今回ご紹介させていただく作品はこちら。
ピクト人さんの『実に下らない話だが、神はダイスを振るらしい』になります。
こちらの作品『HUNTER×HUNTER』の転生オリ主物になります。
不気味な第一話から始まるのですが、オリ主の能力は実際に作者様がダイスを振って決めたとのこと。タイトル通りのそういうこだわり私は大好きです。
また、原作知識を持っているから、王や蜘蛛をとても警戒して物語は進みます。
本編最終更新ではとてもアツい展開で終わっているため続きが非常に気になる作品です。
ifルートもあり、とても面白いので拙作でもキリのいいところで、外伝的にやってみようかなとも思いました。
『準備はいいか!?』
『カウントダウン!』
プレゼントマイクが煽り会場全体がその熱気を一体とさせ、期待に空気が震えるように歓声が響く。
『3!』
『2!』
『1!』
『START!!!』
スタートの合図とともに三騎の騎馬が少年の騎馬に迫る。
B組の騎馬と葉隠の騎馬そして俺らの騎馬だ。
すると、B組の個性か少年の騎馬の足元が急に沈み出した。
が、少年はサポートアイテムを使い宙を飛び混戦から離脱し、その隙にB組のハチマキと葉隠のハチマキを奪い取る。
ノアは身長が188cmあるためにリーチも長く、簡単に2つの騎馬を自分の射程に収めることができた。
その時、横合いから手が伸びてきた。個性を使いその手を回避する。空をきった手の主人はどうやらB組の生徒だったらしい。カウンターでそのハチマキを奪い取る。
「ッチ!どういうことだ!」
「ざーんねん!また来て四角!」
そう煽って緑谷のハチマキを狙いに追う。
後方の三騎の騎馬に轟が冷気で妨害してくれたらしく置いていく。
「皆!このまま逃げ切ろう!」
「よぉ、少年。逃がさないよー。」
両手を大きく広げ笑いながら少年の前に立ち塞がる。
「緑谷、そろそろ奪るぞ。」
轟、飯田がある種の決心を決めた顔で緑谷たちの騎馬に向き合う。
『試合時間も残り半分!現在の保持ポイントを見てみるぞ!
A組緑谷、通形以外のチームがパッとしない!?
ってか爆豪あれ・・・!?』
モニターには緑谷、通形と名前が続き、その下はB組の名前が書かれて他のA組チームは0Pと表示されてた。
少年と俺たちの騎馬のPを求めて他の騎馬たちが押し寄せてくる。
「八百万!水!周囲に!」
轟が短く八百万に指示を出して、八百万の出した水を一気に凍らせる。
「ナイス!ダンナ!ハチマキもとったぞ!」
他の騎馬からポイントをとって改めて、少年たちの騎馬へと向かう。
常闇の影から伸びる個性が俺のハチマキを取ろうとするが、俺の個性によって避けられる。
「はっはぁ!こっちはノーガードで行けんぞ!少年!」
常闇の牽制など意味のない俺たちの騎馬は迫るが、少年たちの騎馬は∞少女の個性によって軽くなっているのか、動きが早く逃げられら。
見かねた先頭のイインチョーから状況を打破する発案があった。
「1分間俺は動けなくなるが、通形くんの個性ならハチマキをとってしまえばこちらのものだ!
皆!しっかり掴まってろ!」
『トルクオーバー!レシプロバースト!』
一気に加速して少年のハチマキが射程範囲に入る。
すれ違いざま少年のハチマキを奪い取る。
『おおーっと!ここで緑谷のハチマキが奪われる!
