輝くガールズバンド達との高校生活   作:リュグナー

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お待たせ致しました。

……いや、別に忘れてたわけじゃなくてですね、いろいろとあったんですよ。体調崩したりとか……あと、体調崩したりとか…。

素直に白状します。
すみません!COD mobileにハマってただけなんです!

……はい、申し訳ありませんでした。


第25話「ついにデビューする」

 

事務所というかプロデューサーに呼び出されて事務所に向かった。

 

〈会議室〉

 

「急で悪いけど、バラエティー番組に出演してもらいたい」

「ホント急ですね」

「薄々気づいてたんじゃない?」

「あれだけやらされれると流石に……。わざわざオーイシさんまで来てましたし」

「で、その番組で君のプロフィールを公開することになってるんだけど、前と変更点はないよね?」

「そうですね…。変わったところはないと思います」

「あと、いくつか写真も公開していいよね?」

「良いですよ。……変なヤツじゃなければですけど」

「大丈夫、変なヤツじゃないよ。ちゃんとしたヤツだよ」

「なら、大丈夫ですね」

「(君にとっては違うかもしれないけどね)」

 

 

 

〈撮影当日〉

 

「はーい、それでは本番。3、2、1、どうぞ…」

 

「皆さん、こんばんは!メインmcの佐々木です。この番組は『普段、スポットライトを当てられない新人の芸人やアイドルにスポットライトを当てよう』というコンセプトとなっております」

「えー、本日もなんとゲストに来ていただいています。……いや、そもそもゲストおらんかったら何も出来んやろ。…では、気を取り直してこの方に来ていただいています、自己紹介お願いします」

 

「はい、○△事務所に所属してます。新人アイドルの如月悠といいます。ゲストに呼んでいただき、ありがとうございます。本日はよろしくお願いします」

「はい、よろしく。悠くん、で良いよね?」

「はい、よろしくお願いします」

「結構若いねぇ、歳はいくつ?」

「今年で17になります」

「へー、ということは高校2年か。すごい小柄だけど身長ってどのくらいなの?」

「えっと……152cmです」

「え、152cm!?そんなに小さかったんだ。因みに成長の余地は」

「夢や希望をもっていても叶わないものもあるんですよ……」

「…終わったんだ、成長期。あ、でも俺も高校の時は結構小さかったんだ」

「そうだったんですか?想像つかないです」

「よく言われるよ。身長が伸びなくなって『もっと背が高くなりたい』って毎日考えてたら今の身長まで伸びたんだよね」

「…僕もやってみます」

 

「趣味とか教えてもらっても良い?」

「趣味は喫茶店巡りとかギターですね」

「喫茶店巡りか。一人で?それとも友達と一緒に?」

「基本、学校の友達と一緒行きますね。一人で行くことは少ないですね」

「なるほど。もう一つの趣味はギターなんだね。どのくらい弾けるの?」

「そうですね…。余程難しい曲じゃなければ弾けます」

「へぇ、じゃあ最近弾いた曲は?」

「最近弾いた曲は、オーイシさんの『君じゃなきゃダメみたい』ですね」

「そうなんだ。あれ?その曲ってアコギの曲じゃなかったっけ?」

「そうですね。この間、ご本人さんと一緒にエレキで弾けるようにアレンジしたんですよ。もちろん、アコギの方も弾けますよ」

「すごいなぁ。俺は昔にピアノ習ってたぐらいだからギター弾けるのは羨ましいな」

 

