・作者の自己満足
・素人の作品
・主人公最強
・ご都合主義
・辻褄が合わないかもしれない設定
・注意事項が増える可能性
等が含まれます。
以上をご理解したうえでお読みください。
読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。
今日はウルグラーデに向かう日だ、私はカミラの部屋へと向かった。
特に服装は変えない。カミラはいつもの私の作ったドレス、私もいつものワンピースだ。
もうすぐ朝の九時になる、そろそろ行かないとな。
「カミラ、そろそろ行くぞ」
「ええ、準備は出来ているわ」
カミラは私の隣にやって来る。
「行ってらっしゃいませ」
ラフィーが見守る中、私達はウルグラーデに転移した。
「私もこの魔法覚えようかしら」
ウルグラーデが見える丘に転移した後、カミラが呟く。
「知りたいなら教えてやるぞ?今のお前なら一人でなら転移出来ると思う」
「帰ったらお願いします、お母様」
町に向かって歩きながら会話する、約束の時間までにはミナ達の家に着くだろう。
私達はミナの家に着き、リビングで顔を合わせた。
一方にはケイン、ミナ、ルーテシアの一家が。
もう一方には私とカミラの親子が並ぶ、ここは両者を知っている私が仕切るか。
「さて、紹介しよう。彼女はカミラ・アーティア、私の娘だ」
まだ皇帝である事は言わない、仲良くなるのに邪魔なだけだ。
「始めまして。ご紹介に預かったカミラ・アーティアと申します、本日はお母様のご友人に会えて光栄です」
カミラが微笑む。
私は続いてケイン達の紹介をする。
「彼はケイン・イヌス。私の元教え子でありこのウルグラーデにあるティリア魔法技術学校の現在の校長だ」
「始めましてカミラさん、ケイン・イヌスと申します。わが師のご息女にお会いでき嬉しく思います」
そう言って会釈する。
「彼女はミナ・トリアム。ケインの妻であり私の元教え子だ、ティリア魔法技術学校の次期校長でもある」
「始めまして、会えて嬉しいわ!一緒に貴女のお母さんのお話しましょ!」
彼女がそう言って笑うとカミラも嬉しそうに微笑んだ、私の話をするのか。
「そしてこの子が、ルーテシア・イヌス・トリアム。ケインとミナの娘で現在はティリア魔法技術学校に通っている……そうだよなミナ?」
そう言うとミナは頷く。
「る……ルーテシア・イヌス・トリアムです。ティリア魔法技術学校でクレリアお姉ちゃんと念話出来るように勉強しています」
そう言って頭を下げる、カミラは微笑んでその姿を見ている。
「ルーテシアちゃんはクレリアお姉ちゃんの事好き?」
優しく問いかけるカミラ。
「うん」
ルーテシアが答えるとカミラは嬉しそうに笑う。
「私の事もカミラお姉ちゃんと呼んで欲しいな」
「……カミラお姉ちゃん?」
「はい、カミラお姉ちゃんよ」
戸惑いながらもお姉ちゃんと呼ぶルーテシアに返事をするカミラ。ケインとミナは微笑んでその様子を見ている、上手く行きそうだ。
それから私はカミラとケインとミナの三人が話している間にルーテシアに無理をしない様に話し、いつか私に念話をしてくれる事を楽しみにしていると伝えた。
「うん!クレリアお姉ちゃん大好き!」
そう言って抱き着いてくるルーテシアの頭を撫でる。悪意なく懐いてくる者は可愛いものだな。
三人は話し込んでいるようだな、私はルーテシアと遊ぶか。
「何かしたい事はあるか?今なら遊べるぞ?」
「トランプしたい」
トランプか、二人では人数が物足りないな。以前買ったオセロを薦めてみようか。
「ルーテシアが楽しめるか分からないがオセロと言うゲームをやってみないか?」
「やってみる」
ルーテシアがそう言ったのでルールを説明してやってみる。
私も買ってからやっていた訳では無いが流石に今のルーテシアに負けたりはしないだろう。
