音撃戦隊バングドリーマー   作:作者アアアア

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モチベ、消失


26thLive マネマネサイコトロピック

 Circle前でいつも通り、音撃戦隊の会議をしていた。

 五人は普段と変わらない態度だったが友希那だけは憤怒が込められた真剣な顔で睨んでいる。

「友希那、どうしたの? そんな怖い顔をしていたら皆が逃げちゃうわ!」

「今日集まってもらったのは他でも無いわ」

「何かあったんですか?」

「ええ、早急に解決するべき緊急事態よ」

「もしかしてエクスードが出たんですか?」

「いえ、けれどこれは私達が解決するべき重大な問題よ」

「それで、その問題って何ですか?」

 香澄、彩、蘭の質問攻めを受けても真剣な友希那はその答えを教える。

「ここ数日、近所で猫が殺される事件が起きているのは知ってる?」

「はい、もしかして……」

「ええ、私達で犯人を捕まえましょう」

「猫殺しの犯人? それだったら警察に任せればいいんじゃないんですか?」

「はっきり言って警察は当てにならないわ」

 友希那は蘭の指摘に淡々と答え続ける。

「場所も大方調べが付いてる、後はそこを重点的に巡回するだけよ」

 友希那はテーブルに地図を広げ五人に見せる。

 地図にはマーカーでの印に、付箋でメモを残しており見やすくなっていた。

「す、すごい調べっぷりだね」

「友希那は猫の事が大好きなのね!」

「……普通よ、それでやってもらえるかしら?」

 友希那の問いに最初に答えたのは香澄だ。

「もちろんです! 一緒に犯人を捕まえましょう!」

「ふふ、戸山さんならそう言ってくれると思ってたわ」

「あたし達も手伝うわよ! いいでしょう?」

 こころが他三人に聞くと、何も言わず頷く。

「皆、ありがとう。それじゃあ、場所を決めるわね。戸山さんは……」

 

 

 

「まさか、友希那ちゃんがお願いしてくるなんてね」

「確かに、友希那先輩が私達に頼んでくるなんて珍しいですよね」

 組み合わせで彩と見回る事になった香澄は他愛のない会話をしつつ周りを見て回っていた。

「そう言えばたえちゃん、RASに入るって聞いたんだけど……」

「はい、RASのサポートギターで修行をするって言ってました!」

「そうだったんだ、ポピパを辞めちゃうじゃないんかって不安だったから」

「大丈夫ですよ! 皆、いつまでも一緒ですから!」

 笑顔で香澄が答えたその時、彼女のスマホに一件の着信が入る。

「こころん?」

『香澄! 大変よ!』

 

 

 

「さて……」

 一方、蘭と動く事になった友希那も公園周りで行動をしていた。

「怪しいものを見たら必ず私に言って頂戴」

「は、はぁ……」

 友希那の音楽以外で熱心な姿に若干引いていたその時、猫の悲鳴が二人の耳を突き抜ける。

「行くわよ!」

「はい!」

 それを聞いた二人は迷わず声の先へ走り出す。

 雑木林の中へ入り、その中で一人の女を見つけた。

「……! 貴女……!」

「アンタは……!」

 いたのは右手に猫の頭、左手に猫の胴体を持つ女。

 汎用ウサギのジャケットに金髪のバンドマン、マスキングだった。

「よぉ」

 マスキングは振り返り、二人を煽りだす。

「貴女……一体何の真似なの?」

「この間の言葉は嘘だったって言うの?」

 友希那と蘭の質問に顔色一つ変えず答える。

「いや、嘘じゃないな。守る奴も倒す奴もあたしが決める、それは変わらないな」

「それでやる事が弱いものいじめ? 笑わせないで」

「だったらこの間の質問の答えを聞かせてくれない?」

「質問?」

「……アンタはあたし達の敵なの? 味方なの?」

「敵だな」

 そう吐き捨てると死体を二人の顔面に投げつける。

「きゃっ!」

「ひ⁉」

 小さく悲鳴を上げ顔を手で覆い、直ぐに手を退かすがすでにマスキングの姿は無かった。

「逃げた!」

「まだ、遠くには行ってないはずよ! 探して!」

 

 

 

 香澄に電話が入る数分前、こころとましろは二組とは別の場所で散策していた。

「あの……こころさん」

 藪から棒にましろがこころに話しかける。

「何かしら?」

「こころさんって、RASの事どう思いますか?」

「もちろん、一緒に戦いたいわ! だって音撃戦士は何人いてもいいんですもの!」

「私は……怖いです」

「どうして? お話しをすればいい人かもしれないのよ」

 

 

 

 

「ふー……一仕事終えた後の一杯はいいね!」

 廃工場でコナモはドラム缶の上で胡坐をかきつつ、缶ジュースを飲んでいた。

 それを聞いているのは、カメレオンのエクスードとレイヤのコドウであるオーロラだ。

「Dバレットのプレゼント、あざーっす!」

「お礼に僕が入っていないみたいだけど?」

「人口コドウさんも情報提供、あざーっす!」

 カメレオンのエクスードは軽い態度で感謝を述べ、コナモは得意げに語る。

「どうかな? コナモ考案の計画は?」

「いやいや~、まだ分かりませんよ」

「ああ、対立煽りがそうそう上手くいくとは考えられないからね」

 

ポピパの楽曲と言えば?(採用されたものがフォーム名になります)

  • STAR BEAT!~ホシノコドウ~
  • 二重の虹(ダブル レインボウ)
  • キズナミュージック♪
  • Returns
  • ティアドロップス
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