・作者の自己満足
・素人の作品
・主人公最強
・ご都合主義
・辻褄が合わないかもしれない設定
・注意事項が増える可能性
等が含まれます。
以上をご理解したうえでお読みください。
読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。
クログウェルが焼いた肉を初めて食べてから十日が経った。
今日、彼女はまた狩りに出かけて行った。この十日間クログウェルはそわそわしていたが、腹が空いていないのに食べる気にはならなかったらしく我慢していたようだ。
今回は彼女に串焼きを教える。
「獲って来たぞ!」
それなりの時間が過ぎた頃彼女が帰って来た。今回の獲物は蛇のような頭を持った巨大な鳥だった。
羽毛が生えていないな。羽毛が無いと処理が簡単だ、彼女には丁度よかった。
「ではこれから串焼きを教える」
「うむ、頼むぞ」
実際は血抜きなども出来ると更に美味いのだが……今回はいいだろう。
本人もあの味で納得しているようだしな。
あれから時間をかけて串焼きの作り方を教えた、主に解体の練習だったが。
彼女はその体の大きさに見合わない器用さを発揮した、刃物は彼女の手に生えている爪で十分だったし火は魔法で代用した。
そしてとうとう彼女は私に教わりながら串焼きを焼き上げた。
「出来たぞ!我が作った串焼きだ!」
「よくやった、これでこれから串焼きで食べられるだろう」
「感謝するぞ!」
「食べてみろ」
「うむ……美味い!美味いが貴様が作った物の方が美味かったな」
「当たり前だ、作って来た数が違う、初めてならこれでも十分だ」
「そうだった……上手く焼くには練習が要るのだったな?」
「そういう事だ」
私がそう答えると、彼女は残った肉を食べ始めた。その姿を見て私も最初はこんな物だった事を思いだす。
「しかし……この塩というのはどうやって手に入れればいいのだ?」
食べながら私に話しかけてくる。
「海に行って自分で作るか、岩塩を見つけるか、人類の町で流通している物を買うかだな」
「海で作る?」
「ああ、海水を加工すると塩が取れる」
「面倒そうだな」
「なら人里で売っている物を買うのが一番手っ取り早いな」
「我が買いに行っても問題無いか?」
「駄目だろうな。問答無用で攻撃されるか相手が逃げると思う」
「貴様から習った翻訳魔法があれば会話が出来るだろう?それでも駄目なのか?」
「お前の見た目が人類にどう見えるか分かって無いようだな。きっと人類からは邪悪な魔物にしか見えないだろう。話せるからと言って会話に応じてくれる者がいるかどうか」
「我が魔物だと!?」
食事を中断してこちらを向く。
「人類からはそう見えると思う。意外と上手く行くかも知れないし一度行ってみたらどうだ?」
「うーむ……」
「行くのなら攻撃はするなよ?一度攻撃したら関係を戻すのはかなり難しいからな。塩が欲しいだけなら「殺されたくなければ塩を出せ」と言えばいいかも知れない」
「それもいいかも知れんな」
「ああ、それと人間の町の一つに私が大事にしている町がある。そこに攻撃をしたら殺すからな」
「そんな事を言われて出来るか!どこがそうなのか教えろ!そこは避けてやる!」
「じゃあ今度一緒に行くか」
ケインとミナに紹介して取引出来るようにした方がいいかも知れない。
彼女が捕まえた魔物の取り除いた部位を売れば多少の金になるだろうし、それで塩や他の調味料を買えばいいのではないだろうか。
いや、それよりもクログウェルの抜けた歯や剥がれた鱗が高値で売れるのではないか?
