ごちうさコラボと聞いてやってしまった……!
浅はかな知識しかない…。
『THE IRREGULAR』でのライブがあった次の日、紗夜に少し怒られた今日この頃。
いつもと同じように日中を過ごし、放課後になった。
「よし、今日は自分でコーヒーを淹れようかな」
普段は休日にしかやらないが今回はライブがあったからそのご褒美として淹れる。
初めてばかりの頃は四苦八苦していたが今はある程度慣れたため、不味いというのは無いと言い切れる。豆が切れているから羽沢珈琲店に貰いに行こっかな。
〈羽沢珈琲店〉
中に入るとコーヒーの香りが漂っている。少しリラックスできるような、はたまた興奮するような不思議な感じ。
「やぁ、いらっしゃい悠君。今日はどの豆だい?」
「あ、マスター。……あれ?なんで豆を貰いに来たと?」
「だって店で飲むときは女の子たちと一緒じゃないか」
「……そうでしたね」
「あー、刺されないようにね?」
「肝に免じておきます。ところで豆は今、何があります?」
「いまはこの辺りだね」
そう言ってマスター(つぐのお父さん)は豆を何種類か出してくれた。
キリマンジャロとコロンビア、マンデリンにブルーマウンテンか……。
キリマンジャロは酸味が強め。
コロンビアは少し酸味があって甘味がある。
マンデリンは独特の香りと苦味が特徴。
ブルーマウンテンはコーヒーの王様と呼ばれるほど美味しいが、やはりお高い。
ブレンドをしようにもそれぞれマッチしそうにもないのでストレートにしよう。
いろいろ悩んだ結果……。
「…マンデリンでお願いします」
「お、マンデリンかー。何グラム欲しいかい?」
「50……あ、いや100グラムで」
「100グラムか。…もしかして水出しもするのかい?」
「はい、50をドリップで50を水出しでやろうかと思いまして」
「良いね。誰かにご馳走するつもりか?」
「一応はそのつもりですよ」
「流石、私の後継者だ」
「いや!違いますからね!?」
「しかし、うちの娘と結婚するだろう?」
「そんな話聞いたことないですよ!?」
「そうか、残念だな…。しかし、悠君。君なら大歓迎だ」
「は、ははは……。はぁ…」
「大分話し込んでしまったね。はい、マンデリン100グラムだよ。また来なさい」
「ありがとうございます。…つぐみが頑張りすぎないように見てもらえませんか?」
「わかっているさ。バイトを雇うつもりだ。出来ればつぐみと歳が近い子をね」
「何かあればヘルプで入りますよ」
「ははは、心強いなぁ。私も気をつけるつもりだが、悠君。つぐみを頼んだよ」
「もちろんです。俺だけじゃなくて蘭やモカ、ひまりや巴も……皆で支え合います」
「良い心がけだ」
「はい、じゃあ帰りますね」
「気をつけて帰りなさい」
「ありがとうございます」
豆を手に入れた俺は自宅へと帰った。
〈自宅〉
ドリップと水出しで淹れよう。ドリップは大体の人がわかっていると思うが水出しはわからない人もいるだろう。
水出しコーヒーとは名前通り、水を使ってコーヒーを作る。豆を挽いてサーバーなどの容器に50グラム入れ、そこに1リットルの水を入れる。30秒間、ゆっくりスプーンや棒でかき混ぜたらあとは10分〜1時間、冷蔵庫に置いておくだけ。時間が経てばドリッパーを用意し、そこに流し込み抽出する。そして完成!
麦茶のような透明感のある茶色に近い色。コーヒーの微か香り。そしてコーヒーなのにお茶のように飲めるというのが特徴。コーヒーやブラックが飲めない人でもこれなら飲めると思う。
つまり、この水出しコーヒーは友希那に飲ませるためのものだ。流石の友希那でもお茶は苦くて飲めないわ、とは言わないだろう……言わないよな…?
そしてドリップは全て手動だ。よく高校生がやることじゃないとか言われるが初めから手動で落としてるからあまり難しく感じないけどな。
コーヒーについて語り始めると止まらなくなるのでいろいろとカットする。
ドリップ、美味しかった。
水出しコーヒー、飲みやすかった。
以上!
と言いたいところだが次の日、友希那に水出しコーヒーを飲んでもらったら「美味しい、美味しいわ…!」と言って喜んでくれたのは良かったんだが…。何を思ったのか普通のブラックコーヒーを飲んで涙目になっていた。「…苦いわ。どうしてかしら……?」と言っていて凄くギャップがあって可愛かった!
もう一度。
友希那は可愛い!
コーヒーは自分で淹れてますがやっぱり味の調節が難しいですね…。フレンチプレスや水出しの場合はあまり気にしなくていいんですけどね…。
話は変わりますが、少し前にしたアンケートの結果、各話にタイトルを付けることになりました!これからもよろしくお願いします!