艦これのモチベをコストに、執筆速度を増加!
ってなノリです。
……いずれは、艦これの二次もやりたいんですけどね。
この宮本成二の物語を一区切りつけないと、おちおち書けないと思いますので。
完結がいつになるかわかりませんが……
(思ったより長引きそう)
俺達の駒王町からの長い旅も、ようやく終わりを迎えた。
幸いにして、道中
アインストやインベスなどの襲撃もほとんど無かった。
本命のバスの方も、無事に到着したらしい。
そして、今俺達がいるのは鳴海区にあるホテル・プレアデス正面玄関前。
本命のバスとは時間差で到着した形で
あからさまに、
その彼をしてここまでとは、マイクロバスの中で何かあったな?
……まあ、想像はつくが。
「……なんだかごめんね、光実君」
「いや、祐斗さんが謝ることじゃないよ。僕が軽率だった」
光実は(恐らく機嫌が悪くなった原因であろう)兵藤に対して
もう既に目で「黙ってろよクズが」と言ってそうな表情を向けていた。
十中八九、兵藤が祐斗か光実に喧嘩を売ったのだろう。或いは、流れでそうなったか。
「――けッ。誰が乗ってくるのかと思って期待してたら
いけ好かねえイケメンだったとか何の罰ゲームだよ。
ナイア先生は運転で手が離せないし、アーシアは話しかけても素っ気ない態度取るし。
イリナもなんか上の空みたいな態度取ってたしさ。
あれ? でもイリナこっち来て大丈夫なのか?」
「もうダーリンたら、私置いてくとか酷いわよ!
……ってのもあるんだけど、今私は店長の使い魔みたいなものなのよ。
ほら、店長は
……本当は悪魔の駒なんて死んでも御免だし、使い魔って呼び方も気に入らないんだけど。
そうねえ……御使いとか、使徒とか、そういう呼び方ならまたマシかな?」
光実に突っかかる兵藤に対し、図らずも止めに入る紫藤イリナ。
ん? こいつは冤罪扱いになった兵藤と違って正真正銘じゃなかったか?
認識阻害の魔法でも使ってるのか? そんな馬鹿な。
「ちょ、ちょっと! バスの中でも言ったけど先生!
イッセーはまだいいわ。だけど何でこいつがいるのよ!?」
「落ち着き給えよリアス君。さっきイリナ君本人が言ったじゃないか。
彼女は僕の使い魔――まあ、彼女の意向に合わせて『使徒』とでも呼んでおこうか。
眷属悪魔の僕が『使徒』を使役するのもなんか変な話だけどね」
バスの中の様子はわからなかったが、案の定騒いでいたか。
そりゃあ、光実が機嫌悪くなるわけだ。だがグレモリー先輩の言う事も尤もだ。
何が何でどうして紫藤イリナがここにいる?
その疑問の答えは、とんでもないものだった。
――まさか、人間を使い魔にするとは。
精霊ってケースもあったし、別に非人型でなければならないって制約はないだろう。
姫島先輩の小鬼だって広義の人型だし。
しかし、兵藤ほどじゃないがチョイスの趣味が悪いな。
これじゃ転生悪魔とほとんど変わらないじゃないか。
「け、けれど! イリナは人間よ!? 人間を使い魔にするなんて――
それに、人間を使い魔にするには……」
「おやおや。そもそも、君の使い魔の蝙蝠は人型に変身できる。
蝙蝠が正体か、人間が正体か些細なことだと思うよ。
だったら、初めから人間を使い魔にしてもいいじゃないか。
少なくとも、冥界の使い魔に関する法規には
『人間を使い魔にしてはならない』なんて法律は無かったと思うよ」
布袋芙先生の口ぶりだと、知ってて禁止されていたとしても律儀に守りそうにない。
何故だか、そんな気がしたが……なるほど、監視下に置くには確かにいい手段ではある。
人道的な意味ではまあ、ともかくとしてだ。
しかし使い魔という事は召喚できるんだよな?
なのに態々連れてきたのか? 混乱の恐れがあるのに。
「……それはそうだけれど、人間を使い魔にするメリットが無いわよ」
「そうでも無いさ。人間ってのは君が考えている以上に異能に秀でている。
今回の例で言ったらイリナ君は聖剣の因子を持っていて
ましてエクスカリバーは変幻自在な『
使い魔――使徒として、この上ない逸材だと思うよ?」
外部アイテム使ってるアーマードライダーは流石に違うだろうが
白音さんのお師匠さんだって聞いた話じゃとんでもない達人らしいし。
なんでも、神器持ちと勘違いした堕天使が襲ってきたが
それを軒並み返り討ちにしたって話だ。それで俺らの3倍近い年なんだから大したもんだ。
……ん? ちょっと待て。だったら、何で態々悪魔の駒なんてまどろっこしいアイテム使うんだ?
