少女(仮)の生活   作:YUKIもと

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 この作品の注意事項

・作者の自己満足

・素人の作品

・主人公最強

・ご都合主義

・辻褄が合わないかもしれない設定

・注意事項が増える可能性

 等が含まれます。

 以上をご理解したうえでお読みください。

 読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。





040-02

 現在、私はアーティア帝国南の海に出来た活火山にやって来ている。

 

 私の浴場にしている場所だ。

 

 火口にある溶岩だまりに浸かって一息つく。

 

 相変わらず溶岩が降り注ぐ中、肩まで浸かり溶岩を手ですくってみる。

 

 するとドロリと重量のある溶岩が手の隙間から流れ落ちて行く。

 

 この良さを分かち合える者が居ないのが残念だ。

 

 同盟国の種族達はまず不可能だろう。カミラも嫌だと言うし、平気そうなクログウェルは興味が無い。

 

 そんな事を思いながら一人で入浴していると違和感を感じた。

 

 地下か?

 

 小さな揺れが少しずつ大きくなってくるのを感じ、地面の震えが大きくなる。

 

 それはやがてとてつもない轟音に変わり激しく揺れる。

 

 私は何が起きるか予想がついたが、特に問題無いのでそのまま浸かっていた。

 

 突然火口から溶岩が空高く吹き上がり周囲にも溶岩があふれ出してくる。

 

 その直後にそれは一気に勢いを増し、私ごと上空に噴き上げた。

 

 もう入っていられないか。

 

 私は空中で停止し、服を纏い様子を見る。眼下では溶岩が高く吹き上がり周囲に流れ出ている。

 

 私は以前立てた立て札、柱だったかな?

 

 それを立てたはずの場所に行ってみたが、何もなかった。

 

 立てたのは間違いないはずだが、場所を間違っているのだろうか?

 

 仕方ない、もう一度立てるか。

 

 私は目立つように魔法で大きめの金属の柱を建て、そこに「アーティア帝国領、帝国浴場」と彫り込んでおいた。 

 

 噴火によって周囲に流れる溶岩の中に満足いくまで浸かった後、私は首都リリティアへと帰った。

 

 

 

 

 

 

 ルーテシアに会いたいと言われウルグラーデの家に向かう途中に、私はこの町にずっと自宅がそのままになっている事を思い出した。

 

 もう住む事は無いだろうし維持するミナも面倒だろう、売りに出す事にしよう。

 

 「来たぞ」

 

 「お姉様、どうぞ中へ」

 

 家に着くとルーテシアが迎えてくれた、いつものようにソファに座る。

 

 「お飲み物を用意しますね」

 

 「頼む」

 

 ルーテシアはそのままキッチンに向かって行った。

 

 「いらっしゃい、何かあった?」

 

 正面でくつろいでいたミナが聞いてくる。

 

 「ルーテシアが会いたいと言うのでな」

 

 「ありがとね。時々会いたくて仕方なくなるみたいなのよ」

 

 「それは構わない。話は変わるがウルグラーデにある私の家はまだ維持しているのか?」

 

 「維持しているわよ?手入れも頼んでいるから状態も良いわ」

 

 「長い間住んでいないのに悪かったな、売ってしまってくれ」

 

 「いいの?」

 

 「ああ、もう住む事は無いだろう。売った金はそのまま受け取ってくれ」

 

 ルーテシアがそっと飲み物を置いて隣に座る。

 

 雑談では無いのを感じて口を挟まないようにしてくれたようだ。

 

 「そういう訳には行かないわよ」

 

 「構わない、今まで維持してくれた事を思えば私が金を払うべきだと思う」

 

 「いいのよ、貴女に受けた恩を思えばこの程度の事」

 

 「それは後で話そう、取り敢えず売ってくれ」

 

 「わかったわ、売りに出しておくわね」

 

 「お姉様、家を売るのですか?」

 

 会話が途切れた時にルーテシアが話しかけてくる。

 

 「ああ、もう長い間住んでいないしある事も忘れかけていたからな」

 

 「私が幼い頃にお姉様が住んでいた家ですよね?」

 

 「そうだ、当時はウルグラーデが拠点だったからな。今はアーティア帝国の首都であるリリティアの方に移っているから今まで忘れていた。もっと早くこうしておけばよかったな、ミナには悪い事をした」

 

 「構わないわよー」

 

 ミナは飲み物を言いながら軽く答える、ルーテシアは残念そうにしているが。

 

 「クレリア……聞きたい事があるんだけど……」 

 

 「何だ?」

 

 ミナが真剣な声で話しかけてくる、私はミナに目を向けて答える。

 

 「魔道飛行船隊の事なんだけど……」

 

 「正式に発表した内容以外には何も無いぞ?」

 

 「そうよね……貴女とカミラさんの性格なら隠すような事はしないわよね……まったく……」

 

 「何かあったのか?」

 

 「一部の人が何か隠しているんじゃないかって言ってただけよ」

 

 「お姉様がそんな事する訳無いです」

 

 ルーテシアが不満そうに口を挟む。

 

 「一応詳しく話そうか」

 

 私はあの事の流れを話す。

 

 戦力に問題は無いと判断した事、クログウェル級の相手に出会ってしまった事が問題であった事などを偽りなく伝えた。

 

