音撃戦隊バングドリーマー   作:作者アアアア

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近日中に加筆修正をします


17thLive 腐れ外道とチョコレゐト

「この間、お姉ちゃんからメールが来てね……」

「へぇ~、ゆり先輩何て?」

「うん、確か……」

 ある日の商店街、香澄とりみはそんな他愛もない会話をしながら歩いており山吹ベーカリーの近くにまで来た時、それは一人の困惑混じりの叫びで終わらされた。

「ちょっと! 困ります!」

 声のした方を向くと、山吹ベーカリー前に野次馬、複数の警官が立ち並び、店舗兼自宅から追い出された山吹家の面々が取り押さえられて、刑事らしき人物らが無人になった店舗へ突撃していく姿だった。

 それを見た二人は住民である沙綾に駆け寄る。

「さーや何があったの⁉」

「警察の人がいっぱい来てるみたいだけど……」

「香澄、りみ! 私にも分からないよ……突然、警察が来て麻薬の製造をしているから家宅捜査をするって……」

「ありました!」

 その時、山吹ベーカリーから小麦粉を両手にした警官が出てきて、その後ろから勝ち誇った顔をした禿げ頭の刑事が問い詰める。

「山吹さん? これは一体なんですか?」

「何って……どう見ても小麦粉ですけど……」

「しらを切るな!」

 刑事の怒鳴り声で怒鳴られた面々は一瞬体がこわばり、沙綾の年の離れた弟と妹、純と紗南が怯えだし沙綾も二人を守るように前に出る。

「刑事暦、三十年の俺の勘だと小麦粉に偽装して売りさばいている!」

「何でそんな事するんですか⁉」

「それか、パンの材料にして客に提供している!」

「ちょっと待って下さい!」

 悪意を込めて言ったその台詞に今度はりみが怒鳴る。

「私はいつもここで買ってますけどそんな事は一度もありません! 絶対に何かの間違いです!」

「なんだ嬢ちゃん? こいつらの肩を持つなら刑事暦四十年の俺の逮捕も辞さないぞ」

「うう……」

「増えてない?」

 だが、りみの行動に押されたのか沙綾が問い詰める。

「大体そんな嘘、一体誰が行ったの⁉」

「嘘?」

 沙綾の言葉が余程気に入らなかったのか、

「このサイトが嘘をつく訳ないだろうが!」

 刑事はそう叫んで、全員にスマホを突きつける。

「は?」

 その場にいる警察側以外が口が揃った。

「兎に角、全員逮捕だ! そこの子供もだ! お前ら残りの捜査、しっかりやっとけよ!」

 刑事の滅茶苦茶な推理と方を無視した判断により山吹家の面々が手錠を付けられパトカーに詰め込まれていく。

「さーや!」

「沙綾ちゃん!」

「香澄! りみりん!」

 沙綾も抵抗空しく連れかれてしまい、香澄とりみはとっさに近くにいた警官に問い詰める。

「あの! あの人の言ってる事がおかしいって思わないんですか⁉」

「どうしてこんな滅茶苦茶な事がまかり通っているんですか⁉」

 二人に言われ、捜査の為に残った警官もやはり可笑しいと感じていたのか二人に愚痴を語りだす。

「ああ……言ってもいいかな?」

「何か知ってるんですか⁉」

「ああ、署長が突然、今後の捜査は真理の扉に任せるって言いだして……」

「真理の扉?」

「SNSにあるゴシップサイトらしい、ウチの年長達がゾッコンになっちゃって」

「だとしたらお巡りさんは……」

「一パン屋に麻薬だなんて鼻から信じてないよ。でも、逆らったら首だってね……ちょっと考えればおかしい事なのにどうして皆気づかないんだ?」

 警官が頭を抱えてると、他の警官が呼びかける。

「おーい!」

「すまない、行かないと」

「私こそ、ありがとうございます」

 警官が山吹ベーカリーに入って行き、周囲にいた野次馬も事が終わったからか消えており、りみは香澄に聞く。

「香澄ちゃんもしかして……」

「きっとエクスードが絡んでいるんだよ!」

 そう確信を持った香澄は早速、連絡を取り始める。

「あの友希那先輩!」

 

 

 

