今回ご紹介させていただく作品はこちらになります。
実験場さんの『この掌にあるもの』です。
この作品は『ダンまち』と『BLEACH』のクロスオーバーになります。
出てくるのはあのウルキオラです。
ウルキオラとロキファミリアの温度差が凄くて理由を求めて一気に読み込んでいけます。
私はBLEACHが大好きで、ウルキオラが出てくるような二次作品だと『心』は見つかるのかとか気になりながら見てしまいます。
また、この作品は多くのキャラの心理描写を細かく書けてあり読んでいて勉強になります。
夕方、薄暗いバーの中で3人と1人の男が会談をする。
『ヒーロー殺し』と対面するようにバーのカウンターにある椅子に腰掛ける弔。
カウンターの奥でその様子を見守る黒霧。
反対側の壁にもたれるようにして『ヒーロー殺し』を観察するティキ・ミック。
対面するのはナイフなど刃物を全身に纏った『ヒーロー殺し』ことステイン。
「なるほどなぁ。お前らの一団に加われと。」
「あぁ、頼むよ。悪党の大先輩。」
まるで頼む側の態度でない。あくまでも立場は自分のほうが上だというように、椅子に座りカウンターに肘をつき、足を組みながら尊大に振る舞う弔。
「…お前らの目的は?」
「とりあえずは、オールマイトをぶっ殺す。
その後は、そうだな。気に入らない物全部ぶっ壊す。」
「はァ、、、俺が浅はかだった。
お前は俺がもっとも嫌悪する人種だ。」
どんどん話の雲行きが悪い方へと進んでいく。
お互いに武力で解決しようと構える。
「先生、止めなくてよろしいのでしょうか?」
黒霧がカウンターの奥にあるモニターに向かって問う。
『これでいい。弔には自分で考えて答えを出してもらう。
答えを教えていくだけじゃ意味がないんだよ。』
「へぇ『ボス』にもそんな意図があったんだ。」
『もちろん、弔だけでなく君にもいい出会いになると思うよ。ティキ・ミック』
『強い信念を持つ者、そういったヴィランに会うのは初めてだろう?』
「まぁー、オタクを除けばね。」
『それに『二代目』から卒業したんだ。挨拶でもするといい。』
弔の方に視線を戻すとステインに組み伏せられていた。
ステインの個性は拘束系のようで黒霧さんも無力化され、今にも弔の首を刎ねることができそうだった。
「ありゃま、あれはマズい。」
「いたずらに力を振りまく犯罪者も粛清対象だ。」
ナイフが動く寸前、ステインの心臓目掛け腕を振る。
が、ステインは跳び跳ね回避し、俺に向き直る。
「貴様もこの集団にいる以上、粛清対象だ。」
「まぁーまぁー、その前に自己紹介させてよ。
ヴィラン連合所属ティキ・ミックだ。
世間では最近まで『二代目ヒーロー殺し』って言われていたよ。
初めまして、センパイ。」
「ほゥ、、、貴様もこのヒーロー飽和社会に警鐘を鳴らす者か?」
「いーや、俺のは『オシゴト』♪そんなたいそうな信念持って無ぇよ。」
両手を広げてそんなことはないことをアピールする。
右手を顔に重ねて嗤う。
「そーだな、俺のは、、、ふとした時に
別に何をされたって訳でもないんだ。
「はァ、、、破綻者に、異常者か。
お前らと俺の目的は対極にあるらしい。」
「だけど、やってることは結局同じだろ?
気に入らないから殺す。なぁ、センパイ?」
「あぁ、
「ざけんな、帰れ、殺すぞ。」
「まーまー、なんか結託できそうな感じじゃん?止めんなって。」
「貴様らがこの先どうなっていくのか、それを見てから始末してもよさそうだな。」
「こんなイカレ野郎が仲間なんて御免だね。」
「戦力にはなるっしょ!」
「交渉は成立ですね。」
黒霧がステインを保須市に送る。
バーには俺と弔だけが残された。
弔の様子を見るとまだだいぶイラついているようだった。
「あいつ偉そうで気に入らないな。
あいつの面子と矜持壊してやりたい。
ぶち壊してやる。
『先生』脳無何体か借りてくぞ。」
『ああ、弔の好きなようにやりなさい』
「ティキ、お前も来い。」
「
そろそーろ、怪しまれちゃうかも。」
「っち、使えねぇな。
『おつかい』もっと派手にやれ。」
そう言い残すと弔もワープゲートの向こうへ消えていった。
保須市には確かクラスメイトが何人か行ってた気がするな。
黒霧さんが連絡付くまで少し待ちそうな感じだったので『ボス』に話しかける。
「『ボス』、こないだ殺したヒーロー見て思ったんだ。
俺も専用のサポートアイテム欲しいわ。」
『へぇ、君が要望を言うなんて珍しいね。なんでだい?』
「いやー、殺るとき服が汚れるのがイヤなんすよ。
あと、弔が言ったように派手に殺るから見栄え重視で!」
『ふむ、これなんてどうだい?』
すると臭気を伴う黒い液体がカウンターに現れ、落ちてきた。
そこには10㎝ほどの、真ん中に眼があしらってある王冠を目元まで目深にかぶった髑髏があった。
『その武器の名前はティーズ。2つギミックがあってね。1つは髑髏の顎が動き出す。髑髏の歯は鋭くてね。肉くらいなら切れるよ。
もう1つは収納されている刃が飛び出すんだ。やってご覧。』
そう言われ、目の前の小さな髑髏を弄ぶ。
『ギャガガガガガガ』と不快な笑い声とともに顎が動き出す。
もう一つのギミックを作動させる。『ガシャン!』という音とともに収納された刃が飛び出す。
大きく四方向に人の顔くらいの大きさの刃が開かれる。
翅開いたソレはまるで蝶のようだった。
「…なんで蝶?」
『それは僕のセンスだよ。』
「まぁいいや。じゃあ、これ貰ってくよ。」
『次までには使い捨ててもいいように量産しとくよ。』
「そこら辺はお任せします。」
そう言い黒霧さんに連絡し職場体験の現場付近につなげてもらう。
ワープゲートに入ろうとしたところで声をかけられる。
『あぁ。『ティキ・ミック』。』
「…何ですかい?」
『愉しんでおいで。』
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inどこかの都市部
「すいませーん!激戦でした!」
「お前うんこ長すぎだよ!緊張感持て!」
「すいませんでした!」
そういって頭を下げた『通形ノア』の顔は嗤っていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ティーズを出したくてこの話を描いたまであります。(諸説あり)
すべて含めて会談の時間は大体30分ほどかなと作者は見積もっています。
30分でもトイレは長いですけどね。笑
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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英雄と敵の二重生活
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『風見幽香』な私。
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個性:斬島