少女(仮)の生活   作:YUKIもと

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 短い別視点があります。

 この作品の注意事項

・作者の自己満足

・素人の作品

・主人公最強

・ご都合主義

・辻褄が合わないかもしれない設定

・注意事項が増える可能性

 等が含まれます。

 以上をご理解したうえでお読みください。

 読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。





043-01

 数年前、エルフィがこの世を去った。

 

 死ぬ前に私達は彼女と最後の挨拶をして居たので別れの儀には参加しなかった。

 

 ヒトハの集めた情報では、エルフィが死んでから各国間で小さないざこざが起こるようになっているらしい。

 

 「こうして見るとエルフィは有能だったな」

 

 『はい、彼女が亡くなってから国家間の関係が少しずつ悪化しています、主な原因は利益の問題のようですね』

 

 久しぶりに私の元に来ているヒトハが私の言葉を肯定する。

 

 「過去の経験からの予想だが、その内戦争になる可能性がある」

 

 『私の予想も主様と同様です』

 

 明け方のリビングでヒトハと会話する。 

 

 「ヒトハ、今日は戻る前に研究室に来い」

 

 『かしこまりました、よろしければ何を行うのか聞かせていただけますか?』

 

 「お前の防御を強化する。これから戦争になるのなら危険な環境で活動する事が増えるかも知れない。本体の強度で問題無いとは思うが念の為だ」

 

 『お心遣い感謝いたします』

 

 

 

 

 

 

 朝食を取り、二人にヒトハの強化をする事を告げて研究室に向かう。

 

 二人も彼女の事は大事に思ってくれているようだ。

 

 以前ルーテシアが料理のレシピを集めて欲しいと頼んでいるのを見た事があるし、カミラが何かを頼んでいる所を見たとルーテシアから聞いている。

 

 「強化した障壁を搭載するぞ」

 

 『よろしくお願いいたします、主様』

 

 そう言って自ら作業台に乗り、待機状態になるヒトハ。

 

 私はすぐに彼女の改良に取り掛かった。

 

 

 

 

 

 

 改良は終了した、これで簡単には破壊される事は無いだろう。

 

 「終わったぞ」

 

 そう言うとヒトハの表面が薄く光り、浮かび上がる。

 

 『ありがとうございます主様』

 

 「使えるか?」

 

 『問題ありません』

 

 彼女の周りに障壁が張られるのを感じる、上手く動作しているようだ。

 

 「これから障壁の強度を確認する」

 

 『かしこまりました』

 

 その後確認は問題無く終了したが、その後攻撃手段も必要だと考え再び改良し、魔法照射を行えるようにした。

 

 カミラとルーテシアもいざと言う時の攻撃手段はあった方がいいと言っていた。

 

 攻撃魔法の確認も行い、問題無くヒトハは情報収集に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 夕食後ソファでくつろいで居ると、私の隣にいるカミラが言う。

 

 「最近買い出しで行く町の雰囲気が良くないわね」

 

 「そうだな」

 

 今日は買い出しでいくつか町を回ったのだが、以前からヒトハの報告でも聞いていた通り、何となく空気がおかしい。

 

 エルフィが居なくなってから、五年か?

 

 それほど時間が経っていないにもかかわらず、各国の関係が悪くなり始めている。

 

 「エルフィが居なくなった途端にこのありさま。女王が一人居なくなっただけで戦争が起きそうなほど世界が不安定になるってどういう事なのかしらね」

 

 「ヒトハの報告では利益の問題で色々あったらしいぞ?」

 

 「また……?以前もそんな内容で争っていたわよね?」

 

 「争っていたな」

 

 「こんな短い時間で変わり過ぎじゃないかしら……エルフィが生きていた間は、ここまでおかしくならなかったのに」

 

 「エルフィがこうならないように色々と手を尽くしていたと考えた方がいいな、今までの平和は彼女が作っていたのかもしれないぞ?」

 

 「今の状況を見ていると冗談だと言えなくて困るんだけれど……」

 

 「どちらにしてもこのままでは何かありそうだ」

 

 「私が退位してからの帝国はあまり良いとは言えない状態なのよね、新しい皇帝は側近達の言いなりらしいし」

 

 「物語に出て来そうな話だな、正しい情報なのか?」

 

 「ヒトハにアーティア帝国の皇帝周辺の情報を集めて欲しいと頼んでおいたの」

 

 「なるほどな、それならほぼ間違い無いか」

 

 ルーテシアが飲み物を持って来てくれた。

 

