今回ご紹介させていただく作品はこちらになります。
インパラスさんの『神速のGK』です。
『アオアシ』の転生オリ主ものです。
アイシールド21の『金剛阿含』に似たオリ主が原作主人公の弟にいます。
点を取りに行くゴールキーパー。
その一言にはとてもロマンが詰まっています。
原作未読&サッカー知らない作者でも話についていけるので読みやすいと思います。
双子の兄弟での天才と凡才の対比がアイシールド21の金剛兄弟を見ているようでとても面白かったです。
スポーツで神速のインパルスはやっぱりチートですね。
「クッソ!」
正直、プロヒーローをなめていた。
だてに
実力のあるヒーローだってこの『個性』で一方的に嬲り殺しにしてきた。
だが、現状はどうだ?
相澤先生に『個性』を封じられて行われているマンツーマンの特訓は一方的に、殴られ、蹴られ、捕縛されている。
既に8回捕縛され、現在9回目の戦闘訓練中だ。
「通形、個性に頼るな。」
相澤先生はラッシュを続けながら喋る。
「別に俺のスタイルをマネしろって訳じゃない。
ただ、
お前はカンもいい。とにかく避けることを覚えろ。」
相澤先生の一撃が顔面にヒットする。
こんなにボロボロにされるのは初めてだ。
今思えば『先生』の『おつかい』も相性のいいヒーローが多かったかもしれない。
少なくとも、相澤先生のような初見殺しのようなヒーローも資料で教えてくれていた。
「畜生!」
俺の反撃は軽々と避けられてしまう。
舐めやがって!
俺は心のどこかで
自分の個性の前ではだれであろうと逆らえない。
そんな事さえ内心では思っていた。
あぁ、確かにこれは
無敵の個性ゆえの
若さゆえの万能感。
『通形ノア』の中にあった
捕縛布で拘束されてしまう。
「これで9回目だ。」
「、、、してやる。」
「、、、危ういな。
個性が通じなくても冷静さを保て。
常に考えて、行動をするんだ。
そこらへんも含めて矯正してやる。10回目だ。始めるぞ。」
『通形ノア』の殺気をものともせずに10回目の戦闘訓練が始まる。
捕縛布が緩まるのと同時に相澤先生へ向かって駆けだす。
「速攻が効くのは奇襲だからだ。
来るとわかっていれば怖くない。」
左手に握っていた捕縛布を投げつける。
「視界を塞ぎに来たか。いい判断だ。
だが、自分の武器で自爆するような奴はプロにはなれん。」
視界を塞いだと思った捕縛布はすぐさま相澤先生のもとへと回収される。
蹴りが来る。
そう分かった瞬間ボディを両腕で
が、その蹴りは俺の太ももにヒットした。
「そうだ。個性が通じないのなら個性以外の防御手段を使え。」
「、、、クッソ!」
相澤先生から右のフックが繰り出される。
予備動作を大きくしてくれているのか見える。
当たる寸前に上半身をそらして
「それでいい。」
しかし、左のストレートが顔面に突き刺さる。
たまらず俺は一瞬意識が飛びかけダウンする。
「10回目だ。10分休憩してからまた始めるぞ。」
どうやら、今回の林間合宿はずっとこのメニューのようだった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
夕食後、赤点組の補習まで1時間ほどの休憩が入る。
その空き時間ヒマになったのでいつものメンバーを遊びに誘う。
俺、切島、上鳴、瀬呂がそろったので爆豪にも声をかける。
「なーなー大将。俺たちの補習の時間までトランプしようぜー。」
「爆豪もやろうぜ!なにするんだっけか?」
「ポーカー。大将も無理して参加しなくていいぜ。
「ハッ!やってやろうじゃねぇか!」
「みんなあんまりやったことないと思うからルール説明しながら俺が親でやってく感じでいいか?」
「「「「おう/いいぞ」」」」
「ルールは分かりやすい『ドローポーカー』でいいか。賭けるものがあったほうが面白いからチップは、、、そうだな学食の食券5回分にするか。5.6回やったらチップを賭けてする感じで。」
「恨みっこなしだな!」
「ルールは親の役の俺が1人5枚ずつカードを裏向きに配ってそれぞれ手札を確認して、俺から見て左隣(瀬呂→切島→爆豪→上鳴)の順で『コール』『レイズ』『ドロップ』のどれかを宣言する。コールは前の人と同じ数チップをかける、レイズは前の人よりも多くチップをかける、ドロップは勝負から降りるだな。レイズする人がいなくなったら俺から左隣の順でカードを好きな枚数山札から交換できる。それで手札の役が強かったやつがチップを総取りってことよ。オーケー?」
「まぁ、チップ無しで流してみようぜ!」
「やって憶える!」
「食券は全部俺のモンだ!」
「いやいや、最初はチップ無しだって。」
「それじゃー、配るぞ。」
そう言って山札からそれぞれ5枚配る。
「じゃー、俺から交換で2枚。」
「、、、3枚。」
「んー、3枚。」
「2枚だ。」
「4枚で!」
「オーケー。じゃあ、いっせーのでそれぞれ手札を見せるぞ。」
『せーの!』
ノア→ツーペア
瀬呂→スリーカード
切島→ワンペア
