ヌカワールド召喚   作:ALEX4

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誤字報告ありがとうございます。
また、感想は楽しく読ませていただいています。
前回投稿直後から体調が悪くなり久々に風邪になっていました
薬飲んで横になってるだけなのも退屈なので眠気がない時に少しずつ書いてみました。
少しボウっとしながら書いたので変なところがあるかも知れませんが堪忍してくだしあ。


パーパルディア皇国滅亡の日 その2

トラックの薄暗い荷台の中でそれは赤い光を発していた。

前進し日の光を浴びるそれは重厚なフォルムをしている。

無骨な胴体部の横側には掠れたUSAの文字。

脚部のメカナムホイールで金属板から大地の上へと進み出て三体のセントリーボットが進軍を始める。

『武装を解除しヌカワールドに服従せよ。武装を解除しヌカワールドに服従せよ』

中央の一台が先頭に出て停止し機械音声の警告を発する。

 

 

「ご、ゴーレム!?」

セントリーボットを見たパーパルディア兵の誰かが思わず叫んだ。

「て、敵には大魔術師がいるのか!?」

「う、撃て!とにかく撃て!皇都には一歩たりともゴーレムを入れさせるな!」

パンッ!

パンッ!

パンッ!

続け様にパーパルディア兵の銃が火を噴く。

 

カンッ!

キンッ!

カンッ!

だが重厚で無骨なフォルムは見た目だけでなく相応の頑丈さを兼ね備えている。

自身への攻撃と判断したセントリーボットのAIは警戒モードから即座に攻撃モードへとシフトする。

『殺す殺す殺す』

『死ね死ね死ね』

『破壊破壊破壊』

三体のセントリーボットが物騒な台詞を発しながら再度進軍を開始する。

それだけではなかった。

『攻撃開始。攻撃開始』

『USA!USA!』

『殲滅。殲滅』

他の車両から次々と身軽に出てくるそれら・・・アサルトロンの集団は頭部からレーザーを発射しパーパルディア兵を塵にしたりする。

アサルトロンが前衛に出、セントリーボットが後方から支援する戦闘形態である。

ガガガガガガガガガガガガガガッ!

「ぎゃぁっ!」

「ひぃっ!?」

「た、たすーーー」

セントリーボットのガトリングガンが火を吹きバリケードごとパーパルディア兵を撃ち抜く。

ガラクタと化したバリケードを他のセントリーボットがパーパルディア兵の死体ごとミサイルランチャーで纏めて吹き飛ばす。

穴の空いたエストシラント入り口にアサルトロンが入り込み迎撃に来たパーパルディア兵を次々に返り討ちにする同じ様な光景が他の地上部隊の襲撃開始エリアでも繰り広げられていた。

しかもそれらの一部はただのアサルトロンではない。

総支配人により魔改造を受けたアサルトロンであり、下半身がMr.ハンディのジェット噴射の為機動力が段違いの個体までいる。

その為・・・・

「よし、連中に奇襲をかけるぞ・・・!」

「いくらゴーレムでも、魔導砲の直撃を受けりゃ・・・」

「そしたら全員で一斉射撃だ!」

どこから引っ張って来たのかこの部隊は魔導砲を牽引しており点火用の魔術師も数名確保していた。

通りの先から彼らがゴーレムだと思っているアサルトロンとセントリーボット、そしてその後方からレイダーの集団が進んでくる。

ボボボボボボボッ・・・・・。

「ん?」

「なんか聞こえないか?」

気付いた時は遅かった。

『ファイアファイアファイア』

ボボボボボボボッ!

ゴオオオオオオオォォォッ!

「ひっ、火いいいぃぃ!!?」

「あ、あぢいいぃぃぃよぉ!!」

「だ、誰か消してくれぇ!!」

建物の上から先行していたジェット推進アサルトロンが背後に降下しその部隊に対し片腕に装着されていた火炎放射器を放射し丸焼きにする。

「に、逃げろ!」

「こんな化け物に勝てるわけがーーー」

「ぎゃあああっ!あぢいよおぉぉぉぉぉぉっ!!」

火炎放射から逃げようとしたり火達磨になったパーパルディア兵や徴用兵が反対側に逃げ出すがそっちからは他のアサルトロンとセントリーボットが近づいており・・・・・。

『敵発見。敵発見』

ビュンビュンビュン!

