活動報告にある通り、急遽ですがアンケートぶち込んでます。
宜しければ、ご協力お願いします。
……一応、タグとして多重クロスは組み込みましたけどね。
そらまあスパロボもかくや(しかもαやZ)な話や世界観だしなあ。
設定複雑すぎるとか言われても、私の腕の問題は当然あるとしても…………ねえ。
ただ、個人的にはクロスオーバーって世界観やキャラ構築から関連付けないと
そこに別作品のキャラがいる説得力無くなっちゃうでしょって考えちゃう系の人なので。
(めんどくさいオタクともいう)
先駆けともいえるマジンガーZ対デビルマンじゃその辺の考察なんざ無かったですけどね。
ただ、拙作のように現代ファンタジーに近未来(異世界)科学混ぜてるとなると。
ちょっと脱線しそうなのでこの辺にて。
イッセーは、瞬く間に仰向けに転がされていた。
アナザータナトスをどんな形であれ打ち破った事をセージに自慢しようとして
おもむろにセージに近づいた、その末の出来事であった。
しかし、その近づこうとした相手はセージはセージでも
「シャドウ」成二であったのだ。
「な……んで……!?」
「いい加減気づけよバカが。
かき集めた悪霊詰め込んだだけのペルソナもどき倒した程度でいい気になるな」
シャドウ成二は、その赤い瞳で仰向けのイッセーを見下ろす。
その右手に握られた拳銃が、命を奪わんと銃口を輝かせながら。
「なあお前……率直に言うぞ。
『もうこれ以上、生きていても仕方がない』とか思ったりしないか?」
「な、そ、そんな訳無いだろ!?
朱乃さんやイリナだっているし、リアスも……ナイア先生だっている!
それなのに、なんで死ぬような真似しなきゃならないんだよ!?」
シャドウ成二の質問に、イッセーは信じられないとばかりに反論をする。
実際、イッセーの中ではそうなのだろう。
しかし、シャドウ成二はその答えの中に「虚勢」を見出したのである。
「強がるな。いくらお前が夢を叶えているって言ったって、それは『与えられたもの』だ。
お前自身の力で得たものじゃない。
……いや。お前自身の力で得たものなんか、少なくともレイナーレと出くわしてから向こう
俺は見たことも聞いたことも無い。
ドライグ――
お前とは運命共同体とは言え赤の他人である、ドライグの力だ」
ドライグの存在を否定されると、イッセーには何もなくなってしまう。
実際、朱乃もイリナもナイアという存在が引き合わせたようなものであり
彼自身がアプローチをかけて関係を得るに至ったわけではない。
イッセーは、こうした関係に関しては受け身の姿勢だったのだ。
ナイアのお膳立てを、これ幸いにと貪っているに過ぎないのだ。
「そんなはずがあるものか! 俺は……」
「じゃあお前自身が何をしたのか言ってみろよ。精々人殺しくらいだろうが。
そしてそれすらも有耶無耶にした。つまり、だ。
……『お前は、何もしていない』んだよ。いや、『何もできない』と言った方が正しいか?」
嘲りを含んだ眼差しを向けながら
シャドウ成二はイッセーの反論を許さないとばかりに言葉を重ねる。
しかし実際、ここに至るまでイッセーがやった事は、多くない。
こんな現状なのだから、理想ばかりを並べたてた虚憶に縋るのも無理からぬことではある。
なのだが……
「
さてここで問題だ。今俺が何を言わんとしているか……わかるか?」
「虚憶は……あれは嘘じゃねぇ! だってナイア先生が……!!」
反論は許さない。言葉にこそしていないがシャドウ成二はその行動を以て確かに物語っていた。
その証拠に、彼が握っている銃は、イッセーの眉間からその銃口は一寸たりともずれておらず
引鉄には、既に指がかけられている。
「だったら現にここにいる俺はどう説明するんだ。異物だとでもいうつもりか?
確証の無い得体の知れないものに縋っている時点で、それは夢でも何でもなく、ただの妄執だ。
妄執に縛られた生に意味なんかない。どうせこれから想像もつかない程苦しむことになるんだ。
インベス、アインスト、デーモン族、黒の
人間だってもうこれ以上黙っているとは思えない。
そうなったら、この世界に人間やめたお前の居場所なんか無くなるぞ。
お前が力にしている赤龍帝だって、ニ天龍の確執とやらにお前を勝手に巻き込んでいる。
……もうわかるよな。ダチのよしみだ。解放……楽にしてやるってんだ。
これ以上、こんな地獄みたいな世界で生きなくてもいいようにな」
「勝手に……勝手に俺の人生を値踏みすんな!!」
その言葉と共にイッセーはシャドウ成二に殴りかからんと起き上がろうとするが
当然、その前に発砲音は鳴り響く。
……しかし、イッセーは無傷であった。
イッセーの身体を覆う赤黒いオーラが、銃弾を弾いたのだ。
一瞬驚くシャドウ成二だったが、すぐさま次の手を打とうと身構える。
(……なんだかんだで、欲望を満たしたことで力が増したか?