「悠くんって確かバンド組んでるって聞いたんだけど…」

「あ、はい。プライベートでバンドやってますね」

「それって事務所的に大丈夫なの?」

「はい、事務所の方には許可をいただいているので大丈夫です。まぁ、元々バンドやってる時にスカウトされたんですけどね」

「そうだったんだ。ちなみにバンド名教えてもらって大丈夫?」

「大丈夫ですよ。『THE IRREGULAR』というバンド名です」

「すごいバンド名だね。やっぱりパートはギターかな?」

「基本ギターですね。」

「基本?え、ギター以外にも弾けたりするの?」

「ベース、ドラム、キーボードなら弾けますね。あと、時々ボーカルもやりますね」

「…すごい。他のバンドメンバーも同じように色々弾けるんだ」

「はい。バンドメンバーに恵まれた感じですね」

「最近の若い子たちはみんな楽器できるの?」

「いやいや、流石にないですね。でも、最近ガールズバンドが人気みたいですね」

「ガールズバンドか。やっぱり悠くんの周りにも多かったりする?」

「多いというかガールズバンドしか居ないですね」

「じゃあ、悠くんのバンドだけがガールズバンドじゃない感じ?」

「僕以外のメンバーは女の子ですけど」

「……大変じゃない?」

「でも、ファンの方は男の人もいるので大丈夫ですよ」

「あ、スタッフからカンペが出てる。『ライブのときの写真があります』だって。…その写真がこちらです」

「あ…。そ、その写真は!」

「?おかしいなぁ。悠くんはどこにも写ってないね」

「ストップ!ダメです!」

「急にどうしたの?……えっと、もしかしてこの子が悠くんだったりする…?」

「えっと……。はい、そうです……」

「そういう趣味とかもあったんだね…」

「ち、違いますよ!これは友達に無理矢理させられたんです!」

「ま、どっちでもいいけどね。しかし、あれじゃない?もう女装してアイドルやっちゃいなよ」

「嫌ですよ…。神崎さん、なんでこの写真を選んじゃったのかなぁ…」

 

「じゃあ気を取り直して。最後にギター弾いてもらってもいい?」

「あ、はい。曲は何がいいですか?」

「せっかくだし、話にもでた『君じゃなきゃダメみたい』で」

「わかりました。あ、ありがとうございます」

「そのアコギでいけそう?」

「どうやらこれ僕のアコギみたいです」

「じゃあ、安心だ。あっちにセッティングしてあるから」

「あ、本当だ。……準備できました」

「それじゃあラストを飾る演奏を宜しく」

「ハードル上げないでくださいよ…」

 

「いきます。『君じゃなきゃダメみたい』」

 

前奏から気が抜けない。

今でもいっぱいいっぱいだ。オーイシさんはこれ以上のことを平然とやってのけるのだから凄いギタリストだ。

 

「あの子がーーーーー」

 

サビに入り、最後まで弾き切る。ミスはないもののオーイシさんのようなにはいかなかった。プロと比べても仕方ない話ではあるけれど。

撮影現場から拍手が送られる。

 

「凄く上手いじゃん。流石だね」

「いえ、それほどでも…」

「もっと話したいこともありますが、残念ながら終わりの時間のようです。それでは皆様、また次回に会いましょう。バーイ!」

「ば、バーイ」

 

 

 

〈撮影終了〉

 

撮影が終わると神崎プロデューサーが話しかけてきた。

 

「いやー、悠くん良かったよ。リテイクなしだ」

「はい、こちらこそありがとうございました」

「でも、これから大変かもしれないね」

「どういうことですか?」

「うーんと…まぁ、そのうちわかるかな?」

「そう、ですか。頑張ります」

「うん。あ、ところで悠くんってゲームとかしたりするの?」

「結構しますね。急にどうしたんですか?」

「ほら、ゲーム番組とかにアイドルとか声優とかを呼んだりするんだけど、悠くんもその候補に入ってもらおうかなって」

「えっと…。嬉しいですけど、大丈夫なんですか?トークとか面白くないですし」

「大丈夫、大丈夫。メインキャストの一人は芸人だから。ちなみに交代制でもう二人声優さんがメインキャストについてるよ」

「まだ決定しているわけではないですよね」

「そうだよ。悠くんさえよければ話を入れておくけど」

「……わかりました。僕は大丈夫です」

「ありがとう。いつになるかはわからないけど、決まったら連絡するよ」

「お願いします」

 

初めての番組出演だったけど、無事に終わって良かった。ところで俺は本当にアイドルに分類されるのだろうか?

というか、本当に俺は必要なのだろうか?

大きい芸能事務所なんだから簡単に信用を失うことはないだろうに。

Pastel*Palettesのみんなのためにもやるしかないんだけどね。少しでも可能性は高い方がいい。

 

今はそれよりも…放送された後は、大変だろうなぁ。みんなが見ないことを願おうか。

 





報告致します!
ついに全体PV数が10万を突破しました。
この数が多いのか少ないのかはよくわかりません。
ですが、これまで読んでいただきありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

あと、COD mobileは少し控えめにしたいと思います。(思うだけでするとは言ってない)

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