月から聖杯戦争のマスターが来るそうですよ?   作:sahala

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今回は少し駆け足気味です。ついでに独自の設定も増し増しです


第十七話『Game start』

“ペルセウス”のリーダーの執務室。白亜の宮殿の中でも見晴らしが良い場所に建てられた豪華な部屋で、ルイオスは執務室の机にだらしなく足をかけて酒を飲んでいた。盃に注いだ酒はバッカス神御用達という触れ込みで、一本の値段が相当に高い代物だ。栓を開ければ、その値段と触れ込みに偽りなしと示す様に芳醇な香りが辺りに漂う。この場に下戸の人間がいたとしても、思わず唾を飲み込む様な一品だ。

 

「………まずい」

 

まるで泥水を飲んでいるかの様にルイオスは不機嫌な顔で酒を呷る。顔は既に真っ赤になっており、床に転がっている酒瓶の数からも相当に酔っているのが見て取れる。

 

「どいつもこいつも………僕を蔑ろにしやがって」

 

ドカリ! と足を乱暴に組み直す。その衝撃で机の上に積まれた書類が床に散らばった。

“ノーネーム”とのギフトゲームの通知、コミュニティ内部からの陳情、取引しているコミュニティからの催促の手紙。………そしてコミュニティからの脱退届け等。どれもルイオスがリーダーとして早急に対処しなくてはならない書類ばかりだ。しかし、ルイオスはそれを目に通そうともしない。

 

「どいつも………僕なんかより親父の方が良かった、と言いたいんだろ」

 

吐き捨てる様に一人愚痴るルイオス。これでも騎士団長や執事長が随分と書類を減らしてはいるのだ。しかしルイオスにはその全てが父親に及ばない自分への当てつけに思え、目を通すのも苦痛だった。

 

(僕だって、僕なりに精一杯やってるんだ。なのに………っ)

 

ギリっと歯を食い締めながら酒を再び呷る。この酒は父親が好きだったという。あまりに好きすぎて仕事中にもこっそりと飲み、執事長の小言が絶えなかったそうだ。しかしルイオスにはその酒がものすごく不味く感じた。何で父親がこんな酒を痛飲出来たのかもまるで分からない。そして、それこそが自分と父親の差だと突きつけられる様にも感じた。

 

“まだまだお子ちゃまだな、ルイオス”

 

まだルイオスが幼い頃、あまりに旨そうに酒を飲む父親にねだり、少し口を付けてすぐに吐き出したルイオスにテオドロスは大笑いした。

 

“コミュニティを率いる男はカッコよくなきゃあ、いけない。女からモテモテで、酒を飲む姿もクールにキマッてる。そして誰にも負けないくらい強い。そんな男なら、誰もが着いて行きたくなるだろう?”

 

いつだって、ルイオスの目には父親が輝いて見えた。自分の宣言通りに振る舞い、誰もが憧れる英雄の父親が幼いルイオスは大好きだった。

 

“だからお前もそんな男になれ。なあに、心配するな! 俺の自慢の息子だ。俺みたいなビッグな男に必ずなれる!”

 

ワシッワシッと幼いルイオスの頭を父親はよく撫でていた。

———そんな父親が死んだ時の衝撃は、今も忘れられない。あの時はルイオスも人目を憚かる事なく泣いた。そして………ルイオスにとって、生き地獄が始まった。

コミュニティの運営はルイオスが覚悟していた以上に大変だった。コミュニティを維持する為の資金調達、人員の確保や把握、問題点の洗い出しと改善策の施策etcetc………。どれも父親の急死で突然にリーダーとなったルイオスでは、どこから手をつければ分からなかった。騎士団長や執事長などのコミュニティの幹部もルイオスを必死に支えた。彼等にはテオドロスがコミュニティを運営していた時のノウハウがある。ルイオスがリーダーの仕事に慣れてない状況でも、コミュニティを滞りなく動かせるには問題は無かった。

しかし———コミュニティ同士の交流まではどうにもならない。テオドロスが死に、ルイオスに父親ほどの能力が無いと分かると親交があったコミュニティは続々と縁を切り出した。ルイオス自身も四方を駆けずり回り、どうにかこれまで通りの親交を保って欲しいと頭を下げた。だが———。

 

“はっきり言って、我等にメリットが無くなったのだよ”

 

“ペルセウス”にとって大きな取引先だったコミュニティのリーダーは頭を下げたルイオスを見下した。

 

“テオドロスならともかく、君の様な若輩に今まで通りを期待する方が間違っていると思うがねえ?"

