ハイスクールD×D 学級崩壊のデビルマン   作:赤土

60 / 178
Ⅾ×Ⅾ原作キャラの動きがちょっと読めなくなってきてます。
一応、まだ制御出来てる範囲ですが
創作でキャラが制御不能になるのは珍しくもなんともないですからね……
商業においてもそうなんですから。

え? 制御出来ててこのざま? それを言われると。


……にしてもとうとう公式でもライチアームズ出ましたか。
てっきり中華系になるかと思ってましたが、まさかのグリドン強化。
本当に中華系ロックシード少ないですね。
(ブドウ、キウイ、変則でヨモツヘグリ。レジェンドは考慮しないとしても)

龍玄強化案で出そうと思ってたんですが、これはちと無理臭いので
まあ、別の方法で。


Will23. 意外な邂逅 Aパート

P.M. 13:24

珠閒瑠(すまる)市・平坂(ひらさか)

 

ややシャッターの目立つ商店街・カメヤ横丁にて

俺達は目当てのラーメン屋を見つけることができた。

 

――「しらいし」

 

地元の人には有名な、独創的なメニューの数々は

準トップアイドルの久慈川(くじかわ)りせをして「ハイカラ」と言わしめた、らしい。

そんなハイカラなメニューに、俺達は何故だか挑むことになった……のだが。

 

 

「…………」

 

 

おもむろに、俺は財布の中身を調べる。

一応、万札が2~3枚は確保されているが

果たしてこれで足りるかどうか。ここが高級中華料理店じゃないのは

内装を見ても明らかなんだ。高級中華料理店なら、そりゃあ万札が飛んでもおかしくないが

そうでもないのに万札が飛ぶってどういう事なんだ。

 

目線の先には、満悦の表情ではふはふと猫舌故の熱さに苦戦しながら

ラーメン――甘口抹茶タンメンバナナマシマシを頬張っている白音さんがいる。

いや、この表情を見られるのは悪い気はしないのだけど。

彼女のテーブルには、他にもあんこ餃子や小倉抹茶チャーハンと言った

それこそハイカラ(?)なメニューが並んでいる。

 

そして、別のテーブルではグレモリー先輩や姫島先輩がラーメンをすすっている。

物は試しとイチゴタンメンを頼んで、撃沈しかけたので2人で分担する作戦をとったらしい。

賢明だと思う。人に奢らせておいてお残しは許しまへんで?

 

さらに、また別のテーブルでは祐斗、光実、ゼノヴィアさん、アーシアさんの4人が

普通のラーメンセットを頼んでいた。

何故この4人かと言うと、白音さんの頼んだ量が半端なさ過ぎて食べるスペースがなくなり

止む無くテーブルを移動させたという事だ。

 

因みに、俺は白音さんの向かいに座っている。

1人で、ってのも少し気の毒に思えたからだ。

 

「……セージ先輩、お腹の調子、悪いんですか?」

 

見てて腹いっぱいだよ。とはいえ、俺も何も食わないのはちときつい。

財布の中身と相談しながら、俺は普通のラーメンを頼むことにした。

 

「何にしようか迷ってただけだよ。店長さん、ネギラーメン1つ」

 

「あいよ~。でも兄ちゃん、本当に全部兄ちゃんが払うのかい~?」

 

そうなのだ。当初の予定ではグレモリー先輩と姫島先輩。

そして移動中に何故だか加わってしまった白音さんの分――これが一番のネックだが――だけ

奢る話になっていたのだが、あれよあれよという間に全員分奢ることになってしまった。

 

流石に8人分(実際には白音さんが2人分以上食べているので10人分近いが)出すのは想定外だ。

なので、俺はさっきから財布の中身が気がかりで仕方がないのだ。

 

「ま、アタシはちゃんとお金出してくれれば何でもいいけどね~。

 にしても、そこの嬢ちゃんはよく食べるねえ~。

 そこのカウンターの人と同じくらいだねえ~」

 