 彼女は自分が立ち入る問題では無いと感じた時は口を挟まず大人しくしている、私達に飲み物を置いた後、ルーテシアはソファに座った。 

 

 私とカミラはルーテシアに礼を言って用意してくれた飲み物を飲む。

 

 「私が皇帝だった時に他の国を支配して統一するべきだという意見が出たけれど……それを実現しようとしているみたい。もう私が居た頃の帝国では無いのね」

 

 「支配者が変われば国も変わる、今の帝国はそんな国なのだろう」

 

 「お母様の名を残したくて付けた名前だけれど……こんな国になるのならつけるべきじゃなかったわ……ごめんなさい……お母様」

 

 カミラは俯き小さな声で言う、私はそんなカミラの頭を抱き寄せる。

 

 「私はお前が努力し築き上げた国の姿を見ている、それで十分だ」 

 

 「私はあの時、皇帝として残るべきだったのかしら……」

 

 「お前はあの時、退位を望まれた。ある意味最後まで彼らの望みを聞いたとも言える。私はお前の決断が間違っていたとは言えない」

 

 「うん……ありがとう」

 

 「帝国民達は新たな皇帝を迎えて変化を望んだのか?カミラが居てはあれ以上繁栄出来ないと考えたのだろうか。変化はあったと思うが、必ずしも望んだ様に変化する訳では無いからな」

 

 「帝国民達も様々な事が上手く行き続けて浮かれていたのかしらね」

 

 「そうかもな」

 

 少しの間静寂が訪れたが、ルーテシアがそれを破る。

 

 「お二人とも一息つきませんか?デザートを用意します、今日はイチホゴのケーキで良いですか?」

 

 「頼む」

 

 「うん、お願い」 

 

 私とカミラが返事をするとルーテシアはデザートを用意しに行き、その後は皆で雑談しながらデザートを食べた。

 

 

 

 

 

 

 建物が高い。

 

 買い物に来た私が最初に思った感想がこれだった。

 

 いつもは程々の規模の町に買い物をしに来ているのだが、今回は大都市に来ている。

 

 「本当に高い建物ばかりですね……」 

 

 ルーテシアも周りを見て感心するように言う。

 

 「流石に大都市は違うわね、人も多いし店も多いわ」

 

 ここはアーティア帝国の都市の一つで商業都市でもある。

 

 私達が買い物をするために朝から町を歩いていると、ギルド商会が目に入る。

 

 様々な魔道製品が生み出された影響で、各国の冒険者は数を減らした。

 

 国が兵器を用いて討伐を行ってしまったために獲物が少なくなってしまったからだ。

 

 冒険者の多くは他の職に移った。一部はまだギルドに所属しているが、個人や会社などの警備兵のような仕事をしている。

 

 かつてのように冒険をして魔物を討伐する冒険者は現在では僅かしか居ない。

 

 更に一部の危険の少ない魔物や利用価値の高い魔物は人の家畜として飼われ、生産されるようになっていた。

 

 私が好きなモー乳販売店も世界に広がり、今ではどこの町にも店がある。

 

 今私はカミラとルーテシアを連れて「闘球」と言うゲームを行う店に来ている。

 

 ルールはかつて森林国家ユグラドで子供達に混ざってやった玉遊びに似ていた。

 

 勝負は私が一位、カミラとルーテシアは同じ戦績だった。

 

 街の中を歩き、外で飲み物を飲んでいるとカミラが男達に声をかけられたが、私を見ると引き上げて行った。

 

 「何だ?」

 

 「お母様の事を私の娘だと思ったみたい、あの男達は二人の子持ちと言っていたからルーテシアも私の娘扱いだったみたいよ?」

 

 カミラが私に答える。

 

 もう子ども扱いは慣れたものだ。

 

 こうして三人で出歩くと大抵の場合、私とルーテシアが娘だと思われる。

 

 三人だとあまり男達に声をかけられないのはカミラが人妻だと思われているからだろう。

 

 ルーテシアと二人の場合は大抵ルーテシアが姉だと思われるか、私が娘だと思われるかのどちらかになる。

 

 「あんな男達がお姉ちゃんに近づくなんて許せませんね」

 

 男達に怒りを示すルーテシア。

 

 「人妻に手を出さないだけ奴らはまともだろう。たまに関係無く、それ所かまとめて手に入れようとする者もいるからな」

 

 以前私とルーテシアを娘だと誤解した上で、私達全員に手を出そうとした男達がいた。

 

 皆それなりの立場の男だったらしいが、全員怒ったカミラに殺された。

 

