少女(仮)の生活   作:YUKIもと

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 この作品の注意事項

・作者の自己満足

・素人の作品

・主人公最強

・ご都合主義

・辻褄が合わないかもしれない設定

・注意事項が増える可能性

 等が含まれます。

 以上をご理解したうえでお読みください。

 読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。





032-01

 

 帝母として暮らし始めた私は、帝国の式典などに出て欲しいと頼まれた。

 

 カミラには国民に顔を見せる事も大事なのだと頼まれた。

 

 どうやらただ座っていればいいらしい。

 

 中には面白そうな事もあるかしれないと考え、私は気になったり気に入った物になら出ると言い、カミラもそれで構わないと了承した。

 

 「カミラ、魔族には階級制度があるのか?」

 

 ある日私の部屋に訪れたカミラと語り合っている時に質問をした。

 

 ラフィーは私達のそばに立ったまま静かに待機している。

 

 「あるわよ?知りたいなら説明しましょうか?」

 

 「陛下、クレリア様には出来るだけ知って頂いた方がよろしいかと」

 

 ラフィーがそう言って私を見る。

 

 「一応聞いておこうか、全く知らないのも問題がありそうだ」

 

 私がそう言うとカミラが説明してくれた。

 

 「魔族は実力や家柄で下位、中位、上位に分かれるわ。実力に差があっても同じ位なら扱いとしては一緒になるわね」

 

 「基本的には実力が優先されます、家柄で敵は倒せませんからね。強く有能であれば、もしくは優れた何かが一つあるだけでも有用だと認められれば相応の地位に上がれます……前提として人格が問われますが」

 

 ラフィーが長い補足を付ける。

 

 「ラフィー、私がまだ説明しようと思っていたのに」

 

 「申し訳ありません、より詳しくご説明しようと過ぎた真似を……」

 

 「いいわよ別に、貴女なら」

 

 「……はっ」

 

 二人のやり取りを見ていたがカミラの雰囲気が柔らかい。かなり気を許している様だ。

 

 「カミラ、ラフィーはお前の信頼出来る存在か?」

 

 私がそう言うとカミラは私を見て微笑む。

 

 「ええ、私の初めての友人よ」

 

 「ありがたく存じます」

 

 ラフィーの言葉は硬いが、カミラを見る瞳にいつもの鋭さは無く穏やかな雰囲気をまとっている。

 

 お互い大事な友人だと思っているようだ。

 

 「そうか、カミラを頼む」 

 

 「お任せください」

 

 私の言葉にそう答えるラフィーは微笑んでいた、これなら平気だな。

 

 「続きを話すわよ?」

 

 「ああ、頼む」

 

 続きを促すカミラに私が答えると、彼女は続きを話す。

 

 「どんなに有能でも行き過ぎた思想を持つものは引き込む事は無いわ。出世したいと思う事、美しい女を、強い男を欲する事も別に構わない。ただそのために国と国民に……仲間に被害を出す者は必要ない。競うのは構わないけれど足を引っ張る事は許されない……こんな感じね」

 

 話しながら女帝の顔になるカミラ。

 

 確かに有能でもそれ以上の被害や不仲を引き起こすなら必要ないな。

 

 「だから大抵の事では特に罰しないわ、勿論許せる範囲を越えれば罰を与えるわ。国外追放や処刑も必要なら躊躇しない」

 

 次にラフィーが口を開く。

 

 「功績を上げれば上げるだけ褒美は出ます。実力者は相応の条件で雇い入れますし陛下の目にとまればその場で声をかけ登用する事もあります。もちろん相手の意思は尊重し、今まで陛下は無理やり配下にした事はございません」

 

 「なるほど、そうやって集まったのが今の帝国の人員なのか」

 

 「はい、我々は形は違っても陛下に仕えたいと願い集った者達です。陛下と国のために動き敵対などしません。そしてこの国の国民は自ら陛下の支配を受け入れています」

 

 「この帝国が他の国と違う雰囲気なのはそのせいか」 

 