 

顔を真っ赤にして唇を震わせるルイオスに、彼は憐憫を含んだ目を向けていた。

 

“君はお父上とは違う。取引は君の身の丈に合った相手としたまえ”

 

………同じ様な事を言って“ペルセウス”と断絶したコミュニティは少なくない。それどころか、コミュニティの実力者の中にもルイオスを下に見て脱退した者もいる。彼等を必死に繋ぎ止めようと寝る間も惜しんでコミュニティの運営に尽力した。死ぬ様な目に合いながらギフトゲームでも果敢に戦った。

しかし、それでも現実は無情だった。どんなに努力してもルイオスはテオドロスが出す結果に遠く及ばない。ルイオスが必死になればなるほど、自他共に自分の父親がいかに偉大だったのかを広めるだけになっていた。

 

(まるで道化だな)

 

何人目かも数える気にもなれない脱退届けを突きつけられ、ルイオスは心身ともに窶れた自分を鏡で見て呆然と思った。化粧の様に目の隈がベットリと貼り付き、血色の悪い色白な顔。接待の為の愛想笑いをし過ぎて口元がだらしなく緩んだ締まりの無い表情。大凡カッコよさとは無縁で、馬鹿な道化(クラウン)みたいな自分の顔にルイオスは鏡を叩き割りたくなった。

 

(………頑張るだけ無駄だ。僕は………親父みたいにカッコよくなんてない。だからコミュニティを率いられないんだ)

 

そして、ルイオスは努力する事を止めた。誰も自分に期待なんてしてない。だったら、最初から努力する事に何の意味があるのか?

当然と言うべきか、全て投げ捨てた不甲斐ないリーダーを皆は更に見限った。騎士団長や執事長の様にルイオスに立ち直って欲しい一心で未だに見捨てない者もいる。しかし、そんな善意も心を閉ざしたルイオスには届かない。今のルイオスには世界中の人間が父親に劣る自分を見下している様に感じていた。

 

「………クソッ、面白くない」

 

飲酒による頭痛にイライラとしながら、ルイオスは再び盃にドバドバと酒を注いだ。盃から溢れて床に散らばった書類にも零していたが、ルイオスはどうでも良かった。自嘲しながら誰ともなしに独りごちる。

 

「どうせ僕なんかより、騎士団長達がやった方が上手く処理できるだろ」

「———まあ、飲んだくれに仕事を任せる奴はいないだろう」

 

バッ! とルイオスは目を向けた。執務室の応接用のソファに、その男は座っていた。

銀髪をサラリと伸ばし、高級そうなモーニングコートを洒脱という言葉が似合う気崩し方。体格はガッシリと胸板が厚く、スラリと伸びた足を優雅に組みながら未開封だった酒瓶を開け、ラッパ飲みしていた。

 

「な、何だお前! どこから入って来た!?」

「お構いなく。好きなだけ愚痴れよ。他人の愚痴は酒の肴にぴったりだからな」

 

突然現れた男に慌てるルイオスに対し、スーツの男は自分が部屋の主人かの様に堂々と振舞っていた。ぐびっと酒を飲む干す。

 

「いや、やっぱいいや。愚痴と一緒に飲み干すには上等過ぎる。安酒に替えたらどうよ? 場末のバーとか似合いそうだぜ、お前」

 

ルイオスは目の前のふてぶてしい男の話など聞いていなかった。椅子から跳び上る様に立ち上がり、ギフトカードから武器を取り出し———それより先にステッキの先端がルイオスの額を小突いた。

 

「ガァッ!?」

 

