また間隔があいてしまいすみませんでした。
バンドリを知ってからだいぶ時間が経ちましたが、ようやくギターを始めました!
まぁ、アコギですけどね……。
とある日の放課後、友希那に呼ばれてRoseliaが待つ練習スタジオに向かった。
扉を開けて入ったときには既に話し合いが始まっていたようだ。
「この曲を聴いて欲しいの…」
そういって友希那がかけた曲は…どこかで聴いたことのある曲だった。
「この曲は……」
「すごい、凄くカッコいい!この曲を演奏してみたいです!」
「…うん、私も…演奏、してみたいな…」
「だよねー。アタシもこの曲、弾いてみたいんだよねー」
「そうですね。しかし、この曲は一体誰が歌っているのかしら」
「……それは」
「友希那、もしかして……」
「……いえ、やっぱりこの曲は今のレベルに合わない」
「えっ……!?」
そんなわけない。Roseliaはプロになるにはまだ日が浅いが、技術なら負けてないはず。それは友希那だってわかっている。ならば理由は一つ。
『憧れ過ぎた存在』の曲なのだろう。おそらく、FESを目指しているのに関係しているのだろう。
「そういうわけよ。…今の曲は忘れて」
「…ねぇ、友希那。さっきの曲って……?」
「今日はもう解散よ。…各自、自主練習を怠らないように」
「…友希那、アタシも一緒に帰るよ」
「そう。わかったわ…」
友希那とリサは先に帰ってしまった。リサは何か理由を知っているみたいだし、ここはリサを信じよう。
「……湊さんは何か迷っているみたいですね。……そして、私も……」
「そうみたいですね。でも!あこはあの曲がすっごくカッコイイと思ったので演奏したいです!」
「…そう、だね。あこちゃん…。私も、…演奏したいと…思いました…」
「だったら今からでも遅くないんじゃないか?」
「へ?」
「追いかければ追いつくと思うけど?」
「でも、まだ片付けが残って…」
「それは俺がやっておくから、さっさと追いかけな」
「ありがとう、悠にぃ!りんりん、行くよ!」
「…う、うん。行こう…あこちゃん…!」
「…私は残って片付けを手伝います。湊さんのことは任せましたよ」
「はい!任せてください!」
そう言うとあこと燐子は友希那を追いかけに行った。
残ったのは俺と紗夜。
しばらくの間、無言で片付けていたが、ふと、紗夜の方を見ると目が合った。目を合わせたまま口を開く。
「…私は、Roseliaにとって必要なのかしら…?」
「紗夜、急にどうしたんだ?」
「頂点を目指すなら凡人である私ではなくて、もっと才能のある人や『天才』と呼ばれる人の方が良いのではないかと……」
「……紗夜にはRoseliaは天才集団に見えるのか?」
「…失言でした。しかし、私でなくても……」
「…どうしてそこまで自信が無いんだ」
「私よりも妹である日菜の方が優れているからです」
「日菜か……」
「私はいつだってあの子に負けてきた!勉強もスポーツも習い事も!全部!あの子に追い越されるの!…あの子がギターを始めたのを知ってるわ。また私はあの子に追い越される!今までやってきたことが一瞬で!私は……!」
「ストップだ。少し落ち着け」
「落ち着くなんて無理よ!」
「うるさい!!!」
「っ!」
あー!イライラするー!
どうして気付かないんだ!
頭をクシャクシャに掻きむしりたいのを我慢して紗夜に言った。
「そこまで嫌なら逃げたらどうなんだ?」
「そんなこと出来るわけありません」
「だよな。じゃあ、なんで負けたくない?」
「周りから出来ない姉としてあの子と比べられるのが嫌だった」
「そうか。ならどうして同じ土俵に上がる?」
「あの子が勝手に私の真似をするだけ」
「……。でも、張り合おうとしてるよな?」
「……そう、ですね」
「多分だけど、紗夜のそれってさー、妹の目標となる姉を目指しているだけじゃない?」
「……はい?」
「周りに言われて悔しかったんじゃなくて妹の、日菜の目標になれなくて悔しかったんじゃないの?」
「そ、れは……」
「現実と日菜に向き合え、紗夜。紗夜の感じてる感情は当たり前のものだ」
「…現実と日菜に向き合う……」
「時間がかかってもいい。逃げるな」
「そう、ですね。……私なりに頑張ってみます」
片付けが終わり、家に帰ることになった。
「紗夜、送っていこうか?」
「いえ、一人で帰らせて下さい。…気持ちの整理をしたいので……」
「そっか。焦らなくていいからな」
「はい」
紗夜を先に帰し、まりなさんに鍵を返しに行った。
まりなさんはいつも同じ場所にいる。あの人の定位置というか、なんというか…。たしか、あこが「まりなさんはいつも同じ場所にいるからNPCみたい」と言っていた。
「まりなさん、練習終わったので鍵を返しに来ました」
「あ、悠君。お疲れ様。…Roseliaちゃんのお守り?」
「いや、お守りって…。そんなんじゃないですよ」
「悠君ってRoselia以外に気にしてるバンドあるの?」
「急に何ですか、その質問」
「いいから、いいから」
「…グリグリですかね?」
「聞いてるよ、グリグリの為に色々頑張ったんだって?」
「まぁ、学校の先輩達なんで」
「そっかー。グリグリ以外にはいる?」
「…うーん。まだバンドを組んでないんですけど、いるにはいますね」
「え?だれ、だれ?」
「学校の後輩です。女でランダムスターを使う変態かなぁ」
「確かにそれは変態だねぇ。上手いの?」
「いえ、まったく。チューニングを覚えたばかりの素人です」
「the素人だね」
「覚えが早すぎるのとギターを弾くときの雰囲気に少しカリスマ性があるんですよ」
「むー。羨ましい才能だー」
「ほんと、そうですよね」
「あ、もうこんな時間かー。車で送っていこうか?」
「え、まりなさんって車持ってたんですか?」
「バカにしてる?」
「いえ、滅相もない。それじゃあ、お願いします」
「悠君、ナビゲートは任せたぜ!」
「はいはい」
時間的に遅かったからまりなさんに家まで送ってもらった。
……そういえばまりなさんって何歳なんだろう?怖くて聞けない。