コンパスの世界に迷い込んだけど、折角だからエンジョイしてみる 作:コンパスの柑奈
僕とVoidollが廊下を歩いていると、話し声が聞こえてきた。
???
「ねえリリカちゃん、壁ドンごっこやろうよ壁ドンごっこ!」
???
「ん〜?どうしよっかな〜?」
そこには如何にも魔法少女と言わんばかりの格好をした少女と、フードを被った金髪の青年がいた。
柑奈
「(魔法少女の方はリリカで、金髪の方はマルコスだな)」
Voidoll
「オヤ、マルコスサンニリリカサン。コンニチハ」
マルコス
「あっれー?誰かと思ったらVoidollちゃん!……んあ、その後ろにいるのは誰?」
リリカ
「見ない顔ね。キミは一体だあれ?」
Voidoll
「アア、彼ハ…」
〜説明中につき省略〜
マルコス
「異世界だって?なにそのなろう小説的な展開は!?いいなあ、僕も異世界転生してみたい……や、まてよ?そんなことしたらリリカちゃんに会えなくなる……うむむむ」
リリカ
「へえ、いつも画面の向こうから話しかけてくれてたの、キミだったんだ!ねえ覚えてる?『いつかキミの所へ行ける魔法が使えればいいのにな』って言ってたこと!」
柑奈
「もちろん覚えてるよ!(そんなセリフあったな、そういえば)」
リリカ
「まさかキミの方から会いにきてくれるなんて!リリカ嬉しいな!」
柑奈
「僕も会えて嬉しいよ!(偶然なんだけどね…)」
マルコス
「ちょっ、リリカちゃん!?」
マルコスは混乱しているようだ。そんなマルコスを尻目に僕はVoidollの案内の続きがある事を告げてその場を離れることにした。
柑奈
「あっと、他にも会わなきゃいけない人たちがいるんだ。また後でね」
リリカ
「うん、バイバーイ!」
マルコス
「むー、リリカちゃん…」
Voidoll
「デハ参リマショウ」
僕とVoidollは廊下を進んでいく。
柑奈
「案の定マルコスはリリカと一緒にいたね」
Voidoll
「マルコスサンハリリカサンノ大ファンデスカラネ、ゴク自然ナコトダト思ワレマス」
柑奈
「そっか。……そういえば気になることがあるんだけど」
Voidoll
「…ナンデショウカ?」
柑奈
「プレイヤーの中にはログインせずに放置してる奴もいるんだけど、そういうプレイヤーの下にいるヒーロー達ってどうなるの?」
Voidoll
「…アクマデ噂ノ範疇ヲコエナイ話デスガ」
そう前置くと語り始める。
Voidoll
「ログインノナイプレイヤーノ下ニイルヒーローノ方々ハ、永遠ニ闇ノ中ニ閉ジ込メラレルラシイデス」
柑奈
「……なんだか嫌な話だね」
Voidoll
「アナタガ気ニ病ム必要ハアリマセンヨ。我々ハ全然寂シクアリマセンデシタカラ」
柑奈
「…ありがとう、それもそうか」
Voidollに励まされた僕は、次の出会いを楽しみにしながら廊下を進んで行くのだった。