「友希那せんぱーい!」
香澄の悲鳴も空しく友希那は、完全体と化したコナモに吸収されてしまった。
「うおおおおお! 進化! 進化できた!」
一方、コナモは自分の両手を見て興奮しており、再び六人に手を向ける。
「一旦退くよ!」
そこへレイヤが割って入りギターアックスにDバレットを装填する。
『スチーム!』
音声と共に水蒸気をまき散らし、一行を覆う。
「あ」
そして、コナモの予想通り六人の姿は無くなっていた。
「ま、いいか。どちらにせよ、ピンクを狙えば終わるし」
Circle前にまで撤退した音撃戦隊は、これからを考えていた。
「私のせいで、友希那先輩が……」
香澄は目の前で起きてしまった事に項垂れ、レイヤはそんな香澄を睨みながら一つの考えを回す。
(湊さんは香澄ちゃんを、ランダムスターを唯一の星だと言っていた。……最悪、私がする事は……)
「香澄ちゃん、よく聞いて」
「レイさん?」
「恐らく、ランダムスターバレットを失えば、私達は奴に勝てる見込みはなくなる。だから私は貴女を全力で守る」
「でも、それじゃあレイさんが……!」
「大丈夫!」
レイヤの発言に香澄は不安げになるが、こころがそれを止める。
「香澄なら、何だって出来るわ!」
「何を根拠に言ってんの?」
「ええ、香澄は香澄なんですもの!」
「何それ……。けれど、その考え悪くないと思うよ」
こころの言う言葉に蘭は呆れつつも肯定し
「ランダムスターバレットは、どんな奇跡でも引き起こすんですよね?」
「香澄ちゃん、今私達が出来るのは友希那ちゃんの言葉に従うだけ。香澄ちゃんはただ、心にある煌めきを無くさないで」
「煌めき……」
香澄は彩の台詞に対してランダムスターバレットを取り出して見つめる。
「香澄ちゃんの心の煌めきは何?」
「あの日感じた星の声……それが私の光だから」
その時、遠くから爆音が響きその方向に顔を上げる。
『どうやら、相手は待ってくれない様だ』
「うん」
ポップの言葉に香澄は小さく頷き、立ち上がりランダムスターバレットを額に当てた。
「キラキラドキドキ……それが答えてくれるなら……!」
祈る様に囁くと叫んだ。
「みんな……行こう!」
五人は何も言わずに首を縦に振って答え、現場へと向かうのだった。
「それ」
コナモが手をかざすと、建造物や人を粒子化させ吸収し、それらを自身の力にしていく。
「コナモ!」
「アハハ、やっぱり来てくれた」
「ここで私達が倒して見せる! 音撃チェンジ!」
「Raise Your Hands!」
六人が一瞬で姿を変えて、コナモに向かって行く。