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筆が乗ったのでというのと
以前触れた「情報提供」の場面を一切飛ばして珠閒瑠市に行こうとしてたので
急遽ねじ込む形になりました。すみません。
で、その程度なら番外編回しにしようと思ったら
劇中アモンがとんでもない事言いやがりましたので
本編に載せることにします(キャラクターのせいにするのもどうかと思いますがマジで勝手に動かれたので、アモンに)。
※警告!
今回「も」重大な設定改変があります!
駒王学園合同学習会のために
オカルト研究部は先の報道のためにテロリスト疑惑が向けられており
このように他の生徒とは別行動で向かう事となったのだ。
つまり、ここに乗っているのは冥界に篭りきりになっているギャスパーを除いた
オカルト研究部と、外部の人間でありながらテロリストの仲間と報道されてしまった
そんな中、リアスは以前セージに呼ばれて集まった時のことを思い返していた――
――――
駒王警察署。
セージの発案により、ここで一度情報を纏めることになった超特捜課とオカルト研究部。
思想については反目することも少なくない両者だが、現状においては
人々を守るという目的は一応、合致している。
その点を踏まえれば、情報の共有は何らおかしなことではない。
「……けど、やっぱ納得いかないわねえ」
「しかし部長、彼らだって駒王町や人々を守ってるんです。
無論、僕らもです。最低限情報は共有した方がいいと思います」
木場に進言されて、ため息を吐くリアス。
彼女の中には、こんな感情も渦巻いていた。
――イッセーが、朱乃が、そしてナイアが自分の思い通りに動いてくれれば――
ナイアが来てからというもののイッセーが。
そして企業見学会を終えてからこの方朱乃が。
どうも自分の方針に反目することが増えてきているような感じを受けてならないのだ。
眷属であると同時に教師としての側面も持ち合わせるナイアはある意味、仕方がない。
しかしそうした要素のないイッセーが自分の言う事に従わない面を見せるのは
彼女には不思議でならなかった。
いや、厳密には当然表向きに反旗を翻しているわけではない。セージではないのだから。
しかし、プライベートな呼び出しに理由をつけて現れなくなったりすることが増えてきている。
朱乃に至っては、昔からリアス眷属の中では唯一面と向かって意見を言えた立場だから
彼女もまた、ナイア同様仕方のない部分はある。
しかし彼女もまた、プライベート――特にイッセー絡み――では
目に見えて反逆してくることが増えた気がする。
態々リアスの目の前でイッセーにちょっかいを出したり
リアスを出し抜くような言動をしたり、だ。
「……大変そうですね、祐斗さんも」
「アーシアも大丈夫か? 八つ当たりとかで何もされてないだろうな?」
そんなボロボロ状態のオカ研に残留する形となった木場やアーシアも
リアスもだが、彼らにかかるストレスも決して小さくはないのだ。
「……」
「白音、言いたいことはわかるけどここは黙っておくにゃん。
半分はあいつの自業自得なんだから。
血のつながった家族でさえうまくいかないもんなんだから
家族ごっこがうまくいくわけないにゃん」
妙に含みのある黒歌の言葉に、白音はただ黙って頷くことしかできなかった。
まだ幼かった白音は知る由もないが、黒歌には家族絡みで相当なトラウマがあったのだ。
――よく宮本家に転がり込めたものでもあるが。