試合時間は後3分!どうなる!?』
そのプレゼントマイクの放送を聞いてか、会場の騎馬が一斉にこっちを見てこちらに向かってくる。俺らの騎馬の周りは多くの騎馬で混戦となる。
「八百万!万が一もある!なんでもいい!周りの牽制をするぞ!」
轟が八百万に指示を出す。俺らの騎馬の周囲は八百万の個性でできた小さなバリケード、轟の個性の氷壁で覆われる。
これで一休みができる。
「ダンナ!指示サンキュ!おれ指示出したりすんの苦手なんだよね。」
「いや、いい。それより、ハチマキ取られないように個性維持しとけよ。」
「もっちろん!この競技開始してから足以外全部透過してるぜ!」
「個性はどれほど維持できますの?」
「この試合時間ならずっと大丈夫だ!」
「皆!すまなかった!もう動けるぞ!」
この時間でイインチョーが復活したようだ。
と、同時に氷壁が爆音をたてて破られる。
「よぉ!クソ瓶底!」
そこには爆豪が怒りの形相こっちを見ていた。
『ここで試合時間は残り1分!』
「おれが目指すのは完膚無きまでの1位なんだよ!」
「大将。それはちょっと欲張りが過ぎるんじゃねぇーか?」
爆豪が単騎で宙を飛んでこちらに向かってくる。
「八百万!」
「わかりましたわ!」
八百万が轟の指示で大きなハエたたきを造り、叩き込む。
それと同時に地面から氷柱が現れる。上下の挟み込むような攻撃。普通の生徒ならばなすすべなくどちらかに当たり地に足をつけてしまうだろう。
しかし、天性のセンスにより爆豪は氷柱を破壊した勢いでハエたたきを躱してこちらに迫る。
『さぁさぁ、時間ももうわずか!』
「そのハチマキよこせや!」
「でも・・・残念♡」
爆豪の姿が俺に重なる。
「・・・はっ!?」
一瞬爆豪の顔が惚けるが爆発を逆噴射してこちらに再び向かってくる。
「ダメだ!爆豪!ハチマキ取られちまう!」
そう言って俺たちから距離をとった騎馬から瀬呂が声をかけ、テープを伸ばして爆豪を回収する。
『そろそろ時間だ!カウントダウン行くぞ!』
「なにしやがる!?まだとってねーぞ!」
「それで0Pになったら元も子もないだろうが!」
「今はポイントを保持することを考えろ!」
切島と瀬呂に言われ、爆豪も冷静になりこちらを親の仇でも見るようにこちらを見てくる。
「本戦で覚えてやがれ!」
「そうカッカしなさんな。お互い本戦出れそうじゃん?」
「ケッ!」
『3!』
『2!』
『1!』
『TIME UP!!!』
プレゼントマイクから試合終了を告げられる。
『早速上位4チームを見てみようか!!』
『一位通形チーム!』
『二位爆豪チーム!』
『三位心操チーム!』
『四位緑谷チーム!』
『以上!4組が最終種目へ!進出だぁー!』
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
「メシ!出店行こうぜ!あれ?大将は?」
「お前あんだけ煽っといてよく一緒に昼食べようって思うな。」
「それはそれ、これはこれだよ。切島。」
「ウエ〜〜〜イ」
(お前、図太すぎかよ)
アホになった上鳴を放っておいて切島、瀬呂と屋台を食べに会場の外へと向かう。
すると色々な人から声をかけられる。
『すごかったよ!ヒーローになっても応援するよ!』
「ありがとー。」
テキトーに声援に応えて屋台を練り歩く。
「たこ焼き、お好み焼き、焼きそば、焼きとうもろこし、じゃがバター、綿あめ。ノア1人だけで全部の屋台制覇したんじゃねーか?」
屋台で買った食べ物を食べ歩き、抱えながら歩く。
「いふぁいふぁ、まらぁ、くぁくぃごぅりがあふ。」
『いやいや、まだ、かき氷がある。』
「食べてから言え!」
「あっ!あそこに鯉の姿焼きなんてのがあるぞ♪」
そう言ってノアが駆け出す。
残った切島と瀬呂はたこ焼きを食べながら雑談する。
「あんなんでも、一位通過した立役者だからな。」
「本番で当たったらどうする?対策とかあるか?」
「いや、ねぇーよ。でも全力でアタるぜ!」
「そうだよなぁ。」
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『最終種目はトーナメント形式のガチンコバトルだ!』
組み合わせが発表される時、尾白とB組の生徒が自分の力で勝ったわけでは無いという理由で辞退を申し出て、B組から2名繰り上がりで出場することが決まった。
そして、組み合わせが発表され、
レクリェーションの時間が始まった。
(俺の相手は轟か。予選では共闘したのになぁ。)
轟と目が合う。どうやら容赦はしてくれなそうだ。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
『さぁ!続きましてはこちら!』
『第二種目では共闘をしてた優勝候補筆頭が一回戦からぶつかる!』
『優秀!地味な見た目から繰り出される個性は一級品!通形ノア!』
『VS』
『2位・1位とここまでの成績はトップ!轟焦凍!』
『START!!!』
向かい側では轟が鬼気迫る表情でこちらを見ていた。
どうもこの勝負にかける気合いはあまりにも違いすぎる。
俺はとりあえず様子見で殴りかかる。
「・・・悪りぃな」
「へっ??」
気がつくと、体が会場の半分を覆うくらい大きな氷柱の中に閉じ込められていた。
「・・・おい。俺以外だったら死んでてもおかしくないぞ。」
個性を使い氷柱を抜けて轟に向かい合う。
「そこらへんは考えてる。お前なら死にはしないと思ってた。」
「そりゃあ、ありがたいね。」
そう言いながら自分の体操服の中に手を突っ込む。
轟が警戒した様子でこちらに構える。
・・・ピラッ!
