少女(仮)の生活   作:YUKIもと

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 この作品の注意事項

・作者の自己満足

・素人の作品

・主人公最強

・ご都合主義

・辻褄が合わないかもしれない設定

・注意事項が増える可能性

 等が含まれます。

 以上をご理解したうえでお読みください。

 読者の皆さんの暇潰しの一助になれば幸いです。





043-02

 写影を撮った後、洋服やアクセサリの店などを覗きながら三人で町を楽しみ、昼食を食べた後に私は二人に言う。

 

 「これから町を回って食料や生活に必要な物を可能な限り買い集めておくぞ」

 

 「え……何故……?あ……」

 

 ルーテシアが疑問を口にしたが思い至る事があったような声を上げる。

 

 「これから先どうなるか怪しいものね、買い溜めはしておきましょうか」

 

 カミラは私を見て言う、私達は転移で移動するために町の外へと向かった。

 

 各町を回って生活に必要になりそうな物を次々に買い込み、それぞれのマジックボックスへ分散して入れる。

 

 総額も総量もかなりの物になったが私達には問題無い。

 

 

 

 

 

 

 「お姉様、ご相談があるのですが……」

 

 ある日の昼食後、ルーテシアが私に声をかけて来た。

 

 「なんだ?」

 

 「私……ある魔道具が欲しいのですが……個人的に買ってもよろしいですか?」

 

 「ルーテシアの金で買うのなら私にわざわざ許可を取る必要は無いだろう?」

 

 全員で使う物のために金は集めてあるが、それ以外の金は個人の物だ。

 

 それをどう使おうが構わないと思うが。

 

 「一応話しておこうかと……」

 

 「そうか、では一応聞いておくが何を買うんだ?流石に「魔道飛行船を買う」と言われたら考える事になるかも知れないな」

 

 「それは秘密にしておきたいんだけど……駄目ですか?変な物じゃないしそう大きな物でも無いから……」

 

 「内緒という事か。いいぞ、好きにするといい」

 

 「いいの?」

 

 「お前はおかしな事はしないだろう?だから秘密にしたいのなら聞かないし調べたりもしない」

 

 「うん……ありがとう」

 

 彼女は微笑んで礼を言うと、カミラと買い物に出かけて行った。

 

 

 

 

 

 

 「ただいま帰りました」

 

 「ただいま、お母様」

 

 二人が帰って来た、ルーテシアはすぐに夕食の用意をしにキッチンに行った。

 

 「ルーテシアは目的の物を買えたのか?」

 

 ソファに座るカミラに問う。

 

 「買えたわ、最初はクログウェルも呼んで使うつもりよ」

 

 「使う?カミラも関わっていたのか?」

 

 「偶然欲しい物が同じだったの、二つもいらないから二人で買ったのよ」

 

 「そうか」

 

 「……お母様、クログウェルは明日来るって言ってるわ、すぐに使えるわね」

 

 念話をしていたのだろう、しばらく黙り、私に伝える。

 

 

 

 

 

 

 そして翌日の朝にクログウェルがやって来た。

 

 「我に来て欲しいとは……何の用だ?」

 

 「これから私達と写影を撮って欲しいのよ」

 

 カミラがクログウェルへ話しかける。

 

 なるほど、買ったのは写影具か。

 

 「写影……風景を写し取る物だったか?」

 

 「皆で撮りたいのよ、いい?」

 

 「ふむ……構わんぞ」

 

 クログウェルも了承して皆で撮る事になったが、そこでルーテシアが声を上げた。

 

 「ヒトハさんはまだ来ませんか?」

 

 「彼女はすぐ来られるから最後よ。お母様、お願い出来る?」

 

 カミラが頼んでくる、私が連絡をするとすぐにヒトハが転移で現れた。

 

 『ただいま戻りました主様』

 

 「皆で写影を取るらしい、お前も入れ」

 

 『かしこまりました』

 

 そして皆でどう並ぶかやどこを背景に撮るかを話し合った。

 

 その結果、家を背景に横からクログウェルが首を出し頭だけ写影具の方を向き、その首の前に私を挟んで三人並ぶ。

 

 両脇の二人から腕を組まれ、私の頭の横にヒトハが浮かぶという状態だ。

 

 私が魔法で操作を行い撮影し、人数分複製してそれぞれに渡す。

 

 皆渡された写影を見ている。

 

 私はその写影を保護してからマジックボックスへと入れた。

 

 みんなマジックボックスに入れていたが、ヒトハはマジックボックスを使えない事に気が付き、この後すぐにマジックボックスを使えるように改造した。

 

 

 

 

 

 