それを持ち込んで手に入れた金で買えば彼女でも買い物が出来る。
だが姿がこれではどこか町から離れた森で取引しないと人類と戦争になりそうだ。
「クログウェル、町に行くのは少し待ってくれ。何とか出来るかも知れない」
「何かいい案でもあるのか?」
「私が大事にしている町に友人が居る。私がしっかり紹介すればお前相手でも恐れる事無く取引してくれるだろう」
ふとアルベリク商会の事を思い出したが今もあるか分からないし、もう私を知っている者も居ないから無理だろう。
彼女の体の調査も進めないとな。
今までの結果から「生まれつき高い能力を持った生物」の可能性が高いが。
まずはクログウェルを調べてしまおう。
彼女は嫌がるだろうが対価はすでに払っている、断るなら報いを受けて貰おう。
彼女に調べる事を優先すると言い納得させ、更に三か月の間彼女の体を十分調べた。
時々私の持つ塩を分けてやり、彼女は自分で作った串焼きを楽しんでいた。
巨大な金属製の串は彼女に譲った。元々彼女の串として作った物で私は使わないからな。
彼女……竜族は元々高い能力を備えた生物で本人は知らないようだが僅かに魔素も吸っているようだ、そこだけを見れば魔物にも近いと言える。
高い知性を持ち元素魔法を操り、教えれば覚えはかなり早く見た目以上に器用だ。
他の生物を下に見ているが実際に生物の中では上位だろう。
しかし、調べた限り「知性のある強力な魔物」としか言えない、クログウェルが聞いたら怒るだろうな。
時間をかけた割にはこの位しか分からなかった。
「取り敢えずこれで調べるのは終わりだ」
「そうか、では貴様の友人に会いに行こうではないか!」
「待て、いきなり行ったら大騒ぎになる」
「ぬ……ではどうするのだ?」
「念話で先に伝えて町の外で会うぞ」
「おお、それなら問題無いな」
それでも近すぎるとこいつが飛んで来るのが見えるだろうな。
見られてしまったら大騒ぎになる事は避けられない、あの二人には飛行してある程度離れた所に来て貰おう。
『ミナ、今は大丈夫か?』
『はいはい、久しぶりね』
変わらぬミナの声が返ってくる。
『頼みがある』
『まあ貴女の頼みならなるべく聞くけど?』
『外界で新しく出来た友人が塩などの調味料を買いたいらしくてな。魔物の素材の買取と調味料の販売をして欲しい』
『町の商人に言えばいいじゃない』
『ちょっと訳ありでな。お前達位しか無理だ』
『……それ、大丈夫なんでしょうね?』
何を思ったか訝し気な声を出す。
『犯罪などでは無い、まっとうな取引だが彼女は町に入れないからな』
『んー?見た目が変わっているの?』
『そうだ、少し変わった友人なんだ。悪い奴では無いのだが見た目で誤解される』
『そういう事なら……えーと素材を代わりに売って、調味料を買って渡せばいいのね?』
『そうだ、取り敢えず一回で大量に買う予定だからそう頻繁に手間を取らせることは無いと思う。それに手間賃としてミナにも報酬を出す』
『別にいいわよ、それくらい』
『しっかり受け取ってやってくれ、感謝の印でもある』
『……分かったわ、取り敢えず受け取るわよ』
『一月後に私が町の外の合流地点まで連れて行く、いいか?』
『いいわ、予定を空けておく』
『頼んだ』
念話を切ると私はクログウェルに方針を伝えた、彼女は了承して取引が実現する事になった。
「当日は翻訳魔法を忘れるなよ?忘れると言葉が通じないぞ」
「分かっている」
一か月が経ち約束の日を迎えた、あれから私はクログウェルに家賃としてマジックボックスの魔法を教えた。
取引するのなら覚えておいた方が良いからな。
それから売るための素材を見繕った。どれだけの価値があるか分からないので、彼女に多めに持って行くように言っておいた。