 「帝国の国民の誰であっても陛下に意見を申し立てる事が出来ますし、数が少なければすべて陛下にまで届きます。多い場合は途中で側近達の審査が入り、本当に問題であると判断された物のみが陛下に届きます」

 

 「カミラのやり方で集めた者達だからこそ信用して任せられる訳か」

 

 「はい、少なくとも現在の者達がいなくなるまでは……いえ、陛下がいる限り帝国は発展を続けると考えております」

 

 「カミラ」

 

 「何?お母様」

 

 私はカミラに聞く。

 

 「お前の事はどれだけ知られている?」

 

 「私が魔人では無い事は見た目でばれているし、長命種である事は国中に知られているわよ?年齢も今は二百五十歳前後だって明言しているし……国民みんなが信じているかは分からないけれど」

 

 「向こうの大陸の種族の事は?」

 

 「信頼出来る者達には教えているわ」

 

 「ラフィーも聞いているんだろう?」

 

 「はい、そこに住む種族達の事は聞いております……数百年生きる種族もいるとか」

 

 ラフィーはカミラの言う事を信じているのだろうが、それでも微妙な表情をしている。

 

 「実際に見なければ信じられないのも無理は無い。どちらにしてもラフィー達が会う可能性は低いだろうな」

 

 「クレリア様、それはどういう事でしょうか?」

 

 「今の魔人の、魔族の力ではあの海を越える事が出来ないからだ。いつかは越える事が出来るだろうが、それがいつになるかは分からない。私とカミラがここにいるのは例外だと思え」

 

 「なるほど……かしこまりました」

 

 「後、大陸の話で思い出したのだが……」

 

 私はここに来る前にバウムルスト王国と言う国で他の大陸と他種族の事を話してしまった事と、リベザルクと言う王と戦った事を話した。

 

 「どういたしましょう、陛下」

 

 カミラは考え込んだままだ、ラフィーの問いかけにも反応しない。

 

 「名前も知られている。また出会う事があるかは分からないが、もし会った時は約束通り戦おうと思う」

 

 「お母様に無礼を働くだけでなく自分の物にしようとするとは……」

 

 そう呟きが聞こえカミラから怒気と魔力が滲み出る。

 

 「……陛下?」

 

 カミラの変化にラフィーが声をかける。

 

 「ラフィー。バウムルスト王国はアーティア帝国の帝母に無礼を働いた……滅びるべきだな」

 

 カミラは怒りの表情をして低い声で言う。そこまで怒ってくれるのは悪い気はしないが……。

 

 「私を理由に開戦しようとするな。私は自分の言葉使いが悪い事も無礼である事も分かっているからな、お互い様だ」

 

 私はそう言いながらカミラの頭を撫でる、彼女は怒気と魔力を消して言う。

 

 「でも、何か言いがかりをつけて来るかもしれないわよ?聞いた内容が本当なら向こうが原因だもの。あまりにもふざけた事を言って来たら残念だけど滅んでもらうしかないわ」

 

 「帝母クレリア様の事は布告していますからね。バウムルスト王国もそのうち気が付くでしょう」

 

 ラフィーがそんな事を話す、特に知られて困る事では無いと思うが……。

 

 「もし何かあれば王だけ殺して取り込めばいい。そして元バウムルストの国民はこの国に馴染んで貰えばいい」 

 

 私は一番楽そうな方法を提案する。

 

 「何があってもお母様を渡す気は無いからそれが一番楽かしらね。私一人でも王国に乗り込んで滅ぼすくらいは簡単に出来るし」

 

 そう言ったカミラをラフィーが驚いたような表情で見ている。

 

 私と戦った時が全力だとでも思っているのだろうか?カミラはもっと強いぞ。

 

 「私と戦った時も全力では無かったからな」

 

 「はい……ラフィーには殺してもいいと言ったけれど、それはラフィーが下手に手加減して危険な目にあわないようにするためよ」

 

 「陛下……」

 

 「ごめんねラフィー。私は平気だけれど貴女は魔人だもの。あの賊……まあお母様だった訳だけど、貴女が下手に手加減すれば危なかったかもしれないから……」

 

