転生先はグレモリー家! 作:森羅万象
ボクの名前はレン!
俗にいう転生者ってやつですね。
ある日気がついたら神とか名乗る人の前にいて、お前を転生させてやろうって、突然言われたんだよね。
最初は、何この老害?頭イカれてんの?とか思ってたんだけど、いざ転生ってなったら足元に出来た穴からスポーンて落とされたんだ。
それで気がついた時には赤ちゃんになってて、母親であろう亜麻色の髪をした女の人に抱かれていたんだよね。あっ、もちろん性的な意味じゃないよ。抱っこされてたって意味だからね。
そんなこんなで、唐突の神様転生から五年たち五歳になりました!
ボクの名前はレン!
今日は母上と一緒に勉強してるんだ!
あっ母上、ちゃんと聞いてるよ。うん、神と堕天使達が悪い奴なんだよね。
神は身勝手で勝手に人の人生を決めちゃう極悪人。ちゃんと分かってるよ。えっ?そこまで言ってない?
あはは、ごめん母上。てっきりそう言ってるのかと思ってた。テヘペロ。
うわっ!急に抱きしめないでよ母上。突然どうしたのさ?安心して大丈夫よって、一体どゆこと?
ああもうっ!頭まで撫でて!母上は僕のことを抱き枕か何かと勘違いしてるんじゃないのかな?
くそー、抜け出そうにも幼児の力じゃ大人には抗えないー!ちっ、この場はおとなしく降参だぜ。
まあおっぱいに挟まれるのは嬉しいから暫くは抱き枕になっててあげよっと!
ボクの名前はレン!
実は僕には兄がいるんだ。
母上みたいな亜麻色の髪じゃなくて、僕や父上と同じ紅髪の爽やか系イケメンさ!
兄上は優しいんだ。僕が頼んだことは何でもしてくれるし、この間なんて父上達には内緒で魔導書を買ってきてくれたんだ。高そうなヤツだったからホントに貰っていいのか聞いたら、レンが喜んでくれるならこんなの安いもんさ、だってさ。なあ、イケメンだろ!僕の自慢の兄さ!
そんな兄上と今日はお出掛けだ!何でも僕に会わせたい人がいるらしい。誰なんだろ?
あっ、馬車が止まった。
兄上ー、ここどこなの?え?友達の家?ふーん。
じゃああの人が兄上の友達?なんか変な格好してるけど……。えっ、なんであの人僕の顔みてニヤニヤしてるの……?悪寒を感じるんだけど。兄上の背後に隠れとこっと。
変な格好した人から自己紹介された。なんかキャピキャピしてる女の人だった。
って、推さないでよ兄上!え?自己紹介してって……別に兄上が紹介してくれれば良いじゃん。あーもー!わかったよ!自己紹介するから推さないで!
くっそー!絶対兄上は僕が人見知りってしってて、こんなことさせるんだ。顔がニヤニヤしてるもん!楽しんでる証拠だ!
もー、家族とお手伝いさん以外とは顔を合わせることすら緊張するのに……!
変な格好した人は終始ニヤニヤしてるし!なんなんだ!?
あーもー、ほら噛んじゃったよ。レ、レンでしゅ!って典型的なやつやらかしちゃったよ……。
変な格好の人は、兄上の言うとおり可愛いねっ!とか言ってニヤニヤしながら頭撫でてくるし。
バカにしてんのか!?アーン!?
うわっ、やめてよー!揉みくちゃにしないでよー!あ、あにうえもニヤニヤしてないで助けてよー!
はぁ……はぁ……、あ、あにうえ、ありがとう。それにしても……なんかこの女の人苦手だな。
ねえ兄上、もう帰ろうよ。え?今来たばっかり?だってこの女の人無茶苦茶してくるし……。
う~ん。わかったよ。じゃあ、ちょっとだけだよ。
ボクの名前はレン!
