輝くガールズバンド達との高校生活   作:リュグナー

6 / 26
投稿が遅くなりすみませんでした!
バンドリ見たり、バンドリやったりしてたら遅くなりました。

今回は少し長いです



第6話「歌姫と狂犬とwith俺」

 

昨日のグリグリのライブはすごく盛り上がったな。今日はCiRCLEであの『孤高の歌姫』が出るらしい。聴きに行かないとな…。

 

昼休みになり、いつもと同じように自炊の弁当を食べる。

それなりに美味しかった。

食べ終わったが、休み時間はまだ時間が残っている。久しぶりに屋上に行こうかな?

 

教室を出たところで香澄に捕まった。有咲も連れてこられたようだ。

 

「あ、悠先輩!私、キラキラドキドキするもの見つけました!」

「良かったな、香澄」

「はい!じゃあ私、教室に戻ります!」

「じゃあな」

 

香澄は教室に戻っていった。……有咲を置いて。

いや、空気を読んだのか?案外、ああいうタイプの奴は周りを見ていることが多い。

 

そんなわけで今、目の前には少し戸惑っている有咲がいる。

 

「よう、久しぶり。有咲」

「ゆ、悠…だよな?」

「懐かしいよな…昔、色んな場所に一緒に星のシール貼ってたよな」

「うん…。あ、あのさ!」

「ん?どうした」

「あ、えっと…その…連絡先、交換しない?…い、嫌なら別にいいだけど!」

「嫌なわけないだろ。良いよ。」

「あ、ありがとう。……また後で連絡する!」

「あ、行っちゃった」

 

うーん。有咲はツンデレの素質をお持ちのようだ。…それに大きくなったなぁ。身長は俺と変わらないくらい大きくなって……。

 

え?

俺が小さいだけ?

……わかってるよ!そんなこんなことは!

昔は俺の方が大きかったんだ。(1センチの差)

身長が低い人にとっては1ミリですら大きな差であると俺は断言する!

 

いや、俺はほらあれだ。大器晩成型だからこれから背が伸びるんだよ(願望)。

 

あ、ヤバイ。昼休み終わる。

俺は急いで教室に戻ろうと思ったが、よくよく考えれてみれば教室を出た瞬間に香澄に捕まってずっと話していたので教室はすぐそこにある。

教室に戻って席に座ったところでチャイムが鳴った。

 

 

 

<放課後>

 

今日はCiRCLEに行く。誰かと一緒に行こうと思って誘ってみたが、紗夜は予定が入っているらしいし、燐子も友達とカフェに行くとか言ってるし、彩は……一応アイドルだし。

ということで一人で行くことになった。

 

 

 

 

 

〈CiRCLE〉

 

あれ?ちょっと人多くね?

いつもより人が多く感じる。みんな目的は同じなのだろう。

 

早く前の方に行かないと見えなくなる……!

急いで前の方に向かった俺は小さい体を利用して間をすり抜けながら目指すことでなんとか着くことが出来た。

こういうとき、小さいことが便利に思えてくる。

 

少し待っていると目当ての友希那が出てきた。

 

「「……友希那……!」」

 

『孤高の歌姫』、彼女が出てきた瞬間にスタジオの熱気が高まった。しかし、誰も騒がない。……彼女の歌を待ちわびているのだろう。俺もその一人だ。

 

「わ、わわわわわ!り、りんりん大丈夫!?死んじゃダメだよ!?」

 

ちょっと騒がしいなぁ。まぁ、大丈夫だろ。

 

「ーーー♪」

 

その刹那、スタジオは歌に引き込まれた。音が描く情景。色や香りになって観客達を包んでいく。

さっき騒いでいた人も友希那の歌声に圧倒され、静かに聴いている。

才能はもちろんあるがそれ以上に努力を感じる。決して挫折せず、ただひたすらに歌い続ける。クールなようで力強い歌声が全てを伝えてくる。

 

「来て良かった……!」

 

 

 

 

いつの間にかライブは終わり、他の観客達はもうかえっていた。

俺も帰らなきゃ…。

熱が未だに冷めない。

もし、もしだが…彼女がバンドを組めばどうなるのだろうか。

……多分、もっと凄いライブになる。

さて、帰るか。

 