「――遅くなってすまない。資料がまとまったので、話を始めようか」
「ぎにゃっ!? せ、セージ今の聞いてたにゃん!?」
学生らしい――内容はちっとも学生らしいものではないが――喧騒を終わらせるかのように
部屋の扉が開き、セージや
そこには、時間が取れたのか
しかし、ノックはされたとはいえ突然入ってきたセージに黒歌は思わず驚く。
家族ごっこという言葉を使ったが、それはあくまでもリアスらの事を揶揄したものであり
自分の現状を言ったことではない、と言おうとしたのだが――
「何の話ですか? それより話始めるんで静かにしてください」
資料を机の上に並べながら、セージは黒歌の耳元で当人にのみ聞こえる程度の声で
こうも言っていたのだが。
――そっちがどう思おうが勝手だけど、俺は「ごっこ遊び」のつもりはしてないから。
何事もなかったかのように、資料配りを再開するセージ。
呆気に取られていたが、白音に着席を促されたことと
セージの話が始まってしまったこともあってこの言葉の真意を問いただすことはできなかった。
――――
全員の着席を確認し、話を始めるセージ。
沢芽市で自分に起きたこと、ディーン・レヴとベルベットルーム。そしてクロスゲート。
加えるならば、アモンが知りうる限りのデーモン族に関する話もここで語られたのだ。
「なんだって!? それは……ってレベル超えてるよ、もう。
本当によく無事に戻ってこられたね、セージ君」
「クロスゲートについてはユグドラシルの
僕から確認を取ることはまずできないですね……
彼が秘密主義的なところもあるのですが、テロリスト扱いされている以上
僕からユグドラシルにコンタクトを取れるとは思えません」
「それにデーモン族……確かに、私達悪魔の先祖については謎が多かったわ。
お父様やお母様より前の世代の事なんて、私は一度も聞かされなかったもの」
セージの語った話は、そのほとんどが穴を埋めるかのように伝わっていった。
全てを埋めるには至らなかったが、それほどまでにセージが
沢芽市の往復で得た情報の量は多大だったのだ。
「セージの気の質が変わった理由、わかった気がしたにゃん。
確かクロスゲート自体が負念で汚染されてて、セージの持ってる
ディーン・レヴだっけ? それが負念とか吸ってるんでしょ?
で、白音を助ける一環でセージも気やそういった性質のものを吸い取れる力を持った。
たとえ吸い取る力が弱くても、長い事負念に曝されていたらそりゃ変調きたすにゃん。
……ねえセージ。本当に、何ともないのよね?」
べたべたとここぞとばかりにセージの体を触りながら、黒歌が問いかける。
事情が事情なのでセージも邪険にはせず、質問にだけ答えていた。
「今のところは、としか言えませんよ。とりあえず、味覚は無事ってのは知ってるでしょう。
飯が作れるんですから。味覚死んでたら作れないでしょう」
「うっ……それはそうだけど……」
「…………でも、心配は心配です」
心配そうにセージを眺める猫姉妹を宥めながら、セージが質問に答えていく。
セージに答えるのが難しい、デーモン族絡みの質問はアモンが代わりに答えている形だ。
そんな中、リアスが手を挙げる。
「……そうだ、聞きたかったのだけれど。アモン、いいかしら?」
『なんだ、サーゼクスの妹』
「アモン、あなたもデーモン族に分類されるのよね?
だけど、お兄様はおろかお母様もお父様もデーモン族ではない。
この二つの違いは、何なのかしら?
