輝くガールズバンド達との高校生活   作:リュグナー

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このペースだといつ書き終わることやら……。

香澄、有咲回です!

初期段階の有咲、書きづらいです……。


第9話「ランダムスター、絆ツナグ」

今日は日曜日。今日も休みだ!イェーイ!

……テンション上げるのしんどいなぁ。

 

「あれ?また『リネ』にチャットが来てる」

 

えーと、香澄からみたいだ。

 

香澄「悠先輩!今日お暇ですか?」

悠「予定は特にないけど…」

香澄「じゃあ、今から有咲の家の蔵に来て欲しいです!」

悠「急だな、わかった。今から行く」

香澄「ありがとうございますー!」

 

蔵か。……あれ?なんで香澄が有咲の家の蔵に居るんだ?

まぁいいか。とりあえず着替えてから行こうか。

 

 

 

〈市ヶ谷家の蔵〉

 

「有咲ー、香澄ー、今来たぞー」

 

蔵の扉を開けると香澄と有咲が居たが、香澄が有咲を押し倒していた……。

 

「すまん、出直すわ」

「ちょ、待て!悠!」

「待てって言われてもなぁ」

「じゃあ、香澄を止めてくれ!」

「あー、はいはい」

 

香澄を立ち上がらせて有咲から少し離す。

 

「もう、悠せんぱーい。私に襲われたいんですか?」

「は!?」

「冗談ですよー。………今はですけど」

「なにそれ怖い」

 

香澄が冗談でもそんなことを言うとは思っていなかったから凄く驚いた。

 

「悠!助かった、ありがとう!」

「有咲!待て、抱きつくなー!」

 

有咲が起き上がって俺に抱きついてきた。恥ずかしいし、目の前に香澄だっている…し…。

 

「あー!有咲ずるい!私もくっつくー!」

「マジで待てよ!」

 

香澄にも抱きつかれてしまった…。こんなところを誰かに見られたらどうしよう。でも蔵だから誰も来ないはず……。

 

「有咲、香澄ちゃん。お昼ご飯だよ。……おやまぁ、悠ちゃんいらっしゃい、お昼ご飯食べるかい?」

「あ、頂きます」

「もう少しゆっくりしてていいからねぇ」

「あ、はい」

 

この状況につっこまないなんて有咲ばあちゃん、恐ろしい人……!

 

 

 

なんだかんだで何とか脱出することが出来た。俺は逃げるように……ようにじゃなくて本当に逃げてるんだけどな。昼ご飯を食べるために家に入った。

もちろん、香澄と有咲は後ろから追いかけて来てますけど?

 

「悠せんぱーい、ご飯は逃げませんってばー」

「悠!さっきのこと他の人に言うなよー!」

「香澄、そうじゃないし!有咲、他の人に言ったら俺も恥ずかしいわ!」

 

居間に入ると既にご飯が用意されていた。

 

「皆、元気が良くていいねぇ。白ごはんは多めかい?」

「あ、はい」

「私もお願いします!」

「ばーちゃん、私は普通でいいから」

「はいはい」

 

全員分のごはんが行き届いたところで有咲のおばあちゃんが音頭を取る。

 

「はい、それじゃあ皆、手を合わせて」

「「「「頂きます」」」」

 

あ、美味しい。どれも美味しいけど、特に卵焼きが凄く美味しい。やっぱり自分で作ったものを食べるより誰かに作ってもらった方が美味しく感じるなぁ。

夢中になって食べていたからか、気がつくといつの間にか全部食べ終えていた。有咲や香澄も食べ終わったようだ…。あれ?おばあちゃんも食べ終わってるんだけど…。

 

「食べ終わったね?手を合わせて」

「「「「ごちそうさまでした」」」」

「片付けはこっちでしておくから有咲たちは蔵の片付けしてきな」

「ありがとう、ばーちゃん」

「いってきまーす」

 

 

昼ご飯を食べてお腹を満たした俺たち三人は午前中と違って打って変わり真面目に片付けをした。有咲の言う通りガラクタがほとんどだな。……使えそうなのもいくつかあるけど。

 

「あ、悠。それはあっちな」

「おう、わかった」

「有咲ー、これは?」

「どっからどう見てもガラクタだろ……。あっちな」

「わかった!」

 

ところどころ有咲に指示をしてもらったりしながら片付けていく。

 

「ちょ、これ重!」

「ったく、有咲、無理すんな」

「……ありがとう」

「どういたしまして」

 

「あー悠先輩、これ重いですー」

「嘘つくな。お前は中身の入ってないダンボールが重く感じんのかよ?」

「あ、……えへへー」

「はぁ……」

 

色々あったが無事に片付けは終わった。香澄が端の方に置いてある星のシールが貼ってあるケースを持ち上げようとした。

 

おい、ちょっと待てよ?