 「いえ、お心遣いありがたく存じます」

 

 ラフィーは本当にうれしそうだな、この先この関係が崩れる事は無さそうだ。

 

 「少なくともあの戦いの時よりは強い訳だ、それなら十分だな」

 

 「ごめんなさいお母様、私は未知の敵に手加減を……」

 

 カミラは叱られる前の子供のような顔で私を見て来る。

 

 幼い頃に未知の敵相手に手を抜いたり油断をするなと言った事を覚えているのか。

 

 「お前が判断した事だ、私は何も言わない」

 

 「え……?」

 

 彼女は悲しそうな顔をするが悪い意味では無い。

 

 「悲しそうな顔をするな。お前の事をどうでもいいと思っている訳では無い。お前はもう守られるだけの娘では無い、今更私の教えた事を忘れているとは思っていない」

 

 カミラは悲しそうな顔のまま聞いている、ラフィーも真剣な顔で私を見ている。

 

 「私が何も言わないのはお前を認めているからだ。もうお前は私が手を引いて歩く必要は無い。自信を持て」

 

 実際には賊を装っていた私の実力を見誤っているのだが、私だからな。

 

 今の彼女にあの隠蔽を見抜けと言うのは酷だ。

 

 「はい……お母様」

 

 彼女は笑顔になる。

 

 ラフィーは何となくホッとしているように見える。

 

 「甘えたい時やどうする事も出来なくなった時はいつでも言え。どんな事にでも手を貸す訳では無いが、娘の危機なら話は別だ」

 

 「……はい」

 

 微笑みを見せる顔の頬がほんの少し赤くなる。ラフィーは微笑みながら私とカミラのやり取りを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 ある雨の日の夜、私はカミラの部屋で会話をしていた。

 

 ラフィーは私達を二人だけにするために部屋の外で待機している。

 

 「カミラ、ふと思ったのだが」

 

 「なあに?お母様?」

 

 「この国の名前は何故アーティア帝国なんだ?以前から同じ名前だったという偶然はそう無いと思う、以前の国の名前からわざわざ変えたのか?」

 

 「……それは成り行きというか、国民達の勢いに合わせたのよね」

 

 彼女は飲んでいた紅茶を置いて苦笑いする。

 

 「どういう事だ?」

 

 「私がここにやって来た時はこの国はアテイア王国と言う名前だったのよ」

 

 「それで?」

 

 私は先を促す。

 

 「そこで私は女帝になる訳だけど……その頃には国民が読みが似ている事もあってアテイアをアーティアと言うようになっててね……それでそのままアーティア帝国に……」

 

 「国民が望んだのならいいのではないか?望まれたからと言って何でもやってやる訳には行かないが、お前は構わないと思ったのだろう?」

 

 「そうね。自分の……お母様の姓が付く事に忌避感は無かったわね。むしろ長く国としてアーティア姓が残る方が私は嬉しかったわ」

 

 「同じ姓の者が居たりしないのか?」

 

 「他の国なら分からないけれど、アーティア帝国でアーティア姓を名乗れるのはお母様と私だけよ。後は……例えば婚姻相手とか子供とか、そういった関係者だけよ」

 

 「皇帝の姓だからな、そういった制限もあるか」

 

 「ええ、だから罰を覚悟で偽っていたりしない限り、帝国では今はお母様と私だけになるわね」

 

 「罰か」

 

 「皇位詐称は死罪よ」

 

 「皇位?」

 

 「……あっ、ごめんなさいお母様、忘れていたわ……。階級は一番上に皇位があるの、これは皇帝や王、後はそれに連なる者だけがなれる階級よ」

 

 「なるほど、と言う事は私も皇位だな?」

 

 「そうよ、皇位になるわね。正式な言い方だと……アーティア帝国皇位帝母クレリア・アーティア……となるわ」

 

 「自分で言う事は無さそうだ」

 

 そう言うとカミラは声を上げて笑った。

 

 

 




 作者が何も思いつかなかったり、書く気にならなかった人物や出来事などについての話は、主人公が興味を持っていないという事にしてスルーされる事になります。


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