 写影を撮り終わり、ヒトハがマジックボックスを使えるように改造した後に家の前に戻ると、クログウェルが家の前で寝ていた。

 

 家に入りソファでくつろぐ二人に声をかけた。

 

 「クログウェルのために買ったんだな」

 

 「……はい。クログウェルさんとも撮りたいと思っていたのですが、竜族である彼女は町で撮る事など出来ませんから……写影具を買ってここで撮るしかなかったんです」

 

 私の言葉にルーテシアが答える、彼女はいい子だな。

 

 「それでお母様、せっかく買ったのだからこれだけで終わってしまうのはもったいないと思うのよ」

 

 かなり高い値段だっただろう、その写影具を写影一回で終わらせるのは確かにもったいない気はする。

 

 「そうかも知れないな」

 

 私がそう言うと、カミラとルーテシアが顔を見合わせてから私を見る、そしてルーテシアが口を開く。

 

 「ですので……お姉様をたくさん撮ろうと思います」

 

 こっちが本当の目的では無いだろうな、まあ好きにさせてやろう。

 

 

 

 

 

 

 私はリビングに買って来た様々な服を並べて行く、お姉様はそれを見て薄い微笑みを浮かべています……とても綺麗です。

 

 写影具は違和感無く買えたと思う。クログウェルさんを理由に使ってしまいましたけど、一緒に撮りたかったのも嘘ではないですし……。

 

 それに戦争が起こりそうな気配がしていますから……もしそうなれば手に入らなくなるかもしれないですからね。

 

 お姉ちゃんはリビングの壁を背景にするように写影具を設置していますね。

 

 写影用の錬金薬も大量に買ったし、お姉ちゃんが言うには作れるらしいので好きなだけ撮れます。

 

 私が買った服を並べましたが……。

 

 こうして見ると似たような服ばかりでしたね、私の好みの服を買ったので似るのは仕方ないでしょうか……。

 

 「ルーテシア、準備が終わったから私が買った服も出すわね」

 

 そう言ってお姉ちゃんも服を出し始めました……私とは全く方向が違う服です、活動的な服とでも言えばいいでしょうか?

 

 「私は何を着ればいいんだ?」

 

 意外とお姉様も乗り気ですね、もっと早く実行するべきでしたか。

 

 「ではお姉様……まずはこれを……」

 

 私が最初に渡したのは飲食店の女性が着る制服、お姉様のサイズが無かったのでわざわざ作って貰いました。

 

 間に合ったのが信じられません、店の方には無理を言ってしまいました。

 

 露出は少ないですが普段の雰囲気が服によって仕える雰囲気に感じられて私の心が震えました。

 

 お姉ちゃんの用意した丈の短い半袖と半ズボンも素晴らしかった、へそと太もも、そして控えめな胸が眩しい。

 

 お姉様が帝母として着ていたドレスもあり、あまりの美しさに私の気が遠くなってしまいました。

 

 そんな中、お姉ちゃんが言いました。

 

 「お母様、ルーテシアはあの鎧姿を見ていないんじゃないかしら?」

 

 ……鎧姿?私はわくわくする心を押さえ二人の会話を聞いていた。

 

 「あの鎧か、確かに見せていないな」

 

 「見せてあげたら?」

 

 「服では無いが、いいのか?」

 

 「お願いします!」

 

 私を見て言うお姉様に食い気味に言ってしまった……恥ずかしい。

 

 「では着るか」

 

 お姉様がそう言うとマジックボックスの穴から何かが現れ、次の瞬間には黒と赤に彩られた女神が現れた。

 

 美しさと勇ましさを兼ね備えたその姿に私の目は釘付けになった。

 

 「これでは顔が見えないな」

 

 お姉様がそう言うと重装だった鎧が動き、変化して行きます。

 

 私はお姉様の全ての状態を撮影した、とても素晴らしい時間でした……。

 

 最終的には私とお姉ちゃんも着替える事になり、撮影される事に……恥ずかしかったです。

 

 

 

 

 

 

 カミラもルーテシアも満足してくれたようだ。

 

 たまには違う服装をするのもいい物だな。

 

 ルーテシアが特に喜んでいた、鎧姿を見せた時の反応が面白かったな。

 

 カミラとルーテシアの事も撮影したが、二人共元がいいからな。

 

 どんな服も似合っていた。

 

 二人の服の数は少なかったので、私と比べると撮影時間は短かった。

 

 だが、その後撮影された写影を全て複製したので、意外と時間がかかった。

 

 また何かあれば撮影したいと言われ、たまになら良いと答えた。

 

 いつかまた撮影をする事もあるだろう。

 

 

 


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