ハイスクールD×D 学級崩壊のデビルマン   作:赤土

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長い間のご協力ありがとうございます。


Will43. 経済特区ルキフグス Bパート

「……チッ、気に入らねぇな。まるで珍獣を見るような目でこっちを見てやがる。

 俺は一応悪魔だってのによ……デーモン族とは言えな」

 

「……ルキフグスは、前の内戦で旧魔王側についていた家系ですからね。

 そのせいかどうかはわかりませんが、終戦後僻地に追いやられた家の一つでもあります。

 辺境に追いやられたのに活気があるのは、造幣局を抱えているその一点が大きな要素ですね」

 

俺の身体を使っているアモンが愚痴を零す。傍から見れば確かにバオクゥ以外全員人間だ。

見た目では全員大して変わらない――バオクゥも翼を出している訳ではないし――のに、だ。

確かに、以前訪れたルシファードやリリスとは雰囲気が違う。

そりゃああの時とは色々違うが、それを抜きにしても……

……見下されているような気が、してならないのだ。

 

そしてその理由の一つは、すぐにわかることになった。

 

「……あー、そういやそうだったわ。ここのグレイフィアとかいう女が

 サーゼクスの野郎とくっつきやがってな。それでこの家は大混乱。

 当主継承権も放棄して、実質家を捨てるような形で出奔したもんだからな。

 そのせいで戦争に負けたって説も末期にはあったらしいが……本当のところは俺も知らん。

 何せ俺が封印されたのは、その戦争が終わったすぐ後だからな」

 

アモンの言葉に、俺も思い出した。グレイフィア・ルキフグス。

魔王サーゼクスの「女王(クィーン)」にして妻、グレモリー先輩の義姉にあたる悪魔。

しかしアモンの言葉の何処までが事実かはわからないが、本当だとしたら彼女もやってくれる。

まさか、自分が「女」であろうとするために家を捨てるとは。

そのくせ苗字は名乗っているんだから、そりゃルキフグスにしてみれば

自分達の顔に泥を現在進行形で塗られている形か。

 

……そういや俺の記憶だと「ロミジュリ」みたいに持て囃されてる、なんてあったが

ロミオとジュリエット……あれ、当事者同士は悲劇で終わってなかったか?

要は、結果云々関係なくどれだけドラマチックな恋愛が出来ればいいか……ってところか。

頭の悪いカストリ雑誌でもそこまで頭の沸いた特集は無いだろ……知らんけど。

 

「……悪魔ってのは、自分の家や立場に責任を持たないものばっかりなんですか?」

 

「それを言われると返す言葉が無いな。俺だって現アモンとは何の関係もねえし。

 今のルシファーを始めとした魔王だって、その名を『襲名した』に過ぎないんだ。

 奴らに魔王としての自覚があるかどうかは、俺にもわかりかねる。ねえと思うがな」

 

「その話を聞いていると、悪魔の72柱が衰退したのは

 レーティングゲームとか何も関係なく、なるべくしてなったって風に思えてきたぞ……」

 

光実(みつざね)の質問にアモンが答えているが、その答えにはゼノヴィアさんですら

思わず開いた口が塞がらないものであったようだ。

アモンの憶測もあるとはいえ、強ち嘘でもないと思えるのがまた。

確か光実は呉島(くれしま)って沢芽(ざわめ)市のでかい家の次男坊だから

この中では一番悪魔の貴族社会に近い立ち位置のはずなんだが。

その光実が呆れるって、どれだけいい加減な人間社会のエミュレーションだよ。

 

「……そろそろ見えてきたぞ。あの市場でロックシードを見かけたんだ」

 

『……あー。こりゃまた随分と……』

 

安玖(あんく)巡査の指し示す先には、如何にもって感じの市場があった。

屋台がひしめいている中に、人――悪魔だかりも多く、行きかいは激しい。

よく映画や旅番組で見かける、雑多な売店がずらりと並んでいる、アレだ。

 

「買い物をするにしても、魔っ貨(マッカ)が無いと話になりませんからね。

 私はさっき自分の魔っ貨使っちゃいましたので……」

 

「その換金レートが問題なんだよ。俺と氷上の財布合わせてもたったの10魔っ貨だと。

 因みに3日分の食料で15魔っ貨。これは一人分の価格だからな。

 どれだけのぼったくりか、これで分かっただろ」

 

