やっちまったZE☆
やっちまったぜ………。
「皆さん、花咲川へようこそ。私達、生徒一同あなたたちを歓迎します。花咲川は………」
体育祭のステージでどこかで見たことあるような人、生徒会長が新入生に挨拶をしている。……多分、グリグリのキーボード?姉妹かな?
久しぶりにオーナーに会いに行こうかな……。
1時間程度で式が終わり、教室に戻った。
〈2ーB 教室〉
自分の席に座り、周りを確認する。見知った顔が何人かいる。紗夜、燐子、彩がいる。後ろの席には燐子が、隣には紗夜がいて、彩は……割と離れてる。
このクラスには工藤や後藤、佐藤といった苗字の人は居ないようだ。山田も居ないし、田中も居ない……大抵居るはずなんだがなー。まぁ、ということで後ろの席が燐子なんだけど……なんか時々ボソッと聞こえるんだが、「可愛い…」とか「うふふ……」だとか。誰のことなんだろ?
んで、隣の席の紗夜はやたらと俺のことを褒めてくる。「あなたの努力は知っています」とか「あなたとなら……い、いえ何でもありません」だとか。いや、嬉しいよ。そりゃ。
離れた席の彩は休み時間になると喋りに来る。「アイドルの道は遠いよ……」とか「今日はバイトかぁ……」だとか。やっぱり芸能界は難しいのだろう。いつも俺は「彩の努力は無駄にはならない、チャンスは必ず来る」と励ます。彩は「そうだよね、諦めちゃダメ……」と言い、真剣な表情になる。……いつもそんな顔してれば良いのに。
去年から続いている関係。
変わってないのようで変わった部分もある。
紗夜は何かに追われるように色々なことをし始めた。
燐子は今の自分の性格に疑問を持つようになった。
彩は芸能界の厳しさから自分の夢を諦めかけてきた。
俺は?
何が変わった?
……何も変わってない。一人だけ置いてかれた気分だ。
『いつも通り』か。蘭たちには悪いがこれだけは分からない。人は常に変わっていく生き物だ。良くも悪くも……。
今年こそは自分を変えてみせる。その結果がどんなものであろうと俺は…受け入れる。
そう!
俺は身長が欲しい!!
え?真面目な話?俺にとっては大事なことだ。高校2年で152cmだぞ?低すぎる。
あの案外小さいで有名な千聖と同じ身長なんだ。紗夜と10cmぐらい差があるし、巴や薫と並んだ時なんてもう……目も当てられない。
弟にしたいランキングと妹にしたいランキングで一位(生徒会調べ)を取ったのは俺だ。弟の方はまだ理解できる。いや、妹って…どういうことだ。
不可解なことに俺は『花咲川の弟』という称号を得ている。……お返しします、え?ダメ?
こうなったら俺が色んな人に称号、異名を付けるしか方法がない……!
………。あれ?無理じゃね?
紗夜は…後が怖いから嫌だし。
燐子も…やっぱり後が怖いから嫌だし。
彩は………うん、彩だし。
うん!新入生に的を絞ろうかな!
特になし!