あるいは、もっと単純にヤった女どもからマグネタイトを貪って、それを力にしたか?
だとすれば……)
――兵藤に言いたいことがあるのはわかるが、俺はお前に借りがある!!
そんなシャドウ成二の背後から、激流のような音と共に水柱が上がる。
渦を巻いた水柱の中からは、泉に沈んだはずのセージが飛び上がってきたのだ。
「セージ!?」
「お、お前……!!」
泉のあった場所から飛び出し、再び陸に上がるセージ。
前髪ごと額を拭いながら、水を滴らせながらシャドウ成二と対峙する。
「自身の
同じ手札を持っていて、お前にできたことが、俺にできない道理は無いからな!」
「なるほど、それは道理だ……だが。
それは使い方も考えなければただの猿真似にしかならないというのは
お前もよくわかっているだろう? そして猿真似で、俺は倒せない」
倒したはずのセージが戻ってきたことに対しても、シャドウ成二は平静を保ったままであった。
まるで、こうなることがわかっていたかのように。この結末すらも、見越していたかのように。
「ああ。だから……こうするのさ!」
セージはその身体を再び液状化させ重力に従って落ちていくだけとなった
水柱へと飛び込んでいく。水柱は再び渦を巻き
今度はシャドウ成二目掛けて飛んできたのだ。
「ぬうっ……! 自分も液状化することで水と一体化……
これで水底から脱出してきたと言う訳か。
そして今度はそれを攻撃に転用……だが!」
SOLID-DEFENDER!!
セージは津波の如き激流を起こし、シャドウ成二を飲み込まんとする。
ディフェンダーで抵抗するものの、泉の水を丸ごと使っているために
その質量は簡単に防げるものでは無い。
まして、この激流は渦を巻いている。
回転も加わることで、シャドウ成二は身動きが取れなくなっていた。
激流は洞窟の天井目掛け、さらに勢いを増す。
重力に逆らうほどの勢いを持った渦の中で、シャドウ成二の身動きは完全に封じられていた。
「フン、こっちの自由を奪った程度で俺が倒せるか!
お前には、決定打になる攻撃の手札は限られているだろう!」
「手札の多寡に関わらずお前は倒せる! 何故ならば!
俺が人間であるならば、お前も人間! そして人間は……自分の力だけでは飛べない!」
激流の渦が四散し、宙に放り出される形となるシャドウ成二。
セージの言葉通り、空中では人間は姿勢の制御が難しい。
身体の自由を奪われた形になったシャドウ成二に対して、セージは触手を実体化させ
一本は岩場に括り付け、もう一本はシャドウ成二に巻き付ける。
「俺の手札が猿真似だって事は、俺が一番よくわかってる!
だったら、猿真似にならない戦い方を手札から組み立てればいい、それだけの話だ!」
セージが今必殺の一撃を繰り出そうとしている最中
イッセーもまた必殺の一撃を繰り出そうとしていた。
それを物語るように、赤龍帝の籠手に赤黒いオーラが集まっていく。
スパークし、赤黒い輝きを放ちながら赤龍帝の籠手はその姿を禍々しく変えていく。
BOOST!! BOOST!! BOOST!! BOOST!! BOOST!!
「俺を勝手に利用したうえに、散々言いたい放題言いやがって!
もう我慢ならねえ! この一撃でぶっ飛ばしてやる!」
(ん……? 赤龍帝の籠手って、あんな嫌な感じのするものだったか……?
だが、今は……!)
変異した赤龍帝の籠手に一抹の不安を覚えながらも、イッセーの思惑を読み取り
彼が狙いやすい位置にシャドウ成二を落とすように調整しながら
セージは触手を操る。岩場に自身の身体を引きつけながら
墜落防止のために岩場に巻き付けた触手をシャドウ成二に縛り付け直す。
その動作が終わるや否や、今度は天井の岩場を足蹴に勢いよく飛ぶ。
まるで、地面にシャドウ成二を叩きつけてそこにキックを突き刺すようなイメージで。
「ぐ、き、貴様らぁぁぁぁぁぁっ!!」
「てめえに、俺の何がわかるって言うんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「俺の落とし前は――俺がつける!!」
地表からは赤龍帝の籠手の鉄拳。上空からは勢いを増したセージの飛び蹴り。
それが触手で抵抗できなくさせられた状態の所に突き刺さるのだ。
互いの攻撃がそれぞれの方角からシャドウ成二に突き刺さり
その衝撃は周囲一帯を覆う。影響を受けるであろう他のメンバーは地に伏しているので
直撃を受けることは無かった。
防御することもできないまま、二人の攻撃をまともに受ける形になり
さらに追い打ちをかけるように、セージはシャドウ成二をそこから地面に叩きつけ
鳩尾に右足が深々と突き刺さる。落下の勢いはイッセーのパンチで相殺されていたにもかかわらず
途中で再加速を加えられたことでシャドウ成二の周囲にはクレーターが出来上がっていた。
クレーターが出来上がると同時に、セージの行動で打ち上げられた水柱が雨となって
元の泉の姿に戻ろうとしていた。
「がは…………っ…………!!」