その財布の中身が少し気になったが

公務員の、成人男性の財布の中身を聞くのはあまりよくないだろう。

他人の家の冷蔵庫を覗くのと同じくらい、失礼の部類にあたる気がする。

バオクゥも財布を下に向けて振るジェスチャーをしている。

そりゃ、さっき宿代立て替えた人にこれ以上出させるのは色々マズいだろ。

俺もバオクゥの羽振りの良さについては全然聞いたことが無いし。

 

「セージ、ちょっとだけ代われ。今の冥界の為替レート、調べられるだろ?」

 

(なるほど。二人が本当に吹っ掛けられたのかどうか、調べるわけか。

 ……尤も、ここじゃ人間界の通貨なんかあまり価値が無いと思うが)

 

アモンの提案通り、俺は今日の魔っ貨の為替レートを調べてみることにした。

「記録されている情報」じゃなくて「リアルタイムで変動する情報」だから

記録再生大図鑑(ワイズマンペディア)にかかる負荷もいつもよりは少しばかり、大きい。

 

「うぐ……かなりあちこちの情報をリアルタイム操作してるからか……負荷が思ったより……

 精度を下げてもいいか?」

 

(構わねえ……つか俺も失念してたわ、悪い。

 今情勢不安で魔っ貨の価値も下がってたって事を失念していた)

 

あ、そうか。アインストだのJOKERだのが蔓延っているような場所の貨幣なんか

好き好んで使う奴はいないだろう。貨幣ってのは国――集団がきちんと機能して

初めて価値があるもの、と経済の授業で教わった気がする。

現状の悪魔社会においては、最悪国家転覆も起こり得るのだから。

 

とにかく、何とか魔っ貨と日本円の為替レートを引っ張り出せたが……

こりゃ、確かにひどい。

 

さっき例えで1魔っ貨1000円とは考えたが、それより酷い1魔っ貨2000円だった。

この間みたいな事態も無いので、俺も手元に現金は無い。魔っ貨にできるのは2魔っ貨程度か。

で、安玖巡査と氷上巡査の10魔っ貨。二人で2万って事は……いや、考えるのはよそう。

 

「ゼノヴィアさん……はいいや。光実、お前魔っ貨換算でいくら持ってる?」

 

「……5魔っ貨ですね。ここじゃ、呉島の伝手も利きませんし」

 

うわあ、流石お金持ちの次男坊。大の大人一人と同じくらい持ってるって事か。

ゼノヴィアさんをスルーしたのは、そう言う羽振りはよくなさそうだったからってのもある。

確かに女の子に金を出させるのは格好が悪いが

そんなものは既にバオクゥに宿代を立て替えてもらっている以上、全然説得力がない。

……いくら人間は請求されなかったとは言っても、気分の問題だが。

単純に、経済に関しては疎いどころのレベルじゃない気がしたのだ。

 

「おい、今なんか失礼な扱いを受けた気がするぞ」

 

「諦めろゼノヴィア。てめぇからは、金の匂いが全然しねえ。

 そりゃ聖職者から俗世を体現する金の匂いがする方が問題かもしれねえが

 それを抜きにしたって、てめえからは金の匂いどころか貧乏の臭いがする」

 

「……安玖巡査。それはもっと失礼な扱いなのでは……」

 

後ろでぎゃあぎゃあ騒いでいるが、何にせよ魔っ貨は全員分合わせても20魔っ貨にも満たない。

これじゃ、一人が4日食える分の食料しか買えない。

どう考えなくとも、ここで買い物をすることなど不可能だ。

 

(なるほどな。よくわかった、ありがとよセージ)

 

言うや否や、アモンは半ば強引に俺の身体の主導権を奪う。

為替レートを調べさせて、何か作戦でも立てたのだろうか?