私はどの町からも遠い森の中にクログウェルを待たせて念話で連絡し、ウルグラーデに転移する。
彼女は町の外で待っていた、私が近寄るとこちらに飛んでくる。
「来たわね、話した通り素材を受け取って値が付くまで待って貰う事になるからね?」
「構わない、さっさと終わらせよう」
「長生きの割にせっかちな時もあるわよね、貴女」
そう言って私について来る、ミナの飛行速度は昔より上がっていた。
しばらく飛行するとクログウェルが見えて来た。
「なにあれ!?魔物!?」
「安心しろあいつが私の友人だ」
「あれは人じゃ無いでしょ!?」
焦るミナに私がそう言うと叫びが返って来た。
「見た目は凶悪だが言葉も通じるしそれほど悪い奴では無いぞ?」
「……貴女がいるからいいけど、それ以外で会ったら逃げてるわよ?」
「だろうな」
そんな話をしながらクログウェルの元に到着する。
「こいつがクレリアの友人か」
クログウェルには名前で言うように言ってある、全部貴様では誰が誰だか分からないからな。
「本当に喋った……」
「貴様……」
「ひゃっ!?」
クログウェルは気に障ったのか唸り声を発する。
「唸り声をあげるなクログウェル……この女性が私の友人の一人、ミナ・トリアムだ。ミナ、この黒竜が私の新しい友人のクログウェルだ」
「よろしくお願いするわね、クログウェルさん……えっと、性別はあるのかしら?」
「ああ、彼女は女性だ」
「ふん……我はクログウェル。小さき者よ、我と話せる事を光栄に思うがいい」
「お前、塩を売って貰えなくなっても私は助けないぞ?」
「ぐっ……まあよろしくしてやらんでもない」
「確かに悪い竜?では無さそうね」
私とクログウェルのやり取りを見てミナが呟く。
それからの事はスムーズに進んだ。
クログウェルの牙や鱗を渡して一度解散した後、渡した材料がとても強力な素材である事が分かり高値が付いた。
その内のいくらかをミナに渡し、クログウェルは塩を始めとした調味料を大量に買い込んだ。
お互いに念話が出来るため、今後必要な時は私を通さずに取引をするように言った。
クログウェルにはミナに無理を言ったら罰を受けて貰うと言っておいた。
今回の事でそれなりに打ち解けていたので問題無いとは思うが念のためだ。
ミナとクログウェルを会わせて取引を終えた私はクログウェルと共に住処に戻った。
私は洞窟の家に作った風呂に入って今回の事を思い返す。
ミナには世話になった、私が何であるかを知っているからこそ彼女は逃げずに交渉してくれた。
ミナ自身も私がいなかったら逃げていると言っていたし、クログウェルは私がいなければ襲っていたかもしれない。
自分が認めている相手の言う事には耳を傾けるが他の者の言う事は聞かず、すぐに攻撃に移るような感じだな。
クログウェルは私に言われたくないようだが、私は一応話は聞くし、すぐに攻撃はしないから違う。敵対したら何か特別な理由が無い限り確実に殺すが。
「クレリア、いるな?」
クログウェルの声がする、彼女は取引の時から私を名前で呼ぶようになっている。
「風呂に入っている所だ、どうした?」
私はそのまま風呂場で話す、彼女も耳が良いので聞こえているだろう。
「周囲を見回って来る、しばらく戻らないかもしれない」
「そうか……ちょっと待て、私も行くぞ。出来ればクログウェルの上に乗りたいのだが、いいか?」
空を飛ぶ生物に乗ってみたい。
「む?我の上にか?……本来ならばそんな事を言った者は殺すが……クレリアなら我慢してやろう」
「そうか、ありがとう。ではすぐに出るから待ってくれ」
「うむ、早くするのだぞ」
すると外でクログウェルが横たわる音がする、すぐに準備をしよう。