爆豪→ストレート
上鳴→役無し
「おっ!やるねぇ大将。大将の勝ちだからチップがあったら全部大将のモンな。」
「あったりまえだ!負けるか、カス!」
「んじゃ、こんな感じで何回かやった後それぞれ食券5枚賭けてやろうか。」
『『『『おーけー!』』』』
、、、
「コール」
『せーの!』
ノア→ロイヤルストレートフラッシュ 3BET
瀬呂→ツーペア 1BET
切島→役無し 1BET
爆豪→フォーオブアカインド 3BET
上鳴→フラッシュ 2BET
「ロイヤル、、、ストレートフラッシュ」
「だああぁ!ちくしょー!」
「てめぇ!イカサマか!」
「ちくしょう!もう一回だ!」
「悪いねぇ、大将。フォーオブアカインドで勝ち確定だと思って3枚賭けたのになー。」
「次だ!次!」
、、、
結果
ノア→22枚
瀬呂→0枚
切島→0枚
爆豪→3枚
上鳴→0枚
「いやー、みんなのおかげで1か月分の食費が浮いたわー。」
「、、、カモられた。」
「イカサマだってわかってたのに見抜けなかった。」
「クソ瓶底!何しやがった!」
「、、、エグいな。」
「まぁまぁ、これも一つの勉強よ。そろそろ、俺たちは補習あるから行くか。」
「勝ち逃げか!クソ瓶底!」
「挑戦はいつでも受け付けるぞー。」
そういい、俺、切島、瀬呂は補習へと向かった。
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赤点組の補習が始まる。
「―――であるからして、個性を扱ううえで大事なことは『理解』である。
許容量、最大出力などを知っておかないと、簡単に人死にが出る個性も多い。
個性の成長には、反復練習とイメージが大事だ。」
相澤先生の講義が深夜に行われる。
内容自体はヒーロー基礎学で習ったことも多いが、復習もかねて行われている。
「実際、通形の個性『透過』は3年生にも同じ個性を持つものがいるが、彼は衣類などは透過できない。
切島とB組の鉄哲もぱっと見では似たような個性だが、その本質は大きく異なる。
同じような個性でも本人の努力やセンス次第で伸び方が大きく変わる。」
そして、講義が終わると生徒同士でお互いの個性についてのディスカッションの時間となった。
「切島の個性はシンプルに突き詰めれば強いと思うぞ。」
「えっ!?俺か?」
「体育祭の爆豪との試合見て思ったけど、倒れないっていうのはシンプルだけど
「確かに!助けに来てくれたヒーローが倒れないのは救助者も安心すると思うよ!」
「通形が物理無効なら、切島は防御全振りって感じか。」
「そういう砂藤もシンプルに持続時間と効果を突き詰めてけばオールマイトみたいになるんじゃないか?」
「じゃあさ!アタシは!?」
「、、、人に向けて撃たない。」
『『『『確かに。』』』』
答えた砂藤以外の声がハモる。
「芦戸は威力が突き抜けると人死にが出るからなー。」
「個性の使用時間と強弱の使い分け?」
「そっかー。ありがとう!」
「逆に、瀬呂の個性は応用が利きすぎて―――」
こうして、合宿の夜は更けていく。
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3日目 朝
「通形、昨日しばき倒したから回避の重要性についてはわかったと思う。」
「ウッス。」
「それで午前中はこれを使う。」
相澤先生は後方に隠していたソレを見せる。
映画のボクシングの特訓シーンでよく使われる長い棒にボクシングミットが付いたアレだ。
「これで、直線的な攻撃の回避を学べ。」
「ボクシングスタイルですか?」
「いや、攻撃しようなんて考えなくていい。
ただ
で、午後からは昨日と同様マンツーマンの戦闘訓練だ。」
「はーい。」
、、、
午後になり、相澤先生との戦闘訓練が始まる。
繰り出される相澤先生のラッシュを避ける。
昨日は必死で気が付かなかったが、わざと避けられるくらいのスピードに手加減してくれている。
舐められている。
そう感じるが、教師と生徒、教えを乞う立場と乞われる立場、そのくらいの実力差は本来当たり前である。
昨夜、悔しくて考えた作戦を試す。
見られているせいで個性が使えない?
なら、見せなきゃいいのだ。
パンチをすると見せかけて、手に握った砂を相澤先生の顔に放つ。
「目つぶしか。そんなことするヴィランはよくいる。」
そう言い、腕で顔をガードする。
そこだ!
その腕に向けて渾身のストレートを放つ。
腕が視界の邪魔になり俺のこぶしを視認できていない。
こぶしのみ透過して相澤先生の腕をすり抜け顔面に一発入れる。
「っしゃ!」
まぐれでも相澤先生に一撃を入れられたことに喜ぶ。
「油断大敵。一撃入れただけではヴィランは倒れないぞ?」
すぐさま、相澤先生の捕縛布に拘束されてしまう。
ちなみにこの日入れられたパンチはこの一発のみだった。
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「うわああぁあ!
