マリオとピットは湖畔にて、一休みをしていた。いくら大変だとはいえ、休めるときに休まなければ後ですぐにやられてしまう。
「へえ〜。そんな事があったんですね」
「まあな。これでも結構大変なんだぜ?」
休んでいる間はこんな感じのほのぼのとした内容の話をしていた。
「ピットもすごくないか? 冥府軍…だっけ?それを退けたんだろ?」
「いや〜、マリオさんの大冒険に比べたらボクなんてまだまだですよ〜」
とは言うものの、嬉しそうなピット。
「そう言えば、ここで休んでいても亜空軍は襲って来ませんね。ここならいくらでもボク達を潰すことぐらいできるのに…」
ピットは冗談半分で言った。が、マリオの顔から陽気な笑顔が消えていく。異変に気づいたピットは「あ、ご、ごめんなさい!わざとじゃないんです!」と謝った。「いや、大丈夫だけどさ…」と何やら考えながら言うマリオ。
「なあピット。おかしいと思わないか?」
「え? 何がですか?」
「ピットの話聞いてて思ったんだけどさ、亜空軍の事だよ」
「は、はあ…?」
もう、訳がわからないピット。そんなピットを無視してマリオは続けた。
「この場所は隠れ場が無い。なら、いつでも俺達を襲える…ピットはそう言ったよな?」
「はい」
「だが、ヤツらは来ない。あのロボットのヤローも来ないし、戦艦も来ない。なんか、考えてる事が読めないよな」
「あ、それに、もうひとつありますよ」
ピットはマリオの意見に付け足しをした。
「あの人形みたいなヤツらです。アイツらもあの戦艦が来ないと現れないんです」
「ああ、確かにな。それに、アイツらには意思ってものが無さそうだ。なんか…こう、すぐ作られてすぐ動かされてる感じ…?」
マリオは左手で土台を作り、右手の指でヒトが歩く様子を作った。
「う〜ん。それも、やっぱり亜空軍の最新技術なのでしょうか?」
ピットが問いかけた。
「どうだろうな。だって、すぐにあいつらを作って動かすなんて……」
「できない訳ではないぞ」
そこへ、エインシャントがやってきた。
「うお!? なんだよ、エインシャントかよ…驚かすなよ…」
マリオとピットは体の芯から震え上がった。
「できない訳ではないってどういう事なんだ!?」
ピットは興味津々で尋ねた。
「戦艦、ハルバードの中から影虫……プリムが出て来るのは知っているだろう?あれは亜空軍の優秀な団員が影虫を増殖させているからだ」
「へえ〜……………え?」
一瞬の沈黙。
次の瞬間。
「え!? エインシャント!?」
「あっ!? よく見たら、お前らは!?」
……………なぜだお前ら。なぜ、気付かなかった…………。
エインシャントはそそくさと逃げ出した。(しかも、すごい速度で)
「あ、ま、待てっ!」
なんで気が付かなかったんだろう、と自分を責めていたマリオだが、すぐに我に帰り、ピットをどついてから───気を確かにさせるため───エインシャントを追跡すべく、走り出した。
こうして、またエインシャント追跡劇が始まったのであった。