本日ご紹介する作品はこちら。
田中卵さんの『Fate/Restricted-18』です。
「FGO」の世界に「グラブル」のベリアルの転生体を混ぜたモノになります。
ベリアルと殺生院、何も起こらないはずはなく。
と、前書きにある通り18禁と18禁同士の混ぜるな危険をやっている作品になります。
一発ネタかと思いきやしっかりとストーリーも組んでおり、燃える展開があり非常に楽しめました。
是非、ご一読ください。
様々な社会的変化がある中で雄英高校では文化祭の開催が決定した。
危険性もあるが1教育機関として生徒の成長を願っての方針だという。
もちろん、度重なる生徒とヴィラン連合の接触、生徒のヴィラン化などの問題を抱えていたが、一般客は生徒の保護者と一部の招待客のみ参加ならびに多数の雄英OBによる厳戒態勢で内々でのみ開催されるものとなった。
文化祭に向けて準備を進めていこうとしていた雄英高校1-A組は、居なくなったクラスメイトの隙間を埋めるかのように頻繁に出入りをしてくる「ビッグ3」を交えながら文化祭の準備をする。
「緑谷くん!1-Aはダンスとバンドか!面白そうだね!乱入しちゃってもいいかい?」
「止めてくださいよ通形先輩!」
「ステージを縦横無尽に飛び回ったら面白そうじゃない?」
「…止めなよ、ミリオ。緑谷くんも困ってる。」
そう言ってミリオを天喰が止める。
1-A組の面々は「ビッグ3」の2人を相手にしている緑谷以外それぞれの練習をこなしている。
ミリオはしばらく辺りを見回した後、大音量で曲を流しているバンド組の練習に目を付けた。
「いい感じだね、リズムもいい!思わずイェーイ!ってノっちゃうね!」
「通形先輩はいつもそんな感じじゃないですか?」
話をしているうちに曲が終わりドラムの派手な音で締めくくられる。
ミリオはすかさず大きな声で称賛を上げた。
「ブラボー!ブラボー!大将!さすがのリズム感!」
『『『…――ッ!?』』』
瞬間、空気が一気に凍り付き、ドラムが大きく乱雑に叩かれガシャーンという派手な意味のない音が響き渡った。
音の先では爆豪がミリオを獣のようなギラギラした瞳で睨み付けていた。
「…あれ?俺なんかやっちゃった?」
「先輩!こっち来てください!」
呆けるミリオを緑谷が掴んで無理やりに教室の外に連れ出す。
教室では切島やバンドメンバーたちが必死に爆豪をなだめている。
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「通形先輩!今のはダメですって!」
「どこがダメだったんだい?」
緑谷に連れられて校舎の外に連れていかれたミリオは先ほどの件に心当たりがないため首を傾げている。
そこに緑谷が説明を始める。
「…かっちゃん。えっと、爆豪くんにとって『大将』っていう愛称はその…」
とても言いにくいことのようでいつにもまして緑谷は言い淀む。
「…ノアくん。いや、『ティキ・ミック』が使っていた愛称なんです。」
合点がいったミリオが手で顔を覆う。
「あちゃー、それはやっちゃったね。すぐに謝りに行くのは逆効果かい?」
「ですね。かっちゃんのところに行くなら時間を置いたほうがいいと思います。」
「そうか。…『ティキ・ミック』と言えば緑谷くんは
「それは…。」
緑谷が言い淀む中ミリオは続ける。
言い逃れは許さない真剣な目つきで。
「『サー』が君に固執していた、君を庇った理由にもつながるのかい?