制約上の問題とか、生物学上悪魔にするのが目的だから使っているとか、か?
そりゃあ、兵藤やアーシアさんみたいなケースもありうるが……
どうも、悪魔は悪魔なりに使い魔と転生悪魔を使い分けているようだな。
悪魔の駒もどうも無限じゃないみたいだし。
……全く。他種族への侵略と言う意味ではある意味人間以上に発達した種族だよ。
「へっへーん! だから店長やダーリンと一緒にいるのは当然の事であり義務なのよ!」
「あらあら、誰か忘れていませんか? イリナちゃん?」
おもむろに布袋芙先生を交えながら兵藤にいちゃつき始める紫藤。
そこに強引に割り込む姫島先輩。おい、これなんか嫌な予感がするぞ……
「……朱乃。誰に断ってイッセーに触っているのかしら。
ナイア先生も自分の使い魔の面倒はきちんと見てください」
「あらあらあら。いつイッセー君に触るのにあなたの許可がいるようになったのかしら?
確かにイッセー君はあなたの眷属だけれども
眷属だったらどう扱ってもいいってわけじゃない。
そう常日頃から言ってるのは他ならぬ、あなたじゃなかったかしら?
だから、私達がイッセー君を可愛がってもそれは正当な権利ですわ」
……チッ。案の定だ。兵藤はこの状況でヘラヘラしてやがる。
いつぞや、パソコンでバオクゥと話していた裏で黒歌さんや白音さんに絡まれたことを思い出して
体が熱く……じゃない、胃が痛くなってきた。
兵藤に止める気が無い以上、巻き込まれても敵わん。
祐斗や光実、アーシアさんに声をかけ、俺は白音さんを引き連れて先にロビーに入ることにした。
「……じゃ、俺らは先にロビーに入る。
布袋芙先生も引率なんですからあまり羽目外さんでください」
「そうだね。僕らがここにいてもいいことはなさそうだ。行こうか、光実君、アーシアさん」
――実際、俺らがロビーに入った直後に外ですごい音がした。普通に近所迷惑だ。
俺もまさかこんなところで
何が悲しくて痴話喧嘩に介入せにゃならんのだ。
民事不介入の原則だ。俺にそれが適用されるのかどうかは知らんが。
もう知らん。勝手に話を進めてやる。
「……すみません、駒王学園オカルト研究部の者ですが」
「すみません、引率の先生はお見えになりますか?」
ほら来た。やっぱりこういう場面だと大人がいないと話にならない。
だがその大人は外で大人げなく痴話喧嘩の最中だ。やってられない。
そこで俺は仕方なく、特別仕様の警察手帳を出すことにした。
超特捜課の特別課員になった際に拝領した、一応正規の身分証明書だ。
こういう場面だと、生徒手帳以上の効果を発揮できる……かもしれない。
「……と言うのは建前で、自分は警視庁超常事件特別捜査課
特別課員の宮本成二と言いまして……」
「し、失礼しました! オカルト研究部の皆様のお部屋ですね、しばらくお待ちください!」
ダメもとで出したが覿面だ。流石桜の代紋。
あと、これなら万が一事件が起きた時に俺は動きやすいし、超特捜課への連絡もスムーズだ。
反面、職権濫用にもつながりかねないのであんまり使いたくないのも事実だが……
話をスムーズに進めるためだ、いいだろ。
「こちらが男子生徒用、こちらが女子生徒用、こちらが先生用のお部屋の鍵となっております」
そう言って渡されたのは俺、祐斗、光実、兵藤の四人が泊まる用の部屋の鍵が2つ。
グレモリー先輩、姫島先輩、アーシアさん、白音さんの四人が泊まる用の鍵が2つ。
そして布袋芙先生の部屋の鍵。紫藤も多分ここだろ。
俺はフロントに礼を言い、鍵を受け取ることにした。
「で、部屋割りだが……」
「男性陣は僕がイッセー君と同室にするよ。彼は嫌がるかもしれないけどね。
光実君をイッセー君と同室にするのは避けた方がいいと思うんだ。
バスの中でも思ったけど、折り合いがいいとは言えなくて……」
「当たり前ですよ。あんなクズと同じ部屋で寝るなら、こっちの警察にテロリストとして出頭して
