「Happy Birthday!!!」
意識が上がると同時にとんでもな音量で誕生を祝われた。
てかどこだココ?
「おめでとう!新たな王族の誕生だ!!!」
てかこのテンション高い人誰?さっきから声でかいんだけど、てか、え?
なんの?おれ、赤ん坊になってんじゃん?!え?
手ちっちゃ!足短かっ?!
最近はやりの神様転生ってやつ?
うわー、ないわー、マジでないわー。
体が赤ん坊のせいか、おぎゃあと泣いてるマイボディ。
それを見て笑ってるどこか癖のありそうな人。
てかさっきのセリフどこかで聞いたことあるんですけども。
まあ今はそんなことよりも。
「ははは!泣き疲れたようだね!」
( ˘ω˘ ) スヤァ…
赤ん坊の体力には勝てなかったよ。
★
俺がこの世界に転生?してから早5年。
あ?赤ん坊ライフ?知っても意味ねぇよ。
地獄ではあったけど。
とりあえず現代ではないことがわかった。
電気もねぇ、テレビもねぇ、車すらねぇ。
アニメもゲームもソシャゲもねぇオラこんな時代嫌だァ。
夜になると太陽の変わりはガッツリ松明だもん。
ご飯は王子のせいか変なものは来てない。
でも、いつの時代だよと思った。
てか、最近になって自分が王子ということがわかった。
どうやらうちのパパンは王様らしくいつも欲望とか、誕生とか言ってる正直それよりも領地や政治をきちんとして欲しい。
後うっさい。
しかも王の鎧とか、錬金術師とか言ってる。
「ところでフレイよ」
あ、因みに自分フレイって名前です。
でなんだよパパン?
「お前はまた、書物を漁ってるのか?」
アニメも、ゲームも音楽すらないこの時代って体鍛えるか本読むことぐらいしか楽しみないんだよね。
もちろんインドア派の俺は後者に没頭
おかげでこの時代にしかない知識が頭の中でフィーバーである。
是非もないよネ!
「はぁ」
どうしたパパン?ため息か?幸せ逃げるぞもしくは禿げるぞ。
「そんなことはどうでもいい!!」
いや良くねぇだろ。
ハゲの王様とか実際どうよ?
王冠が光るのは禿げた頭の光が反射して王冠光らせてんの?
また、ため息をつくパパン。
やれやれ、全く。
「全く、息子の前で情けない姿を見せるのは辞めたらどうだオーズ」
そう言って俺を膝の上に乗せている怪人体のアンク。
「悩みの種は君たちなんだがね」
はぁとまたため息をつくパパン。
フレイ、王子、趣味、錬金術。
とある5人の錬金術師たちの真似をしてちょっとやらかしたことのあるただの5歳児である。
………………………………転生して異世界と思ったら仮面ライダーオーズの世界だったでござる。
あ、後頭部に当たるアンクの女性の象徴がふかふかして気持ちいい。