堪忍してくれぇ!
試させてくれぇ!」
芦戸の悲鳴が夜中の森に響き渡る。
俺たち赤点組は肝試しは無く、その時間宿舎で補習を行うこととなった。
(まぁ、
この場の誰も知らないことを内心で独り言ちる。
教室につくと、B組の赤点組がいた。
てか、1人だった。
「あれぇ?おかしいなぁ?優秀なはずのA組から赤点が6人も?
B組は1人だけだったのに?おっかしいなぁ?」
『『『どういうメンタルしてんだおまえ!』』』
HAHAHAHAHAと笑う。
B組は物間のみだった。
こいつのメンタルはすごいな。
「昨日も同じ煽り方してたぞ。」
「心境を知りたい。」
補習が始まるその時、マンダレイのテレパスによる通信が入る。
『皆!ヴィラン2人組襲来!他にも複数いる可能性あり!』
通信が入ると同時に、管先生に俺たちを任せ相澤先生が外へと走り出す。
(、、、始まったか。)
今回の襲撃果たして何人が生き残れるだろうか。
前回の襲撃とは違い少数精鋭。
それぞれが強力な個性を持っている。
特にマスタードのガスは視認性の悪い暗闇の森の中では効果が大きい。
さらに荼毘の炎もある。
ガスで昏倒しているところを炎に囲まれて焼け死ぬ生徒も多く出るだろう。
そして、、、メインターゲットの確保。
これに関してはほとんど心配していない。
今回の仲間はそれぞれが強力な個性を思っているし、『脳無』も一体持ってきているという。
いくら、プロヒーローが6人いようとも今回の戦力には太刀打ちできないだろう。
エントランスのほうに移動し、施設の窓から燃えている森を見る。
ちょうど、下ではイレイザーヘッドが荼毘のコピーを倒したようだった。
(、、、弱っ。)
イレイザーヘッドは森の中に入り、生徒たちの救助に向かう。
峰田、口田、尾白、イイチョーが施設内に戻ってくる。
ブラドキングの指示で補習していた教室へ避難する。
「オイオイ!なんでまたヴィランが来るんだよー!
警戒して場所変えたんじゃなかったのかよー!」
「峰田君、こういう時こそ落ち着くんだ!」
「ブラドキングがいるからここは安心だって!」
みんなで峰田をなだめているときにまた通信が入る。
『A組B組総員交戦闘を許可する!
ヴィランの狙いは『かっちゃん』よ!』
(オイオイ、バレるの早っ!誰か下手打ったか?)
「俺たちも爆豪の救助に向かわせてください!」
「ダメだ!」
切島やA組の面々が無謀にも森に向かおうとするのをブラドキングが止める。
、、、過信は慢心を生むか。
森にいるヴィランの実力を知っている俺からしたら無謀にしか思えない提案を切島たちがする。
ヴィランの戦力が分からない以上被害を増やさないために施設で防衛をするブラドキングの判断は間違っていない。
「ガタッ」と誰かが施設に入ってきた音がした。
「相澤先生が帰ってきた。直談判してきます!」
「や、、、待て違う!」
扉に移った人影を見てブラドキングが切島を制止する。
その瞬間。
扉が爆ぜた。
と、同時に室内に侵入してくるヴィランをブラドキングが無力化した。
すると、ヴィランは語る。
「そりゃ、舐めるだろう。後手に回った時点でお前らの負けてんだよ。
ヒーロー社会において信頼度が高い
ここで信頼の揺らぐ事件が重なれば、その揺らぎは社会全体に蔓延すると思わないか?」
例えば
「何度も襲撃を許す杜撰な管理体制、挙句に生徒を犯罪集団に奪われる弱さ。
見てろ。極々少数の俺たちがお前らを追い詰めるんだ。」
煽るだけ煽って荼毘のコピーは乱入してきたイレイザーヘッドによって倒された。
結局、イレイザーヘッドの判断によりブラドキングと生徒は施設で防衛戦をすることとなった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
15分後、消防や警察が到着し、今回の被害が明らかとなった。
生徒41名のうち意識不明の重体15名。
重・軽傷者11名
行方不明者1名
無事で済んだのは14名だった。
6名のプロヒーローの内
1名が頭を強く打たれ重体
1名が血痕を大量に残し行方不明。
一方、ヴィラン側は3名が現行犯逮捕。
林間合宿は中止となった。
こうして
雄英高校の完全敗北で、林間合宿襲撃事件は幕を下ろした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
開闢行動隊の作戦は主人公がほぼ関わっていないのでカットさせていただきました。
合宿の夜といえばみんなで集まってトランプですよね!
ポーカー!ようやく出せた!雄英って休み時間にトランプとかしたら取り上げられたりしそうだったのでようやく描写できた!(爆豪とノア以外は一回も勝っていません笑)
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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