音撃戦隊バングドリーマー   作:作者アアアア

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45thLive ドラマツルギー

「ついに手に入れたあああああああああああ!」

歓喜の咆哮を上げるコナモに耳を塞ぐ一行、そのままコナモは手に入れた虹色に煌めくDバレットを自身の体に当てるとそのまま、体内へと吸収されていく。

「おおおおおおおおおおおおおお!」

歓喜の咆哮は治まらず、白い体の所々に真紅のラインが入り、口も大きく開かれ牙をむき出しにし、両手足の爪が鋭くなり、見開かれた瞳。一目見ただけでも、凶暴だと思える姿と化した。

「はあああああああ!」

「ピンク!」

強化されたコナモは手始めに、爪を振りかざし香澄に襲いかかるが、それをライトが横から入り香澄を守る。

「ライト⁉」

「⁉」

香澄を守った事により、ライトの胴体にコナモの腕が貫通し、血濡れの腕を見せつける。

香澄も予想外だったのか驚き、六人も同じリアクションを見せた。

「俺に……勝った奴を傷つけるな!」

「アッハッハ! 死にそうな体で何やってるの?」

「知らないのか……? 人間ってのは……負けた奴は勝った奴に従うのが常識だ」

「ライト! 私、そんな事言ってない!」

「だから……お前を道連れにする!」

ライトはそのまま逃がさない様にとコナモを掴む。

「ふーん」

だが、コナモは特に気にしていない。

それでも、ライトは香澄に叫ぶ。

「今すぐここから出ろ!」

「道連れって……何をするの⁉」

「勝負は……お前の勝ちだ。連れ去った人も戻してやる」

「ライト!」

問い詰める香澄に後ろから友希那が呼び止める。

「戸山さん、ここは従いましょう」

「……分かりました」

香澄は左手に力を込めると金の粉を生成し四人に振りかける。

すると四人の体が宙に浮かびあがり、粉が掛からなかった友希那とましろは、それぞれ蒼炎の翼と蝶の羽を生やし飛行できるようになった。

「……負けないで!」

香澄がそれだけ言うと七人は大樹から飛び降りた。

「いいの?」

去って行った七人の後姿を見つめながらコナモが聞く。

「……何がだ?」

「出来もしない約束なんかしてさ」

「どういう事だ……?」

「ここの人間共を取り込んで、コナモの成長の礎になってもらうって事だよ」

「……やるんだったら……俺を倒してからにしてな……!」

「アハハ、じゃあ御望み通りにしてあげるよ!」

コナモは嬉し気な声を上げて、しがみ付くライトを突き飛ばすと、腕を何度も振り下ろし、爪で滅多切りにし、止めに今度は両手を胴に突き刺し、ライトの体に三つの風穴を作った。

「うおおおおおおおおおおおお!」

「え、まだ動くの?」

雄叫びをあげて、コナモに掴みかかりそのまま押し倒す。

「ど、どけ。抜けない」

「……」

だが、押し倒した所でライトは事切れ、コナモも両腕が遺体に刺さってて動くことが出来ない。

その時、大樹に入っていた光球達が一斉に飛び立ち、花先川へと帰って行く。

「に、人間! どこに行くんだ⁉」

更に、大樹の下部から爆音が響き、それは徐々に上へと上がっていく。

「あ、ライトが死んだら爆破装置が作動する仕掛けか。なるほどなるほど」

コナモは一人結論付け、そのまま崩落に巻き込まれていった。

 

 

 

その光景は地上からでも見ることができ、香澄らは空を指差して叫ぶ。

「あれって!」

「全員、一度元の場所に戻りましょう。何かあったら連絡をして頂戴」

友希那の指示に従い、七人は一度解散しそれぞれ、戦いの前にいた場所へと飛んでいった。

流星堂に戻り、変身を解くと地面に伏しているポピパの四人を見つける。

「みんな!」

香澄は迷わず、膝をついて一人ずつ体を揺する。

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