本人曰く「俺が出た方が交渉がしやすい」らしいが……微妙に、嫌な予感もする。

ずかずかと市場を進んで行くアモンに、俺はどうしても不安を隠せなかった。

 

 

――――

 

 

アモンが安玖巡査の案内のもと真っ先にやって来たのは外貨両替の窓口。

……うーん、やっぱ人間の、それもたった一国でしか使えない貨幣が

悪魔の、ルキフグスの領地で価値のあるものには思えないんだがなあ……

 

「あん? なんだまた来たのか人間。

 どれだけ雁首揃えて押しかけてこようが、ダメなもんはダメだ。

 

 ……どうしてもっつーんなら、マグネタイトで払え。

 この機械で測定して10マグネタイトにつき1魔っ貨で買ってやる」

 

そう言って受付の悪魔が指示したのは、何か血液を採るような装置。

……あー、マグネタイトって事はやっぱそうなるか。

 

あれ? それってつまり……

 

「ここは日本じゃないが敢えて言うと、臓器のみならず血も売買は違法だぞ」

 

「マグネタイトってのは体液からも採取できる物質ですよね。

 となれば、これはつまり売血となり日本じゃ立派な犯罪です。

 ……そう言えばあの機械、曲津組(まがつぐみ)のガサ入れの時にも見ましたね」

 

だよな。いくらここが闇市場めいているとはいえ……なあ。

ポロリと零した氷上巡査の言葉は、まあ……聞かないことにした。

ヤクザの相手なんて、高校生がするもんじゃない。もっと酷いの相手にしてる気がするけど。

 

それ以前に、俺もここで血液提供する気なんかさらさらない。

そもそもの問題として、ここで採取した血をどう使われるかが不透明過ぎる。

まさか俺のクローンなんか作ったって大勢は変わらないと思うが……

 

と言うか、だ。クローン人間に神器(セイクリッド・ギア)は宿るのか?

クローンの魂がオリジナルと同一だった場合、かなり面倒なことになりうるが……

そうでなくとも、ここでの人間の扱いを考えたら

クローンを培養されたとて、まともな使い方をされるとは到底思えない。

それこそ、畜産の肉みたいな扱いをされたって不思議じゃない。

 

「そんなことさせる気なんかねえから安心しろ。こっちだってマグネタイトは貴重なんだ。

 ……それよりもだ。てめえら、こっちが人間だからって嘗めてるんじゃねえだろうな?」

 

……案の定だ。アモンの奴、受付にいちゃもんを付け始めた。

そんなことをしたら騒動が起きて面倒なことになるってのに。

 

「あ? どう見ても人げ……」

 

「いや、ちょっと待て。後ろのセーラー服とこいつは人間の臭いがしやがらねえ。

 後ろの奴はともかく、こいつは魔力もそれなりに……」

 

身分証(魔法陣)出してやるからよ、羊皮紙出せや」

 

羊皮紙。ああ、そうか。魔法陣はある意味悪魔の家紋みたいなもんだ。

それである程度の身分証明にはなるか。

 

……だが、羊皮紙ってアナクロなものを要求されたので手間取っているのか

多少窓口がもたついていたようだ。

 

「……受付窓口なんだからこういうもんはわかるところに置いとけ。

 じゃあ待ってろよ…………ほらよ」

 

アモンが羊皮紙に魔力を込めると、あっという間にアモンの魔法陣が浮かび上がる。

今のアモンとは違う、アーキタイプのアモンの魔法陣らしいが……

 

……それって、通じるのか?

 

「ハッ、手の込んだ手品だな。こんな魔法陣、見たことが……

 

 ……先輩? なんでそんな震えてるんです?」

 

アモンの羊皮紙を受け取った悪魔は鼻で笑っていたが

後ろの悪魔は顔色が見る見るうちに悪くなっていた。

どうやら、「こっちの」アモンの事を知っているようだ。

なるほど、それなら確かにアモンが出た方が話が……なのか?

 

「い、いや、俺の見間違いかもしれない。

 俺は報告に行ってるから、お前業務に戻れ。

 それとこいつは預かっておく。現物見せた方が早いからな」

 

「おうそうしてくれや。てめぇら下っ端じゃ話にならん。

 責任者……領主でも構わんぞ、出せ」

 

「は!? ちょっ、何言ってんだよお前!?」

 

走り去るように去っていく悪魔を見送るしかできなかった受付の悪魔。

ご愁傷さまと言いたいところだが、これ俺達もここで待ちぼうけになるんじゃ……

アモンはアモンで、かなりの無茶振りしてるし。

 

今一状況を読み込めていない窓口の悪魔と顔を突き合わせたまま待つこと数刻。

俺達の目の前に、銀髪の若い――見た目だけだが――悪魔が現れた。

 

「……こいつか? アーキタイプのアモンの魔法陣を寄越してきたってのは」

 

「え、ええ……ですが自分の目には人間の皮を被った、ただの悪魔にしか……」

 

銀髪の悪魔は俺の顔と手に持った羊皮紙を見比べながら、何かを考えこんでいるようだ。

俺の顔と言うよりは、明らかにアモンを見ているのだろう。

話を振ったのはアモンだから仕方ないんだが、なんか無視されているみたいで気分が悪いな。

 

「これがただの悪魔に見えるか?

