ハイスクールD×D 学級崩壊のデビルマン   作:赤土

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お待たせしました。
今回、またきわどい描写があります。

原作再現かもしれませんが、下品ながらもライトな描写だった原作に比べれば
本当にダークだと思います、うちの作風。


"D"AMON Bパート

クロスゲートから謎の怪物が現れたという報せを受け、リアスらは駒王駅前広場へとやって来た。

そこには、黒の菩提樹を名乗る集団が勧誘を行っていた名残や残留思念が残っており

その気配を追って現れたのは、例の謎の怪物の集団。

女性の頭だけの怪物、逆立った蛸のような頭をしたピンク色の軟体動物を思わせる女性のような見た目の怪物。

そして、穴だらけの甲羅をした亀のような怪物といった、アインストともインベスとも特徴が似通らぬ

まさしく、異形と呼ぶべき集団がそこにいた。

しいて共通する特徴を挙げるとするならば、二足歩行の獣と表現するのが適切か。

 

彼らは己を「悪魔」と呼称したが、リアスの知る悪魔とはまるで違い過ぎている。

対して、彼らはリアスを「出来損ない」と評し、敵意をむき出しにしていた。

 

その挑発ともいえる評価に対し、リアスが滅びの魔力を放つ。

だがその魔力は異形によって「喰われ」たのだ。

木場は以前この異形の悪魔と戦っていたが、その際に敵の全てを知ったわけではない。

他のメンバーは初戦みたいなものだ。敵のデータなど、ほとんどない。

 

「魔力を……食べた!?」

 

「……ウン。ヤハリデキソコナイノ魔力ダカラ、マズイナ。

 ダガ腹持チハヨサソウダ、直接喰ラウノデハナク、別ノ方法デ喰ラウトシヨウ」

 

「別の……?」

 

魔力を「喰う」。悪魔契約において、人間の欲望を叶える代わりに魂から対価を得る悪魔であり

接触によって魔力の譲渡を行うこともできる。だが、それをして「捕食」「被食」という表現はされない。

そのため、リアスは「喰う」という表現に対し、反応が遅れた。

 

その隙を逃がさず、異形の伸ばした触手が、リアスの身体を縛り上げる。

そのまま、粘液を滴らせた触手の一本をリアスの口腔に無慈悲に突っ込ませた。

 

「むっ!? むぐっ、んんんっ!?」

 

「悪魔ヲ騙ル癖ニ知ランノカ? コレハオ前ノ『マグネタイト』ヲ頂イテイルノダ。

 人間型ハコウスルト『マグネタイト』ヲ効率ヨク吸収デキルカラナ。

 コチラハ腹ヲ満タセル、人間ノ側モ癖ニナル、ドチラモ得ヲスル善イ方法デハナイカ」

 

「んんっ、んっ、んんんんーっ!!」

 

口に触手を突っ込まれているため、反論の言葉を発せられないリアス。

それどころか、行為はエスカレートしていき触手のお陰で制服は乱れ

紫色のランジェリーが露になってしまっている。この場にいるのはオカ研の面子だけだが

それでも白日の下に下着をさらすというのは生娘たるリアスにしては抵抗が強かった。

下僕たる眷属に肌をさらすことを何とも思わないリアスではあるが

それ以外の存在に対しては、やはり抵抗が強いのだ。

 

勿論、そこで縛り上げた触手の動きが止まるはずがない。脇腹、内股、臀部と

リアスの体中を嘗め回すようにはい回る触手の感触に、くぐもった声を上げてしまう。

実際には口の中にも触手を入れられているため、声になることは無いが。

 

「くっ、部長!」

 

主を助けんと木場が駆け寄ろうとするが、亀のような異形に阻まれ、接近ができない。

その甲羅は穴だらけであるが、まるでデスマスクを飾れるような大きさの穴ばかりである。

彼ら異形の見た目の不気味さは、アインストやインベス以上だ。

さらに得体のしれない攻撃、これが木場の攻撃の手を緩めさせてしまっていたのだ。

 

「ワカル、ワカルゾ。オ前ノ感情ガ。

 オ前は怯エテイル。我々ニ、我々ノ力ニ怯エテイルノダ」

 