 悪意を持った情報は誰よりも早く日常に侵食していく。

 それは誰にでも関係なく、ロゼリアにもアフターグロウにもパスパレにもモルフォニカにも迫っていた。

 Circleで今日も練習に励んでいるロゼリアの五人。

「動くな!」

 演奏中に突如、スタジオのドアが開かれ拳銃を構えた複数の警官が突撃してきて五人に銃口を突き付ける。警官隊の後ろにはまりなの姿もあった。

 全員、手と声を止めて警官の方を見つめるとあこが叫ぶ。

「な、な、何ですか⁉」

「あ、あの子達です!」

 まりなが五人に指を指すと

「確保ー!」

 この言葉を合図に、警官隊が襲いかかって来た。

「このっ!」

「きゃっ!」

 最初に狙われたのは燐子。床にうつ伏せに叩き付けられ両手を後ろに回され手錠をかけられる。

「りんりん!」

 警察達は次にあこを狙おうとしたが、立ち上がり使っていた椅子を持ち上げ振りまわしだす。

「友希那さん! この人達、変です!」

「まりなさん! これは一体⁉」

 リサと紗夜もそれぞれが手にしていたベースとギターで押しのけて足掻く中、紗夜が叫ぶ。

「惚けないで! 最低最悪のテロ組織ロゼリア! Circleは私が守る!」

「テロ組織⁉」

「あこ達は犯罪者じゃないですよ!」

「悪党に聞く耳は無い!」

 根も葉もない話で動く組織に聞き入れてもらえず、今度はリサが叫ぶ。

「友希那! 逃げて!」

「この異常事態……湊さん、任せました!」

 そう言って、二人は楽器を下ろすと、素手で暴れ始めた。

「ええ!」

 二人の言葉の意味を汲んで、友希那は隅に置いてあったブルーローズを手にしてスタジオを飛び出す。

「一人逃げたぞ!」

「逃がすな!」

 Circle外、近くの物陰に隠れた友希那。

 その時、彼女のスマホから着信が入り、画面を見る。

「戸山さん?」

 知り合いだと安堵してその着信に出る。

『あの友希那先輩!』

「緊急事態よ。手短に」

『真理の扉ってゴシップサイトのせいで皆おかしくなっちゃってるんです! これって……』

「エクスードね間違いないわ」

 その時、三人の警官が友希那を追って駆け付ける。

 物陰に隠れている友希那は追ってきた三人の警官の様子を伺う。

「いたか⁉」

「まだ遠くには行ってないはずだ!」

「自分にいい考えがあります!」

「何だ?」

「湊友希那はスマホを持っている可能性があります、彼女のスマホの電波から位置を割り出せないでしょうか?」

「やってみるか」

 それを聞いていた友希那は一方的に話し出す。

『友希那先輩、どうしたんですか?』

「暫く電話には出られないわ」

『え、どういう……』

 それだけ言って切ると、スマホを放り投げ逃げ去って行った。

 

 

 