カウンターの人……? と思って見遣ったその先には

忘れもしない、沢芽(ざわめ)市のフルーツパーラー・ドルーパーズで特盛パフェである

「世界の破壊者パフェ」を完食して見せたやんごとなきお方――のご先祖様ともいわれるお方が

食事をされていたのだ。

 

「あら、皆さんお揃いで。こんにちは」

 

「あ、あま、あ――!?」

 

山盛りのラーメンどんぶりを抱え込みながら、こちらに向けて会釈する様は

まごうこと無き、この日本の主神たる天照様であった。

 

思わず名前を出しそうになったが、ふと沢芽市でのことを思い出す。

あの時と同じ感覚で来られているのならば、ここはお忍びだ。

名前を出すのはマズい。

俺は白音さんに席を外す旨を告げ、いそいそと天照様に小声でお伺いを立てる。

ちょっとどころかかなり失礼な気もするが。

 

(――またお忍びですか?)

 

「ええ、ちょっとここのラーメン屋が気になってしまいまして」

 

あのですね天照様。今日本大変なことになってるんですけど。

その大変なことの一環で俺らも雁首揃えてここにいるんですけど。

 

(――と言うのは表向きの理由です。本題はもちろん、ここのクロスゲートのお話と……

 

 これは私の分霊からも聞いた話なのですが、今人間の――警察の間で不穏な動きがみられます。

 私は人間の営みに口は出せませんが、そのあおりを直に受けるのはあなた達です。

 くれぐれも気を付けてください、と警告を発することしか出来ないことを

 私としましても心苦しく思います……)

 

気にかけてくださっているだけで十分だ、俺はそう思う。

人間の問題は人間が解決すべきだ。今はその境目が無茶苦茶になってしまっているから

それどころではない気はするが……それでも、だ。

人間の世界は、人間の手で守るべきだと、俺は常に思っている。

 

「…………セージ先輩。いつまで話しているんですか。ネギラーメンのびますよ。食べますよ」

 

「あっ、こら俺のだ、食うな。そもそもネギダメだろ。で、では天照様、この辺りで……」

 

「ええ、私も食べ終わったところですので。すみません、お会計を」

 

天照様も食べ終わったのか会計を済ませ、店を後にする。

まあ、神様なのだから人間と同じ尺度で胃の作りを考えるのはナンセンスだし

それならむしろ白音さんの方がよほど、だ。あの体のどこに入るんだ。言うのは憚られるが。

 

「あいよォ~ また来てちょうだいねェ~」

 

店長さんの声を背に、店を後にする天照様。食べ物あるところどこにでも現れてません?

割とフリーダムな感じがするけれど、神様って案外そんなもんかもしれない。

ある意味神の筆頭格ともいえる薮田(やぶた)先生なんか教師やってるし。

 

しかし、さっき天照様を相手にレジ打ちしていた店員がぽつりと呟いた。

 

 

「――天照、だと?」

 

 

呟いたその名前に、俺は思わず店員の顔を二度見した。銀髪の店員。

あれ? こいつどこかで…………

 

 

…………って!!

 

 

「ヴァーリ・ルシファー!?」

 

紫紅帝龍(ジェノシス・ドラゴン)!? 貴様もいたのか!?」

 

 

おいおいおいおいおいおいおいおい。

このラーメン屋はメニューだけじゃなくて客や店員もハイカラなのかよ。

 

……ん? つかお前、今の今まで天照様が客として来られていたことに気づいてなかったのか?

そうでなかったら割とこいつ……いや、言うまいが。

 

今はどうだか知らないが、こいつは記憶の限りでは愛想をつかしているとはいえ

禍の団(カオス・ブリゲート)に所属しており、こいつ自身も闘争を良しとする割と危険思想の持ち主だ。

こんなところでドンパチするわけにもいかない。

俺はなるべく穏便に、ヴァーリにも話を振ってみることにする。

 

「……何をしているんだ」

 

「……美候にな、教えてもらった。ここの店がいい、とな」

 

……話が読めない。赤龍帝――兵藤に喧嘩売るのが、こいつの目的じゃないのか?