「くっ……そんなはずは!」

 

「ナラ刃ヲ通シテミルガイイ。ソノ竦ンダ足デ、出来ルモノナラナ!」

 

異形の側からは、リアスに対して強姦紛いの攻撃を仕掛けている以外はそれほど積極的な攻撃はない。

にもかかわらず、木場は怖気づいて攻撃できないのだ。

アインストやインベスとも違う、禍々しさ。

かつてナイアの見せた影ともまた違う、異質な存在。

それが己を悪魔と嘯く。自らと同じ存在であると。

自分は奴らと同じ異形であるのか、禍々しいものであるのか。

恐れと混乱から、木場の剣は驚くほどに鈍っていた。

 

「コイツ、悪魔ノ臭イト天使ノ臭イガシヤガル! 珍シイ、俺ガ喰ッテヤル!」

 

「アオーン! ヌケガケ、ヨクナイ! オレサマモ、コイツ、マルカジリ!」

 

「……しまっ……あんっ!

 魔力が……吸われて……んんっ……そんな……とこっ……」

 

木場が竦んでいる一方、一瞬の隙を突かれ

朱乃もまた獣のような異形に集られるような形で組み敷かれてしまう。

危機的状態とは裏腹に艶のある声が漏れているが。

 

自身の戦闘力の低いアーシアは、ナイアに守られながらのため下手に身動きが取れない。

ナイアもまた、「群像の追憶(マス・レガシー)」で自身とアーシアを守るのが手一杯といった動きである。

 

「……オ前、本当ニ悪魔カ? 悪魔ノ臭イハスルノニ、悪魔ノ力ヲ感ジナイ。

 マダソコノ矮小ナ生物ヲ抱エタ悪魔ノ方ガ、悪魔トイウ説得力ガアル。オ前、何者ダ?」

 

「……君に教える義理はないし、知るべきじゃない……よ!」

 

「群像の追憶」の影から放たれた光が、異形を消し飛ばす。

だが、それはナイアにとっても消耗の激しい一撃だったらしく、息切れを起こしてしまう。

 

「……まいったね。アーシア君一人ならなんとかできるけれど、他のみんなまでとなると……」

 

珍しくナイアが弱音を吐いたところに、白猫と黒猫が飛び込んでくる。

的確に異形の目を狙った猫パンチが炸裂したと同時に、白猫は小柄な美少女の姿に

黒猫は妖艶な美女の姿に変化した。

 

「またこのわけのわからないバケモノね、白音、あんたはそのシスターの援護してなさい!

 バケモノは私が何とかするわ!」

 

「……姉様、気を付けて。アーシア先輩は私が守ります。

 それに、そのうちセージ先輩が来ると思いますし」

 

白音がここで妙なことを口走った。

 

 

――セージが来る

 

 

セージが一週間駒王町に戻るのが遅れるというのは伝わっていた。

だが、具体的な時間や駒王町のどこに戻ってくるかまではわかっていない。

それなのに、白音はセージが来るといったのだ。

勿論、個人的にやり取りしていたというわけではない。

 

だが、猫姉妹の応援を待ってましたとばかりに異形はその数を増やす。

どこに隠れていたのか、と言わんばかりの数だ。

アインストならクロスゲート、インベスならクラックという主たる移動手段はあるが

この異形は、そのいずれも使っている風には見えない。

まるで「初めからそこにいたかのように」次々に沸いてくるのだ。

 

「こいつら、どっから出てくるにゃん!? これじゃ捌ききれないにゃん!

 リアス・グレモリー! そこでよがってる暇があったら、こいつら捌くの手伝うにゃん!」

 

触手を振りほどけないリアスに対し、無理難題(?)を吹っ掛ける黒歌。

彼女は知らないことだが、リアスは魔力の源たるマグネタイトを吸われ続けているため

満足に滅びの力を行使できない。抵抗できないように縛られ、辱められているというのもあるが。

実際、黒歌のヤジに対するリアスの反応で

黒歌はリアスに起きていることを初めて知ることになる。

 

(こいつ! まさか魔力……いや、気を吸っているっていうの!?

 もし悪魔の癖にそんな芸当をこなす奴がいるとするなら、こいつらはもしかして……!