 まあデーモンを知っている悪魔など、若い世代でいるはずも無いから仕方のない事か。

 過去から目を背けても、悪魔の改革など無理だというのがわからんのだろうな。

 

 ……さて、この魔法陣。ご無沙汰しておりますねえ、アモン殿。

 あの無能の魔王にいいように使われた挙句放逐され、今度は人間に取り入りますか。

 冥界の勇者がこのような体たらく……まるで蝙蝠ですねえ」

 

「ほざけ。前の内戦で俺にワンパンで斃された奴が他人の事を言えるのか。

 そして今度は姉をサーゼクスに寝取られてうじうじと自分の縄張りで当たり散らす……

 その性根、俺にワンパンで斃されたときから一向に変わっちゃいないな。

 なあ? ユーグリットの小僧さんよ?」

 

……なにこれ。いきなり険悪なやり取りが始まってるんだが。

おいアモン、まさかこんなことのために上の……しかも、さっきの口ぶりだと

こいつ、ルキフグスの直系の悪魔じゃないか!

そいつに嫌味言うためだけにあんな騒ぎ起こしたのかよ!?

 

(そうでもねえさ。俺だってここを牛耳ってるのが

 まさかユーグリットの小僧だとは思って無かった。単純に、騒動を起こせば上の……

 あわよくば、ルキフグスの関係者が出てくる位には思っていたが

 こんなところにも、冥界の人員不足が反映されているとは俺も考えが甘かったな)

 

……って事は、売り言葉に買い言葉か。となるとこのユーグリットってのは

あまり褒められた性格じゃ無さそうだな。アモンの口ぶりから大体察しが付くが。

 

「貴様……どこであのクズ魔王と姉上の事を知った!?

 ま、まさかその人間か! その人間に入れ知恵をされたか!?

 

 ……よく見ればその人間も、あの憎きグレモリーの眷属で見た顔だぞ!」

 

『冗談でもやめてくれ。俺はもうグレモリーの眷属は降りたんだ。

 出戻るつもりも無いし、そう言う扱いをされるのは些か業腹だ。

 あとアモンとは一応正式な契約を結んでる。こうなってるのは一身上の都合だ』

 

はて。俺は冥界で動いているときは顔を隠していたつもりだったが……どこでバレた?

まあ、バオクゥはともかくリーに情報流した時点でこうなるのは

遅かれ早かれ、だとは思っていたが。

 

……しかしこれは嫌な予感がする。このユーグリットとやらの矛先が

アモンではなく俺に向きかけている。

いや、アモンに矛先が向いている以上俺に矛先が向いているのも同然ではあるんだが。

 

「……眷属を降りた……だと? 悪魔の駒(イーヴィル・ピース)はどうしたって言うんだ?」

 

「知らねえのか坊や? 今じゃ神仏同盟が中心となって

 悪魔の駒の摘出技術が着々と開発されてるんだ。

 日本やギリシャ、北欧の神話圏じゃ比較的低いリスクで

 悪魔の駒の摘出が可能になったって話だぜ」

 

アモンの言っていることは事実である。沢芽市で行われた会談で交換された情報や技術を基に

悪魔の駒の摘出技術は大幅に進歩。

それを各国の神話体系の下に無償ないし格安で提供しているのだ。

そんなアモンの話を聞いて、ユーグリットは突如として笑い出したのだ。

 

……そういやこいつ、さっきサーゼクスの事を「クズ魔王」って言ってたな。

だけどアモンがサーゼクスと組んでたっていう前の戦いでは「ワンパンで斃された」。

 

 

…………もしかすると。

 

「ハハハハハハハッ!! いい気味だサーゼクス!!

 他所の神如きに突破される程度の技術で、悪魔が救えるものか!!