ステッキが触れると同時にルイオスの頭の中で火花が飛ぶ。ルイオスとて曲がりなりにも五桁のコミュニティのリーダー。武術もそこらの人間では敵わないくらいには修めている。だが、そんなルイオスが反応できない速度で男は距離を一瞬で詰め、手にした銀のステッキでルイオスの額を打った。

 

(こ、の………こいつは、強い! すぐにアルゴールを———)

 

側から見れば男はコツンとルイオスを小突いただけに見えるが、ステッキに触れられた瞬間にルイオスの身体は雷に打たれたかの様に痺れて動かなかった。それでも床に崩れ落ちながらも、ルイオスは次の一手を構築しようとする。だが………。

 

(アルゴールを………どうするんだっけ??)

 

床に俯せで倒れるルイオス。そして、すぐさま自分の異変に気付いた。

 

(お、おかしいぞ。僕は戦おうとしているんだ。タタカウ………それってどういう意味だった? とにかく立たなければ………立つって、どういう姿勢だったんだ………!?)

 

まるでルイオスの脳を消しゴムで真っ白にした様に、思考が全く纏まらない。何かをしなけれいけない。でも何をすれば良いか分からない。ルイオスは酷く混乱しながらも、まるで生まれたての赤ん坊みたいに無意味な呻き声を上げながら手足をピクピクと動かす事しか出来なかった。

 

「どわお? みわずすついきずてす?」

 

床に這い蹲るルイオスに男は手のステッキをクルクルと弄びながら何か話しかけていた。

 

「ようずぶれんとぅうぉしらっししてしじんあるうぉすとぅぴさせえるてうかいんてくろだら?」

 

言っている意味がルイオスにはまるで分からない。今のルイオスはまだ言葉を覚えていない赤ん坊の様に相手の言葉の意味が理解出来なくなっていた。しかし、それを相手に伝える手段もルイオスの頭の中からスッポリ抜け落ちていた。

全く反応がないルイオスに男は不審そうに見つめる。呆けたルイオスの顔を見て、ようやくルイオスの現状に気付いたらしい。バンっと自分の額を叩くと、再びルイオスの頭をステッキで小突いた。

 

「ガギャッ!?」

「ああ、すまん。言語野までクラッシュさせる必要は無かったな。これで言葉は理解出来るだろ」

 

再び頭の中で火花が散り、衝撃と共に男の言っている事が理解出来る様になっていた。

 

「それにしても酔っている事を差し引いても、これくらい避けれないのか? 想像以上に期待外れだな」

「なん、だお前は!? “名無し”共の手先か!?」

「“名無し”、ね………それって、どの“名無し(ノーネーム)”の事だ?」

 

身体がまだ動かないながらも怒鳴るルイオスに男はニヤニヤとした笑いを見せる。

 

「惚けるな! 僕には分かっているぞ、お前はあの吸血鬼を取り返す為に“名無し”が寄越した刺客だろ!!」

「その想像が当たっているならお前の状況詰んでるだろ………」

「っ、衛兵! 衛兵!」

 

呆れた様に溜息を一つつく男の言葉に顔を真っ赤にさせながら、ルイオスは大声で叫ぶ。ところが、いつもは呼べばすぐ来る筈の足音は一切聞こえない。

 

「お、おい! 誰かいないのか!? 騎士団長………執事長でもいい! 誰か、誰か僕を助けろっ!」

「無駄無駄。いくら叫んでも誰も来やしないぞ」

 

男はクルクルとステッキを回した。

 

「人払いの結界を張らせて貰った。いまここで第三次世界大戦が起きても誰も気づかないし、何も聞こえない」

 

ルイオスの顔が真っ青になる。当然ながら“ペルセウス”のコミュニティ内部には、そういった幻惑を無効化する結界が張られている。しかし目の前の男はその結界をすり抜け、白亜の宮殿の中で最も守りが硬い筈の自分の私室に入り込んだばかりかコミュニティ内部に自分の結界を張ったと言うのだ。

 

「お前の予想は全くハズレだが、その“名無し”に俺も用がある。そこで………」

 