俺は懐に忍ばせていた白旗を大きく掲げて降参をアピールする。
『・・・は?』
会場全体とプレゼントマイクの声が一致する。
「まいった!通形ノア、降参しまーす。」
慌てて、ミッドナイトが判定を下す。
『勝者!轟焦凍!』
「おいっ!通形!」
「おれにダンナを倒せるだけの火力はないって。
対戦が決まった時からこうするって決めてた。」
そう言って、舞台を後にする。
残された会場は微妙な空気で取り残され、次の試合が始まる。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
「席いいかーい?」
そう言って、A組の面々が座る席へと腰掛ける。
と、同時に切島が詰め寄ってくる。
「ノアなんで降参なんて!漢らしくねーぞ!」
「いやいや、本当に勝ち筋思い浮かばなかったんだもん♪」
悪びれる様子もなくケロッとした様子に切島は思わず殴りかかってしまうが、透過によりその拳は空を切った。
「お前!あの舞台には行きたくとも行けねー奴が五万といるんだぞ!それを!降参なんて!そんな飄々としやがって!」
「ん?プロへのアピールなら第二種目での活躍で十分だろ?
おれはおれで納得してんだ。」
両手を広げて手をヒラヒラとさせてアピールする。
「でもなっ!」
「それより瀬呂の試合が始まるぞ!応援しようぜ!」
会場へと視線を誘導させる。
「終わったことよりクラスのやつの応援だ!」
クラスメイトにわずかなわだかまりを残して試合は進んでいく。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
side 切島
哲郎との腕相撲に勝ち、二回戦へ進出できることが決まった。
今度の対戦相手は爆豪だ。正直言って強敵だ。
それに友達、お互いの個性も知ってる。
まだ二回戦なのにラスボスが出てきたような気分だ。ノア、お前もこんな気持ちだったのか?
だが、おれは負けるつもりはねぇ!
爆豪に勝っておれらの友達に諦めなかったらなんでもできるってところを見せてやりたい。
おれはいつのまにか体育祭のモチベーションがプロにアピールするっていう目的から変わって、あのどこか飄々としていて諦めの早い友人に自分の勇姿を見せたいと考えていることに気がついた。
気がつけば1ヶ月か・・・この1ヶ月とても濃い時間が流れていた。・・・・・・そりゃもう友人なんかじゃなくて
やっと分かった。さっきあんなに怒りの感情が湧いたのはノアが降参したからじゃない。
ほんとはすごい
決意が決まった。
いまのおれはそれだけでいい。
『第2回戦第4試合始まるぞ!』
プレゼントマイクのアナウンスが聞こえる。
舞台に上がると対面には
「なぁ、爆豪。おれ、お前を倒すよ。」
「はっ!やってみろ!」
『1回戦両者ダウンのアツい試合をしたこの漢!切島鋭児郎!』
『VS』
『大胆不敵な発言!しかし、実力はそれに伴っている!爆豪勝己!』
『START!!!』
すかさず走り込み、インファイトを仕掛ける。
硬化した腕で殴りつける。かする。カウンターで胴体を爆発させられる。
「関係っない!」
本当は痛いが虚勢を張りラッシュを仕掛ける。
が、その全てが躱されてしまう。
(この!才能マンが!)
内心で叫ぶが声に出さない。
呼吸をしないでラッシュする。
ただ「パンチを打ち込む」それだけの動作にこんなに酸素が欲しくなるなんてなったことはなかった。
体全体が酸素を欲しがるが無理をしてパンチ繰り出す。
(ここで攻撃に転じられるのはまずい!)
