・作者の自己満足
・素人の作品
・主人公最強
・ご都合主義
・辻褄が合わないかもしれない設定
・注意事項が増える可能性
等が含まれます。
以上をご理解したうえでお読みください。
読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。
カミラは研究所に新しい魔法金属と合金の開発に着手する事を伝え、帝国領内の鍛冶師達に連絡を取り、協力者を募った。
集まった鍛冶師達は帝母である私が共に開発を行う事に驚いていたが、ある程度の時間が経てば慣れ、私に技術を教えてくれた。
新しい魔法金属と合金の開発に成功した場合は、アーティア帝国の許可が無い限りは一般には流通させない、という事で事前に話はついている。
結果だけ言えば、開発は成功した。
だが帝国民に無駄遣いするなと怒られても反論出来ない程に資金と資源を使い、様々な割合や製法を試し、時には普通ではありえないような方法をわざと試したりした。
こうして試行錯誤の末に完成した魔法合金の製法を知っている者は全員記録され、漏れた場合は追及され重い罰が課せられる事になる。
ただ、完成した魔法合金を使うとなると当初の想定より大幅に魔道飛行船のコストが上がる事になる。
一応それに関してはカミラが問題無いと言っている。
だから問題無いのだろう。
魔法合金の名前はクレリア合金になりそうになったが、どうにかクレリウムで納得させた。
クレリウムを研究所に渡した時、研究員達は大喜びしていたらしい。
その値段を聞いて引いていたらしいが構わず使うように指示したようだ。
新しい魔法合金に変えた効果はハッキリと現れた。
時間はかかったが標準的な魔人一人を乗せて飛ぶ事が出来る魔道飛行船の試作船を完成させる事に成功したのだ。
私も報告を受けて見学した。
感想としては……魔法金属のおかげで落下しても外装は壊れないが、乗っている生物と他の部分は無事では済まないだろうな。
操作性も悪そうに見えたし、安全性も高めなくては普及は難しいだろう。
その後も試作船を元に操作性や安全性の改良を何年も行い続け、その成果として一人用の魔道飛行船が使用に耐える性能を発揮した。
完成したその魔道飛行船は、オーツと名付けられた。
魔道飛行船オーツは船体の大きさの割には一人乗りで、操縦するには専門の訓練を受けなくてはいけないが十分に操作性と安全性を両立している。
そしてアーティア帝国最初の正式な魔道飛行船として登録された。
この魔道飛行船の完成を機に新しい学校の設立案がカミラに提出され、魔道飛行船操縦士育成学校が設立される事が決定する事になった。
魔道飛行船の研究開発はこれからも続くため、魔道飛行船操縦士育成学校も設立に向けてゆっくりと動き始めた。
人事や学校の建設など、カミラと側近を始めとした関係者達はこれから長い時間をかけて体制を作って行く事になりそうだ。
「正式な魔道飛行船が完成したな」
「お母様は操縦したのよね?どうだった?」
私は執務室で休憩中のカミラと完成した魔道飛行船について話していた。
「試作船と比べれば段違いに安定していた。私は説明を受けて少し上昇して着陸しただけで操縦したと言えない程度しか動かさなかったが、専門の知識と技術は必要だと思う」
あれは知識と技術が無ければ安心して飛ばせないだろう。
これから魔道飛行船操縦士育成学校の教員を育てるのが大変そうだ。
「次は多人数を乗せて長距離を飛べる魔道飛行船の開発かしらね」
「目標はそうなると思う、だがそう簡単には行かないだろうな。簡単ならそれに越した事は無いが、一人を安定して飛ばすだけで何年かかった?」
「えっと確か……約六十年かかってるわね」
「六十年か……私達にとってはそれほどでは無いが、人類には人生をかける程の時間だ。森人は例外だが」
「確かに研究員もかなり入れ替わっているしね……研究費は出せるけれど彼らには時間が足りないのね」
「寿命を延ばしてやる事も出来るが」
「お母様……世界からどんな扱いを受けるか分からないわよ?恐れるか群がるか……どちらにしても良い事は無いと思う。そんな事に対応するのは面倒じゃない?」
「ケインが死ぬ前に言っていたよ。元々短命な種族が後天的に寿命を延ばすとやがて精神が持たなくなるのではないか、伸ばすなら精神も変えなくては難しいのでは無いか、と」
「ある程度なら平気そうよね?永遠を望むと後悔する事になるかもしれないって事かしら?」
「試した事は無いが、寿命の1.5倍程度なら平気そうな気がしないか?十倍になると分からないが」
「多少なら平気な気はするわね……実験してみる?」
「いつかはやってみようと思うが今はいい、まずは魔道飛行船だな」
「彼らの研究に期待しましょう」
「そうだな」
その後、研究主任であったネベリオ・カシルズは大勢を乗せて飛ぶ夢を未来に託して逝く。
そしてその意思は後の者達に引き継がれ、研究は続いて行った。