「よし、頼んだぞクログウェル」
準備を終えて私は彼女の背中に立っていた。
「では行く、振り落とされるでないぞ?」
「落ちても平気だから気にするな」
「そうだったな」
そう言うと彼女は空へ舞い上がる、翼も使っているが飛行魔法に近い。
私は魔法で風圧も遮断しているし落ちないようにもしているのでどんな飛び方をされても立ったままで問題無い。
『好きなように飛んでくれ、私の事は気にしなくていい』
飛行中は念話の方が良いだろう、私は念話でクログウェルに声をかける。
『そうか、では好きにさせて貰おう』
彼女は速度を上げて大空を突き進む、高度は高くなり山脈が広がっているのが見える。
『見回ると言っていたがそんな必要があるのか?』
眼下の大地を見ながら私は彼女に聞く、特に必要ないように感じるのだが。
『我の住処の周辺は我の物だ、他の者が勝手をしていないか見回る必要がある』
なるほど、周囲の土地は自分の物だと主張している訳だ。
『もし人類がやって来て住み着いたらどうする?』
『ふむ……そうだな……。我に敬意を払い調味料を献上するのならば、我の土地に住む事を許してやらん事もない』
少し考えて言う彼女、料理を知る前だったら殺すとしか言わなかったかもしれない。
今は調味料と美味しい料理を知っているから人類をただ排除するという考えはしなくなったのか?人間から手に入れた方が楽だしな。
そんな事を思いながら眼下を眺めていると、眼下の森に灰色で楕円形の何かが見えた。
しっかり見てみるとダンゴムシのような生物がいる。
魔物かどうかは分からないがこの距離で見えると言う事はかなり大きいだろう。
『クログウェル、気になる物を見つけたから行ってくる。お前は見回りを続けていてくれ、終わったら帰っていい』
『む?何を見つけたのだ?』
『右の……丘の方向だ。手前の地面を見ろ、何か大きい生物がいる』
私は見つけた方向を彼女に教える、彼女はそちらを向くとすぐに見つけたらしく反応した。
『いるな、何だあれは?我も見た事が無いぞ』
『と言う事は移動してここまで来たのか……まずは近づいてみよう』
そう言って私はクログウェルの背から飛び降りた。
『我は見回りがある程度終わったら戻ってくる』
『分かった』
離れていく際にクログウェルが言う。私は返事をしながら目標の生物に向かって落下し始めた。
距離が縮まる程に大きさが分かる、それなりの大きさの島程はあるんじゃないか?
間近で見るとやはり大きいな。
側面に近寄って表面を触ってみると金属のような感じだ。でこぼことした灰色の装甲を持った巨大なダンゴムシ、というのが見た目では一番近い表現かもしれない。
白いガラス玉のような大きな物が複数ついているが、これが目だろうか?それともただの模様か?
目に付いたから見に来たが、ただ大きいダンゴムシのような魔物みたいだな。
だがここまで大きい生物は珍しい、移動はかなり遅い。
森の木々を薙ぎ倒して進んでいるようだが、このスピードなら余程の事が無い限り他の生物が轢かれる事は無さそうだ。
……ん?止まった?
こいつを上から見下ろしながら考えていると動きが止まった。私に対して何かするつもりか?
そしてそのまましばらく待っていたのだが……。
何もないのか?
いくら待っても何もして来ない、何も起きない。
この魔物は止まったままだ。
もう放っておいていいか、初めて見たが大きいだけで特に何かありそうな感じはしない。
私はこいつの背中に着地して外殻を手で叩く、分厚い金属の塊にしか感じない。
こいつが移動してきた跡を見る限り相当重量があるようだし、遅いのはそのせいか。
動きが止まっているのは休憩だったりしないだろうな?
