英雄と敵の二重生活   作:毎日健康黒酢生活

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プロローグ~表~

ピピピッピ

 

早朝、カーテンから漏れる朝日を浴びて目覚まし時計の音で少年の目が覚める。

今日は少年にとって大切な試験の日。いつもより早めの時間に起床し落ち着いた様子で少年は洗面台へと向かった。

 

顔を洗い、歯を磨き、黒髪の癖毛を寝ぐせからさらにぼさぼさにして、無地の白いTシャツ、サスペンダー付きのGパンに着替え仕上げにトレードマークの瓶底メガネをつける。

 

少年の家は『先生』に用意された高層マンションの一室。

広く、近代的な家電や家具ばかり便利な家の中で少年はテーブルの上に簡単な朝食を置き、テレビの電源を入れた。

『--------.--------。』

テレビではいつもと変わらず天気予報・最近のニュース・ヴィランの逮捕情報・人気のあるヒーローの特集が流れていた。

代り映えのしない内容を流し見しながら朝食を済ませ、時刻が7時30分になったのを確認するとテレビを切った。

 

「よっし、じゃあ行きますか」

 

そう独り言をつぶやき、少年はカバンを持って玄関へと向かった。

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

地下鉄を乗り継いで40分のところにその建物はあった。

【雄英高等学校】――通称“雄英”と呼ばれる全国一番人気のヒーロー科の学校。

倍率は例年300を超え、『オールマイト』、『エンデヴァー』、『ベストジーニスト』など現役で活躍するヒーローの出身校である。

 

(ぶっちゃけ潜入とか面倒くさいけど、落ちたら『先生』に何言われるかわかんねぇし弔はキレるだろうな~。)

 

校門から見える大きなH型の建物を見上げながら心の中でつぶやいた。

まあ、筆記の方はそこまで不安ではない。

 

「問題は実技なんだよな…」

 

周りを見ると雄英に入って行く受験者は皆、纏う雰囲気がほかの高校のそれではない。

雄英は受けるだけでも周囲から称賛される程の難易度の試験だ。人生の分水嶺といってもいい。

 

(……なんだあれ?)

 

その少年は緑色の髪の受験生だが、他の受験生とは明らかに違う雰囲気だった。

周囲が研ぎ澄ます様な雰囲気の中、既に足はガクガクと震えており、リュックをこれでもかと両手で握り絞めている。

見た目は今の自分と似ているななんて思いながらその少年を見ていたら、その少年はコケそうになってそばにいた少女に助けられていた。

 

思ったよりも校門で立ち止まっていたようでいつの間にか周りを歩く受験生の数もまばらになってきた。

急いで実技試験の説明が行われる講堂へと移動した。

馬鹿デカい講堂で番号の席へと向かう。

先に座っていた奴らを横切って自分の席にたどり着いた。

 

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

『今日は俺のライブへようこそー!!!』

『エヴィバディセイヘイ!!!』

 

広大な講堂に響き渡る声でボイスヒーロー『プレゼント・マイク』が名に恥じない声を室内全体に響かせる。

が、その声にこたえるような緊張感のない受験生はいなかった。

しかし、そこはラジオ番組もやっているプレゼント・マイク。

お構い無しと言わんばかりに説明を進めて行く。

説明を聞きながら少年は実技試験が『個性届通りの個性』で合格できそうなことにほっとする。

そうしていると真面目そうなメガネの学生から大声が飛んできた。

 

「質問よろしいでしょうか!?プリントには4種目の仮想敵記載されています!

 誤載ならばこれは恥ずべき痴態!どういう事か説明を求めます!」

 

(……この空気で質問するってすごい奴だな)

 

叫ぶ様にプレゼント・マイクへ説明を求める受験生を見て、特に表情を変える事なくも、そう思った。

さらにその受験生は突然振り返りさっきの地味目の受験生を指さした。

 

「ついでにそこの縮れ毛の君!さっきからぼそぼそと気が散る!

 物見遊山のつもりならば即刻雄英から立ち去りたまえ!」

 

と続けた。その少年は周囲に笑われながらも小さく謝り、そしてそれと同時にプレゼント・マイクからの返答も始まる。

 

『オーケーオーケー! そこの受験生、ナイスお便りサンキューな!

 この四体目は0Pの敵つまり、お邪魔虫だ』

 

この四種目の仮想敵は得点0で、しかも倒すのはほぼ不可能。

文字通り邪魔なだけの仮想敵であり、その説明に受験生達は納得し、同時に避ける為の存在だと判断した。

説明が終わると、プレゼント・マイクは腕を広げて視線を己へと注目させる。

 

『それじゃ俺からは以上だ!最後に受験生へわが校の校訓をプレゼントしよう』

『Plus Ultra!それでは皆、よい受難を!』

 

 

 

 

 

 

これは英雄と敵、相容れぬ二つの顔持つ少年。

 

通形ノアの物語である。

 

 

 

 

 

 

 

つづく??




主人公ほぼ空気。。。
全然物語が進まない。。。
最後にようやく主人公の名前出せました。
以下主人公のプロフィールです。

名前:通形 ノア
ヴィランネーム:ティキ・ミック
個性:『万物の選択』(個性届は『透過』)
身長: 188cm
体重: 70kg
誕生日:12月25日
趣味:二重生活・トランプ・釣り・昼寝

最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m

  • 英雄と敵の二重生活
  • 『風見幽香』な私。
  • 『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
  • 個性:斬島
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