男が指を鳴らすと、男の左手から金色の光が光り出し———。

 

「何だ、それは………」

 

男の左手に現れた物にルイオスは呆然とした呟きを漏らす。それが現れた途端、空気がピンと張り詰める。まるで空間の法則全てがそれによって定められる様に感じられた。一目見ただけで、並の神仏では及ばないギフトだとルイオスにも理解できた。

 

「この◼️◼️をお前に貸してやろう。これを使って“ノーネーム”と戦え」

「お前は………一体、何者だ?」

 

畏怖を感じながらも問うルイオスに男はニヤリと笑い、名乗り上げる。

 

「アレイスター・クロウリー。所属はグランドセル………いや、名前に捻りがないな」

 

ん〜、と男———クロウリーは考える素振りを見せ、ポンと手を叩いた。クロウリーのスーツの胸ポケットには、地球儀をルービックキューブの形にした様な旗印が描かれていた。

 

「そうだな………“デウス・エクス・マキナ”とでも名乗っておこうか」

 

***

 

『ギフトゲーム名“FAIRYTALE in PERSEUS”』

 

・プレイヤー一覧 逆廻十六夜

         久遠飛鳥

         春日部耀

         キシナミハクノ

 

・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 

・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 

・敗北条件  プレイヤー側ゲームマスターによる降伏

       プレイヤー側のゲームマスターの失格

       プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 

・舞台詳細 ルール

  *ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない

  *ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない

  *プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

  *失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる

  

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

                              “ペルセウス”印』

 

 黒ウサギが持ち帰って来た契約書類ギアスロールに全員が同意した直後、視界が光に包まれた。光が止んで目を開けると、巨大な門の前にハクノ達はいた。この奥が白亜の宮殿なのだろうか。

 

「姿を見られれば、即失格か。ペルセウスを暗殺しろ、ってか?」

「それなら伝説に倣ってルイオスも睡眠中ということになりますよ? 流石にそこまで甘くないと思いますが」

 

 門を見上げる十六夜に、ジンが応える。

 

「見つかった者はゲームマスターへの挑戦資格を失ってしまう。同じく私達のゲームマスター―――ジン君が見つかれば、その時点でこちらの負け。中々厳しいゲームね」

 

 飛鳥の呟きに耀も頷く。本来なら、このゲームは最低でも十人単位の多人数で仕掛けるべきだろう。“ノーネーム”はジンが発見されれば即座に敗北するのに対し、相手は襲撃時に見せたハデスの兜で不可視になれるのだ。状況は圧倒的に不利だ。

 

「勝つよ、俺達は」

 

ハクノは決意を込めた目で白亜の宮殿を見る。

 

「勝って前に進む。それしか道が無いなら、後は全力で前に進むだけだ。その為にも———」

 

ハクノは後ろに控えていた人物に向き直った。

 

「ルキウス 。君の助けが必要だ。力を貸してくれ」

 

結局、ハクノはルキウスとの契約を解消しなかった。自分の事をほとんど話せないルキウスにもどかしい気持ちはある。同時に、この場で神格保持者という戦力を手放すのが惜しい気持ちもある。

だが、それ以上に———。

 

「俺は、君の事を信頼している。理屈じゃないけど、そんな気がするんだ。君とならどんな相手も怖くない。そんな気持ちになれるんだ」

 

もしかすると、それはハクノに残された微かな記憶なのかもしれない。ハクノの心はルキウスに全幅の信頼を寄せていた。

 

「———ありがとう。我がマスター」

 

ハクノの信頼にルキウスは優しく微笑んだ。

 

「その信頼に応えよう。そして見せよう。神格を授かったローマ皇帝の一端を———!」

 

***

 

正門を破られる音と共に“ペルセウス”の騎士達はゲームの開始を悟った。

 

「第二分隊は東、第三分隊は西階段へ!」

「第一分隊は玄関ホールを監視せよ!」

「相手は少人数だ! 冷静に対処すれば抜かれることなどない!」

 

