ハイスクールD×D 学級崩壊のデビルマン   作:赤土

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某areに改造施して自前データのグランゾン加入させたらチート過ぎてワラタ……ワラタ
(ケルベロス枠のつもりしてたけどやり過ぎた感)
一応同レベルのアルトが同じくらいの硬さになるけど……って
なんでアレアルトだのヴァイスだのいるのホント


Reunited at the Shelter

半年間。

その長くも短い時間の中で、人間界は更なる混沌に陥っていた。

避難所として開放されている駒王学園に向かう途中でさえも

リアスらはアインストやインベスのみならず、JOKERや

ディアボロス・クロニクルのプレイヤー――(ディアボロス)プレイヤーからの襲撃を

幾度となく受けていたのだ。

 

しかし、アインストやインベス、JOKERと言った怪異はもとより

Dプレイヤーも中身は素人ながらも所謂神器(セイクリッド・ギア)ガチャに物を言わせた強さや

実質的な無限コンティニューを使ったゾンビ戦法に加え

即席ながらも徒党を組んで襲撃してくるなど

今まで相手取った怪異とは違う厭らしさが付きまとっていたのだ。

 

おまけに、中身は事件とは何の関係も無い素人が大半である。

JOKER呪いとは別ベクトルで首を突っ込んだとも言えるが

呪いを行ったものが変異したJOKERと異なり

ガワさえ脱げば――ゲームを降りさえすれば、すぐさま一般人に戻ることができるのが

Dプレイヤーの唯一良心的な所であると言えるだろう。

 

……今までリアス一行が相手取ったDプレイヤーの中には、そんな者は誰一人いなかったが。

 

「……それにしてもゾンビ戦法は反則だにゃん!

 サバゲ―でやったら出禁にゃん……っていうか。

 

 ……さっきからずっと何ぼーっとしてんのよ」

 

黒歌の指摘通り、リアスは戦闘中にも心ここにあらずと言った様子でぼんやりとし続けていた。

それを守るために木場やギャスパーにも余計な負荷がかかっており

道中の戦闘が不利になる一因にもなっていたのだ。

 

「赤龍帝ちんがいないからって不貞腐れてる場合じゃないにゃん。

 ……それとももしかしてセージ? 両方とか言ったら気絶させた上で引っ張ってくわよ」

 

「…………」

 

黒歌の問いに沈黙を返すリアス。

それを黒歌は肯定と捉えてしまったのか、つい鳩尾を決めそうになるところを

白音に辛うじて抑えられている、そんな足並みのそろわない状態だ。

 

「……っ!! こんのぉ……」

 

「……姉様、抑えてください、姉様……!」

 

「……早いところ学園に着いた方がいいぞこれは。俺は直接戦って無いからわからないが

 アインストやインベスも、前に地上や冥界で戦った奴らよりも強くなってる気がしやがる。

 こんな喧嘩なんぞしてる暇なんざ、無いと思うがな」

 

「そこの鎧の言う通りだ。喧嘩は止めなさい。

 それに、黒の菩提樹の信者もこうなってはアインストやインベスと同じ……」

 

セージから強引に切り離された事でガワだけの魔神剛(まじんごう)の鎧になったアモンの指摘通り

Dプレイヤーの厄介な性質のみならず、アインストやインベスもその個体個体が強化されている。

さらに、黒の菩提樹(ぼだいじゅ)の狂信者もDプレイヤー同様に厄介な存在であった。

傍から見ればただの一般人なのだが、教化と呼ばれる洗礼――洗脳を受けた彼らは

自爆テロをも厭わない戦法で立ちはだかってくるのだ。

 

「……救いのためとはいえ、命をこんな風に使うのは間違っています」

 

「残念だが、ここで治療したところで洗脳から救う手立ては分かっていない。

 アーシア君。辛いだろうが……」

 

「異教徒如何こう以前の問題だな……ん? 皆、見えて来たみたいだぞ」

 

慧介がアーシアを宥める傍らゼノヴィアが指し示す方向。それは紛れもなく駒王学園……なのだが

その校舎は所々崩落しており、校舎を覆う外壁も殆どが崩れ去っている。

ここでも戦いが行われていたことを物語っており、所々に設置されたバリケードが

それを痛々しく表していた。

 

蒼穹会(そうきゅうかい)の伊草だ。開けなさい」

 

「い、伊草さんは最高です」

 

「……聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい」

 

「伊草さんは最高です!! 弟子にしてください!!」

 

「よし、開けなさい」

 