――ここに、宮本成二は己の影を打ち破ることに成功したのだ。
力の上で、ではあるが。
――――
「兵藤、受け取れ」
シャドウ成二が動かなくなることを確認すると、セージは息を整えイッセーに道具を投げ寄越す。
その中身は「地返しの玉」。元来は「
日本神話に伝わる
生命的に危篤状態に陥った者に対する救急救命の道具として
セージはこれを以前ベルベットルームを訪ねた際にディーン・レヴとは別件で受け取っており
万が一に備えて保持していた。そして、今こそ使い時であると判断したのだ。
「それでアーシアさんを起こしてくれ。俺は白音さんを引き受ける」
アナザータナトスの攻撃で倒れてしまった他の4人を救助すべく
二手に分かれて回復を試みたのだ。と言うよりは、アーシアさえ復活すれば
後は彼女の
起き上がれないほどのダメージを受けたとは言っても、死んだわけではない。
だが、このまま放置すれば危険である。そのため、2人がかりで起こすことにしたのだ。
イッセーがアーシアの下に向かうのを確認するなり、セージも白音の下に駆け寄る。
強く念じながら自身の胸の前で合わせた手を、白音の丹田のあたりに添える。
生命エネルギーたるマグネタイトの供給ならば、もっと直接的な粘膜接触と言う方法があるのだが
今それを行うのは、色々な意味で危険である。
そのため、微弱ながらも間接的なマグネタイトの供給を試みたのだ。
(地返しの玉は今兵藤に寄越した1個だけ……
アーシアさんの手が回るのを悠長に待っているのも危険……
今の俺のマグネタイトを寄越したら、白音さんに悪影響が出るやもしれんが……
……四の五の言ってる場合じゃない)
しかし、やはり間接的な供給では限度があった。
仕方なく、セージは救急救命の要領で白音にマグネタイトを供給――
即ち、マウストゥマウスを敢行したのだ。
事態が事態である。あのような光景を見せつけられた後ではあるが
あの時とは全く事情が異なるのだ。誹りを受ける謂れなど無い。
「――けほっ、けほっ!」
「……気が付いたか。体は何ともないか?」
程なくして、せき込むと同時に白音が目を覚ます。
わずかに離れた場所にいるセージに安堵しながら
白音もゆっくりと体を起こす。現状、特に異常などは無さそうだ。
「大丈夫です。それより、あのセージさんは……?」
「俺と兵藤で倒した。後で皆にも改めて言うけど……
……俺のせいで、すまなかった。ごめんなさい」
屈みこんでいる体勢の都合上、土下座しかねない勢いで頭を深々と下げるセージ。
白音はそれほど気にも留めていなかったのか、そんなセージを責めるようなことは無かった。
「怪我も無かったですし、特に何かされたわけでも無かったですから」
「それならいいが」
イッセーに起こされたアーシアが、ギャスパーと
このすぐ後の事であった。
思ったより長引いたシャドウ成二戦、ここに決着です。
結局セージもシャドウが披露した手段「自身の液状化」を利用して
泉の底から脱出しただけでなく、必殺技に転用したわけです。
なのでこれ、水さえあれば出来るんですが逆に言えば「水が無いと使えない必殺技」です。
あと、地形的にフィニッシュホールドを繰り出せる足場が無いとただ行動封じで終わります。
要するに超電磁タツマキと超電磁スピンのようなもの。
モチーフはシャウタコンボ。実際回転を加えればオクトバニッシュになります。
……実はセージ、元来の戦法はオーズに近いんですよね。禁手が殊更にディケイドじみてるだけで。
液状化って点で言えば怒りの王子の方が先に出てきそうですし
協力者の属性的にもそっちの方が適切かもしれませんが。
>赤龍帝の籠手
ここに来て何やら不穏な空気。
だけどあんな生活送ってたりあんなメンタルだったりドライグとの絆もああでは……
(ドライグ云々に関しては原作からして怪しいとかいっちゃダメ)
そして不穏な進化って意味では「ゴースト」最序盤から示唆されてまして。
>シャドウ
「ゴースト」序盤の如く、セージとイッセーの二人がかりで倒されました。
当初より少しイッセーの出番増やしましたが、これはまあシャドウがやたらイッセーにもちょっかいかけてましたし。
イッセーが「お前に何がわかる!」な反論していますが、実はセージは人のプライベートに関しても
ある程度カンニング出来るんですよね……そしてそれはシャドウも変わらず。
ただし、今回はそれ以上にも踏み込んでいる節はありますが。
正体を考えると方針としては逆に近い言動。
「こんな世界に意味無いからもう諦めようぜ」なんてのはニャルと言うよりは
寧ろP5のヤルオだったりフィレ……
ところで、シャドウが「こういう言動をした」って事はセージ自身もちょっとは
「もうこの世界だめなんじゃ……」とか思っていたり、いなかったり。
>サブタイ
セージが繰り出した必殺技の名前。
ボルテクスコール。Vortex(渦)とSquall(急な豪雨等気候変動)のカバン語。
劇中言わせようとしたけれど、タイミングが無かったのでここに。