だ」
「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた!」
「ブッ潰す!」
「とんでもねぇ奴らだが、俺らでオールマイトのサポートすりゃ...撃退できる!」
「そうだー!そうだー!」
「ダメだ!逃げなさい!」
オールマイトは自分1人で十分だと弔たちに向かい合った。
「脳無、黒霧やれ。俺は子供をあしらう。
ゲームクリアして帰ろう。」
そう言って弔は俺たちのほうに駆けてきた。
「おい来たぞ!やるっきゃねぇ!」
が、オールマイトの血気迫る圧倒的な迫力の前に敵味方含めて誰もが後退した。
ただ、考えることのできない脳無を除いて。
勝負はオールマイトと脳無のタイマンとなり激しいラッシュのぶつかり合いとなった。
「私対策!?私の100%を耐えるなら! さらに上からねじ伏せよう!!
ヒーローとは!常にピンチをぶち壊していくもの!
ヴィランよ!こんな言葉を知ってるか!?
PLUS ULTRA!!」
渾身の右ストレートが脳無の腹に突き刺さる。
オールマイトを倒すはずだった改人・脳無はショック吸収の限度を迎え、天井をぶち破ってはるか遠くに打ち上げられた。
「やはり衰えた。全盛期なら5発も撃てば充分だったろうに―――300発以上も撃ってしまった
さてとヴィラン。お互い早めに決着つけたいね。」
「チートが......!」
砂煙が立ち込める中、悠然と立つオールマイトとガリガリと首を引っ搔く弔。もう勝負は決したようなものだ。
いつ撤退するんだと、促すようにチラリと弔を見る。
「衰えた?嘘だろ...完全に気圧されたよ。よくも俺の脳無を...チートが!
全っ然弱ってないじゃないか!『あいつ』俺に嘘を教えたのか!?」
(動揺しすぎだ。『先生』をあいつ呼ばわりしている。本当に余裕がないな。)
「どうした?来ないのかな!?クリアとかなんとか言ってたが...できるものならしてみろよ!!」
「うぅおおお...!」
「死柄木弔、落ち着いてください。」
「脳無さえいれば!何も感じず立ち向かえるのに...!」
すかさず黒霧さんがフォローに入る。だが、もう流れは雄英側に傾いている。
俺としてはさっさと撤退するほうが賢明だと思う。
「よく見れば脳無に受けたダメージは確実に表れている。あと数分で増援が来てしまうでしょうが、子供は棒立ちの様子、死柄木と私で連携すればまだ殺れるチャンスは十分にあるかと...」
「...うん。うんうん...
そうだな、そうだよ...やるっきゃないぜ...目の前にラスボスがいるんだもの...」
「何より...脳無の仇だ」
(仇を取るくらい脳無に情があったなんてびっくりだわ!?)
黒靄を広げる黒霧さんと弔が走ってオールマイトへと向かう。
「オールマイトから離れろ!」
少年が隣から走り出して弔たちに迫る。あまりの速さに止めることはできなかった。
どうやら両足を折ってまで身体能力を強化して向かっていったみたいだ。
「な...緑谷!」「少年!」
(少年。おまえは無謀が過ぎるぞ!?)
弔と黒霧さんの注意が少年に向き、迎撃されようとしていた。
「二度目はありませんよ!!」
弔が手を伸ばした瞬間、そこに銃弾がヒットした。
「来たか!!」
発射元を確認する。そこにはずらりと並ぶ教師陣。どうやら本格的にゲームオーバーのようだ。
「ごめんよ皆。遅くなったね」
「1-Aクラス委員長、飯田天哉!ただいま戻りました!!」
「あーあ来ちゃったな...ゲームオーバーだ。帰って出直すか黒霧...ぐっ!!」
BLAM!BLAM!!
(マジモンの銃じゃん!?あいつら大丈夫か!?)
弔たちはスナイプによって弾幕が張られている。
手下の雑魚たちはほかの教師陣によって一掃されてしまった。
「今回は失敗だったけど...今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト。」
そう捨て台詞を吐いた後、弔と黒霧さんはワープホールの向こうへと消えっていった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
両足が折れているようだった少年は相澤先生、13号とともに病院へと運ばれていった。
他に生徒の負傷者は出なかったようだ。
クラス全員が警察に事情聴取を受け、今日はもう帰ることとなり、明日は臨時休校となった。
これでヴィラン連合初の表舞台は失敗という結果で終わったのである。
襲撃を受けた生徒たちはその日は気が休まらなかったという。
......1人を除いて
(あーあ、弔絶対機嫌悪いじゃんかー)
主人公は潜伏すると言ったな、あれは嘘だ。
(活躍するとは言っていない)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これにてUSJ編は無事終了しました。これも皆さんの応援のおかげです。感想、高評価などいただけると作者のモチベーションにもなります。
プロットも無しに勢いで書いてしまう作者ですがどうか応援よろしくお願いします。体育祭以降で書きたいシーンがどんどん思い浮かんでいるのでそこに帳尻や話の盛り上がりを持って来るために明日更新して、皆さんのご期待に答えられるよう何日か考えてちゃんとしたプロットを書いて作品を投稿していこうと思います。
また、昨日投稿した方の作品もたくさんの方が見てくれていたので作者のモチベーションがすごくあがってます。(電車の移動時間で書いたなんて言えない笑)
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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