私やお兄様がデーモン族でない理由の説明は、出来るのだけれど」
リアス直々にサーゼクスについて質問を受けたアモン。
確かに、アモンはデーモン族だが、サーゼクスはデーモン族には分類されていない。
それが、リアスには不思議だったのだ。単純に非デーモン族のサーゼクスと
デーモン族のアモンが戦友だっただけ、の話でもあるが。
『ま、デーモン族じゃない両親からデーモン族は普通、生まれないわな。
……だがサーゼクスの妹。お前は一つ、思い違いをしている。サーゼクスについてだ。
こいつは黙っておこうかと思ったが、もうあいつに義理立てする必要もないしな。
ついでに教えてやるが……喚き散らすなよ』
「しないわよ。それより、お兄様について私が思い違いをしているって
一体どういうことなのかしら?」
その次に語ったアモンの言葉の内容に、一同は絶句せざるを得なかった。
それほどまでに、衝撃的だったのだ。
『サーゼクスは、デーモン族どころか……「悪魔ですらない」。
奴は悪魔としてもイレギュラー。滅びの力が悪魔を象った存在だ。
ご丁寧に、悪魔の肉体まで使ってな』
「魔王様が!?」
「サーゼクスに、そんな秘密が……!?」
『大体わかった……じゃ、済まされないなこれは』
(……アモン。それを、今ここで言いますか)
その発言に、オカ研の面子と猫姉妹、セージ(とセージに憑いているフリッケン)は
驚きを隠せなかった。
その驚き具合につられて驚いているのがゼノヴィアや光実、超特捜課と言った人間の面々。
ただ一人、いや一柱か。薮田直人だけが平静な顔でその話を聞いていた。
「そんな!? お兄様は確かに私のお兄様で、お母様から産まれたと……」
『喚くなっつったぞ、サーゼクスの妹。そうだな……俺もこれをどう説明していいのかわからんが
サーゼクスは確かにお前の母でもあるヴェネラナ・グレモリーから産まれた……
「はずだった」』
「『はずだった』!? それって、どういう……」
『……これは俺が現役時代、っつか封印される前に聞いた話なんだが
冥界じゃ周期的に妊娠した悪魔が罹患する流行り病があってな。今もあるかどうかは知らん。
これも悪魔の少子化の一因を担ってるんだが、今はこれは置いておく。
お前の母ヴェネラナもな、その病に罹ったそうなんだ。そんな中、ヴェネラナは出産した』
「そんなことが……確かに、話には聞いたことがあるけれど……
他の深刻な病を合併症で引き起こしたり、産み落とした子供にも影響が出たりとかで
それなりの社会問題にはなっていたけれど、確か対策は遅々として進んでいなかったわ。
症例は眠り病を合併させたり、生まれた子供の魔力に異常が出たり。
それこそ、酷いときには全く無くなるそうよ」
(魔力が無い!? まるで、サイラオーグさんのような……)
冥界の流行病。症状からセージの脳裏に過ぎったのはバアル家の長男、サイラオーグ。
人間においても出産はデリケートな問題であり、妊婦へのアルコール摂取が忌避されたり
乳児に蜂蜜は与えてはならないといった事例も、近いものはある。
悪魔にそう言った流行病があっても、何ら不思議ではないだろう。
『らしいな。で、話に戻るが出産は母子共に健康どころか、ヴェネラナが産み落としたのは
悪魔の赤ん坊ではなく、「滅びの力そのもの」だったんだ。
もちろんそんなものが母体にあって無事なわけがないし
そんなものを出産しようものならショックは通常の妊娠とは比べ物にならんはずだ。
妊娠中の負荷に辛うじて耐えてきて出産に臨めこそしたものの
ヴェネラナはその滅びの力に耐えられずに死亡。
それでも収まらない滅びの力から病院を守るために、病院は措置として
ヴェネラナが産み落とした滅びの力に悪魔の肉体を定着させて制御を試みた。
……それが、サーゼクス・グレモリーってわけだ』
アモンから語られたのは、サーゼクス出生の秘密。
デーモン族の話が、まさか自分の兄の出生の秘密にまで話が発展してしまったことに
リアスは少なからず混乱するが、そもそもサーゼクスらが魔王就任前に起きた内乱では
まだデーモン族と今世代悪魔は共存していた。それが何故デーモン族は語られなくなったのか。
何故デーモン族は冥界から姿を消したのか。
そこにたどり着く前の話として、引き合いに出したサーゼクスに
とんでもない地雷が埋められていた。それだけの話だ。
「ちょっと待って!? その時にお母様が死んだって……じゃ、じゃあ私はどうやって!?