『サー』は最後に君を庇い「後は託したぞ」って言った。
俺やイレイザーヘッドではなく、
一転した雰囲気に緑谷が怖気づいていると背後から声がかかった。
「その理由は僕が説明しよう。」
背後の建物の陰からやせ細った骸骨のようなオールマイトが現れた。
「私が来た!ってね。」
「…オールマイト。緑谷くんには何かあるなと思ってましたがやっぱりアナタが関係するんですね。」
「うん。ここじゃなんだし、ゆっくり落ち着ける個室で話そうか。」
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そう促され校舎の中でも人気のない職員専用の区画にある個室に移動した。
オールマイトの隣に緑谷が座り、対面にミリオが座る。
「じゃあ、説明しようか。」
そう言ってオールマイトは自身と『サー』の確執、自分の個性について、緑谷との関係性を説明していく。
ミリオはその話を真摯に聞いて自分の中で消化していく。
しばしの沈黙の後、ミリオが話を切り出す。
「あまりのことに正直現実味がないですが。
…つまり、緑谷くんが
アナタが緑谷くんを特別に見ていた理由が、『サー』に紹介してほしいと頼んだ真意がようやく理解できました。」
ミリオは事態の機密性、ならびに緑谷の背負った者の大きさに驚愕しつつも頭はクレバーに事態を飲み込み言葉を出す。オールマイトがその両手をしっかりと掴み微笑みながらミリオに語り掛ける。
「君だから話せたんだ。このことはヒーローでも極々一部しか知らないから他言無用で頼むよ。」
「モチロンです。このヴィラン隆成期にわざわざさらに混乱を招くような真似はしません。」
おずおずと緑谷がミリオに訊ねる。
「このことを踏まえて通形先輩からはあの質問はどんな意図があったと思いますか?」
「…うーん。」
緑谷の問いにミリオはしばし悩んで見せて答える。
「分かんない!」
「…そう…ですよね。」
僅かに落胆してみせた緑谷にミリオは快活に自分の答えを重ねる。
「理由はなんとなくわかったけど、あの問いは『ティキ・ミック』から君に対するものだから俺の意見は聞かない方がいいんじゃないかな。」
だけど、と小さく言葉を重ねる。
「
漏れ出た言葉に緑谷ははっとして、オールマイトは何かを考えるかのようにして黙り込んだ。
言い終えて、はっとした様子でミリオはすぐさま空気を変えようとしてお道化る。
「結局、俺の意見言っちゃった!ごめんね!」
そう言って服ごと透過して逃げるように個室を後にした。
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早朝、カーテンの外ではようやく朝日が昇り始めもろもろの陰は深い瑠璃色にもろもろの明るみはうっとりした琥珀色の二つに分断された光景が広がるなか目が覚める。
上手く寝付けない理由は分かっている。
『ティキ・ミック』に触れた瞬間に垣間見えた暗く冷たい終焉の夢のせいだ。
理屈は分からないが流れてきた吐き気を催す光景にひたすらに嫌悪を感じる。
己が己じゃなくなるような負の感情に引っ張られるが気力で持ちこたえる。
自分の中に自分じゃないナニカの存在を絶えず感じる。
何気なくつけたテレビでは早朝特有の堅苦しいニュース番組が『ヴィラン連合』や『ティキ・ミック』によるヒーロー殺害事件について報じている。
その音をBGMにしてトレーニングをする。個性にかまけて体術を疎かにしてはいけない。『サー』にもくちすっぱく言われていたことだ。
身体のトレーニングを終え、シャドーボクシングのように壁に向かって拳を向ける。
個性を使いながら壁を透けて殴り続ける。
イメージするのはこの個性の先駆者、ヴィランとなってしまった後輩の姿だ。
不思議と彼をイメージして個性を使い続けると
いまでは自分の身に着けているもの程度ならば透過することができるようになってきた。
成長している個性は自分の体組織でできたモノで包んだらその中の物も5秒程度まで透過することができる。
一人物思いに耽りながらのトレーニングを終え、汗を流すためにシャワーを浴びる。
「あれ?」
ふと見つけた爪の間にある赤黒いものに目が留まる。
最近、なぜかよくある。
寝ているうちにどこかを強く掻き毟っているのかな?
体を洗うのと同時にその汚れも落とす。
そして、朝食を食べ、学校へと向かう準備をして服装を整える。
全寮制になったため通学にかかる時間はとても短くなった。
学校に繋がる並木道を歩く。
そして、たどり着いたクラスの扉を勢い良く開けクラスメイト達に挨拶をする。
「オハヨー!諸君!」
様々にクラスメイト達が返事を返してくれる。
自分の席に着き後ろの環に声をかける。
「オハヨー!今日もいい日になるね!」
「あぁ、おはよう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後の最後にぶっ込んでく作者です。
改めてヒロアカ二次創作のご作品を読ませていただいてるのですが、素敵な作品が多いのにUSJ.体育祭などでエタっている作品が多くて少し残念になることもあります。拙作では華を持たされなかった場面での活躍楽しく読めるんですけどね。続きが気になります。
一読者として気長に更新を待つのみです。
今後も拙作をよろしくお願いします。
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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