Natural Waveさんの『I wanna be the HERO!!』です。
某死にゲーのようなタイトルのこの作品。個人的には序盤の心操くん救済が好きです。
また、主人公の覚醒シーンは何度読んでも鳥肌が止まりません。
不定期更新で、最近また更新されたのでぜひ見ていただきたいです。
前書きで紹介させていただいた作品は私のお気に入りに随時登録していくのでリンク飛んでぜひ見てください。
ヒーロー基礎学で屋内対人戦闘訓練をした翌朝。
学校へ向かう支度をしていると、ヴィラン連合用のケータイが鳴った。
「―――♪―――♪」
ケータイの画面には『弔』と出ている。
「はーいこちら潜入中のスパイAでーす。」
『今日の昼、マスコミを利用して雄英に混乱を起こす。
その間にお前は職員室にでも潜入してカリキュラムを盗んで来い。
郵便に入れといたUSBを教師のPCにさすだけでいい。』
「マジ?職員室に入るのはラクショーだけど人がいたら見つかるぞ?
あっ!俺じゃなくて黒霧さん使えばいいじゃん!」
『馬鹿かお前は、何のために潜入してんだよ。
全員出払うくらいの騒ぎを起こせばいいんだろ?
転送にかかる時間は10分だ。こっちで時間を稼いでやる。』
「オーケーオーケー、お互いうまくやろうな。」
(早朝から学校の襲撃予告がされるなんて、今日は忙しくなりそうだな。)
通話を切る。
俺が入学したことで、生徒用のカリキュラムは手に入ったが、そこには教育方針、各教師の担当科目など基本的な情報しかなかったので、今回の襲撃で学校の持つ各教師の詳細な情報や、教師用のカリキュラム、警備の情報を奪うことにしたのだろう。
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HR前に昨日の戦闘訓練の講評を相澤先生から受けて、こう続けた。
「今日はお前らに学級委員長を決めてもらう」
「学校っぽいの来たーーー!!!」
相澤先生の言葉に盛り上がるクラスメイト達の声を聞きながら、校門に群がっているマスコミ関係者を観察する。
連日彼等は雄英高校で教師をする事になったオールマイトの取材目的で押し掛けてきている様なのだが、雄英バリアーと呼ばれる頑丈な扉に行く手を阻まれていた。
(ふぅーん、人数はいるけどほんとに大丈夫なんかね?)
「静粛にしたまえ!」
なるようになるしかないよなぁ、とため息をついてUSBをいじっているとイインチョーがひときわ大きな声を上げた。
イインチョーのほうを見ると投票にしようと言いつつ自分も立候補していた。
結局その一言で学級委員長は投票で決まることとなった。もちろん俺はイインチョーに票を入れた。
結果は緑谷3票、八百万2票で、委員長は緑谷、副委員長は八百万に決まった。
「僕3票ーーー!!?」
「分かっていはいた……流石に聖職といったところか……!!」
「おー!少年おめでとー!」
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昼休みになった。
切島、爆豪、上鳴、瀬呂たち学食メンバーには今日はコンビニで買ってきてあるから教室にいるメンバーと食うといって食堂にはいかなかった。
教室で弁当を広げている芦戸、耳郎たちに声をかける。
「おーい、今日は俺も一緒していいかーい?」
「いいぞー!両手に華で昼食を食べられることに感謝したまえ!」
「サンキュー」
「そうだねー、せっかく2人いるんだし昨日の戦闘訓練の話聞かせてよ!
バビューン!って現れては消えて全然反応できなかったよ!どんな個性!?」
「あれはほとんどノアのおかげだもんねぇ」
「耳郎の索敵サポートがあったからだよ。
俺の個性は『透過』っていってなんでもすり抜けれるんだよね。」
「えっ!?チートじゃんそんな個性!」
「すり抜けている間に個性を解除すると何故か体がポンッと『弾かれ』んだよね。」
「......?ゲームのバグみたい?」
「ははっ、そんな感じ!」
雑談をしながら不自然のないよう教室を離れるタイミングをさぐる。
「わりぃ、ちょっとトイレ行ってくる」
「ちょっとー、こっちはまだ食べてるんだから!」
「いってらしゃーい」
「カンベンしてちょー」
耳郎に怒られながら教室を後にする。
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しばらく職員室に近いトイレで待機していると
『ウウー、ウウー』
校内に鳴り響くサイレンの音を無視して周囲を見ると教師陣が慌てて職員室を出ていくのが見えた。
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい』
「クッソ!なんでゲートがマスコミに突破されていやがる!?」
「俺とマイクはマスコミのほうを抑えてくる!」
「じゃあ、他の先生は生徒の対応をお願いします!」
「「「「「了解!!!」」」」」
さすがプロヒーローたち迅速な対応で全員がそれぞれの対処に向かっていった。
人気がなくなった職員室のなかを個性で顔だけ透過させて確認した。
(だけど、今回はそれが仇となったな。誰も職員室にいない。)
指定された通りに電源の落とされていない適当な先生のPCにUSBをさした。
思ったよりもマスコミの暴走が大きかったのか、生徒たちの混乱が大きかったのかはわからないが、指定された10分間誰も職員室に来ることはなく無事に誰にも見つからずにデータを転送することができた。
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しばらくして騒動が収まってから教室へと戻る。
警察が突入してきて、警報が鳴らされた主な原因とされた報道陣は撤退していったようだ。
教室に入ると耳郎が声をかけてきた。
「ちょっとノア大丈夫だった!?」
「大丈夫、大丈夫。俺も個性使ってソッコー逃げたから。」
どうやら、食堂ではパニックが起こっておりイインチョーが活躍していたようだった。
それが理由で帰りのHRで、少年が学級委員長をイインチョーに譲ると言い出し、晴れてイインチョーは本当に委員長になったのであった。
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side 雄英教師陣
「ただのマスコミにこんなことが出来る?
そそのかしたものがいるね...
邪な者が入り込んだか
もしくは、宣戦布告のつもりか...」
雄英高校1-A
彼らが真に賢しいヴィランと対峙するまで
あと
数日
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ようやく主人公のヴィラン側としての活躍を描くことができました。
雄英教師陣情報管理ガバくね?と思った方も多いと思いますが、原作でもこの時に何かしかけてカリキュラムを盗んでいると思われるので、ご都合主義かもしれませんがこの展開にさせていただきました。
基本的には主人公は切島、爆豪、上鳴、瀬呂たちとつるんでます。
次回は作者的に待ちに待ったヴィラン側をお送りします。
最近ふとした時に、4作品もマルチ投稿していてどの作品から作者を知っていただけたのか気になってしまったのでアンケートいたします。ご回答いただけると読者層の把握、作者のモチベーションになる、他の読者様はどれをご覧になってるのかなど分かるので是非、お試しください。m(__)m
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英雄と敵の二重生活
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『風見幽香』な私。
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『AFO』はアホ、ハッキリわかんだね
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個性:斬島