「切れちゃった……」

「これからどうするの?」

「皆を呼ぼう! 場所は……流星堂でいいかな?」

 そう考えていた矢先、着信が入る。

「もしもし?」

『香澄ちゃん! イヴちゃんが……イヴちゃんが!』

「何かあったんですか⁉」

『男の人が襲って来て……それをかばって刺されて……』

 涙混じりの声で訴える彩に香澄は、驚愕したまま聞く。

「そ……それで……」

『病院に……』

「あの……言いにくいんですけど、これから流星堂でエクスードの会議をしようと思うんです。それでもし……」

『……大丈夫……行くよ』

 数十分後、流星堂に面々が集まったのだがその面子が蘭、彩、ましろ、何故か巴に家主の有咲と言い出しっぺの香澄だけだった。

「香澄、こころと湊さんは?」

「こころん、さっきから電話をかけているんだけど繋がらなくて……友希那先輩はしばらく出られないって言ったきり連絡がつかないし……」

 香澄が悩んでいる横で有咲が巴に聞く。

「巴さんはどうして?」

「家に警察が来てな、そこであこが逮捕された事も聞いて蘭に無理言ってついて来たんだ」

「それで香澄ちゃん、エクスードが絡んでいるって?」

「何でも、真理の扉ってゴシップサイトがあるらしいんです」

「調べてみるか」

 香澄の言葉に有無を言わさず検索を始める巴。

「おい! あったぞ!」

 予想以上に早く見つかり、全員が横から画面を覗く。

『驚愕! 山吹ベーカリーは大麻製造所だった!』

『必読! アフターグロウで荒稼ぎ!』

『速報! 白鷺千聖、十股!』

『危険! 世界が脅威とみなした最低最悪のテロ組織ロゼリア!』

『悲報! 弦巻家奴隷落ち!』

『コラム! 三下バンドをぶっ潰せ!』

「な……何これ……?」

「アタシにも分からない、まさか真理の扉で検索して一発とは……」

「それより二つ目のアフターグロウのやつは?」

「調べてみるか」

 巴は問題の一文をタップすると、画面が変わり記事の内容が丁寧に出てくる。

『最近、金銭にお困りの方はいませんか? そんな方でも簡単に稼げる方法をご紹介! その前にこちらの写真をご覧ください!』

 記事の下にはアフターグロウの五人の顔写真が貼られており、律儀に名前も書かれていた。

「何でアタシらの写真が……⁉」

「巴! 下の方!」

『こちらの五名、大金を持っているので遠慮なくぶん殴って稼いじゃおう!』

「あこの逮捕といい……まさか皆、ここに書かれている事を鵜呑みにして⁉」

「こんな嘘の記事を信じるやつがいるか⁉ だとしてもいきなり襲ってくるかよ⁉」

「いやありえる。アイツらなら……」

「……エクスードか。いや待て」

 巴は少し考えて自分達が置かれている状況に気づく。

「モカ達はこれを知ってるのか?」

「急ごう! 三人が危ない!」

 モカ、ひまり、つぐみの命の危機に気づいた蘭と巴は立ち上がると、急いで流星堂から出て行こうとする。

「香澄、ゴメン! 何か分かったら連絡して!」

「分かった!」

 それだけ言い残すと二人は最初に羽沢珈琲店に向かって行った。

 香澄が最初に取った行動は、自分の中のポップに聞き出すだった。

「ポップ! エクスードが相手なら気配とか見られない⁉」

『……全くと言っていい程感じないな』

「えぇ⁉ 何で?」

『今回の相手は気配を消すのがかなり上手いみたいだ』

「じゃあどうしたら……」

『虱潰しだな』

 独り言を終えた香澄に彩が声を掛ける。

「ポップは何て?」

「皆で怪しい場所を調べて回るしかないって」

 香澄の連絡に有咲は少し考え案を出す。

「怪しい場所……目立たない場所か人が寄り付かない場所の可能性が高いな、私はこの辺りでそういう場所が無いか調べてみる」

「あの私達は……」

 ましろが困った顔で聞くと彩は両こぶしに力を込めつつ言った。

「ましろちゃん……走って探そう!」

「ええ⁉」

「有咲、そっちは頼んだよ!」

「ああ、気を付けてな」

 有咲は三人を送り、送られた三人も玄関で案を出していた。

「あの。透子ちゃん達も呼んでいいですか? こういうのに詳しそうだから……」

「いいよ、でも、危険な目に合わせちゃ駄目だよ」

「はい」

 

 

 

「どう進んでる?」

 人が寄り付かない廃ビルの一角でコナモは部屋に入りながら聞く。

「相変わらず、陰険な戦術だねぇ」

「それが自分、ライアア・デマカセですから。ヒヒヒ……」

「確か、どんな荒唐無稽な文章でもそれを真実の様に伝えられるだっけ?」

「ええ、人間は真実が良いとは言ってますが実際の所、つまらない真実より面白い嘘の方が良いと考えておりますからね」

 ライアアはニタニタ笑いながら、キーボードで根も葉もない記事を創造していく。

 その姿にコナモは満足げに頷く。

「嘘を強固にすれば真実に成り代われるからね」

「え?」

「何でもない、それより本当にリカバリーシステムを付けなくていいのかい?」

「あんな得体の知れないモノを体に埋め込むなんて到底理解できません。それに自分の場所がバレる事はありませんし」

「存在感を極限まで消すなんてコナモにはとても出来ないなぁ」

 そう言って去って行った。

「さて……もっと固めておこうかな」

 

 

 

