「前回の聖ビブリア編は、どこかの鉄女とは違って心優し~い天才魔道士であるこの藤丸立香に変わって」
「回りくどい説明は抜いて言えば、ニンジャが二人の相手を取っている隙に。俺たちは、ユイを止めに行ったってことだ。」
「回りくどい…だと…?」
「…コホン。そんなわけで、第10話をどうぞよろしくお願いいたします。」
「途方に暮れてる間に、リリスに台詞とられた…。」
あらすじ完
「ユイを見つけたのは良いが…」
藤丸はユイの様子を探っていると、アラタが感心した表情でこう言った。
「…こっちのロリ巨乳も、大変けしからんのだが」
もし藤丸がコーヒーを飲んでたら、今頃彼の目の前の地面はコーヒーでずぶ濡れになっていたであろう。
そしていつものように、リリスがそれを窘めるのだった。
すると、ユイを囲むように現れたドラゴンの目が光ったのだ。
その魔力はまるで、何もかもを飲み込むように深く。そして、怪談で有名な井戸の穴のようだった。
「ぐあぁぁ!?」っと声を挙げたのはアラタだ。
「アラタ!?」
「旦那様!?」
心配するリリスとアリン。そして、アラタの背からは翼のような魔力の塊が発生していた。
しかし藤丸は、メイガスモードの効果のお陰か、何も影響は無かった。
「不味い!あのドラゴンの魔力が、アラタのに干渉してやがる!」
「そんな…ではアラタは」
藤丸たちがアラタの身を案じている隙を狙ったかのように、龍の息吹きが彼らを襲った。
そして、それを障壁を使って受けたのは。
「アリン!!」
アラタは自分を庇ってくれた仲間の名前を叫んだ。
ドラゴンがアラタを飲み込もうと迫る。
「しつこい野郎だ!リリス先生!援護頼む!」
「はい!認識顕現『リアライズ』”バスターモード”!」
藤丸の指示とともに、リリスがドラゴンの頭部を撃ち抜いた。
さらに追い討ちをかけるように藤丸がドラゴンの黒い胴体に、青い炎を纏った飛び蹴りを入れた。
そのまま敵のドラゴンは壁に激突したのだが。
「やった…のか…?」
「アラタの期待に応えれなくてすまないが…まだまだだ。」
すると、大きな声が響いてきた。
「おー!やってるやってる」
先程までニンジャことレヴィと闘っていたはずの、アキオとミラのコンビが来てしまった。
「お邪魔するぜぃー」
「コードD…幻想が実体化した存在―やはり、顕現してましたか」
ユイにまとわりついているドラゴンの説明を行っている二人の魔道士。
二人とも、親の仇を視るような眼でドラゴンを見つめていた。
すると、アラタが違和感に気がついた。
「お前ら…ニンジャは…?」
「二人がここにいるということは…まさか、レヴィさんは」
と何か言いかけたリリスの胸を揉む者が。
「呼ばれて飛び出たっス」
レヴィだ。藤丸はその光景を視ながら。
「レヴィがそう簡単に、死ぬわけないじゃないか。」と茶化す。
豊かな胸を揉まれたことに気付いたリリスは、絶叫を挙げた。
「おっと。ドラゴンさんを鎮めなきゃいけないんだった。」
藤丸はドラゴンのほうを睨んだ。さて、どう動くのか。
「一時休戦ってことかしら…?」
先程まで倒れていたアリンが立ち上がって、アキオに質問した。
「まあ、あんなのが現れちゃ悠長に遊んでられないわなー」とアキオ。
ドラゴンはどの世界においても、最強の幻想種なのだとか。それでレヴィたち三人は、こちらを優先したのだとか。
「ちょっくら、行くぜ!」
「皆の協力プレイでユイを救出してやるぜ!」
アキオと藤丸の掛け声とともに、レヴィにアラタを診てもらいその他で崩壊現象を止めるべく第二ラウンドが始まった。
「大丈夫ッスか、アラタさん。呼吸を整えて魔道書に意識を集中させるッスよ。」
そう、レヴィはアラタに囁いているとアラタの暴走した魔力は幾分か落ち着きを取り戻した。
「…この光景は…まるでバトル漫画みてーだなぁ」
落ち着くために呼吸を発しながら、アラタはトリニティセブンや藤丸が凶悪な幻獣と闘っている姿を目撃する。
そこではリリスが射撃を行い、アキオが必殺キックを繰り出し、アリンは結界を貼って攻撃を防ぎ、藤丸は邪竜を撃ち落とした伝承を持つ剣の複製を振るっていた。
すると、アラタは立ち上がった。
「ニンジャ…銃を使う。俺に戦うための方法を教えてくれ。聖を救うためのバトルに参加させてくれ!」