何回か遊んだが、ルーテシアはオセロが気に入ったようだ。トランプといい、こういった物が好きなんだな。
「むー……」
勝てないのが悔しいのか唸っている。それとなくいい勝負にしてたまに負けておこう。
こうして時折ルーテシアに花を持たせつつ、オセロを二人でしているとカミラ達の声が聞こえる。
「カミラさんはこちらの種族と魔族が出会った時どうなると思う?」
「そうね……少なくとも今日私がここに来た事で少なくとも私の国はいきなり敵対する事は無いと約束するわ。もちろん相手の出方次第ではあるけれど……国としての取引は要相談ね」
「……失礼。カミラさんのその言い方からすると貴女は高い地位にいる方なのですか?」
カミラの発言から想定したであろうケインが割り込んで訪ねる。
「まあそうね、高い地位ではあるわ」
「もしよろしければ教えていただいても?」
「構わないわよ」
カミラは一呼吸開けて言う。
「私はアーティア帝国初代皇帝、女帝カミラ・アーティアよ。改めてよろしくね」
そう言って微笑むカミラを二人は実に良い驚きの表情で見ていた。
それから私はミナにカミラの立場を黙っていた事を責められたが、仲を深めるためにはその肩書はいらなかったと言うと、何となく言いたい事が分かったのか何も言わなくなった。
ともあれ三人とカミラは仲良くなれた、みんなで他愛のない話やゲームをしてルーテシアもカミラに懐いたようだ。
「そろそろ帰るわね」
「カミラもう帰るの?お昼食べて行けばいいのに」
「ごめんねミナ、あまり時間が無くて。お母様の転移で来たから可能だったけれどあまり長い時間は取れないのよ」
そろそろ時間か、私はルーテシアに言う。
「ルーテシア、そろそろ帰るよ」
「うん……」
カミラが私の隣にやって来る、さて帰ろう。
「クレリアお姉ちゃんまた来てね?」
ルーテシアが私に言う、身長の差で見下ろされている。
「また来るよ」
「あ、後……カミラお姉ちゃんも」
「ふふっ、また来るわ」
微笑んで答えるカミラ。
「じゃあな、何かあったら連絡してくれ」
私はケインとミナを見て言う。
「分かりました、師よ」
「私はいつもの様に定期的に連絡するわよ」
二人はそう返してくる、私は頷き転移魔法を使う。
「ではな」
「またね」
私とカミラは最後に一言残し、リリティアに転移した。
「お帰りなさいませ陛下、帝母様」
城に転移した私たちをラフィーが出迎えてくれた、そのままラフィーを引き連れて執務室に移動しながら会話する。
「どうだったカミラ?私の友人は」
「お母様が友人になったのも分かります、三人共好感が持てました」
「特にルーテシアは長い付き合いになる可能性もある。お前達の仲が続く事を祈るよ」
「私もルーテシアは気に入っているわ、姉として仲良くして行くつもりよ」
「そうか。話は変わるが転移魔法を教えてやるから時間を作っておけよ?私は何時でも構わないから声をかけてくれ」
「便利だし早いうちに時間を作るわ。今日は残りの執務を終わらせないといけないから無理ね……ラフィー、今日の食事は執務室に頼むわね」
「かしこまりました」
カミラがラフィーに言うと周囲にいたメイド達に手配し始める。
「無理をするなよ」
「今日出かけるために急ぎで執務を調整したからこうなっただけ、普段はこんな事は無いわよ」
「それならいい。ラフィー、すまないが私の食事もカミラの執務室に持って来てくれ」
「お母様?」
「かしこまりました」
再び控えていたメイドに指示を出す。
「折角だ、一緒に食べよう」
「あまり話していられないわよ?執務があるし」
「構わない、娘の頑張りを見るのもいい物だ」
そう言って私はカミラの執務室に向かって歩き出す。
後ろからついて来るカミラから小さく笑い声がした。
こうしてカミラのウルグラーデ訪問は終わった。