 で、でも「デーモン族」はとっくの昔に冥界から放逐されたって聞いたのに!

 現に私も冥界ではデーモン族を一度も見なかった!

 もしデーモン族だとしたら……ちょっとヤバいかもしれないにゃん!)

 

他所事を考えた黒歌の隙を、リアスを縛っていた触手とは別の触手が捕らえる。

着崩した丈の短い着物の隙間から、黒歌の肌を撫でまわすように触手は黒歌を縛り上げる。

 

「ふにゃっ!? ネコは優しく捕まえるにゃん!

 それに、そもそも触り方もセージの方がよっぽど……

 

 ちょっ!? 尻尾、尻尾はだめぇっ!?」

 

黒歌の二本の尻尾を擦り上げるように触手が蠢くと同時に甲高い声を上げる黒歌。

声を上げると同時に、黒歌も自身の妖力が抜けていくのを感じていた。

 

(やばっ……こいつら、やっぱ「マグネタイト」食べてるわ!

 喰われたマグネタイトは喰った奴倒せばある程度は回収できるかもだけど……

 

 こりゃ、セージにまたマグネタイト分けてもらわないとこれ以上は……!)

 

脱出と、消耗を抑えるために黒歌は猫の姿に戻るが、その動きは弱弱しい。

アーシアが派遣した蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)に回収されて、白音の元に戻る。

 

「ごめん白音、大口叩いてやられちゃったにゃん……」

 

「姉様、今のは気を、力を吸われたように見えましたけど……」

 

相手の正体を知っている風な素振りを見せる黒歌に対し、白音は相手の事を知らない。

ただ、以前交戦した正体不明の敵、その同類であることしか。

 

そんな中、木場からさらなる凶報が告げられる。

 

「……やりにくい相手だけど、僕らだけでやるしかない!

 超特捜課や光実(みつざね)君、ゼノヴィアさんは警察署前に現れた敵と戦っている!

 彼らの応援は期待できそうもない。今、光実君から連絡が来たんだ……」

 

(……参ったね。まさか現状でイッセー君を呼ぶわけにもいかないし。

 ここは、ちょっと本気を出すべきかな……?)

 

(……セージ先輩)

 

木場の報告に、危機感を募らせる白音とアーシア。

ナイアも表情こそ変えないものの、切り札を切る算段を立てていた。

初手でリアスと朱乃という、オカ研の主力二人が封じられたのがここに来て効いてきたのだ。

 

ナイアが再び「群像の追憶」の影の形を変えようとした時。

突如として、周囲の空間が歪み始める。

そのただならぬ気配に戸惑いを見せるのは、リアスら相手にワンサイドゲームを繰り広げいていた

デーモン族と呼ばれた異形の集団であった。

 

「――コレハ!」

 

「『異界ノ門』ガ開クトイウノカ!」

 

「神ノ現レタアノ忌々シキ門ガ!?」

 

「神ガ現レルトデモ言ウノカ!?」

 

顕現するクロスゲート。

青白い光と共に、空間を捻じ曲げて現れたのは――

 

 

――真紅の鋭利な翼を生やした、駒王学園の制服を着た少年だった。

 

 

(……ここは? 異空間は抜け出せたようだが)

 

『俺にもちっともわからん。一難去って何とやらというより、これじゃ渡る世間は何とやらだな。

 セージ、検索かけてみたらどうだ? そもそも、ここが何処かすらわからん』

 

現れた少年は、ここにいる者がよく知る少年に相違なかった。

だが、当人は事態が全く読めておらず、ただ空中で静観しているのみだった。

 

 

(……おい、アモン、アモン! 聞いてるのか!?

 

 ……どういうわけだ?

 さっきから……まるでアモンの声が聞こえない……?

 

 いや……聞こえないというか……遠い?

 ここが何処だかわからんし、とにかく情報を集めないとどうにもならんな)

 

左手の辞書を構えながら、少年は事態の把握に努めている。

そんな中、デーモン族の一体が少年に強い敵意をむき出しにしていた。

 

「――神カト思ッタラ……マサカ、ココデ逢エルトハ思ワナカッタゾ、アモン!

