普通に矛盾してましたやんけ。
……一応、中身のないガワだけ真似たものと言う言い訳も可能ですが
成り立ちを考えるとこれガワだけ作ってもあまり意味が無い物なので
「シャドウ成二は紫紅帝の龍魂を持っていない」という事で統一させていただきます。
ご迷惑をおかけしました。
記録再生大図鑑はセージ自身に拠るものなので普通に持ってますし、ガンガン使ってます。
――我は我、別なる我――
「
彼は三日月状の刃を象った肩当や籠手からは想像もつかない
「召喚」能力で、さる世界で世界の脅威に立ち向かったペルソナ――タナトスの
別なる姿とも言える、アナザータナトスの召喚を敢行したのだった。
「こいつは……ペルソナ!?」
「フッ、残念ながら不正解だ。モチーフにペルソナを加えはしたがな。
こいつこそ、俺の『僧侶』の能力――『召喚』。
『
記録再生大図鑑で再現する上で変異した昇格能力だ」
シャドウ成二自身はともかく、召喚されたアナザータナトスの力は本物である。
セージに高速で突撃し、すれ違いざまに右手の刀で切り刻む「ブレイブザッパー」。
セージも防御を試みたが、反応に追いつかずに傷を負ってしまう。
「速――っ!?」
「当たり前だ。こっちは今の召喚にリソース全部つぎ込んだんだ。
簡単に攻略できるなどと……思うなよ」
アナザータナトスの猛攻をアシストするように、シャドウ成二も援護攻撃を行っている。
その攻撃はセージに迎撃態勢を取らせまいと、的確に狙いをつけてきている。
宮本成二の心の闇から生まれた影である以上、セージの思考パターンはほぼ、読まれているのだ。
(く……っ! こうなりゃ手段は選んでられないな……
後ろから撃たれるかもしれないが、今はこれしかない!)
EFFECT-CHARGE UP!!
セージは白音やギャスパーのみならず、イッセーも巻き込む形で能力の増強を図る。
巻き込む、と言うよりはイッセーの能力強化を目論んでの行いである。
イッセーを強化するという事がどういう結果を招くかは
セージ自身全く理解していないわけでは無いが、シャドウ成二・アナザータナトスとの
彼我戦力差を鑑みた上での結論であった。
負傷した
負傷者を巻き込むわけにはいかない、と判断した結果でもある。
「都合が悪くなれば他人に縋るか。しかも散々糾弾した相手に。
とうとうお前の底も見えたな。そんなことも見抜けない俺と思ったか?」
シャドウ成二が指示を出すと、アナザータナトスは白音とギャスパーの前に立ちはだかる。
その様は、まるで瞬間移動をしてきたかのような速さであった。
直後、アナザータナトスの身体から黒い煙が吹き出し、白音、ギャスパーのみならず
後方で光実の治療を行っているアーシアまでも巻き込んでいく。
「けほっ――!!」
「こ、これは……!?」
ギャスパーとアーシアは、己の身体に異変が起きた事に気づく。
その異変の源は、
悪魔の駒は宿主を悪魔へと変異させるものであるが、それに伴って邪悪な力に対しては
ある程度の耐性を齎してもいた。耐性を齎すというよりは、神聖なものが弱点になることに対する
バランス調整の結果出ている反応であるとも言えるが。
しかしその耐性が、黒い煙を吸い込んだことによって消えていくような感覚を覚えたのだ。
かと言って、神聖なものにたいする抵抗力が生まれたわけでもない。
邪悪な力に対する抵抗力そのものが、失われていったのだ。
――呪怨ガードキル。
属性抵抗力を奪うガードキルスキル。例えば、火炎ガードキルを使えば効果を発揮している間は
炎の力を宿すライザー・フェニックスだろうと炎でダメージを与えることが出来る。
今回の場合は、それの呪怨――邪悪な力に対する抵抗を奪い去るものだ。
そうなれば、悪魔に対しても邪悪な力による攻撃が通るようになる。
その効果が表れたと見るや、アナザータナトスの背面の棺桶の一つの蓋が、がたりと外れ落ちる。
その中からは、腐臭を漂わせながら腐った肉のような色をした触手に繋がれた
紫のワンピースを着た金髪の少女らしきものがだらりと零れ落ちる。
その少女は、触手に繋がれたままゆらりと白音たちの前に姿を見せ―
全く腐り落ちていない、可憐な顔を覗かせながら満面の笑みでこう呟いた。
死 ん で く れ る ?