そう思っていると上空から声をかけられる。
「見回りは終わったが……デカいなこいつは」
クログウェルはダンゴムシを見てそう言いながら着陸する。
ダンゴムシはびくともしない。
名前でも付けるか。ダンゴムシのような感じだがこいつはダンゴムシでは無いからな。
「こいつは鋼殻虫だ」
「何だ?クレリア、こやつを知ってるのか」
彼女が私の方に頭を向ける。
「知らん、だから私が勝手に付けた」
「……そうか。我も初めて見る相手だからな……動いてないが殺したのか?」
「いや、少し前まで速度は遅いが進んでいたのだが……何故か止まってしまった」
「何か分かったのか?」
「この外殻がかなりの厚みと強度と重量を持っている事くらいだな。大きなダンゴムシ系統の魔物のようだしもう興味が無くなった」
私は外殻を叩きながら答える、こいつにはこれ以上興味がわかないからもう帰ろう。
「我はもう帰るぞ?」
「帰ろうか」
私がそう言って彼女の体の上に乗ると彼女は空へと舞い上がり住処へと向かい始める、私はクログウェルの背に立ち夕陽に染まる世界を眺めていた。
鋼殻虫を見つけた日からどれだけ経っただろうか?私は現在もクログウェルの住処で毎日を過ごしていた。
ここで暮らしていると時間を忘れる。時々料理をしているクログウェルを見たりミナからの念話で時間の流れを感じる事があるくらいだ。
予定や約束がある時以外は時間の経過に対する考えなどこんな物だ。
流石に気が付いたら知人が全員寿命で死んでいた、といった事にはなりたくは無い。
これからは出来るだけ気にしようと思っている、あくまでも出来るだけだが。
『クレリア?聞こえる?』
『聞こえている』
洞窟の家のリビングでソファに座っているとミナから念話が来た。
『ルーテシアが初等科を卒業するからお祝いに会いに来てくれないかしら?』
『もう卒業か?早いな』
『貴女、私がこうやって連絡しなかったら忘れていつまでも引きこもってるでしょ?』
何もなくても訓練に集中出来るからな、何もなければいつまでもそのままの可能性はある。
『忘れてはいない、気が付いたら時間が過ぎているだけだ』
『時間に関してはこれだものね……まあこっちから連絡すれば答えてくれるし来てくれるからいいけど……』
声がかかれば余程気がのらない事でない限り断る事は無いと思う。
『ルーテシアが初等科を卒業すると言う事は……私がウルグラーデを離れて六年近く過ぎていると言う事か』
『貴女今更何言ってるの?』
呆れたような声が聞こえる。
『いや、今連絡が来るまでまったく気にしていなかった。時間が経つのは早いな』
『今まで私がたまに連絡してたじゃない』
『連絡はされていたが何年経ったとは言ってなかっただろう』
『はぁ……貴女は時間に対して無関心すぎるわ』
『無関心では無い。何かやっていると忘れるだけだ、約束や目的がある時は気にしている』
『とにかく来られるなら一週間後に来て。忘れないでよ?』
『分かった、家に行けばいいか?』
『そうね、午前中は卒業式で昼前には帰ってくるから昼食は家で一緒に食べましょう』
『それは嬉しいな。じゃあ昼少し前に行こう』
『それでいいと思うわ、じゃあ待ってるわね』
念話を切ると今度はクログウェルに念話をつなぐ。
『クログウェル、私は一週間後にウルグラーデに一度戻る』
『む?何かあったのか?』
『ルーテシアが初等科を卒業するらしくてな、祝いに行く』
『ほう、ルーテシアがな……そう言えばミナとケインにも長い事直接会っていないな……我も行くか』
『やめろ。大騒ぎになる』
クログウェルは町の事を学習し、いつの間にかミナだけでは無くルーテシアやケインとも仲良くなっていた。
悪い事では無いし六年経っていたらそんな事も起きるか。
『では……そうだ!以前我の牙を加工したペンダントを作っただろう?あれを我とクレリアからの祝いとして渡して欲しい』
『あのお前の姿を彫った物か?』
あれはいい出来だ、私のマジックボックスに入っている。
『そうだ、いいだろう?』
『そうだな、私とお前からの祝いの品として渡そうか』
『うむ、頼んだぞ!』
私は返事を聞いて念話を切り、一週間後を待った。
予定していなかったのですがミナの一家とクログウェルが仲良くなりました。