亜空の使者〜結ばれし絆〜   作:平世ふゆめ

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ステージ10「電撃戦士」

エリア1 美しき戦士と雷ネズミ

 無機質な鉄。

そう比喩するにふさわしいこの場所は、とある研究所だ。その部屋の一つ。誰もいない暗い空間に、"その人物”は静寂を切り裂き現れた。

 水色のボディースーツに金色のポニーテール。手には光線銃を持っている。

 彼女は宇宙戦士・サムス。あるモノを探してこの研究所にやってきた。

──……ここにアレがあれば、少しは楽になるのだが…

 

 サムスは部屋から出た。

 

 

 他の部屋を散策すると、最近話題になっている亜空軍の情報やら亜空爆弾の開発料やら今月の給料に対する愚痴やら(!?)が表示されているばかりだ。

「一体どうなっているんだ……この研究所は」

 それ故、サムスは疑問を隠せなかった。

 ポツリとつぶやく声が部屋をこだまする。当然の如く、答えは帰って来ない。

「とにかく、”アレ“を探さなくては。ヤツらに対抗できるのはそれしか無いだろうな」

 サムスは次のドアの前でそう自分に言い聞かせた。

 ドアを開き、手に持つ光線銃を構え進む。特に目立った様子は…無いようだが…?

「ピ……ピカアアアア!!」

「……!?」

 突然、ビリビリッ! と電気が流れる音と、聞いたことのある鳴き声が部屋を駆け巡った。

 驚いてその方を見ると、発電機のような装置が置いてある。その中には黄色の可愛らしい体の電気ネズミ───ピカチュウが入れられていた。

「な、なぜピカチュウが……!?」

 サムスは驚きの声を上げた。だが、そんな事をしても無駄だということをすぐに理解し、銃のモードをさっと切り替えた。

「待っていてくれ……すぐに助ける!!」

 トリガーを引き、(ウィップ)状に放たれるレーザーを発電機のガラスに叩きつける。

 バリィィン! ガラスが砕け散る音。続いて研究所の侵入者を告げるサイレン。

「ピ……、ピカ……? (う……、あれ? 助かったのかな……?)」

 ピカチュウはガラスの上でぐったりとしていた。(鳴き声入れんのめんどい……サムス。翻訳よろ。サムス「うp主ふざけるな」)

「あ、ありがとう! お姉さん!」

「あぁ……。でも、まだこれからが本番だ」

 サムスの言うとおり、ドアから入って来たのは大量のロボット達だった。

「侵入者発見! 侵入者発見! 直チニ駆除シマス!」

「へえ〜、やれるものならやってみなよ!」

 ピカチュウは頬の電気袋からピリピリと電気を放ち大胆不敵な笑みを浮かべた。

「行くぞ!」

 サムスの言葉が合図となり、戦いの火蓋が切られた。

 

 

エリア2 パワードスーツ

「ピカ!!」

 ピカチュウの【ボルテッカー】で最後のロボットが倒された。

「ふー。終わったね〜」

 ピカチュウはサムスにニッコリと微笑んだ。

「それにしても、お姉さん強いね!」

「ん……? ああ……まあな……」

 一方のほうはサムスが少し呆れていた。まあ、姿が違うから仕方ないのかもしれないが。

「えっと……ピカチュウ? 私のこと覚えてないのか?」

「え?」

 ピカチュウは突然のサムスのセリフに言葉が出なかった。

「だって……僕ら、初対面だよね?」

「私だ! サムス! 前回と前々回、共に戦っただろう!?」

 サムスもついにキャラ崩壊するほどだ。ピカチュウは「え?」と可愛らしい腕を組み、考えた。そして、脳裏に浮かんだのは───

 パワードスーツを身に纏い、戦うファイターの姿だった。

 

「……え!? ()()サムス!?」

「何だ!? あのサムスって!?」

 ピカチュウの驚きとサムスの驚きが重なり、部屋はしっちゃかめっちゃかである。

 とりあえず。二人は部屋を出ることにした。

 その後、サムスとピカチュウはとある部屋に辿り着き、その部屋に入った。

「油断できないな。気をつけろ」

「うん…!」

 部屋には、この施設の中の状況がモニタリングされていた。そこで、サムスは目に止まったモノがあった。

 とある画面に映し出された。

 パワードスーツだ。

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