列強パーパルディア皇国。
その臣民である事は彼女・・・レイナにとって誇りであった。
side-レイナ
次々と属国や属領を増やす祖国がいつの日か世界を支配すると信じて疑わなかった。
最近日本という国と戦争状態に入りルディアス皇帝陛下が殲滅し民族浄化を行うと宣言したと言うニュースを魔信で聞いた時も、愚かな蛮族がルディアス様を怒らせてしまったと哀れに思った。
小さな村だけどルディアス様の統治下で家族と幸せに暮らしていた。
海軍にいる兄に送った手紙の返事は時期的に日本の艦隊を滅ぼしたと言う自慢から始まるだろうな、と考えながら夕食を作る母親の手伝いをしていた。
外が少し騒がしくなった。
そのすぐ後にパンパンパンと乾いた破裂音が連続して聞こえた。
外を見に行こうとした母親がドアを開けた途端に連続した破裂音と共に身体を奇妙に踊らせた。
仰向けに倒れた母親は顔や胴体に無数の穴を開けそこから血を流しながらヒューヒューと小さく息をしていたがすぐにそれも聞こえなくなった。
何が起きたか理解できずその場にへたりこんでいると奇妙な髪型と格好をした男達が入って来た。
犯され縛られ他の村人達と変な荷車に乗せられ食料や水やらと一緒に何処かへ連れていかれた。
奇妙な荷車の荷台にも村を襲った男達の数人が乗り込んでいた。
乱暴な口調で話しながら下品な笑いをしながら会話をしていた。
「なぁ、ジェット余ってねぇか?」
「あ?あぁ、ほらよ。しかしテメェ、ジェットやりすぎだぜ?」
ポイっと声を掛けられた方が何かを話しかけた方に放り投げた。
「うるせぇな、ジェットキメてねぇと落ちつかねぇんだよ。おぉぉ、来た来た来たー・・・・」
「この薬中が・・・って、俺も人のこと言えねぇがな。へへへっ・・・」
荷車は奇妙な場所に到着した。
廃墟のような巨大な施設だった。
入り口の方では一定間隔で置かれた変な金属製の物体(タレットである)がタンタンタンタンと一定のリズムで音を立てながら左右に棒を動かしている。
他の村人達と共にまるで家畜のように縄で一列に繋がれ内部に連行される。
そこで薄汚れた奇妙な金属の物体が私達を出迎えた。
それは私の方を向いて喋り始めた。
『お嬢さん、ようこそヌカワールドへ!お子様も大人も楽しめる最高のテーマパーク、それがヌカワールド!沢山の見所がありますが今オススメなのは何と言っても、ヌカコーラ・クアンタムの流れる川わわわわwwwjuhuhjiikkエラー、システムが異常です。よく来たなこのビッチが!せいぜい俺様を退屈させない様に努力するんだな!』
「ちっ、またいかれてやがるこのポンコツが」
ガンッと一人の男がそれを蹴飛ばした。
『システム再起動。良い1日を!』
ガシャンガシャンと音を立ててそれは立ち去った。
内部には二種類の者がいた。
奇妙な首輪を嵌められ奴隷の様に扱われる者と私達をここに連れて来たのと同じ様な者達。
今に見ているがいい、聡明にして偉大なルディアス様がお前達に裁きを下してくれるに違いない!
side-out
と言うわけで、ヌカワールドに拉致された前回の村人達の一人の村娘の視点でお送りしました。