 「以前実際に襲われた地点で奴を探したが、現れる事は無かった。私は魔道飛行船隊が遠くからでも目立っていた事と、偶然奴がその付近にいた事が原因だと考えている」

 

 「たまたま見つかったから襲われた……?」

 

 ルーテシアが呟く。

 

 「運が悪かったと言えるかもな、ただ……」

 

 「ただ?」

 

 ミナが私に尋ねる。

 

 「クログウェルは縄張りの周囲を巡回しているが、奴も同じ行動をするのであれば今回の事が無くてもいつか見つかり、同じ事が起きていた可能性は高い。これはカミラにも話した事だが、魔道飛行船隊の規模がいくら大きくてもクログウェル級の相手では被害が大きくなるだけだ。言い方は悪いが少ない被害で脅威を見つける事が出来たとも言える」

 

 「見つけた大陸の付近が縄張りだった訳ね……そして人が入植した後にもし見つかれば被害はその程度では済まなかった……と言う事ね」

 

 「あくまで予想だが」

 

 「……今は武器を作っているのよね?」

 

 「私は直接関わっていないが、襲って来た竜族を討伐するために魔道飛行船搭載用の兵器を研究開発している」

 

 「討伐出来るのかしら……カミラさんと同じくらい強いのよね?」

 

 「それはクログウェルの話だ。カミラは今も実力を上げているからもう当てにならないが、相手にどの程度の力があるかは正確には分からない。本当に竜族かどうかはともかく、今回編成した魔道飛行船隊を壊滅に追いやった事を考えると相応の実力者なのは間違いないな」

 

 「どうなると思う?」

 

 「どうなると言われてもな。これから開発される兵器の性能にもよるが、魔道飛行船隊の数を揃えれば討伐出来るのではないか?人類側の犠牲も多そうだが」

 

 「魔道飛行船の防御をするような物は作って無いの?」

 

 「考えているという話は聞いた事がある。魔道障壁だったかな?魔道兵器と魔道障壁の攻守を揃えて搭載したいと考えているようだが、苦労しているようだ」

 

 「魔力の供給の問題でしょうか?」

 

 ルーテシアが問いかけて来る、間違いではないがそれだけでも無い。

 

 「それもあるがそれだけでは無いな」

 

 「他には何があるのです?」

 

 「私は専門では無いから簡単な事しか分からないからな?魔力の他にすぐ思いつくのはサイズや重量の問題か。兵器と障壁発生装置を搭載した分全体の重量は重くなり場所も取るだろう。更に魔力を蓄積する魔道具を今よりも改良しなければ十分に稼働出来るだけの魔力が得られない。このままだと場所と重量の問題が大きくなり魔道飛行船に搭載出来ないだろうな」

 

 「なるほど……」

 

 「場所の問題は船体を大きくする事も出来るが、それだと船体自体が重くなる。改良してより小さく、軽く、大容量にするのが一番良い」

 

 「簡単には行きませんよね?特に魔力補給は人力ですし……」

 

 「そうだな。飛行中に補給は出来るが全体量からすると気休めにしかならない上に乗組員の魔力が尽きる。町には常に貯めてある魔力があるから通常は気にならないが遠征になると大問題だ」

 

 「そう考えるとかなり難しい事に挑戦しているのでは……?魔道飛行船に搭載出来る魔力蓄積量で長期間魔道飛行船と兵器、障壁を維持するとなると……」

 

 「兵器も障壁も使わないうちはただの重りで魔力消費は無いし、それに関しては補給用の魔道飛行船を考えているようだぞ?」

 

 「なるほど……魔力を補給するための飛行船を用意するのですか」

 

 「魔力蓄積用の魔道具だけを積んだ補給用の魔道飛行船だな」

 

 この日は三人で魔道飛行船の話題を夜まで話した。

 

 

 

 

 

 

 ある日の夕方、私は森林国家ユグラドの世界樹の頂上で枝に座っていた。

 

 私の元にやって来た毛蜘蛛に寄りかかり、夕焼けに染まった世界を眺めながらくつろいでいる。

 

 これまでもたまに来ていたが、世界樹はますます大きく高くなり景色は中々良い。

 

 頂上付近は常に風が吹き、世界樹の枝葉を揺らしている。

 

 私は風を感じながら寄りかかっている毛蜘蛛の事を考えていた。

 

 恐らくこいつは私が始めて出会った毛蜘蛛では無いと思う、だがここに来た私に怯える事も無く寄って来た。

 

 周囲にも毛蜘蛛がいるのは感じる。

 

 いつからか数が増え始めたがどの毛蜘蛛も私に対して警戒していないようだ。

 

 世界樹の雰囲気を感じて私が敵では無いと分かったのか?世界樹は私が訪れると今も変わらず楽しそうな、嬉しそうな気配を出す。

 

 世界樹はいつからか実を付けなくなっていた。

 

 現在、世界樹は森林国家ユグラドの象徴として各国に知られている。そんな世界樹に私がこうして居られるのは女王であるエルフィが許可を出しているからだ。

 

 私は彼女に感謝しつつのんびりと世界樹の上で過ごした。

 

 

 




 数日前から怪しかった体調が悪化したので今回はこれ以上投稿出来ないかもしれません。
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