そもそも、今もお母様は健在……」
『あるだろうが。死人だろうと蘇らせることのできる都合のいいマジックアイテムがよ。
ま、その当時はアジュカ・アスタロトの作った試作品ではあったがな。
被検体が悪魔だったからあいつの望んでたデータは取れなかったらしいが
それこそ今この件には一切関係ないことだし俺もアジュカの顛末は知らんから触れんぞ。
その後のグレモリー家に関する経緯も俺は知らねえし、封印されて知りようがなかったからな。
その点については報道以上のことは知らんぞ』
「『
そんな、それじゃもしかしてお母様はお父様の『
アモンが忌々しそうに語ったのは、悪魔の駒。
死したものにさえも悪魔としての生を与え、転生悪魔として蘇らせることができる。
そうして生を受けたのがここにいるアーシアをはじめ、枚挙に暇がない。
「
主と眷属の婚姻は寧ろ黙認ないし奨励さえされている風潮すらあるのだ。
しかし、既に結婚している者が実は悪魔の駒で転生させられたものだとしたら、となると
また話が変わってくる。是非ではなく、秘匿性についてだ。
『俺が封印されるには、それ相応の口封じの理由があったって事だ。
あとサーゼクスの妹。自分の家壊したくなかったらこれは今はまだ言うな。
お前にこの事を一切言わないのは、それ相応の理由があるからだろう、中身までは知らんがな。
サーゼクスがお前に言わなかったのは、単純に知らなかったからだとは思うがな。
お前に言わなかったことを、サーゼクスに言うとも思えん。
ましてジオティクスにとってサーゼクスは当事者だ、猶更言わんだろうよ』
期せずして両親の、家族の秘密を知ったリアス。
アモンの言葉通りならば、サーゼクスは自分の正体も知らずに魔王どころか
悪魔を演じていることになる。だとすると、なんと滑稽な話であろうか。
そして、ジオティクスが悪魔の駒に肯定的であることの理由でもある。
何せ、自分の妻を救い家族の崩壊を防いだ奇跡の道具なのだから。
後に、その弊害は数多く生まれることになるが
そんなことはジオティクスにとっては「関与しないこと」である。
ジオティクスにとって、悪魔の駒は悪魔にとっての救世主でなければならないのである。
『それと、あの口の軽そうな赤龍帝にも言うなよ。口の軽い奴に言うってことは
そこから情報ってのは簡単に漏れる。脆弱性って奴だな』
「……言わないし、言えないわよ……」
「この場にバオクゥはともかくリーがいないのは助かったな。
フリッケン、盗聴器とかは無いよな?」
『無いし、あればアモンも口を割らんだろ』
セージが得たアモンの力。
それは、ただ武力のみではない。
埋められた、忌まわしき黒い歴史とも言うべき情報の生き証人。
当事者が証言するというそれは、ある意味武力を大幅に上回り
滅びの力も、赤龍帝としての力さえも意に介さないほどに強力であった。
(……なるほど。まあ暫くは、あの魔王に泳がせておいた方が都合がいいか……
となると、クーデターには失敗してもらわないと困るな。
では、次の冥界の目標は……)
一人、交代で入ってきた警官の内面など誰も知らない。
ただ、交代した警官がその警官の瞳がやけに薄気味悪く
金色に輝いていたことを知るのみであった。
やりました(やっちゃいました)。
まさかのヴェネラナ眷属悪魔。
時期的に試製悪魔の駒でしょうが、既に死者蘇生能力は実装されていたことに。
これらは
(ピロロロロロ…アイガッタビリィー リアス・グレモリィ!!)
・何故サーゼクスが滅びの力そのものなのに、ヴェネラナから産まれることができたのか
・何故そんなものを産み落としてヴェネラナが無事だったのか
・何故ジオティクスが悪魔の駒を推奨ないし黙認しているのか
これらに私なりに答えを出した結果です。
冥界の流行病は、眠り病とかの事を考えればあってもおかしくないですし
ならばいっそとサイラオーグも先天性のものですしバアル関係者なので関連付けることに。
そして盗聴の心配がないことを安堵した矢先になんかとんでもない警官入ってきてる件