「ついに手に入れたあああああああああああ!」
歓喜の咆哮を上げるコナモに耳を塞ぐ一行、そのままコナモは手に入れた虹色に煌めくDバレットを自身の体に当てるとそのまま、体内へと吸収されていく。
「おおおおおおおおおおおおおお!」
歓喜の咆哮は治まらず、白い体の所々に真紅のラインが入り、口も大きく開かれ牙をむき出しにし、両手足の爪が鋭くなり、見開かれた瞳。一目見ただけでも、凶暴だと思える姿と化した。
「はあああああああ!」
「ピンク!」
強化されたコナモは手始めに、爪を振りかざし香澄に襲いかかるが、それをライトが横から入り香澄を守る。
「ライト⁉」
「⁉」
香澄を守った事により、ライトの胴体にコナモの腕が貫通し、血濡れの腕を見せつける。
香澄も予想外だったのか驚き、六人も同じリアクションを見せた。
「俺に……勝った奴を傷つけるな!」
「アッハッハ! 死にそうな体で何やってるの?」
「知らないのか……? 人間ってのは……負けた奴は勝った奴に従うのが常識だ」
「ライト! 私、そんな事言ってない!」
「だから……お前を道連れにする!」
ライトはそのまま逃がさない様にとコナモを掴む。
「ふーん」
だが、コナモは特に気にしていない。
それでも、ライトは香澄に叫ぶ。
「今すぐここから出ろ!」
「道連れって……何をするの⁉」
「勝負は……お前の勝ちだ。連れ去った人も戻してやる」
「ライト!」
問い詰める香澄に後ろから友希那が呼び止める。
「戸山さん、ここは従いましょう」
「……分かりました」
香澄は左手に力を込めると金の粉を生成し四人に振りかける。
すると四人の体が宙に浮かびあがり、粉が掛からなかった友希那とましろは、それぞれ蒼炎の翼と蝶の羽を生やし飛行できるようになった。
「……負けないで!」
香澄がそれだけ言うと七人は大樹から飛び降りた。
「いいの?」
去って行った七人の後姿を見つめながらコナモが聞く。
「……何がだ?」
「出来もしない約束なんかしてさ」
「どういう事だ……?」
「ここの人間共を取り込んで、コナモの成長の礎になってもらうって事だよ」
「……やるんだったら……俺を倒してからにしてな……!」
「アハハ、じゃあ御望み通りにしてあげるよ!」
コナモは嬉し気な声を上げて、しがみ付くライトを突き飛ばすと、腕を何度も振り下ろし、爪で滅多切りにし、止めに今度は両手を胴に突き刺し、ライトの体に三つの風穴を作った。
「うおおおおおおおおおおおお!」
「え、まだ動くの?」
雄叫びをあげて、コナモに掴みかかりそのまま押し倒す。
「ど、どけ。抜けない」
「……」
だが、押し倒した所でライトは事切れ、コナモも両腕が遺体に刺さってて動くことが出来ない。
その時、大樹に入っていた光球達が一斉に飛び立ち、花先川へと帰って行く。
「に、人間! どこに行くんだ⁉」
更に、大樹の下部から爆音が響き、それは徐々に上へと上がっていく。
「あ、ライトが死んだら爆破装置が作動する仕掛けか。なるほどなるほど」
コナモは一人結論付け、そのまま崩落に巻き込まれていった。
その光景は地上からでも見ることができ、香澄らは空を指差して叫ぶ。
「あれって!」
「全員、一度元の場所に戻りましょう。何かあったら連絡をして頂戴」
友希那の指示に従い、七人は一度解散しそれぞれ、戦いの前にいた場所へと飛んでいった。
流星堂に戻り、変身を解くと地面に伏しているポピパの四人を見つける。
「みんな!」
香澄は迷わず、膝をついて一人ずつ体を揺する。