 カミラの怒りによって男達が色々とおかしな状態になったので、しばらく騒ぎになっていたな。

 

 「ああ……あれですか……」

 

 ルーテシアの声に昏い色が宿る、まあ男嫌いの彼女からしたら最悪に近いだろうからな。

 

 ちなみに私一人だと男が声をかけてくる以外に、危険な者達も寄って来る事が多い。

 

 まあ簡単に言うと誘拐や強姦目的の輩だな。

 

 普通に声をかけて来た男は普通に断って終わりだが、それ以外の者達は全員死体となった。

 

 放置しておくと別の被害者が出るだろうからな、掃除は出来る時にしておくのがいいだろう。

 

 処分した時はその度騒ぎになっていた、人類の数は多いのだから多少減った所で問題は無いと思う。

 

 「悪かったルーテシア、思い出させてしまったな」

 

 「大丈夫ですお姉様、ゴミが掃除されて良かったと思っていますよ?他の者が被害を受けなくなるのですから」

 

 私に微笑んで言うルーテシア。

 

 少し私とカミラの価値観に引きずられている気がするが優しい性格は変わっていない。

 

 ただ、よりいっそう男嫌いが進んでしまった。

 

 もうルーテシアの男に対する意識は変わらないかも知れない。

 

 不穏な気配もあるし二人のために出来るだけ買いだめはしておこう。

 

 私は最悪何もなくても問題無いが、カミラは平気か分からないし、ルーテシアは確実に問題があるからな。

 

 会話しながら歩いていると、ルーテシアが写影具で写影を取ってくれるという店を見つけた。

 

 写影とは特殊な錬金薬を使った紙などに一定範囲の風景などを写し取るものだ。

 

 少し前に登場した物で、それなりに値段は高いが驚くほど高いという訳でも無い。

 

 「お姉様、お姉ちゃん……あの……一枚とりませんか?」

 

 「そう言えば撮った事が無かったな」

 

 「良いじゃない、取りましょうよ」

 

 私たちが店に入ると中年の人間と思われる男性が話しかけて来た。

 

 「いらっしゃいませ、撮影でしょうか?」

 

 「ええ、私達三人でお願い」

 

 「かしこまりました、あちらへどうぞ」

 

 私達は撮影のための壁がある位置へ移動する、カミラとルーテシアが私を挟み腕を組んでくる。

 

 「三人共お綺麗ですね……あなた方ほどの女性は見た事が無いですよ」

 

 店の男性がお世辞か本心か分からない言葉を投げかけて来るが、これは本心だろう。

 

 「ありがとうございます、撮影お願いするわね」

 

 カミラが返すと撮影が開始された。しばらくの間動かない様に言われ待っていると両側から抱かれる腕に力が込められた。

 

 二人の行動に思わず口元が緩んだ気がした。

 

 その後、撮影された写影を三枚に複製して貰い、料金を支払って店を出た。

 

 受け取った写影を二人はしばらく嬉しそうに眺めた後、大事そうにマジックボックスへとしまい込んだ。

 

 その姿を見ながら私が写影を魔法で保護してマジックボックスへと入れた。

 

 

 

 

 

 

 私はお母様と共に写った写影を見て思わず笑みを浮かべる、長い間共に過ごしていてもこうして形に残りいつでも見る事が出来るのはいい物よね。

 

 いっそのこと写影具を買ってしまおうかしら……そして二人に色々な服を着せて……うん、良いかも知れないわ。本格的に検討してみましょう。

 

 私はそんな事を考えてから写影をマジックボックスに入れた。

 

 

 

 

 

 

 お姉様とお姉ちゃんと一緒の写影……やっと撮る事が出来ました……。

 

 以前から撮りたいと思っていたけど、今日ようやく叶った。

 

 私は手に入れた写影を見る。

 

 お姉ちゃんと私はお姉様の腕を抱き笑っている、私がこんな笑顔になるなんて自分でも驚きだ……自分で見ると女の顔をしている気がする……これは恥ずかしい。

 

 だけど……このお姉様の写影を手に入れられて私は嬉しすぎて大変だ。

 

 写影に写るお姉様は間違いなく微笑んでくれている……この表情を私とお姉ちゃんで引き出せたと思うと嬉しい。

 

 店の男にも見られたのは諦めるしかないだろう……。

 

 いっその事、写影具を買ってしまうのも良いかも知れない。

 

 私もお金はあります、二人に色々な服を着せて撮影したい。

 

 本格的に検討してみようかな……そんな事を考えながら私は写影を大事にマジックボックスへと収納しました。

 

 

 

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