その悪意の無い顔から発せられた、悪意に満ちた言葉。
純粋な願いにして、純粋が故に無自覚の悪意による願い。
無邪気な邪気。それが、この言葉の言霊を現していた。
そして、邪悪な力に対する抵抗力を失ったアーシア達がこの言霊から逃れる術はなく――
――ばたり、ばたりと倒れていく白音、アーシア、ギャスパー、光実。
そしてアーシアが倒れたことに伴って消失するライリィ。
この攻撃から逃れられたのは、そもそも暗黒ガードキルの対象になっていなかった
イッセーとセージだけであった。
「い……一瞬で……!?」
「な……何が起きたんだ……!?」
「いくら俺でもお前ら二人に加えて
ドラゴン使いの悪魔シスターにアーマードライダー。
こんなに相手出来るか。だからご退場願った」
一連の行いを悪びれもせずに言ってのけるシャドウ成二。
少女を零した棺桶も、いつの間にか蓋が閉まっている。
少女も、棺桶の中に仕舞われたのかもしれない。
しかし、やはりどこかしらは棺桶の蓋がずれており。中身が覗き込めてしまう。
元来のタナトスが背負っている棺桶は、決して蓋が外れることなく
ある種の芸術品のような気品も併せ持っていたが、アナザータナトスのそれは
厳粛な葬儀に用いられる棺桶ではなく、大量の死人が出た際に用いられるような
間に合わせの棺桶のような簡素とも言える部分があり、それが故の歪さもあった。
「て……てめえ! よくも小猫ちゃんやアーシアを!!」
「何キレてるんだお前? 俺が白音を攫ったときから理解してると思ってたんだがな。
今俺達がやってるのはお遊戯でも何でもない、ただの命の遣り取りだ。
最初に言ったぞ。状況次第では人質の命は保証しない、とな。
そしてその言い分だとギャスパーや光実はどうでもいいのか……なるほどな。
曲がりなりにも、殺人を犯しただけのことはある。
命の取捨選択をこうもあっさり……俺にも真似出来んよ」
「約束守っただろうが! それに、俺の事は今関係ないだろ!!」
イッセーのある意味尤もな意見にも、シャドウ成二は悪びれもせずに答える。
約束を守ったのだから危害を加えるな。一見すれば真っ当な意見ではあるが
それはあくまでも被害者目線。加害者の舌先三寸な状況では、何の意味も無い。
「状況が変わった。そもそも、お前達との約束を後生大事に守る必要性なんかないだろ?