 相変ワラズ、人間ノ肩ヲ持ッテイルカ……ダガ、ソレハ今ハドウデモイイ。

 我ラト共ニ、忌々シキ神ヲ滅スルカ? ソレトモ、ココデ我ラノ糧トナルカ?」

 

「……アモンを知っている? お前は……まさか!?」

 

少年が気付いたのと、デーモン族が仕掛けたのは同時だった。

勧誘をし、協力を持ちかけてはいたものの

はなっからデーモン族の側は少年を生かすつもりは無かったのだ。

 

『アモンが言ってたデーモン族ってのは、こいつらの事か。大体わかった』

 

「いや、こっちは全然わからん。検索と周囲の状況を見た結果

 俺の知ってる駒王町っぽい場所に出たのは間違いないが。

 ……だが、一つだけはっきりしてることがある。

 

 ――ディーン・レヴが、さっきから物凄いエネルギーを発している。

 この間ほどじゃないが、うまく発散させながら戦わないとまた暴発しかねない。

 悪いがフリッケン、飛ばすぞ」

 

 

その時、少年――宮本誠二は全く自覚していなかった。

背中の翼と言い、溢れる力と言い自身の身体が「悪魔」に近づいていることを。




セージ戦線復帰。
と同時にまた変なフラグ引っ提げてます。こいつ前作からこんなんばっかやな。
あ、記憶いじられてるとかそういうのは無いです。たぶん。

>リアス
今回のセクハラ被害者その1。
見る分にはいいけど、実際蛸とかウナギとかナメクジとか身体を這いずり回ったら
きついと思うんです。肌が敏感だと特に。

……ここで最後までと少しだけ思いましたが、流石にそこまで畜生にはなれません。

>朱乃
今回のセクハラ被害者その2。
こっちはリアスと違って愉しんでる節があります。
Sなのは周知のとおりですが、父親がああですからMの資質もあるかと。

……主人共々異種(?)姦ですがね!

>木場
某木偶の坊にはなれなかった今回の不遇枠。
まああの坊さんが無駄に優秀過ぎるぞなもし。よって木場の今回の処遇はやむなし。
相手がジンメンなのもありますしね。人質使ってませんが。

>アーシア
木場とは違う意味で今回の不遇枠。
そろそろ蒼雷龍進化させてもいいんじゃよ?

……ちなみに、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが
最近全然ラッセー呼びしてません、少なくとも地の文では。
こちら一応あるネタと、あるべき世界線からの訣別のための前振りだったりします。

>ナイア
正体を考えれば舐めプもいいところですが……
ここでイッセー呼んでもしょうがないのはまあ、その通りかと。
ギャスパーはダイナミックの凄みに耐えられるかどうか怪しい部分がありますし
イリナは協力プレイ無理ですし。

>黒歌
セクハラ被害者その3。
ねこの尻尾は性感帯になってること、多いと思います。
実際ねこは尻尾で色々訴えてきますからね。
付け根はマジで性感帯らしいですが。

セージの元に転がり込んだのはマグネタイトの安定供給も目的でした。
(番外編のネタ拾い兼ねて)
一応、拙作においてマグネタイトは色々な呼び方で存在する設定にはなってます。

>白音
ちょっと今回電波受信しちゃってます。電波。
こっちはマグネタイトの事はよく知ってません。
黒歌からレクチャー受けた際にもマグネタイトの事は半分伏せられてましたし。

>セージ
一応生物学上は「まだ」人間です。たぶん。
本人気づいてませんが、「アモンの翼を生やした状態で記録再生大図鑑を使っている」という
今までのセージではできないことをやってのけているバグが初っ端から発生してます。

>デーモン族
セクハラ攻撃全振りでトラウマ攻撃はかなり控えめです、少なくとも今回は。
いや、いきなりデスマスクフル装備のジンメンとかトラウマ通り越しますよ……
因みに、メガテン悪魔が紛れ込んでいるのは「仕様」です。
アモンの証言通りなら、性的な意味ではなく物理的な意味でもリアスらを「喰う」気満々です。

そして、こいつらもクロスゲートは知っています。
何せ「聖書の神」がそれ使って出てきてますからね(アモンの証言より)
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