コンパスの世界に迷い込んだけど、折角だからエンジョイしてみる   作:コンパスの柑奈

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花火師と旋律師

廊下を進んでいった先に「食堂」を見つけた。

 

Voidoll

「コチラハ食堂デス。我々ヒーローガ食事ヲシタリ休憩ヲトッタリ、思イ思イニ過ゴシテオリマス」

 

早速中に入ってみると先客がいた。

 

???

「おや、誰かと思ったらVoidollかい。…ん、そっちにいるのは誰だい?」

 

???

「あら、見慣れない方ですわね」

 

そこにはショートポニーの少女と、ロングヘアの美女がいた。

 

柑奈

「(おおっ、まといとヴィオレッタ!火筒や宙に浮くピアノは普段は持ち歩いてないのか…)」

 

Voidoll

「マトイサンニヴィオレッタサン。彼ハデスネ…」

 

〜説明中につき省略〜

 

まとい

「…へえ、そりゃ難儀だったね。慣れない場所だから不安じゃないかい?」

 

柑奈

「あ、その点は大丈夫。なんやかんやでこっちの世界の事は楽しむつもりでいるから」

 

ヴィオレッタ

「まあ、ポジティブな思考をお持ちなのね」

 

まとい

「そうかい、それなら問題ないね。よかったらちょいと休憩していくかい?お茶でも入れるよ」

 

柑奈

「ありがとう、でも今はいいかな。これから色々回っていかなきゃいけないからさ」

 

ヴィオレッタ

「そうですか、ではまた今度という事で。機会があれば貴方がいた世界の事も是非お教えいただきたいですわ」

 

柑奈

「おけおけ。といっても大した話はできないかもだけど、それでもよければ」

 

まとい

「じゃ、また後でね!」

 

柑奈

「はいよー!」

 

僕とVoidollはまといとヴィオレッタと別れの挨拶をして食堂を後にする。

 

柑奈

「…しかしまあ、意外な組み合わせだったなあ。一体どんな共通点があるのやら」

 

Voidoll

「ソウデスカ?プレイヤーの方々ガ知ラナイダケデ、我々ハ色々ト交流ヲ持ッテマスヨ?」

 

柑奈

「なかなか新鮮な出来事が多いね、こっちの世界に来てからというものの。それにまだ会ってないヒーローがいるもんね、まだまだ発見はあるだろうさ」

 

Voidoll

「ソウデスネ、マダ案内シテイナイ施設モアリマスカラネ」

 

柑奈

「うん、てゆーかこの環境に順応してる自分が正直恐ろしかったりする。戸惑いが微塵もないからなあ…」

 

Voidoll

「ワタシトシテハ、適応能力ガ高イ事ハイイ事ダト思イマスヨ。オカゲデ案内ガ楽デスカラネ」

 

柑奈

「それもそうだ」

 

そんな会話を続けていたら、廊下の突き当たりに差し掛かった。

 

Voidoll

「サテ、一階ハコンナ感ジデスネ。次ハ二階ヲ案内シマス」

 

柑奈

「ふむふむ、了解」

 

僕とVoidollは階段を上っていく。

 

果たして、次は誰と出会うのだろうか…。


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