ビィーーーンッ!

アサルトロンのエネルギー銃や通称アサルトロンレーザーと呼ばれる極太のレーザーを発射し炎から逃れたパーパルディア兵の命を奪って行く。

ちなみにこのアサルトロンレーザーを目撃しつつ運良くその場から逃げることが出来たり遠くから目撃した者からは・・・・

「あれは古の魔帝の極大閃光魔法!?」

「ぬ、ヌカワールドとかってのは古の魔帝の尖兵だったのか!?」

などと勘違いとかされたりしていた。

 

 

一方、とある窓の破れた民家の中。

総支配人がカイオスを腕で殴り払い皇城の方へと立ち去ってから約三十分程が経過していた。

「うく・・・いたたた・・・」

意識を取り戻したカイオス。

悲鳴をあげたい程痛む身体だがまだ生きている事に感謝した。

総支配人によって殴られた場所をさすろうとしてその傷が応急処置されていることに驚く。

「これは・・・?」

「気が付きましたか・・・」

小声で話しかけられ、この部屋に自分以外の者がいる事に気付く。

「この手当は・・・?」

「ええ、止血程度の簡単な物ですが・・・。あ、申し遅れました。私は掃除夫のシルガイアと申します。貴方はお召しになっている服装からしてそれなりの・・・?」

「あ、ああ、手当に感謝する。私は第三外務局局長を拝命しているカイオスだ」

「第三外務局のカイオス様ですか、お名前は存じてます」

「それで、この家はもしかして・・・・」

「いえ、私は逃げているうちにこの家を見つけて窓が壊れていたので身を隠そうとそこから・・・」

「そうか・・・・」

「でも、そろそろここを離れた方がいいかも知れません。ヌカワールドとかの銃声と思わしきものが少しづつ近付いて来ているみたいなので・・・」

「そうか・・・。どこか当てはあるのかね?」

その質問にシルガイアは苦笑する。

「最悪、下水にでも逃げます」

「なら、一緒に私の屋敷に逃げないか?隠し部屋があるし海に面しているから最悪海に飛び込める。もしかしたら助けを呼べるかも知れない」

「よろしいので?」

「一人だと心細いしな」

「実は、私も・・・」

こうして二人は行動を共にしカイオス邸へと逃げることが決定した。

 

 

皇族レミールの邸宅。

皇族と言う重要人物の邸宅に相応しい豪華さと兵士による警備がされている。

ヌカワールドによる強襲を皇都エストシラントが受け臣民が悲鳴を上げ逃げ惑う中にあってもレミール邸の守護を自身達に皇帝陛下に拝命されたと言う自負から臣民は無視し邸宅とレミールの護衛を第一に考え門を閉ざしいくつかのバリケードを構築した。

だが重厚な門はレイダーによるミサイルランチャーで門兵ごと無残に吹き飛ばされバリケードに身を隠しながら必死に銃を撃つ兵士を嘲笑うかのようにパワーアーマーの装甲で銃弾を弾き返し手榴弾を投げ込まれ兵士達は爆死する。

パワーアーマーの中でクチャクチャとガムを噛みながら進む。

地上から進行してきたレイダー達とも合流を終え、既にレミール邸内において何人もの若い女の使用人がレイダー達によって凌辱されている。

流石に皇族付きのメイドだけあり貴族の娘と言うそれなりの立場にある女達の質は高くレイダー達は上機嫌だ。

ちなみに若い男の執事などもいたがレイダーはそっちに興味はなく今の所抵抗してくる為全員死体になり一部は現在進行形で死体をバラバラにされ斬新なレイダーアートのオブジェとして役立っていた。

皇族レミールがレイダー集団によって発見されるのも最早時間の問題であった。

 




と、言う訳で前回ラストの赤い光はセントリーボットのモノアイでした。
カイオスさんとシルガイアさんは一緒に行動する事になります。
そしてレミールの運命はどうなってしまうのか(棒
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