慧介の指示通りに、正門が開かれ、半年の時差と共に帰って来たリアス達を迎え入れる。

その学び舎の姿は、かつての喧騒にまみれたものでは無いものの

野戦病院のように騒がしく、人々が行き交っているのがすぐに見渡せた。

まるっきり違う形で、喧騒にまみれていたのだ。

 

「……今の何にゃん?」

 

「合言葉だ。必要だろう」

 

「……普通逆だと思うにゃん」

 

「わかってないな。内部からアインストに崩されたり、JOKER化が発生したりしたら

 それこそここは地獄絵図と化してしまう。

 そうならないためにも、内部にこそセキュリティを強化するべきだ」

 

絶対趣味で言わせてるだけにゃん、という黒歌のぼやきに耳を貸さず

慧介は来る途中の戦いで疲弊した一同を休ませるべく

比較的無事な体育館の一角のスペースを貸与した。

かなり目立つ魔神剛の鎧は、着ぐるみと言う事で体育館倉庫に仕舞われてしまった。

アモンもデーモン族――悪魔であり、悪魔は夜行性であるため

夜に出歩けばいい、と言っていたがこれが原因で一悶着おきるのはまた、別の話である。

 

「個室が必要なものは申し出なさい。残念ながら、全員分は用意できないから

 女生徒の方が優先的になってしまうが……」

 

「……なら、お願いするわ。少し、一人になりたいの」

 

慧介の個室貸与の話に、すぐさま食いついたのは

ここに来るまでにも疲弊した様子を見せていたリアス。

その当たり前と言わんばかりの態度に、黒歌が再び怒りの牙を剥く。

 

「あんたねえ……ここに来るまでろくすっぽ働いてないじゃない!

 それなのに権利だけは堂々と主張するわけ!?

 あたしはね、あんたのそう言う所が……」

 

「待ってください! 部長は……リアスは本当に疲れているんです。

 出来るなら、休ませてあげてもらえないでしょうか……?」

 

その怒りの牙を宥めようと現れたのは、合流が果たせなかったはずの姫島朱乃であった。

だが、その瞳は妙に血のように赤黒く染まっていた。

まるで、姫島朱乃であって姫島朱乃でない。そんな雰囲気もまた、漂わせていた。

……しかし、その場の誰も、その事に触れることは無かった。

 

「朱乃! 無事だったのね!」

 

「ええ、リアスこそ、よく無事で……!!」

 

思わず朱乃にしがみつく様に抱き着くリアス。それを優しく抱き留める朱乃。

傍から見れば感動の再会とも言えるだろう。

 

「そう言えば、イッセーは?」

 

「イッセー君は……見てませんわ。あの子も無事だといいですけど……」

 

「そう……今は貴女が無事だと分かっただけでもよかったわ。

 積もる話もあることだし、借り部屋だけれども……」

 

心を許せる相手である朱乃に会えたことで安堵したのか

目を潤ませながら朱乃を部屋に誘おうとするが

その誘いに彼女が乗ることは無かった。

 

「ごめんなさい。私も貴女に付き合いたいのは山々だけれども

 ここにはたくさんの仕事があって……

 まだ片付いてない仕事もあるから、それが終わってからでもいいかしら?」

 

「え……ええ、構わないわ。寧ろごめんなさい、いきなり話を振ったりして」

 

「いいですわ、他ならぬリアスの頼みですもの。

 また余裕のある時でしたら、いつでもお付き合いいたしますわ」

 

そう言うや、慌ただしく朱乃は立ち去っていく。

それを見たアーシアが自分も、と言い出し駆け出そうとするが

「今は君は休みなさい」と慧介に釘を刺されていた。

 

朱乃だけがここにいる、という事については

イリナはテロリストであるために表立って避難所にはいられない事。

イッセーはいたとしてもナイアと行動を共にしているであろう事。

これらが重なった事で、それを訝しむ者は誰一人としていなかった。

 

「……やはり、来ましたか。

 私にとっては半年ぶりですが、あなた方にとってはそう長い間経っていないのでしょうね」

 

朱乃と入れ替わる形でやってきたのは、薮田直人。

生徒会顧問であり、超特捜課の協力者……であったのは半年前までの事。

今は駒王学園の現代文教師に専念している形である……表向きは。

実質は、今までと変わらず、便宜を図る相手が蒼穹会に変わっただけの事であった。

 

「全員無事……とは、いかなかったようですね」

 