命ってのは理不尽に刈り取られるものだ。強いて言うなら……『そこにいた、お前が悪い』。
まあこれも無理に悪人を仕立て上げたが故の歪みだがな」
「やったのは……お前だろうがぁ!!」
シャドウ成二に殴りかかろうとするイッセーだが
その勢いはシャドウ成二に足払いをかけられたことで余らせてしまい
前のめりに転んでしまう。
「バカを言うなよ。生きてりゃ誰かの、何かの命をどうしても奪うんだ。
肉や魚だけじゃない。野菜や穀物だって、植物って生物から命を奪って食ってるんだ。
食う以外にも、蟻を知らずに踏みつけたり、蚊を叩き潰したり
いくらでも命は奪ってるものだ。それを罪だなどと言うのは……
とんだ思い上がりだ、殺人犯の兵藤一誠君?」
真紅の眼を輝かせながら、心底底意地の悪い笑みを浮かべながらイッセーを嘲るシャドウ成二。
彼が嘲る対象は、何もセージだけではない。
確かに彼はセージの心の闇が具現化した存在であるが
これは即ちセージ自身にもイッセーに対する嘲りの感情がある事の示唆でもある。
今回の標的はイッセーであるが、他の誰に対してもこのような行動が出ることはあり得るのだ。
「て……てめぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
「……落ち着け。憶測の域を出んが、あいつを倒せば……」
「おっと。俺を倒せば万々歳、などと考えているのなら、そんな甘い考えは捨てろ。
お前達は後ろの四人を守れなかった。それが答えだ。
お前達が俺に勝とうが負けようが、この事実だけは覆らん。
……確かにタナトスは消せるが、それで解決では無いぞ」
「…………っ」
的確に、生き残ったセージとイッセーの戦意を殺いでいくシャドウ成二。
なまじ事実であるがゆえに、反論の余地もない。
「ハーレム王? 人類の自由と平和? そんなバカげた夢は捨てろ。
そもそも俺一人倒せないようで、そんな大仰な夢がかなうものか。
叶わぬ夢なら見ない方がましだ。この昏い穴底で見果てぬ夢の終わりを迎えるんだな」
「お前……さっきセージと小猫ちゃんに負けたくせに偉そうに!」
「いい事を教えてやる。『俺が屈しない限り、貴様が勝ったわけではない』。
さっき光実の
いい言葉だ。座右の銘の一つとして、記録再生大図鑑に記録させてもらったさ」
イッセーの罵倒にも一切動じず、シャドウ成二は事も無げに返答を返す。
そもそもシャドウは心の闇が具現化した存在であり
その元締めは人類の、知的生命体の――果ては心を持つ総ての存在を嘲笑う存在である。
それを源流とするシャドウ成二が、イッセーの態度を嘲笑うのは自然とも言えた。
「さて。お前達との問答も終わりだ。
本物でこそ無いが、このタナトスは死の神。それを俺が呼びだした……この意味を理解しろ」
抜身の刀を突きつけたアナザータナトスを、シャドウ成二が嗾ける。
最早、これはセージ自身の問題を超えている。
セージの皮を被った悪意の集積体と、それが生み出した怪異。
消耗したセージとイッセーだけで、この脅威に立ち向かう事になったのだ。
第二ラウンド。
>呪怨ガードキル
実際に実装されてたらハルマゲドン→勝利の雄たけび並の反則かも。
賊神でもムドブースタは持っているけれどこんなの無いし。
こいつタナトスってかニュクス・アバターじゃね?
>死んでくれる?
で、ガードキルからのこれ。
作品によってはやたらファンシーだけれども、今回そんなこと無いです。ホラー。
全体即死は本当に刺さると怖い。
ちなみにネタバラシしますと本当に死んでません。
仮死状態ですが、戦線復帰は不能です。そんな感じ。
地返しの玉か反魂香みたいなものでもあればワンチャン。
>棺桶の中身
メガテンのアリスを模したもの。ペルソナアリスがタナトスの材料でもあるのでそこも意識。
(そういやタナトスの材料サマエルも入っていたな……)
この子も一応死人だけど、本人は別に腐ってないはず。
そこにいる住人は赤黒おじさん以外腐ってるけど。
腐臭はその彼女の背景を意識したものでもありますが
単純に棺桶の中に詰まっていた触手の臭いとも。
罪罰だとメギドラオンや相性無視の全体即死ぶっぱしてくるのでやっぱヤベー奴。
どうでもいいけど幼女で腐臭と言うと某同人エログロゲーが……
>強者理論
原作では負け惜しみとも不屈の闘志とも取れた言葉ですが
それもニャ……シャドウにかかれば逆張りの煽り文句。
と言うかこの精神身に着けたニャルラトホテプとか迷惑以外の何物でもない……
>イッセーへの援護
もうこうでもしないと勝てないとの判断。
別に自分自身との戦いに、タイマンである必要は無いですし。
まして、放置したら外に出て暴れまわるのがほぼ確定しているような場合では。
……問題は、そのイッセーが原作ほどの力が無く
下手すれば修行した白音の方が強いんじゃ? な状態だったこと……