あのケース壊れてやがる…!

 

香澄が持ち上げた次の瞬間ケースが落ちる。

 

「あ!?」

「間に合え!!」

 

思いっきり飛び込んでケースの下に体を滑り込ませる。良かった…間に合った。

 

「悠!大丈夫か!?」

「まぁな、見ろ。ギターも無事だ」

「悠せんぱーい、ありがとゔございまずー」

「あーもう。俺もケガしてねーし、ギターも無事だから泣くなよ」

「でも、ケースが…」

「ケースなら新しいのを買えばいいだろ?」

「はい……」

 

俺たちの会話を聞きながら有咲はジッとギターと香澄を見ている。そして小さく頷き、よし…、と言って香澄に話しかけた。

 

「香澄……ギター弾きたいんだったよな?」

「…有咲?」

「そのギターやるよ」

「え?でもオークションはどうするの?」

「もうキャンセルした、ほら」

「ホントだ…。でも私は……」

「そのギター大事に使ってくれ。それが償いになるからな」

「有咲…!本当にいいの?」

「おう、それと…その、明日からちゃんと学校に行こうと思ってんだ」

「じゃあ、明日から一緒に行こうよ!」

「え!?…まぁ、良いけどよ。そ、れ、と、昼ご飯…ずっと私と一緒に食べること!」

「当たり前じゃん!有咲は友達だもん!」

「お、おう…」

「えへへ…」

「…………」

 

なんか俺、空気になった気分。それにしても有咲も成長したなぁ……。昔からツンデレだったから勘違いされたりしてたのに。

 

「悠先輩もありがとうございました!」

「別に当たり前のことをしただけだし」

「あ、そうだ!今からギターケース買いに行きません?」

「確かに…よし、行くか」

「おう、二人とも行ってらっしゃい」

「あれ、有咲は来ないの?」

「まだやりたいことが残ってんだよ」

「そっか…有咲、明日の朝迎えに来るから!」

「うん、待ってる、また明日な」

「うん、また明日!」

 

香澄は先に蔵を出て行った。まったく、余計な気をきかせなくてもいいのに…。

 

「有咲」

「どうした?悠」

「ピアノ…また弾くつもりなのか?」

「……まぁ、な」

「どうしてまた急に?」

「昨日までの私なら弾こうとも思わなかった…でも、香澄を見ていると昔の私や悠みたいに見えてさ…。見守りたいし、近くで応援したい。もし、香澄がバンドを組むつもりなら私は香澄のバンドに入る」

「そっか…。あんなに小さかった有咲がこんなに立派になって……!」

「うっせー!大体、昔も今も私と身長変わんねーだろ!」

「それを言われたら反論できねーだろうが!」

「昔から小さくて可愛いねぇ、悠ちゃん」

「な!それをいうなら有咲だって昔から可愛かっただろ!?」

「ちょ!ま、待って!……ちょー恥ずかしいんだけど」

「あ、悪い。……あ、香澄のこと忘れてた」

「は?え?早く行ってこい!何が起きるかわかんねーぞ!」

「悠せんぱーい!早くー!」

「……だって」

「はいはい、んじゃまたな」

「おう、またな」

 

蔵を出て香澄と合流した。

 

「先輩ー。有咲と何話してたんですかー?」

「ん、別に?」

「気になるじゃないですかー」

「なんでもねぇよ。…香澄」

「はい?」

「有咲を頼んだぞ」

「はい!……ところで有咲と何話してたんですかー?」

「だーかーらー、言わねーからな!」

「えー?」

「……。」

 

江戸川楽器店にてギターケースを購入。なんか物凄いキャラが濃い人に絡まれたりしたが、なんとか帰宅することができた。

 

明日からまた学校かー。まぁ、昼休みに中庭に居るであろう有咲をみてからかってやろうかな。どうせ、お淑やかを勘違いしてオホホとか、ございませんわとか、お嬢様言葉を使ってそうだし。




星9、コルゴムと乾巧の仕業 様
星10、甲斐隆貴 様

少々遅れましたが、高評価ありがとうございます!
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