「つぐみ!」

「つぐ!」

羽沢珈琲店に突撃してきた二人に言われた当人は驚きつつも聞く。

「ら、蘭ちゃんに巴ちゃん、一体どうしたの?」

「良かった、つぐの所にはまだ来ていないみたいだな」

「二人共本当にそんなに慌ててどうしたの?」

「時間が無い、人が来る前に……」

蘭が言いかけたその時、窓ガラスが割れる音と共に大量の暴徒がなだれ込んで来た。

「今度は何⁉」

「な、何ですか貴方達は⁉」

叫ぶ羽沢夫妻を横に暴徒達が好き勝手に叫ぶ。

「羽沢……いたつぐみだ!」

「アフグロの蘭と巴もいるぞ!」

「残りをここでやれるとはラッキーだな!」

「やっちまえ!」

バットや鉄パイプといった凶器を片手に襲いかかってきた所へ、つぐみの父が娘の前に出て攻撃を体で受け止める。

「お父さん!」

「三人共、逃げなさい!」

「でも!」

「すいません! ……逃げるよ!」

父の意志を無駄にしない為にも蘭はつぐみの手を握り巴と共に店の裏口へ向かって行った。

「巴ちゃん教えてよ! どう考えてもおかしいよ!」

裏口前で、巴に説明を求めるるぎみ。

「ああ、ネットのデマのせいでアタシらの命が狙われているんだ」

「とにかくモカとひまりも見つけないと」

「ちょっと待て、さっきアイツら残りもって言ってなかったか?」

「まさか……」

三人の中で悪い予感が横切ると正解と言わんばかりに巴のスマホに着信が入る。

「ひまりか⁉」

『巴、助けて! モカが!』

「今どこにいる⁉」

『花咲川の河川敷、早く来て! ……きゃああああ!』

「ひまり! 今行く、待ってろよ!」

それだけ言って着信が切れると、三人は河川敷に向かいだす。

裏手から顔を覗かせると羽沢珈琲店前には人だかりが出来ており皆、そこに夢中だったので三人は気づかれずに商店街から抜け出す事が出来た。

 

 

 