 お前にできるのは、精々姉上を誑かす程度なんだよ!!

 姉上を誑かした罪、いずれ贖ってもらうからな!!」

 

「因みにだがな、その神が技術確立させる前は『強引にぶっこ抜いた』ぞ?

 俺はその様子を知らないが、証人と当事者ならいるぞ?

 

 ……この体の『本当の持ち主』がな」

 

アモンのその追加の言葉に、ユーグリットの狂ったような笑いは一瞬にして止まった。

もう一度やってくれって言われてもお断りする「ぶっこ抜き」。

……あれでよく、黒歌さんは後遺症も無く無事に済んだもんだ。

一応、少彦名様が診てくださったらしいが……そう何度も、奇跡が起きてたまるか。

奇跡が何度も起きるようになると、それに頼っちまう。そうなったら人としてお終いだ。

そしてあんな悪魔の駒の強引なぶっこ抜きは、人間業じゃない。あの時人間じゃなかったけど。

 

「……それは本当なのか? まさか、人間如きが。

 あのクズどものいかれた計画を頓挫させる嚆矢になる、そういう解釈をすればいいのか?

 

 

 …………人間。お前の知る情報を、このユーグリット・ルキフグスに教えろ。

 返答如何では、この地での特例を認めてやる。それでどうだ?」

 

 

……そしてそれをやった人物がここにいると聞いて、ユーグリットの目の色が変わる。

嫌な流れに、ならなきゃいいけどな……




ユーグリット登場。
彼もなんか「シナリオの都合で悪役させられてる」風に見えるんですよね。
穿った見方かもしれませんし、それを私が言えたことではありませんが。

そもそもサーゼクスとグレイフィアの婚姻が既に突っ込むべきところなのに
ルキフグス血縁者たるグレイフィアに侍従の格好をさせている。
これだけでルキフグスにとってみれば
「ルシファーではなくグレモリーに仕えさせられている」って業腹だってのに
そのルキフグスが原作では散り散りとか、死人に口なしとはよく言ったものですわな。
悪魔の駒問題と言い、死者冒涜が過ぎませんかね……(死亡確認されてないけど)

拙作では「グレイフィアが次期当主継承権とか放り出して出奔し、他のルキフグス血族も死亡ないし病床。
生き残ったユーグリットがルキフグスを纏め、造幣局としての機能を維持していた」ため
ルキフグス領は経済特区ですし、クリフォトになんぞ所属している暇はありません。多分。
その関係で原作よりは「ルキフグス家の領主」としての顔が強いです。
拙作レイヴェルにも近いですが。
……血のつながりはないけれど、リアスに似てるなあ、グレイフィア。


そして今回のコンセプトは「無責任に対する尻ぬぐい」。
ただ価値観は一般的な悪魔のまんまですので……
そして……


????「誰しもが夢を叶える権利がある、いい言葉だな。
     だが……その陰で泣いている者の事を、考えはしたか?」


>セージ組の経済事情
セージ:約4000円
安玖、氷上、光実:各約10000円
バオクゥ:約12000円(宿代)
ゼノヴィア:文無し

ゼノヴィアがこうなったのは原作仕様とも言いますが(路上でたかりやったくらいですし)
伊草さんお小遣いくらいはあげたって……
セージはいつぞやのしらいしの反動、安玖巡査と氷上巡査は世知辛い公務員。
ミッチはええとこのボンボンですから。
そう考えるとミッチはもっと持っていてもよかったかも。

>マグネタイト換金
10マグネタイトは献血1回分(ココの場合)。なのでここで稼ぐとなるとガチで命が危ない。
だけどこれは「普通の人間」の数値。この場にいる人達は怪異との戦闘経験も豊富な
「人外にある意味片足突っ込んでる」領域の人達なので成分的には5倍程度の価値。
セージはアモン(と負念)混じりなので10倍程度の価値。バオクゥは純血悪魔なので20倍。
いずれにせよ、こっちが人間の集まりなので足元を見たレート設定されているので
本来はもうちょっと稼げます。
文字通り、身を削って稼ぐわけですね。

パーソナル転送システム(ゲシュペンスト)と戦極ドライバー(黒影)、使うならどっち?

  • パーソナル転送システム(ゲシュペンスト)
  • 戦極ドライバー(黒影)

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