今日は家族みんなでピクニックに行ったんだけど、その帰りに川沿いで気を失っている少女を発見したんだ。
とりあえず家に連れて帰ることになったんだけど、銀髪の可愛い子だったな~。多分ボクよりも何歳か年上じゃないのかな?
家について取り敢えず空き部屋で寝かせることにした。
体の至る所にかすり傷等は在るものの、命に別状はなく安静にしておけば目を覚ますとのことだ。
ボクは少女がいつ目を覚ましても良いように、一緒の部屋で本を読んでいる。
何でかって?だって、目を覚ましたら知らない場所で寝ていました、ってことになったら少なからず不安になると思うんだ。だから歳が近そうなボクが傍に着いてる、ってみんなに言ってきたんだ。
何故かそれを言うとみんなが微笑ましい者をみる眼で見てきたんだけど……なぜだ?解せぬ。
本を読み終わって、暇だったので寝息を立てている少女を観察することにした。
すると在ることに気がついた。体の至る所にかすり傷があり包帯が巻かれているけど、顔だけは一切傷ついていない。顔だけは傷つけたくない!みたいな一心で傷つけずにすんだとしたら凄いな。
まあ、たまたまだろうけど。
寝ている少女の頬っぺたをツンツンしていたら起こしてしまった。
……物凄く怯えられてる。
あ、あの!別に怪しい人とかじゃないから!
君が傷だらけで倒れてたから家で手当てをしてたんだ。変なことなんてしてないよ。ツンツンしてただけだから!
え?わかってる?……もしかして起きてたの!?
嘘でしょ……。一体いつから……?もしかしてツンツンしてるのも気づいてた……?第一印象最悪じゃん。
ボクの名前はレン!
そして隣にいるのがサクヤ!この間家で治療した少女さ!なんでも記憶が無いらしくて、家で雇わせてくれ!って父上達に頼み込んだらしい。父上達はそんな事しなくても家に何時までも居なさいって言ったらしいんだけど、サクヤが譲らなくて年の近そうなボクの専属メイドになったんだ。
でもわざわざボクの専属にしなくても良いと思うんだよね。ボクあんまり好かれて無いかもしれないし……。
ねえサクヤ、無理してボクに着いて来なくてもいいんだよ。ほら、普通に家に居ても全然大丈夫だし。サクヤから父上達に言いずらいんだったら僕から伝えるよ。
んー?本当?本当に無理してない?ふーん、分かったよ。じゃあこれからもよろしくねサクヤ!
ボクには分かる。サクヤはきっと気を遣って専属メイドで良いですよ、って言ってくれてるんだろうな。今断ったら僕が傷つくかもしれないという事を予想して。
なんて良く出来た子なんだ!その年で人の心を思いやれるなんて……!僕も見習って遠ざけるんじゃなくて、良好な関係を築けるように頑張ろう!
経験上、いち早く仲良くなるには二人だけの秘密を持つことや一緒に何かをするのが手っ取り早いと思う。
そんなわけで、一緒に中庭で遊ぶことにしました。サクヤが魔法使えるらしいから、教えてもらうんだ。この世界に魔法があるってことは知ってるんだけど、まだ一回も使ったこと無いんだよね。
父上達に教えてって以前頼んだ事があるんだけど、その時はお前がもう少し大きくなったらなって言われたんだよね。
だからサクヤに教えてもらうのが楽しみなんだ!
先生、出来ました!魔力弾創れましたよ!
筋が良いですねって、そんな事ないですよ。えへへ。
ねえ先生?ボクもっと創れるよ!後100個くらいは余裕かな?多分?
むー!そんな顔して信じて無いでしょ!そんなこと無いですよって、頭撫でられても誤魔化されないんだからね!
100個ぐらい楽勝だって証拠を見せてやる!
えっと、さっきと同じ要領で魔力を込めて、それをもっと増幅させるイメージで――
――ゴホッゴホッ!
さ、さくや大丈夫……?怪我は無いみたいだね。良かった。それにしても一体何が――