本日から『元読み専作者の推し紹介』のコーナーを再開します。
本日は新規の読者さんも増えているのでもう一度推しの紹介をさせていただきます。
farさんの『我輩は○○である』です。
タイトルがもうなんなのか想像できて素敵ですよね。
内容自体もギャグベースで進んでいき、ポップで話に付いて行きやすいです。
ラスト3話くらいから最終話までの流れがとても好きです。
所々で色々な作品のパロディもありとても楽しめます。
この前書きもこの作品の影響から始めたのですが、読み返してみたらそんなに紹介してなかったです。汗
とても面白い作品なので是非ご一読ください。
面接
郊外の森の中に今は廃墟と化している工場があった。今は使われなくなっている工場なのにその敷地内には車が2.3台止まっていた。
薄暗い工場の中、そこには荼毘とトゥワイス、黒霧、スピナー以外のヴィラン連合のメンバーが集まっていた。基本的にそれぞれのメンバーが交代で俺と弔の護衛をして、護衛以外はスカウトをして、定期連絡を取る。そして、面談をするという形だったが、未だに新しくヴィラン連合に加入できた人物はいない。運良くスカウトをもらっても弔との最終面接で消されてしまうのだ。
「はぁ…来る日も来る日も面接とは面倒だな。特にお前目当てのクソみたいな連中が多すぎる。」
「まぁまぁ、今日は俺とマグ姉とトゥワイスのおススメだから!」
「そのトゥワイスが遅れてんじゃねぇかよ。」
「んー、じゃあ!アタシ達の子から先に紹介しちゃおうかしら!」
「そーすっか。おーい『エシ』!入ってきていいぞー。」
鈍い金属音を立てて重厚な扉がゆっくりと開き、1人入ってきた。
背丈は小柄でトガと同じくらいで、ベレー帽をかぶって、黄色がかった薄緑色のウェーブのかかった髪の毛、薄緑色の瞳、見た目15.6歳くらいのいかにも育ちの良さそうな男女の見分けがつかない中性的な見た目をした人物が入ってきた。
「えっと!…エシは『エシ』って言います。
「そーそー、タバコ買いに出た時に裏路地通ったら拾った♪中々面白い個性してるよ。」
「可愛いー!」
「ティキぽん、そんな犬拾ってきたみたいに言っちゃダメよ?」
「はぁ…またお前のシンパか。それで何をしたくて
呆れた様子で弔がエシに尋ねる。
この質問をクリアしなければ文字通り
今まで何人ものティキ・ミック目当てのヴィランが弔に消されてきた。
「エシの個性は『加重』です。触れたものの重力を2倍にします。大体4回くらいで立てなくなって8回でぺちゃんこになります。」
「ほぅ、で?来た理由は?」
「エシは…親からDVを受けてました。暴力的なDVじゃなくて、ちょっと変わってて家の中ではエシは男の子なのに
「あらやだ。健気じゃない。」
「はぁ、
「…はい、分かりました。」
「ようこそ!
「合格もらえて良かったじゃんか。」
「エシ!ありがとうございますティキ・ミック様。」
「じゃあ、次アタシの子ね!」
「入っていいわよ!」
エシが入ってから開かれっぱなしだった扉から入ってきたのは真紅のドレスに身を包んだ女性だった。
「キャバクラで大量殺人をしてたところをスカウトしてきたの。」
「それで?お前は?」
「私は『エリアーデ』。ここに来たのは人を殺す機会が多いからよ。」
「なんで殺しをしたい。」
「別に殺したいわけじゃないわ。結果的に死んじゃうだけ。私の個性は『脱水』。私の体から出るシャボン玉の泡に触れると水分がなくなるの。その水分は私に供給されて、その分お肌が潤うのよ。人に当たると一瞬でミイラになるわ。私は『私の美』のためにここに来たわ。」
「いいね。その自分勝手さ。」
「えっ、めっちゃ俺のこと睨んできてんだけど。」
「エシ!殺しますか?」
「…別に。有名人だから見てただけよ。」
「そりゃあ、よかった。2連続でシンパだったら
エシ、エリアーデの参入が決定したところで、工場の扉が大きく開け放たれる。
「よぉ!待たせたな!」
「来るのが早ぇんだよ!」
「話してみたら意外と良いやつでよ!
「感じ悪いよな!」
遅れてきたトゥワイスが紹介したい人物を連れてきた。
その人物を見て弔が「…ほぅ」と関心を寄せた。
特徴的なペストマスクに、真っ黒なファーのフードがついた上着を着た男性だった。
「…とんだ大物連れてきたな。トゥワイス。」
「大物とは…皮肉が効いてるなヴィラン連合。」
「なに?大物って?弔ちゃん知ってるの?」
「『先生』に写真を見せてもらったことがある。」
「いわゆるスジ者さ。「死穢八斎會」その若頭だ。」
「やだ!極道?初めて見たわ危険な香り!」
「で?なんで極道が
「ヴィラン連合は勢力拡大を図っているが、お前達に計画はあるか?どういう勢力図を目指してる?人だけ集めて苦労してるんじゃないか?。……俺の計画を実行するには莫大な金が必要だ。だが、ヤクザに投資をする物好きはなかなかいなくてな。だが、お前たちの名前があれば話は別だ。俺の傘下に入れ。俺がお前らを使ってやる。」
「はぁ…帰れ。」
その言葉とともに横に控えていたマグ姉が動き出す。
「ごめんね。極道くん。アタシたち誰かの下につくために集まってるんじゃないの!アタシたちの居場所はアタシたちが決めるわ!」
マグ姉の一撃が極道の頭に当たる。
しかし、その事も気にもせず、極道はマグ姉に手を伸ばす。
(ありゃあ、
俺の個性を使ってマグ姉と極道の間の空間に真空を作る。
空気の壁により極道がマグ姉に触れるのを諦めた。
「ッチ!汚ねぇな。」
「お前らも待て。」
極道を殺そうとしていたメンバーを弔が制止する。
「何かしようとしたみたいだが幸い
「…あぁ、そうだな。」
「傘下には入らない。だが、提携という形なら力を貸そう。俺たちは名前を貸すために人材を寄越し、お前たちは俺たちの名前を使って金を稼いでもいいだろう。そして、俺たちはお前らの組織運営のノウハウを知る。そうだな、その
「…落とし所だな。」
「それでお前らの計画とやらは何だ?」
「……お前たちに教えるのは不安だが、いいだろう」
極道は胸の内ポケットあたりをごそごそと探り、あるケースを取り出した。そのケースの中には針のついた弾丸のようなものが入っていた。
「これは個性を壊すクスリだ。」
「「「は!?」」」
「これに撃たれると個性を壊す。個性因子を傷つけるだけだ。痛みはほとんどないと思ってもらっていい」
「へぇ、そりゃあ大層なもん作ったな♪」
「あぁ、だからカネがいる。」
「そっちは名声を、こっちは実利を、お互いの需要と供給が一致している。おーけー、いい協力関係にしよう。」
「寄越す人員についても話がある。あとでここに連絡を入れろ。」
そういって極道は背を向け、工場跡地から帰っていった。
「…ティキぽん、ありがとね。あの時アタシ殺られてたわ。」
「いいってことよ。ファミリーなんだろ?」
「ティキぽん!大好き♡」
「やめてよ、そっちのケは無いんだから。」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
エシの見た目は某ソシャゲのキャラになります。設定といい分かる人はすぐ分かります。
ヴィラン連合強化&マグ姉生存√回でした。
今後も拙作をよろしくお願いします。
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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英雄と敵の二重生活
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『風見幽香』な私。
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『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
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個性:斬島