いや、ヴァーリはともかく、アルビオンはいいのか?

 

「何の話だ」

 

「…………ラーメンだ。美候――当代の孫悟空は

 アインストに支配された禍の団と合流することを良しとせず

 地元でラーメンの修行をしているらしい。あまりにもしつこいので、俺も食ってみて、な」

 

それでハマったのか。ラーメン、ハマるくらいうまいからな。

健康を害しかねない程度にはやべーもんだよ。

しかし白龍皇がラーメンとは……スケベの赤龍帝と言い、宿主に恵まれてないこと無い?

 

『……まさか俺もラーメン調理に俺の力を使われるとは思わなかったぞ。

 まあ、赤いのの事を思えば、俺はまだマシかもしれんがな』

 

え? 白龍皇の光翼(ディバイン・ディバイディング)をラーメン作るのに使ってるの? 器用というか、ズルいというか……

まさか、今出してる奴って……

 

「安心しろ。貴様らが食ってるのは店長が作った奴だ。

 俺はまだあの域には達することができない。

 バナナチャーシューやイチゴタンメンに挑んではいるが、客に出せるレベルじゃないらしい」

 

「当たり前じゃな~い。あれらはウチの看板メニューなんだから

 最近入ったばかりの子に作らせるほど、アタシだって耄碌してないわよォ~?」

 

……ツッコミが追いつかねえ。美候だってまさかヴァーリが

こんなゲテモノラーメンを作ってるとは思うまいて?

俺は美候との面識が無いからどういうやつかは知らんけど。

そしてこのバナナチャーシューとかって、やっぱ素で作ってるものなのね。

寧ろそれが作れるレベルって逆にすごい気がするんだが。

……グレモリー先輩らが苦戦してるところを見るに、味は……みたいだが。

 

だが、その健啖っぷりをいかんなく発揮している一人は気にも留めない様子で流し込んでいる。

天照様もまさか……ね。

 

「……しかし。貴様の顔を見て思い出したぞ、紫紅帝龍。

 かつて覇龍(ジャガーノート・ドライヴ)騒動の際、貴様に力を貸す代償に

 貴様との戦いを望むと俺は言ったはずだが」

 

「…………んな事言ったっけ?」

 

『確かに聞いたぞ。ヴァーリだけじゃなく、俺も聞いている。

 有耶無耶にしようとしてもそうはいかんぞ』

 

…………チッ。

なあなあで済ますつもりだったが、思い出されたんじゃ仕方がない。

どの道、こいつと顔合わせた以上こうなる可能性はあった。

それが今このタイミングってのは、ちょっと……だが。

 

 

「……わかったよ。だがちょっと待ってろ。そう言う事ならこっちにだって考えがある。

 ……店長さん! 餃子1皿追加で!」

 

「貴様ッ!? 俺との戦いを前に何を悠長な……」

 

「あいよ~。喧嘩は止めないけど、やるなら他所でやってちょうだいよォ~?」

 

悔いは残したくない。なので俺はいっそ餃子も食べることにした。

別にこんなフリッケンに曰くアホロートルに負けるつもりは無い、無いが

腐ってもニ天龍と呼ばれた存在を宿す奴だ。もしもに備えてだ。

それよりなにより、俺は飯を邪魔されるのが嫌いなんだ。出直せ。

或いはせめて喰い終わるまで待て。別に餃子頼んだのは時間稼ぎのつもりじゃないが。

 

……いや、ちょっとは時間稼ぎの意味もあるけど。

 

「……食事中のセージ先輩に用事を振ったって、塩対応されるだけですから。

 姉様が散々それやられてましたし。私も似たようなものですが」

 

「ヴァーリ、諦めなさい。セージはこういうところあるから。

 ……私だって散々おざなりな扱い受けてきたんだから……!!」

 

「リアス、どうどう」

 

俺はヴァーリや周りのヤジを気にせず、やって来た餃子をおもむろに食べ始める。いただきます。

やはりラーメンには餃子がいい。唐揚げでもいいが、ちとこの後暴れることを考えると脂っこい。

しっかり食べるのは大事だが、リバースはしたくない。

あんこ餃子も少しだけ考えたが、こんなものを食べて本調子が出せずにヴァーリに負けました、は

いくら何でもマヌケすぎる。それくらいの羞恥心は持ってるつもりだ。

 

まあ、何が言いたいかと言うと。

飯位、ゆっくり食わせろ。

 

 

――生徒一同食事中...