アラタの懇願が届いたのか、レヴィは頷いてアラタの真意を問い直した。
「アラタさんは支配しまくりたいッスか?」
返事は直ぐに返ってきた。
「俺はこの理不尽な『崩壊現象』をまるごと支配してやりたいんだ!」
間髪入れずにレヴィは、「リリス先生~!アラタさんに魔術のレクチャーを。」とリリスを呼んだ。
リリスはミラにバトンタッチをして、アラタに魔道を教える。
魔術を発動させるにはスペル。つまり、詠唱が必要不可欠となる。
「でも、リリスと被せるのはアリなのか?」
するとアラタの魔道書ことアスティルは
「問題ないぜ。むしろ、被せたほうが良いだろうな」と答えた。
軽く「よし、それで」と決めるアラタにアスティルが注意を喚起した。
「注意しろよ。マスター。マスターは魔道ってのを、軽く見てるきらいがあるからな。」
このことは藤丸も、メイガスモードに初めてなった際にアークミネルバから指摘されたのだ。無闇やたらに多用すると文字通り『魔』に食われるのだ。
「それじゃ、今までのアイツらは」と呟くアラタにアスティルは「ご名答。彼らこそ、『魔』に堕ちて魔術に失敗した奴等さ。」と簡単に説明する。
「それに、アラタさんやリツカさんの場合は、ユイさんのドラゴンよりも厄介な魔物になりかねません。」
その説明にアラタは怯えずに、ユイのドラゴンを睨みながら。
「上等だ!!俺の魔力だろうがなんだろうが、持っていけ!それも全て、俺が支配してしてやるからよ!」と叫んだ。
それを待っていたかの如く、レヴィが最後のレクチャーに取りかかった。
「コツは魔道書が銃になるっていうプロセスをイメージすることっす。」
アラタは言われた通りに手に銃を持っているような指の形に変えた。すると、レヴィはアラタの指に接吻をしたのだ。見る者によっては、これだけでもとても性的に見えるものだ。流石は、ニンジャだけのことはある。これには、アラタも顔をトマトのようにしてしまった。
「自分の魔力を乗せたッス。これで指先から魔力の弾を発射する。そういうイメージでやるッスよ。」
「指先に魔力を。銃になるように…」
アラタは、レヴィに言われたことを呟くと。
「行くぜ魔道書!認識顕現『リアライズ』!!」と叫び、アスティルはそれを信号として受け取り、「OKマスター!術式『マクロ』を実行するぜ!!」と叫ぶ。
その二人の姿はまさに、『ユナイト』そのものだった。その『ユナイト』に答えるが如く、銃が顕現する。
「何っ!?この物凄い不浄な魔力!?」とミラは驚く。
藤丸はそんな彼女とは逆に
「やっとか」と微笑んだ。
「皆、どいてくれ。」とアラタ。そして、愉快にもアスティルは「カッコいい必殺技でぶちかましてやれよ。」とアラタに囁く。
そこで、藤丸は「同時に必殺技を撃つぞ。」と言って滅龍剣の柄を回してその内に秘めた魔力を増大させた。
アラタは「おう!崩壊現象を消し去れ!!」と叫ぶ。
藤丸も「邪龍は失墜し、世界は今落陽にいたる。撃ち落とす!」と唱える。
そして、二人の声が一つに重なりあった。
「メテオパニッシャー!!」
「バルムンク!!」
皆、世界が光に包まれたような感覚に陥った。
一人の少女が、皆に囲まれる中で目を覚ました。
「レヴィ…さん…?」と先程まで眠っていた少女・ユイが呟いた。
「おっ。気が付いたみたいッスね。」
「よ…よう。大丈夫…か?」と、アラタがユイに尋ねると。
ユイは裸のままアラタに飛び付いて、「お兄さんーっ。助けてくれたんだね!大好きっ!」と叫ぶ。
アラタは顔を真っ赤にしながら「おわーっ!?」と叫ぶ。
藤丸が「羨ましい限りですな。グヘヘ」と、その光景を楽しんでいると。
「コラー!貴方たちは!」とリリス先生に見つかって怒られてしまった。
「儂は何も悪くねぇ」と無実を藤丸は訴え、アラタともども逃げようとするが捕まる。
そしてお説教される。というがしかし、穏やかな流れが広がった。
その光景をレヴィが見る。
「私の『期待』に応えてコードDを一撃で消し去る魔王候補…か。面白いッスね。ホント!」とニンジャは独り言を言いながら微笑んだ。
完
次回のFate/Grand Orderは!
「ここか?アークさん?」
「あぁ、間違いねぇ。ここから、お前とは似て非なる魔力がプンプンするぜ」
「ふむ、なかなか!」
「あら、センセにセンパイ。お久しぶりです。」
もう一人の魔王候補、現る。