目がチカチカとしてきた。
でも、ダメだ。爆豪のペースにはさせられねぇ。ドンッ!と脇腹に衝撃が走る。
「かはっ!」
どうやら一撃いれられたらしい。衝撃とともに体が酸素を求めて呼吸する。爆豪が構えるのが見える。
(まずいっ!)
気がついたら今度はおれが爆豪のラッシュを食らっていた。
・・・
気が遠くなる。一体どれだけの爆発を食らったのだろうか。
上半身の体操服が焼け焦げて無くなっているのが見える。
ははっ、そういえばノアのやつ個性のコントロールミスったら裸になるなんて言ってたな。
そうだ。
諦めたらダメだ。体に力を入れようとするが入らない。
おれが両膝をついたところで、爆豪のラッシュが止む。
体は自然と重力に従って倒れていく。
顔から地面にぶつかった。
(あれ?おれ立たなきゃ。まだ・・・)
手のひらを地面につけて体を押す。そして、ゆっくり片膝を上げ立ち上がる。
『-----.-----!』
プレゼントマイクがなんか言ってる。爆発音で耳がやられて何にも聞き取れやしない。
でも、立つ。
立ってファインティンポーズをとる。
「なぁ、おれは
拳を振りかぶる。今まで一番腰の入ってない、遅く避けようと思えば簡単に避けれる速度のパンチは軽くトンッと音を出して爆豪の胸に吸い込まれていた。
「俺の対戦相手は諦めの悪りぃ奴らばっかだな!」
「でも、いまのおまえ
爆発も何にもないパンチがおれの顔に当たる。
衝撃で背中から倒れてしまう。
ほとんど気絶しそうな状態でアナウンスが聞こえる。
『勝者!爆豪勝己!』
アナウンスが終わると爆豪がおれの上半身を起こした。
「立て、医務室行くぞ。」
(本当に限界なのになんてこと言うんだよ)
最後の力を振り絞って立つが、すぐによろけて転びそうになる。
が、何かにぶつかった。
「おめーに殴られたところ、痛えから医務室一緒に行ってやる。」
爆豪に肩を貸され、足を引きずるようにして舞台を降りる。
会場から完全に見えなくなったところで意識を手放す。
なぁ、おまえにも届いてるか?
side out
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
爆豪と切島の試合が終わり、会場では拍手が鳴り止まない。
皆一様に切島の戦う姿に心打たれていた。
周囲のクラスメイトたちもみんなして切島に拍手を送り、評価していた。
「切島やっぱ漢だな!ノア!」
「そうだな瀬呂。思わず、鳥肌が立っちゃったよ。」
(切島の粘りは意外だったけど、やっぱり爆豪の勝ちだな。やっぱりあのセンスは厄介だ。今回の体育祭で多くのヒーローも目をつけるだろう。)
しばらくしてプレゼントマイクが会場の空気を締める。
『さぁ、続いての勝負だ!』
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
体育祭は結果爆豪が宣言通り優勝した。
表彰式のメダル授与では爆豪がギチギチに拘束されて、メダルをオールマイトから受け取っていた。
すると、切島から話しかけられる。
ばつが悪そうな雰囲気で話し始める。
「その・・・ノアさっきは怒って悪かったな。」
「気にしてねーよ。それより切島、さっきの試合
そう言って拳を切島に向ける。それに合わせるように切島からも拳が向けられ、コツンと合わさる。
「へへっ、そうか。
「うん。許すぜ!
「うん?なんだか分からんが許されてやるぜ。」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
体育祭編はこのような形で終わらせていただきました。
騎馬戦は個性相性が良かったため無双状態でした。
二次では雑に扱われがちな騎馬戦で一番活躍するオリ主って笑
爆豪と切島の戦闘はこんな感じにアレンジさせて頂きました。
作者の主人公のイメージは4巻の表紙の上鳴ポジションに主人公がいて、上鳴は切島と対になってヤンキー座りしてる感じです。
原作だと騎馬戦のモニター表示心操のところがBとなっていたのですが、なんでなんでしょうね?
次の話は待ちに待ったヴィランパートになるのでお楽しみを!
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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