 

 

「……紫紅帝龍。食事は済んだか?」

 

「…………んくっ、ごくっ。ふはぁ。

 ああ、待たせたな、ヴァーリ。だがその前に会計だ。ほらよ」

 

水を飲み終え、俺は伝票と万札をヴァーリによこす。まさか本当に万札が飛ぶとは。

だがここで「無しよ」とも言えない。男の意地だ。

 

「レジ位打てるだろ」

 

「当たり前だ」

 

ここで万札が2枚もいることになるとは思わなかったが。

(一応、2枚目の万札で釣りは来ているが)

まあいい。土産をダウングレードさせれば済む話だ。

 

ヴァーリからレシートと釣りを受け取り、荷物を纏めることにする。

それと同時に、俺はアーシアさんに一つ頼みごとをすることにした。

 

「ところでアーシアさん。ちょっとこのバカ懲らしめることにするから

 すまないが、ホテルに戻ったら薮田先生にこのことを伝えてほしい。

 ヴァーリ絡みで話が一番通じるのは、薮田先生だ。頼めるかな。

 

 ……と、言うわけで俺は後からホテルに戻るよ。ああ言った手前で悪いけどさ」

 

「薮田先生ですね、わかりました」

 

アーシアさんが一番薮田先生との話がスムーズに進んでくれるだろう。

そのことを考え、俺はアーシアさんに薮田先生に伝えてくれるように頼むことにした。

 

「セージ。怒られても、私はあなたを庇わないわよ」

 

「ああ。今回は自分でも悪いと思ってる独断だからそれでいいさ。

 こいつにここで駄々こねられて、暴れられても困る。

 だから、そっちも駄々こねて暴れてくれないでくださいよ?」

 

「私が見張っておきますから大丈夫ですわ、セージ君」

 

グレモリー先輩にも釘を刺されるが、まあ今回ばかりはグレモリー先輩の言う事が正しい。

俺だって、何で折角の珠閒瑠市観光を

こんな奴に邪魔されなきゃならないんだって気がしてならない。

会計を済ませた途端に剣呑な空気になるが

そこに割って入るように突如として奇声が発せられたのだ。

 

「ホォォォォォウ! ここ平坂区は、ボクのホームプレイスさ!

 そこで喧嘩とあっちゃ、黙って見過ごせるわけにはいかないねぇ。ヤングメェーン?」

 

その奇声を発したのは、ギターケースを抱えた青い頭に白い顔のあからさまなⅤ系の男だ。

年のほどは顔のせいでわかりにくいが、多分周防巡査と同じくらいだろう。

突然のことに、俺達は呆気に取られていた。




ラーメンネタと来れば。
やはりヴァーリって扱いにくいです。
そもそもイッセーとの因縁があるかどうか怪しい(あくまでも赤龍帝と白龍皇の因縁なのでイッセー個人とヴァーリ個人にあるとは思えない)ので
赤龍帝は欠片しか持ってないセージにあるはずもなく。

かと言って(一応)原作ライバルポジなのであまりおざなりにも扱えないし。
ライバルムーブしてるかどうかって言うと、かなり微妙なんですが。
なので拙作ではどういうわけだか天然ラーメンバカに。
スイッチ姫命名と言い美候って変なところでファインプレーしてるような。

……そういや、セージってあまり因縁のある敵いないですね。
精々イッセー?

最後のⅤ系の男はきれいなテレッテことあの人。
罪を経由してるか罰を経由してるかで大きく変わってしまいますが。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。