身柄を確保してもらった方がましです」
言いたいことはわからんでもないのがアレだが、いきなり過激だな。
余程、腹に据えかねることがあったのか? こんな様子じゃ聞くのも憚られるが。
となると、光実と兵藤の同室は無理そうだ。
「いや、俺が兵藤と同室にしよう。特に奴は監視下に置いておきたい。それに……」
光実に聞かれるのもちょっと気恥ずかしいので、俺は祐斗に耳打ちする。
――いくらか打ち解けているようだし、光実のメンタルケアも頼めないか?――と。
初っ端からこの様子では、ちょっといくら何でも酷だ。
「わかった。そういう事ならイッセー君は任せるよ。光実君とは話したかったし」
「助かる。じゃあ俺らの部屋割りは決まりだな。奴の意見は聞いてないが……
参加しない方が悪いし、グレモリー先輩と同室にしろって騒ぐに決まってる。
どう転んでも飲めない相談だな」
決めつけではあるが、ありありと想像できたのか祐斗が乾いた笑いを浮かべている。
光実も、移動中に兵藤の人となりをさわりだけ知ったのか同意している風に見えた。
部屋割りが決まったことで、俺は白音さんとアーシアさんに鍵を渡すことにした。
幸い、彼女等も部屋割りを決めていたようだ。
「……アーシア先輩と私、リアス先輩と朱乃先輩でいいと思います」
「ま、そっちにゃ口出さないさ。ほら、鍵」
女子組の部屋割りに口出す権限なんざあるわけがない。
鍵だけ渡して、まだ痴話喧嘩しているであろう玄関組の様子を見に行くことにした。
「……布袋芙先生。いい加減収集付けてください。もう部屋割りも決めましたよ。
それとこれ、先生の部屋の鍵です。グレモリー先輩らはアーシアさんに鍵貰ってください。
アーシアさんに鍵預けてるので」
「おやおや。セージ君に押し付けてしまったみたいですまなかったね」
「おいセージ! 俺はぶ……ナイア先生と同室を希望するからな!」
「…………っ!!」
…………は?
おい、俺の聞き間違いじゃなかったら布袋芙先生と同室、だと? グレモリー先輩じゃなくてか?
思わず、俺は聞き返してしまった。
「布袋芙先生? グレモリー先輩じゃなくてか?」
「え? あ、それは……」
「ごめんよイッセー君。僕も君と同じ部屋にしたいのは山々だけれども……」
「…………先生! 不純異性交遊はやめてください!」
あからさまに不機嫌そうに訴えるグレモリー先輩だが、あんたがそれを言うな。
婚約拒否をこじらせて、出会って間もない奴に夜這いかけたり
人がシャワー浴びてるときに入り込んできたのはどこの誰だよ。
それ以外にも、姫島先輩程じゃないがあんただって兵藤にちょっかいかけてただろうが。
……ん? となると、兵藤の奴。こいつ…………
「心配すんな兵藤。お前は俺と同室だ……不本意だがな」
「俺だって不本意だよ! なんでてめぇなんかと同じ部屋なんだよ!
部長か朱乃さん、アーシアかイリナ、ナイア先生……百歩譲って小猫ちゃん!
この誰かと同室じゃなきゃヤダヤダヤダ!」
「おい百歩譲ってってどういう意味だ」
……なんか知らんが腹が立った。
今までの事を顧みても、衝動的に殴らなかった俺を誰かほめて欲しい。
場所が場所だから、俺も乱暴は働きたくないし、警察手帳出した手前そういう事は避けたい。
自分でもわからずに腹が立ったことと、意外と冷静なことに驚きながらも息を整えて
もう一度兵藤の奴の話を聞く。
「そりゃおめぇ、おっぱいの事に決まってんだろ!」
「だとは思った。じゃあ部屋に荷物置きに行こうか」
「セージ。イッセーの首根っこよく掴んでおきなさい」
おや珍しい。まさかグレモリー先輩からゴーサインが出るとは。
だが、一応の上司からお墨付き貰ったんだ。嫌とは言わせんぞ、兵藤。
だが……
「あらあらセージ君、お手柔らかにお願いしますわよ?」
「フフッ、部屋の鍵は開けておくから、いつでも遊びに来てもいいんだよ?
セージ君もどうだい?」
……あん? こいつら、何言ってるんだ?
