この作品の注意事項
・作者の自己満足
・素人の作品
・主人公最強
・ご都合主義
・辻褄が合わないかもしれない設定
・注意事項が増える可能性
等が含まれます。
以上をご理解したうえでお読みください。
読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。
四国が存在するようになったが現在それぞれの国の領土は隣接していない。
噂くらいは各国共に耳にしているかも知れないが、既に四国になっているとはどの国も思っていないかもしれない。
私は三国間を行ったり来たりしていたが、ある日ユグラドに来た私にエルフィがギルドについて聞いてきた。
「ギルドについて知りたいと?」
久しぶりにエルフィに会いに行くとソファに案内され、尋ねられた。
「ええ、私達もギルドを作りたいと思っているの」
「何故私に?」
「貴女は人間の町の町長だったのでしょう?ギルド商会システムについて詳しく知っているかと思って」
確かに知っている、町長時代に聞いたからな。
「頼ってばかりで申し訳ないけれど……」
「良いぞ、教えよう。私はこの国の行く末が見られればいいからな」
彼女はきょとんとした顔をする。
「貴女って不思議な考え方するわよね?……私達は確かに他の種族より寿命が長いけど……なんていうかもっと遠い未来まで見られるような言い方だわ」
「僅かな時間でも大きく変わる事もある」
そう言うと彼女は笑う。
「実際に国が出来たりしているものね?」
そして私は国の主要な人物を集めて貰い、ギルド商会の説明をした。
ギルド説明を終えてユグラドの自宅に帰る途中、子供達が集まって何やらやっているのを見かけた。
何事かと思い覗いてみると地面に多重円が書かれていて、子供達が魔法で小さい石を作りそれに向かって転がしている。
「ちょっといいか?……これは何なんだ?」
「お姉ちゃん知らないの?教えたげる!」
訪ねた少女が元気に教えてくれる。
円の中心程点数が高く、石を複数交互に転がしてより点数が高い方が勝ち……と。
「それでね……!」
相手の石にぶつけて弾いて相手の点数を減らしたりしても良いと、中々面白そうだな。
「私もやって良いか?」
「いいよ!じゃあ私とやろ!」
少女と対戦する事になった。
「転がらない石は駄目だよ?石は三個ね!」
円から離れた所に二人で並ぶ、私は小さい丸い石を三個作った。
「お姉ちゃん凄い!まん丸ー!」
「おおー!」
私が作った滑らかで綺麗な丸い石に驚く少女と周囲の子供達。
「でもお姉ちゃん、そんなに綺麗だと転がり過ぎちゃうかもよー?」
なるほど……石の転がりやすさと投げる力で調節しないといけないのか。
「私はこの石ー」
彼女はでこぼこした形の悪い石を三個作った、それ以上丸く出来ないのか?
「お姉ちゃんお先にどーぞ」
そう言われて石を転がす、石は円の一番外周の左寄りに止まった。
「じゃあ行くよ!」
少女は石を転がす。強めだと思った勢いは石の形によって抑えられ、内側から三番目のやや右寄りに止まる。
「次は上手くやる」
私は石を慎重に転がした、石は真っ直ぐ進み中央の奥側に止まる。
「良し」
周囲から歓声が上がる。
「やるねお姉ちゃん」
彼女はそう言うとさっきよりさらに強めに石を転がす、その石は先ほど私が投げた中央奥の石に当たり彼女の石は中央に残り……当てられた私の石はスムーズに円の外まで転がって行った。
盛り上がる子供達。
「そう言う事か……」
綺麗な丸石では当てられた時耐えられない、相手に当てられるだけの技量がある時は簡単に弾かれてしまう訳だ。
「あ、作った石は変えられないからね?」
そう言って笑う。
「これは厳しいな」
私は中央の彼女の石を狙って投げる……当たったが彼女の石は綺麗な球体ではない。
当たって僅かに動きはしたが円から出す事は出来ず、投げた私の石も内側から三番目の奥側左に止まる。
「これで最後だね」
少女が石を投げる、石は内側二番目のほぼ中央に止まった。
「私の負けか」
負けはしたが面白かった、簡単な勝負だと思ったが奥が深い。
「初めてなのに真ん中に入れるなんてお姉ちゃん凄いね!危なかったよー」
彼女が微笑んで言う。
「面白かったよ、ありがとう」