この場にいるメンバーを見渡し、薮田はぽつりと呟く。

この場にいないメンバーは何人かいるが、暗にセージの事を示しているのは

その場の誰もが察した、いや、察せてしまったのだ。

 

「……生徒が一人いなくなったってのに、取り乱さないのね」

 

「不安は容易く伝播しますし、私の立場で不安を振りまけば

 それはこの場にいる全員の士気に影響を及ぼしますよ。

 あなたも当主になる身、ましてや眷属を従える『(キング)』ならばわかっていたと思ったのですが」

 

「こんな時に悲しめない『王』は、グレモリーとして相応しくないのよ!」

 

「……先程は口を噤んでいましたが、ここは避難所です。

 必要以上に喚き散らすのは止めていただけますか」

 

正論を以てリアスを制する薮田だが

その手の正論がリアスに対して逆効果なのは彼も知っている。

そのため、今回は少々きつめの口調に加え、目線も鋭く射貫くようなものになっていたのだ。

彼――薮田は聖書の神の影武者を務めている身でもあり、その気になれば

上級悪魔どころか魔王クラスさえも滅ぼす事が出来てしまうのだ。

それを行わないのは、彼自身の矜持――人としての営みを大事にしたい――

に基づくものであるが。

そしてもう一つ、こうなってしまった以上、下手に自分が動けば

悪魔勢力を刺激してしまい、最終戦争(ハルマゲドン)が起きかねないことを危惧しているというのもあった。

 

 

「それと私見ですが、『こんな時』だからこそですよ。

 あなたが取り乱せば乱すほど、『彼奴』の思うつぼ……でしょうからね」

 

「誰なのよ、それは」

 

質問に対して、薮田は首を横に振る。口を噤む、ではなく。

それは即ち、薮田にも断言しかねるものが相手である……という事である。

 

「……一つだけ、心当たりがあるよ」

 

「あ……あなたは!?」

 

その声の主は、リアスにとってはとても協力してくれそうにない存在であった。

白いジャケットにズボン、そしてシアンの銃を腰から下げたその男。

あるものは、ホテル・プレアデスの地下駐車場で。

またあるものは、岩戸山の鏡の泉で。

そしてまたあるものは、初対面。

 

――海東大樹。またの名を、仮面ライダーディエンド。

それだけでも驚きだというのに、彼が伴って現れたのはまたしても驚くべき者であった。

 

――白龍皇(バニシング・ドラゴン)。ヴァーリ・ルシファー。

最後に会ったのは珠閒瑠(すまる)市の平坂区にあるラーメン屋。

この共通点の無い顔ぶれは、誰もが驚きを隠せなかった。

 

 

――――

 

 

「……そうか。赤龍帝(ウェルシュ・ドラゴン)も、紫紅帝龍(ジェノシス・ドラゴン)もいないのか」

 

『……ヴァーリ。形はどうあれ、赤いのはドラゴンの宿命とは全く違う方向に歩んでいる。

 そして、紫紅帝龍などと言うイレギュラーまで現れた。

 やはり……もうここいらが潮時かもしれん』

 

「アルビオン。最近俺は思うんだ。

 もし俺が紫紅帝龍はともかく、赤龍帝と戦う時が来たとするのならば。

 それはドラゴンの宿命じゃない、また別の何かに起因するんじゃないか……ってな。

 それに、さっき戦った紫水晶の龍も何かを知っているような口ぶりだった」

 

「クリスタルドラグーン。紫水晶って言うからややこしいかもしれないけれど

 そう言う姿だから仕方がない。

 多分君達も出会ってるはずだよ。オーバーロード……いや、ダークブレインの配下に」

 

海東の口から語られた、ダークブレインと言う名前。

その名前に聞き覚えの無い一同だが、光実(みつざね)だけは何か引っかかりを覚えていた。

 

会った事こそ無いものの、アーマードライダー一連の系譜に連なる脅威の存在として。




駒王学園到達
リアス
アーシア
木場
ギャスパー
ゼノヴィア
光実
白音
黒歌
(アモン)

元々いた
慧介
薮田先生
朱乃
ヴァーリ

どっから来た?
海東

大所帯の割に苦戦したってDプレイヤー意外とヤバいかも……
無限コンティニュー可能は大量沸きするザコに持たせていい能力じゃない(副作用勿論あるけど)
ちなみに今回はプレイヤーが根負けして逃げて行ったので副作用はこの後で……
いくらいい神器ガチャで引いても昨日まで素人だったのがそう簡単には、ねえ
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