「透子ちゃん本当にこの辺?」

「有咲さんと調べてみたけど、月ノ森近くの怪しい場所はここが最後っぽいし当たってる可能性はあるっしょ」

「でも、もう五軒ぐらい回ったけれど何もなかったし……」

「七深ちゃんと瑠唯さんも手分けして探してくれているから私達も頑張ろう?」

『しらみ潰しに探すしかないって言ってたろ? だったら、やるしかないだろ!』

一方ましろは、透子とつくしと合流し、廃ビル近くの公園に来ていた。

「けれどどうして、ガールズバンドの事なんだろう?」

「何が?」

「ほら、記事に書かれている事ってポピパ、アフグロ、パスパレ、ロゼリア、ハロハピの事が上の方に書かれているでしょ?」

「確かに……」

スマホを見つめていたつくしが呟くと透子とましろも顔を覗かせる。

「何ていうか出来過ぎているような気がして……」

「もしかしたら皆、音撃戦隊だから狙われているとか……」

「それだったらシロとRASの事が書いて無いのはおかしくね?」

「や、やだよそんなの!」

「そんなの当然よ!」

突然、四人目の声が聞こえ三人はその方向を向くと、チュチュが腕を組んで立っていた。

「貴女達、その様子だとコラムは見ていない様ね」

音も無く現れたチュチュに警戒するつくしが最初に話しかける。

「貴女がRASのチュチュちゃん?」

「イエス!」

「それでその……コラム?」

「この三下バンドってやつの事?」

「そ、モルフォニカ……最近結成したばかりのバンドで、歌も駄目、演奏もてんで出来ていない、バイオリンなんてバンドらしくないものにでも頼らなきゃ何もない雑魚」

「そ、そんな事ないもん……!」

好きなように言われたのかましろでも我慢できなかったのか、弱気に反論する。

「結局の所……アンタらをぶっ潰すならこれで十分よ!」

そう叫んでチュチュはましろの腹を蹴飛ばした。

「きゃあ!」

「アッハハハハハハハ!」

噴水の中に落とされ、水浸しになったましろにチュチュは高笑いしながら拳を握りしめて頭を何度も殴打し始める。

「ましろちゃん!」

「シロ! お前!」

透子も我慢できずにチュチュを後ろから羽交い絞めにし、つくしは頭を押さえるましろを起こして噴水から出す。

「さっきから好き勝手に……モルフォニカをバカにすんな!」

「どうしてそんな事をするの⁉ ここに書かれている事は全部間違っているんだよ!」

「ここまでやって分からないなんて、月ノ森の知性を疑うわね!」

「うるさい!」

「そのサイトは私が作ったのよ!」

「な……!」

チュチュは羽交い絞めにしつつ憤っていた透子が、動揺で力が一瞬緩んだところで胸を肘で打ち込んで拘束を抜ける。

「大体、可笑しいと思わないの? 経歴不明のコドウが現れて、協力するわけでもないのよ?」

「で、でもエクスードとは戦うよね……?」

「忘れたの? 私達の目的はインフィニティバレットを手に入れて、ガールズバンドを支配する事。エクスードはまだしも音撃戦隊は邪魔なのよ!」

両手を広げ続けて語るチュチュ。

「だから……」

彼女が手を叩いたと同時に、大量のピラーが三人を取り囲んだ。

「エクスードと組ませてもらったわ!」

「こいつ……!」

「ましろちゃん!」

「それじゃ、永遠にシーユ―」

呼ぶだけ読んでチュチュは去って行き、残された二人はましろに助けを求めるが本人は震えて戦える余裕が無い。

「シロ、バックラー貸して!」

それを見た透子はましろからバックラーとバタフライバレットを奪い取り、装填して叫んだ。

「音撃チェンジ!」

ドリーマーホワイトに変身した透子は二人に指示を出す。

「ふーすけ、シロを連れて逃げろ!」

「でも……!」

一体が襲いかかって来てそれを透子は、顔面にパンチを当て怯ませ、横から斬りかかってきた相手にはバックラーで防ぎながら叫ぶ。

「これぐらいヘーキだって! 逃げ切ったら香澄さん達を呼んでくれればいいから!」

「……分かった! 怪我しちゃ駄目だよ!」

「透子ちゃん!」

つくしはましろの手を握りしめて走り出すと、それに気づいた何体かのピラーが追いかけようとするが

「このっ!」

透子が蹴飛ばしそれを妨害する。

「アンタらの相手はアタシだよ!」

ましろも逃げながら音撃戦隊のチャットページに一文を送った。

『ピラーに襲われています公園に来てください』

「頃合いかな?」

 チュチュだったそれは、そう呟き額に手を当てて誰かに語り掛ける。

『ああコナモだよ。コドウ、エクスードを倒して欲しいんだけど、場所は……』

 

 

 

「ひまりー!」

「ひまりちゃーん!」

河川敷にまで駆け付けたアフターグロウの三人は、助けを求めてきたひまりと再会すべく大声で呼びかけていた。

「巴ー! 助けてー!」

「あっちからだ!」

 

 

 

 

『ああ、分かった』

 オーロラは念力での会話を終えると、今知ったかのような口ぶりで語りだす。

「チュチュ、エクスードが出てきたみたいだ」

「rarely? アンタこの間は気づくのが遅くて音撃戦隊に先を越されたじゃない」

「僕を全能だと思わないで欲しいな」

「はぁ……レイヤ! 出動よ!」

 それを聞いたレイヤも練習を中断し、ギターアックスを両手にマンションを出て行った。

 

 

 

 

 

「確か、アンタはアフターグロウのランミタケだったわね」

「うん、それであってる」

「それで話って? DBalletのプレゼントならいつでも受けるわよ?」

「あたしは……アンタらRASと肩を並べて戦える日が来るんじゃないかって心のどこかで期待していたのかもしれない」

 ポケットからフォンとバレット出しながら語る。

「でも……そんな馬鹿な事を考える時点で馬鹿だって今日気づいた。あたしは……」

『サンセット!』

「アンタ達を敵だと思う事にする!」

「ハッ、RASブラックに一人で挑むつもり? 最高にcrazyだわ!」

「クレイジーなのはアンタだ!」

「……オーロラ!」

 チュチュの掛け声と共に空から、オーロラが舞い降りてきた。

「全く、人使いが荒いな」

「とっととギターアックスを寄越しなさい!」

「はいはい」

 チュチュの横にギターアックスが現れ、本人もDバレットを起動させる。

『スダレ!』

 互いにDバレットを装填し、睨み合いながら叫んだ。

「音撃チェンジ!」

「Raise Your Hands!」

 変身を終えると、一斉に走り出し、刃と刃がぶつかり合った。

ポピパの楽曲と言えば?(採用されたものがフォーム名になります)

  • STAR BEAT!~ホシノコドウ~
  • 二重の虹(ダブル レインボウ)
  • キズナミュージック♪
  • Returns
  • ティアドロップス
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