「私も面白かった!また遊ぼうね!」
私はその場を離れて家に帰った。
「うーん……」
私が何となくガンドの工房に立ち寄った際に、ガンドが唸っているのを見つけた。
「何を唸っているんだ」
歩み寄りながら声をかける。
「おお?嬢ちゃんか……ちょっと考え事をな」
そう言って彼は工房の椅子に座る。
「魔道武器の事か?」
「そうじゃない……いや、それもだが今は違う」
私は椅子に座って続きを促す。
「人間達のギルド商会ってのをこの国でも作ろうかと思ってよ」
「いい考えだと思うぞ、きっとこの国でも有効だろう」
「だよなぁ……でもよ、詳しい奴が居ないんだよ」
彼が顎に手をやって考え込む。
「私でよければ教えるが」
彼は勢いよく私を見た。
「ほんとか!?……しかしなんでそんな事知ってんだ?」
不思議そうな顔で聞いてくる。
「昔町長をしていた事があってな……その時に覚えた。少し古いかも知れないが基本は今も変わらないと思う」
「クレリア嬢は多芸だな……教えてくれるならありがたい、よろしく頼む」
「すぐにでも教えられるがどうする?」
「頼む」
彼は頭を下げ、皆を呼んだ。
こうして魔工国ガンドウにギルド商会が出来た。
「所で、魔道弓の試射をしてみないか?」
「どうした、いきなり」
時が経ち、ギルド商会が軌道に乗ったある日。ガンドが私に声をかけて来た。
「他の種族が使うとどうなるのか見て見たくてな、使用感を聞かせて欲しい」
「私では意味が無いと思うが……」
結局興味があった事もあり、試射をする事にした。
試射場へ移動した私は魔道弓を渡される。
「良いか?魔力は弱く流してくれよ?」
「分かった」
私は魔道弓を持ち射撃位置へ移動する。
「重量はどうだ?」
「……それなりに重いな」
私は片手で持って重さを確かめる。
「……身体強化魔法とか使ってるか?」
「使って無いな」
「……とりあえず撃ってみてくれ」
彼は何やら考えている様子だ。
私はそんな彼から意識を移し、遠くの的に狙いを定めて僅かに魔力を流す。
勝手に弓が引き絞られて射られ、反動で私は後ろに倒れた。
「大丈夫か!?」
ガンドが近寄ってくる。
私自身は強靭でも体重が軽いままだった。もっとしっかり構えるなり体重を重くするなりしないと反動で倒れる。
「平気だ。それよりもう一射良いか?」
「良いけどよ……」
心配そうな彼を横目で見ながら構える、足を開き体重を少し増やして反動に備える。
魔力を流し射撃する……今度は問題無く撃つ事が出来た。
隣に置いてある矢をセットしては射撃する。放った矢は的には当たるが中心には一本も当たらない……確かに命中精度は良くないな。
「大地人ならば問題無いが重い上に反動が大きい。獣人も使えるだろうが森人や人間では難しいかも知れないな……勿論身体強化魔法抜きでの話だが」
射撃しながら言う。
「そ、そうか」
彼の返事を聞きながらしばらく射撃した後、私は射撃を止めて彼に言う。
「このままでは使用出来ない者達の為に固定する台があると良いんじゃないか?脱着出来るとなお良い……まあ参考程度にな」
「……ふむ、なるほどな」
「命中精度の事は今の所思いつかないな」
魔道弓を弓立に戻す。
「ありがとよお嬢、参考になったぜ」
「それは良かった」
その後、食事を用意して貰ったので食べてから帰った。
私が久しぶりにカルガで獣人の頭脳担当達と森を見ながらお茶を飲んでいると、ベキアがやってきた。
「やっと見つけたぜクレリア」
「どうしたベキア」
私に歩み寄る彼、頭脳担当達は彼の話の邪魔をする気はないようで黙っている。
「あれ?こいつらと居るから聞いてると思ったが……話してないのか?」
頭脳担当達に言うベキア、彼らの一人がお茶を置く。
「今は休憩していました。飲み終わった時に話そうと思っていたのですが……」
頭脳担当の一人がこちらをちらりと見る。
「飲みながらでも良いぞ?話してくれ」
そう言うとベキアが話し出す。
「なら俺から話そうかな」
彼は近場の岩に座り、頭脳担当達を見ながら言う。
「こいつらが人間達のギルド商会システムをこの国に導入したいと言って来てな」
彼は視線を私に戻す。
「クレリアは知ってるんだろ?こいつらに話はしてたみたいじゃないか」