 号令と共に“ペルセウス”の騎士達が警戒態勢に入る。とはいえ、騎士達の大半はどこか弛緩した空気が流れていた。

 

「あ〜あ、始まっちゃたよ。メンドくせえ………」

 

以前、ルイオスの陰口を叩いていた騎士は槍に寄りかかりながら欠伸を噛み殺す。彼が配置された場所は二階へと上がる中央階段前だ。ここへ来るには長い正門を抜けた先にある玄関ホールを抜け、長い一本道の廊下を通らなくてはならない。玄関ホールにも騎士達は配置されている。その事実がこの騎士の警戒心を削いでいた。

 

「そこ! 私語を慎め! ギフトゲームの最中だぞ! 相手が少人数だからといって侮るな!」

「………了解」

 

分隊長の叱責に心の中で舌打ちしながら、彼は渋々と槍を構え直す。

 

(俺たちは5桁のコミュニティだぜ? “名無し”程度が正面玄関すら突破出来るわけないだろ)

 

地の利がある本拠地のゲーム。相手コミュニティが箱庭最底辺の“名無し”であるという事実。ましてやこのゲーム、騎士達は“ノーネーム”がルイオスに辿り着くまでに目視すれば失格に出来るのだ。下手すれば戦闘すら起きずに勝利するというのが、彼のみならず大半の騎士達の予想だった。

 

———オオオオオオオオッ………。

 

玄関ホールに繋がる廊下から雄叫びが聞こえてきた。早速“名無し”共が玄関ホールの騎士達に蹂躙されているのか、と彼はほくそ笑む。

 

———オオオオオオオオッ……!

 

(………? なんか、大勢が叫んでねえか?)

 

正面玄関にそんなに配置されていたか? と彼が疑問に思った直後だった。

息を切らしながら玄関ホールに配置された騎士の一人が廊下から走って入って来た。騎士は焦った様子で廊下へのドアを施錠する。

 

「おい、何があった!?」

 

只事ではない様子に分隊長が声をかけると、騎士は今になって初めて彼等に気付いた様に驚きながら姿勢を正した。

 

「ほ、報告します! 玄関ホールの分隊は壊滅! すぐに“名無し”の軍勢が攻めて来ます!」

「馬鹿な!? “名無し”を相手に何を……待て。“名無し”の、()()だと?」

 

不甲斐ない玄関ホールの騎士達に憤る分隊長だが、すぐに聞き捨てならない言葉に気付いた。

 

「どういうことだ!? 奴等は実働メンバーが数人程度の小規模コミュニティの筈だぞ!」

「し、しかし、現に我々第一分隊は敵に大人数で取り囲まれ、」

 

ドンッ!!

 

突然の音に騎士達の目線が廊下へのドアに向けられる。ドンッ、ドンッ、という音と共にドアがひしゃげていく。そして、一際大きな音と共にドアが破られた。

 

『オオオオオオオオッ!!!!』

 

破られたドアから、古代ローマ風の甲冑を身につけた大勢の兵士がなだれ込んできた。




色々と現段階では語れない設定はありますが、その中で話せる物を一つ。オリキャラの英霊です。彼のことはこれからのssで色々と書いていきたいと思います。

アレイスター・クロウリー

1875〜1947年。イギリスの魔術師であり、登山家であり、詩人でもある。近代魔術師の中で最も大成した存在であり、史上最凶最悪の魔術師と呼ばれている。

銀のステッキ

正確には銀の杖。クロウリーが盟友である魔術師アラン・ベネットから贈られた杖。伝承によると、触れただけで相手を昏倒させる力があったという。理性の蒸発した騎士に名付けさせるなら、“触れれば昏倒!”。

デウス・エクス・マキナ

元々は古代ギリシャの演劇において登場人物の絡み合った事情を“全ては神が解決し、めでたく終わった”という手法を指す言葉だった。その際に役者はクレーンの様な舞台装置で登場した事から、“機械仕掛けの神”と翻訳される。転じて“御都合主義”と意訳される事もある。
クロウリーの所属コミュニティがそれに当たるらしいが………?
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