「よし、これで完成だ」
地下帝国でライトは自身が開発したであろう、高層ビル程の大きさを持つ機械の塔を見つめる。
「ライト、これって何?」
そこへクラムとシーがやって来て問いかける。
「音撃戦隊をおびき寄せる装置だ。そろそろどっちが強いか決着を着けなければいけないと思ってな」
「と言いますと、彼女らはもう貴方の満足する存在になったと?」
「ピンクだけだがな。ブルーやRASブラックにも期待していたんだが」
「一年近く、ここにいて対等な存在が一人だけとは……」
「それでも、貴重な存在なんだ。全力を出せる舞台を用意するのは、当然のことだろう?」
「……やはり、貴方の言葉は一度も理解できません」
ライトとシーが会話をしていると、クラムも声を掛ける。
「音撃戦隊と戦うの?」
「ああ」
「頑張ってね!」
拳を握って応援するクラムにライトが親指を立てるのだった。
「最近、何も起きねえよな」
「あのエクスードの兄弟の弟、どこに行ったんだろう?」
昼休みの花咲川で有咲達が香澄と会話をしていた。
「ポップにも分からないんだって、そうだよね?」
『ああ、気配を完全に消しているかもしれないな。同時に何処かで力を溜めているとも考えられる。警戒に越した事は無いだろう』
その時、香澄の携帯から着信が響く。
「レイさん?」
画面に映った名前に疑問を抱きつつもそれに出た。
「もしもし?」
『香澄ちゃん? 今時間ある?』
「はい、今お昼食べ終わりましたから!」
『そっか、それじゃあまず香澄ちゃんはディスコって知ってる?』
「ディスコ?」
『私もまだ行った事は無いけれど、昔あったダンスを踊る施設らしいんだけど……』
「ライブハウスとは違うんですか?」
『うん、DJが音楽を流して、それに皆が踊る。そんな場所らしいよ』
「へぇ~、それでそのディスコがどうかしたんですか?」
『最近花咲川から離れた場所で、ディスコが建設されたって話を知って、オーロラがエクスードが絡んでいるかもしれないってね』
「エクスード……もしかして弟の方がいるかも!」
『私もそう思う。それで今日の放課後、一緒に来てくれないかな?』
「はい! いいですよ!」
『ありがとう、香澄ちゃんはこころちゃんと丸山さんに伝えておいて、地図はこれから送るから』
「分かりました! それじゃあ放課後に」
『うん、よろしく』
それを最後に通話は切れ、香澄はスマホをしまう。
「レイヤさん、何だって?」
「エクスードに会えるかもしれないって」
「けれど、あの兄弟の事もあるから罠かも……」
りみの不安そうな台詞に香澄は笑って答える。
「大丈夫だよ。今度も勝てるから!」