確かにギルド商会について彼らに話した事はある、覚えてたんだな。
「それで、導入するのか?」
彼は腕を組む。
「導入した方が良いとこいつらが言うからな……俺以外だったらやらなかったかもしれないが、その方が良いのなら俺は導入しようと思ってる」
「上手く行くと良いな」
彼は不敵な笑いを浮かべる。
「行かせるさ。無理やりにでもな……頭脳担当達の事は信じてるし、締める所は締めないと国としてやっていけない事が分かったしな」
「治安維持隊なんかは獣人特有の考え方ではやれないからな」
私が言うと彼は頷く。
「その辺は厳選してる。後は子供達の教育でも抑える時は抑える事をしっかり教えるつもりだよ」
「獣の本能は厄介だな」
「悪い事ばかりじゃ無いんだけどな」
ベキアだけでなく頭脳担当達も苦笑いしている。
そのまま彼らにギルド商会の事を教えてお茶の時間は終わった。
ギルド商会の説明を終えてしばらくの時が経ち、私は都市内の広場に居るのだが……。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
「遊ぼー」
「眠いー」
「あったかーい」
私は獣人の子供に群がられて埋もれていた。
通りがかった時に子供が泣いていたので魔法であやしたら懐かれてしまった。
広場の子供達がまとわりついてくる。子供の柔らかい肌と体毛がすべすべ、ふわふわする。
「うーむ……」
広場に寝ころび子獣人が群がっている状態のまま唸る私。無理やりどけるのも可哀そうだしな……。
基本的に悪意が無い子供に私は甘いようだ、勿論必要な時は殺すが。
子供の相手は得意では無いがやった事が無い訳でも無い。
この子達の気が済むまでこうしていようか。
「あらあら、大丈夫?お嬢ちゃん」
寝転がっている私の視界に獣人女性が覗き込んでくる。
「大丈夫だ。嫌と言う訳じゃない」
「それならいいけど……あら?貴女獣人じゃないわね?」
彼女は少し探るような目を向けてくる。
「ああ、私は森人のハーフでベキアの知り合いだ。国を作る協力をしている……不安なら彼を呼んでくると良い」
そう言うと彼女は少し考えた後言う。
「そう、そこまで言うなら平気かしら……ゆっくりしていってね」
そう言って微笑んで去って行った、信じてくれたようで良かった。
こうしてモフモフに群がられて時間をつぶしていると頭の方から声がする。
「何だよやっぱりクレリアじゃないか……」
ベキアが覗き込んで来た。
「どうしたベキア?」
「獣人じゃない俺の知り合いって言う奴が子供のそばに居るから来て欲しいって言われたんだよ」
駄目だったようだ、本当に彼に言いに行ったんだな。
「クレリアだと思ったけどな。もしもって事もあるし」
私のそばでしゃがむ彼。
「その考え方は悪くない」
私がそう言うと子供達をみる彼、私も目を向けると群がったまま皆眠っていた。
「俺は国を強くするよ、こいつらを守るんだ」
「頑張るんだな、初代国王」
「やめろよ」
彼は気恥ずかしそうに笑って帰って行った。
私は子供達が目覚めるまで寝息を聞きながら空を見ていた。
ウルグラーデにある自宅で風呂の湯舟にうつぶせに浮かびながら、私はふと頭にある知識の事を考えた。
後から身に付けた知識と混ざり合ってしまっているが、聞き覚えが無い物が元からあった知識なので判別は出来る。
例を挙げると「科学」と言う言葉などだな。これだけでは何の事だか全く分からない。
これだと名前が同じでも知識にある物と同じか分からない。この辺りは諦めているが……。
いつかは知識にある事が実際に私の前に現れるかも知れない……もしかしたら私自身が発見するかも知れないが。
少し楽しみだが……期待しすぎないようにしないとな。
湯舟から上がり体を拭き魔法で水気を飛ばす、今日は家で食事を作ろう。
どの国も似たような発展ですが、短い時間で国としてまとまるために人間の国で使われている使えそうな物は使った結果、と言う理由で何とかなりますかね?駄目でも見逃してください。
ユグラドの子供たちの遊びが分かりにくかったらすみません、カーリングを石を転がす簡単な物にした感じですかね、ルールは自分で考えた物ですが。