「ちょっと待って」

「え?ゆ、じゃなくて湊さん…?」

「少し時間もらってもいいかしら」

「は、はい。大丈夫です」

「突然だけど…あなた、なにか演奏経験あるかしら?」

「あー、一応ギターとかピアノとかは弾けますけど……」

「そう…今度あなたの演奏を聴いてみたいわ」

「良いですけど…どうして俺に?」

「あなたが物足りなさそうにしていたからよ」

「俺が……」

 

確かに歌だけじゃもったいないとは思っていた……けど、普通は分からないものだろ。観察眼に優れているのか、それとも自信家なのか……あるいは両方か。

 

「……やっぱり今日じゃダメかしら?」

「へ?」

「楽器ならここで借りられるはずだわ」

「あ、そうですか……」

「さぁ、行きましょう」

「ええと……はい」

 

俺はしぶしぶ湊さんの後ろについていった。

 

 

 

……受付に戻ってきたんだけど、紗夜も居たんだな。

 

「まりなさん」

「あ、友希那ちゃん。どうしたの?」

「楽器を借りたいんですが……」

「良いよ。何を借りたい?」

「えっと……」

 

こちらを見てくる湊さん。

何にしようかなー。ギター?ベース?それともドラム……キーボードはピアノと鍵盤の数が違ったりするからやめとこう。

湊さんはボーカル、紗夜がギターなら……ドラムかな?

 

「それじゃあ、ドラムで」

「ドラムね。それならさっきまで使っていたのがまだセッティングされてるからそれ使って」

「わかりました。……さぁ、行くわよ」

 

湊さんの後ろをついていく俺と紗夜。さっきから紗夜の視線が痛い。無言の圧を感じる……。

 

 

 

中に入ると本当にドラムがセットされていた。……しかしギターアンプやマイクまで用意されているのは何故だろう?

アンプとミキサーを立ち上げ、ある程度で設定する。少しするだけだからエフェクターやイコライジングは弄らずにミキサーのフェーダーを0に合わせてマスターを上げる。PAさんがいるわけじゃないからそんな細かいことはしなくてもいいんだけど、癖でやってしまう。マイクの高さや角度は湊さんに任せよう。

 

「凄く手際が良いのね」

「ちょっとやったことがあるだけですよ」

「そうかしら……?」

 

セッティングが終わり、あらためてドラムを見る。……良かった、ツーバスじゃない。流石にツーバスは叩けないから。

 

「さぁ、準備はいい?」

「えぇ、いつでも」

「俺もいけますよ」

「……それじゃあ、いくわよ!」

 

演奏する曲は『革命デュアリズム』

……なんで俺も歌わないといけないんだよ、ドラムだぞ俺は。

まぁ、歌うけど。

 

 

ギターが一切ズレない完璧な音。頼もしいその音でリズムをとる。

引き込まれるような力強く美しい歌声。負けじと俺も二人に張り合う。

 

熱が上がっていく。

 

いつの間にか自分の…いや、俺たち三人の演奏に引き込まれていた。

 

湊さんを見るとふと目があった。

 

(あなた、やるわね!)

(そちらこそ、まだいけますよね?)

 

引き込まれていたのは俺だけじゃなかったようだ。

紗夜の方をみる。やはり目があった。

 

(勝つのは俺だ、紗夜)

(流石ですね……でも負けませんから!)

 

二人の考えていることが…感情が音になって伝わってくる。

ラストは思い切って速叩き。リズムもくそもない汚い音。……だが、今はこの音が心地よく聞こえる。

最後はギターと一緒に締める。

 

演奏が終わり、俺たちは顔を見合わせる。

そして同時に口を開く。

 

「最高だったわ」「やりきったな」「素晴らしい演奏でした」

 

………なんか締まらないなぁ。

 

 

 

 

〈自宅)

 

湊さんから下の名前で呼んで欲しいと言われ、友希那と呼ぶことになった。それとバンドに誘われたが断った。友希那はまだ諦めてないみたいだけど……。

 

紗夜は友希那のバンドに入るらしい。ストイック同士、惹かれあったんだろう。スタンド使いとかニュータイプみたいに。

 

 

今日のセッションで起こったあの感覚。音で通じ合ったあの感覚。

 

 

忘れないようにしよう……。

 

 

 

………疲れたから寝る!

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。