輝くガールズバンド達との高校生活   作:リュグナー

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また間隔があいてしまいすみませんでした。

バンドリを知ってからだいぶ時間が経ちましたが、ようやくギターを始めました!

まぁ、アコギですけどね……。


第23話「受け継がれし未完成な歌」前編

 

とある日の放課後、友希那に呼ばれてRoseliaが待つ練習スタジオに向かった。

扉を開けて入ったときには既に話し合いが始まっていたようだ。

 

「この曲を聴いて欲しいの…」

 

そういって友希那がかけた曲は…どこかで聴いたことのある曲だった。

 

「この曲は……」

「すごい、凄くカッコいい!この曲を演奏してみたいです!」

「…うん、私も…演奏、してみたいな…」

「だよねー。アタシもこの曲、弾いてみたいんだよねー」

「そうですね。しかし、この曲は一体誰が歌っているのかしら」

「……それは」

「友希那、もしかして……」

「……いえ、やっぱりこの曲は今のレベルに合わない」

「えっ……!?」

 

そんなわけない。Roseliaはプロになるにはまだ日が浅いが、技術なら負けてないはず。それは友希那だってわかっている。ならば理由は一つ。

『憧れ過ぎた存在』の曲なのだろう。おそらく、FESを目指しているのに関係しているのだろう。

 

「そういうわけよ。…今の曲は忘れて」

「…ねぇ、友希那。さっきの曲って……?」

「今日はもう解散よ。…各自、自主練習を怠らないように」

「…友希那、アタシも一緒に帰るよ」

「そう。わかったわ…」

 

友希那とリサは先に帰ってしまった。リサは何か理由を知っているみたいだし、ここはリサを信じよう。

 

「……湊さんは何か迷っているみたいですね。……そして、私も……」

「そうみたいですね。でも!あこはあの曲がすっごくカッコイイと思ったので演奏したいです!」

「…そう、だね。あこちゃん…。私も、…演奏したいと…思いました…」

「だったら今からでも遅くないんじゃないか?」

「へ?」

「追いかければ追いつくと思うけど?」

「でも、まだ片付けが残って…」

「それは俺がやっておくから、さっさと追いかけな」

「ありがとう、悠にぃ!りんりん、行くよ!」

「…う、うん。行こう…あこちゃん…!」

「…私は残って片付けを手伝います。湊さんのことは任せましたよ」

「はい!任せてください!」

 

そう言うとあこと燐子は友希那を追いかけに行った。

残ったのは俺と紗夜。

しばらくの間、無言で片付けていたが、ふと、紗夜の方を見ると目が合った。目を合わせたまま口を開く。

 

「…私は、Roseliaにとって必要なのかしら…?」

「紗夜、急にどうしたんだ?」

「頂点を目指すなら凡人である私ではなくて、もっと才能のある人や『天才』と呼ばれる人の方が良いのではないかと……」

「……紗夜にはRoseliaは天才集団に見えるのか?」

「…失言でした。しかし、私でなくても……」

「…どうしてそこまで自信が無いんだ」

「私よりも妹である日菜の方が優れているからです」

「日菜か……」

「私はいつだってあの子に負けてきた!勉強もスポーツも習い事も!全部!あの子に追い越されるの!…あの子がギターを始めたのを知ってるわ。また私はあの子に追い越される!今までやってきたことが一瞬で!私は……!」

「ストップだ。少し落ち着け」

「落ち着くなんて無理よ!」

「うるさい!!!」

「っ!」

 

あー!イライラするー!

どうして気付かないんだ!

頭をクシャクシャに掻きむしりたいのを我慢して紗夜に言った。

 

「そこまで嫌なら逃げたらどうなんだ?」

「そんなこと出来るわけありません」

「だよな。じゃあ、なんで負けたくない?」

「周りから出来ない姉としてあの子と比べられるのが嫌だった」

「そうか。ならどうして同じ土俵に上がる?」

「あの子が勝手に私の真似をするだけ」

「……。でも、張り合おうとしてるよな?」

「……そう、ですね」

「多分だけど、紗夜のそれってさー、妹の目標となる姉を目指しているだけじゃない?」

「……はい?」

「周りに言われて悔しかったんじゃなくて妹の、日菜の目標になれなくて悔しかったんじゃないの?」

「そ、れは……」

「現実と日菜に向き合え、紗夜。紗夜の感じてる感情は当たり前のものだ」

「…現実と日菜に向き合う……」

「時間がかかってもいい。逃げるな」

「そう、ですね。……私なりに頑張ってみます」

 

 

片付けが終わり、家に帰ることになった。

 

「紗夜、送っていこうか?」

「いえ、一人で帰らせて下さい。…気持ちの整理をしたいので……」

「そっか。焦らなくていいからな」

「はい」

 

紗夜を先に帰し、まりなさんに鍵を返しに行った。

まりなさんはいつも同じ場所にいる。あの人の定位置というか、なんというか…。たしか、あこが「まりなさんはいつも同じ場所にいるからNPCみたい」と言っていた。

 

「まりなさん、練習終わったので鍵を返しに来ました」

「あ、悠君。お疲れ様。…Roseliaちゃんのお守り?」

「いや、お守りって…。そんなんじゃないですよ」

「悠君ってRoselia以外に気にしてるバンドあるの?」

「急に何ですか、その質問」

「いいから、いいから」

「…グリグリですかね?」

「聞いてるよ、グリグリの為に色々頑張ったんだって?」

「まぁ、学校の先輩達なんで」

「そっかー。グリグリ以外にはいる?」

「…うーん。まだバンドを組んでないんですけど、いるにはいますね」

「え?だれ、だれ?」

「学校の後輩です。女でランダムスターを使う変態かなぁ」

「確かにそれは変態だねぇ。上手いの?」

「いえ、まったく。チューニングを覚えたばかりの素人です」

「the素人だね」

「覚えが早すぎるのとギターを弾くときの雰囲気に少しカリスマ性があるんですよ」

「むー。羨ましい才能だー」

「ほんと、そうですよね」

「あ、もうこんな時間かー。車で送っていこうか?」

「え、まりなさんって車持ってたんですか?」

「バカにしてる?」

「いえ、滅相もない。それじゃあ、お願いします」

「悠君、ナビゲートは任せたぜ!」

「はいはい」

 

 

時間的に遅かったからまりなさんに家まで送ってもらった。

……そういえばまりなさんって何歳なんだろう?怖くて聞けない。

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