英雄と敵の二重生活   作:毎日健康黒酢生活

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亀裂〜表〜

side 雄英高校教師陣

 

『神野の悪夢』の翌日。

雄英高校の会議室にて緊急の職員会議が開かれていた。

 

「諸君、聞き及んでいる先生もいるかも知れないが、ヴィラン連合の『ティキ・ミック』の正体が1-A『通形ノア』君であることが判明した。」

 

!?

 

「林間合宿の件もあり、すぐにコレだ。これから更にメディアの雄英非難でもちきりになるだろう。正直、雄英は教育機関として終了したに近い状況だ。」

 

「…知らず知らずの内にヴィランを雄英に潜入させていたのか!クッソ!自分が恥ずかしくなるぜ!」

 

「マイク、何もアナタだけの責任ではない。雄英全体、()()()全員の責任よ。」

 

「Umm…」

 

「今回の林間合宿襲撃も、その前のUSJ襲撃も彼の手引きがあったのは間違いないだろうね。」

 

「それに内通者が『彼』1人とは限らない。」

 

「社会からも学校としても厳しい処分が私たちに求められるだろう。君たちには悪いけれど、教員の1年給与なしは覚悟してほしい。夏休み明けに授業を再開できるかすらも正直怪しい。」

 

「差し当たっては全生徒の身分の洗い直し、家庭訪問を実施して、各家庭に今回の件を説明しましょう。」

 

「あぁ、それに俺たちの中にいるかもしれない『内通者』についてもだ。」

 

会議が進む中、イレイザーヘッドが沈黙を破り、話を切り出した。

 

「今回、会議の前にオールマイトから連絡があり、『通形ノア』が『ティキ・ミック』であることを伝えられました。校長、俺はプロヒーローライセンスの返納をします。林間合宿の際、『彼』の危うさに気づいていました。それなのに、まだ教育の余地があると判断し、結果、このようになってしまいました。」

 

「…!イレイザー!」

 

「相澤くん。それは受け付けられないよ。『彼』の個性の詳細はわからないが、オールマイトとオールフォーワンの戦闘でさえも物ともしなかった『彼』には君の『抹消』は効いたのだろう?君は『彼』に対抗できる数少ない鬼札(ワイルドカード)なのだから。」

 

「…ミッドナイトもいます。それに今回の件は誰かが責任を取らなくてはいけない。」

 

私が聞いていた!ってね!

 

校長が会議開始当初よりコッソリと繋げていた電話からオールマイトの声が会議室に響く。

 

「…オールマイト。」

 

『相澤くん!君の覚悟は聞かせてもらったよ。しかし!辞めることだけが責任の取り方ではないよ!責任を取る道っていうのはもっとずーっと地味で全うな辛い道なんだ。』

 

だから、とオールマイトは続ける。

 

『『彼』の件は僕の引退のことと合わせて別に会見を開いて僕が責任を取るよ。君はまだ残って生徒たちにヒーローのいかんせんについて教えるべきだ!』

 

「でも、そんなことしたらアナタに泥を塗ってしまいます。」

 

『ハッハッハ!元よりヒーローは引退するしかない身さ!今更そんなこと気にしないよ!…それに僕も雄英の教師の1人だろう?』

 

「…アナタって人は。すいません。最後の最後でアナタにまた頼らさせていただきます。」

 

『ハッハッハ!いいってことよ!』

 

「ありがとう。オールマイト。…そこでだ!生徒の安全のためにも兼ねてから提案していた寮制をみんなに提案をしたい。」

 

 

side out

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

 

side とある路地裏

 

 

「っくしょう!なんだよ!こいつ!」

 

オールマイトという鎖がなくなったことにより、徒党を組んでカツアゲをしていたヴィランたちが路地裏のコンクリートに()()()()()()

 

題名(タイトル)『地に這うゴミ』。エシのこと見くびったな。『あの方』の望む世界にお前らみたいなゴミは要らない。」

 

そこにビルの壁の中から人影が現れる。

 

「ありゃま。なんか凄いことになってるじゃん。」

 

「エシ!……『あなた様』は!」

 

 

side out

 

 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

 

 

side とある夜のお店

 

 

「あぁ!クッソ!ムカつく!」

 

豪華絢爛な贅をつくした空間に1人の女性が激昂していた。

彼女の容貌は10人に聞いたら10人が見た目麗しいと答えるような美貌である。

真紅のドレスに身を包んだ彼女の周りにはシャボン玉のような泡が浮かんでおり、その周囲は()()()()()()()()()()()()()()のような死体で溢れていた。

 

「なんでよ!アタシの方が美しい!美しいはずよ!」

 

なのに

 

「なんで『彼』の方が美しいと感じるのよ!」

 

 

 

 

多くの思惑を抱えてその熱狂は『1つの旗印(ティキ・ミック)』へと向かう。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話は作者の都合や、今後のプロット制作のため短くなっております。時系列はオールマイトによる『通形ノア』に関する会見の前に、前話のヴィラン連合のメッセージがネットに上げられたとなっております。
多くの方からの応援、ご感想をいただいて作者のモチベーションも上がっております。
毎日更新が途切れることになることもあるかもしれませんが、物語の終わり自体はもうあるので、最後まで応援していただけるよう作者も頑張って行きたいと思います。
これからもより良い作品を皆さんにお届けしたいと思っております。
今後も拙作をよろしくお願いします。

最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m

  • 英雄と敵の二重生活
  • 『風見幽香』な私。
  • 『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
  • 個性:斬島
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