布袋芙先生のこっちを見る目が少し、ねっとりと纏わりつくようで妙な不快感を覚えたが
姫島先輩の発言と言い、どうも兵藤の周りの人間関係が変化してるように思える。
そりゃまあ、しばらく兵藤はノーマークだったが。
だがこの兵藤が、まさかグレモリー先輩を蔑ろにするような発言をするとは少し驚きだ。
視線に対し睨み返すふりをしながら、布袋芙先生を少し見定める。
あんまり好きじゃないが、こういうのは。
……努めて冷静に評価を下すなら、グレモリー先輩とスタイルは大差ない。
一応成人女性の布袋芙先生。その中でもまあ黒歌さんと同格と言えるだろう。
お陰で、グレモリー先輩と同時に姫島先輩が色々規格外って事を思い知ることになったが。
ついでに言うと、黒歌さんはいちいち薄着で布団に入り込んでくるので要らん事を思い出した。
最近少し冷えてきたんだから、普通に寝間着着ればいいのに。
「……フフッ、セージ君も僕に興味があるのかい?」
「あっ! おいセージ! なにナイア先生に色目使ってるんだよ!」
やめてくれ。俺は大振りに肩を竦め、掌を上に向け、首を横に振る。
まだ年上の女性にはいろいろあるんだよ。冗談でもやめてくれ。
黒歌さんだって正直……流されてる部分が大きいけど、言いたい事無いわけじゃないし。
「食われるのも食うのも御免です。既に食い散らかした奴のことまでは知りませんが」
「君は年上好みだと思ったけど……残念」
「な、なななななな……!?」
食う食わないの件は冗談で言ったのに、兵藤が尋常じゃない驚き方をしている。
ま、まさかこいつ……!!
……い、いや、ここで言うのはマズい。
察してはいるかもしれないが、万が一だった場合グレモリー先輩へのダメージが計り知れない。
それに、この様子じゃ紫藤や姫島先輩もグルって可能性もある。だとしたらとんでもない話だが。
ま、まさか……いやそんな……
「イッセー! セージ! さっさと中に入るわよ!
ナイア先生も私の下僕や後輩をおちょくらないでください!
部屋割りは……そうね、朱乃か、或いはアーシアと同室かしら。と言うか、そうしたいわ」
「あらあら。私は別にリアスをひいひい言わせてもいいのだけれども」
「……アーシアと同室にするわ。朱乃、小猫をよろしく頼むわよ」
何かよからぬ想像したのか、兵藤が前屈みになっている。
気持ちはわからんでもないが、みっともないぞ。
全く、こいつらといると色々よからぬ方向に頭が働く。
後で水でも飲んでおかないとやってられんな。
と言うか、これは白音さんの心配をすることになりそうだ。
……にしても。
これは、色々とデータの更新がめんどくさそうだ。
これでも一応原作のラブコメ要素意識してますが、もうドロドロを隠す気がありません。
原作もそれなりにリアスとイッセーはすれ違いがありましたが
拙作だと実質イッセー「が」NTRれてますからね。
>リアス
愛情深いってのは、同時に嫉妬深いって事でもあると思うので。
あれ? だとするとこいつレヴィアタンじゃね?
嫉妬って感情とハーレムは両立が至難の業だと思うんですが、本当にどうやって調整してるのやら。
金払って遊ぶとかなら、ともかく。
イッセー絡みで朱乃と険悪になるのは原作でも一部見受けられましたが
拙作だと割と、洒落になんないよなあ……
>イッセー
原作ではそれなりにイベントこなしてたんでしょうけれど
拙作では結果だけ齎されたのでヒロイン達が険悪ムードになってもヘラヘラしてます。
リアスはともかく、朱乃イリナはナイアって抑止力があるからって理由もあるんですが
下手するとこの二人イッセーじゃなくてナイアに心酔してる可能性も無きにしも。
せめて自分の意志で口説いたり娶ろうとする意志を見せたのならともかく
原作でも割とドラゴンオーラでなあなあにされてるような。
(2巻のあれも娶るっつーか、ヤりたいだよなあ……ヤる=結婚ならともかく、それだと案外古臭い考え方ね)
こんなん拙作の混沌仕込みとどう違うの? とか思ったり。
>セージ
暫く見ない間に変貌した元ダチとか諸々に戸惑ってます。
ナイア先生の誘惑を振り切ってますが、これは黒歌の賜物もありますが
本人かなり無理してます。原作イッセーとは違う意味で問題抱えてますので。
何気に白音が蔑ろにされてることに不快感を示す程度には白音に対する好感度高かったり。
>イリナ
使い魔絡みは独自設定ですが、「やれるならできてもおかしくないよね?」事から。
ナイア先生が言ってる通り人間は人間で異能に溢れてますし。
それとも冥界生物じゃないとだめでしたっけ?
ま、それならそれで拙作にはとある背景が……(重大ネタバレにつき検閲)
悪魔に対する価値観は変わってないので、使い魔と呼ばれることは露骨に嫌がってます。