FGO 崩壊危惧学園 聖ビブリア   作:超ローマ人

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リーゼ戦、開始


十二話

「普通のビブリア編入生である、藤丸立香には魔王としての適正がある。同じく魔王の素質を持ち、春日聖を取り戻したい春日アラタとの…」

「ちょっと待った。」

「どうしたんだい?我がマスター?」

「あのさ、あらすじまで乗っ取るのは勘弁願いたいんだけど。」

「アハハ!んなこと、気にすんなよ!てな訳で、どうなる?第12話をよろしくな!」

「今度は、アキオに出番を取られた……」

「ナイスです、アキオ。」

「謀ったな!ミラ!」

あらすじ完

 

「お姉ちゃん!!どうして…」

セリナが何かを訴えるかのように、犯罪者となってしまった姉・リーゼに声をかける。

それを補助するかのように。

「何故、我々の元を去り禁忌を犯したのですか?」とミラが言った。

「どうしてって…魔道の研究のためよ?グリモワールセキュリティーに入ったのも、崩壊現象をいっぱい経験できるからだしね。」

リーゼはミラの質問に返事すると、またワープした。

「やはり、私のメイガスモードでもサーチ出来ないか。」

そう私が呟いていると、アラタのいる方向から「危ない!」と荒い声が。

セリナはアラタをその場から離れさせると、先程まで彼がいた場所にリーゼが移動していた。

「お…またバレたわね?」

「私だって数秘術の使い手です!お姉ちゃんの出現ポイントぐらい算出できるんですからね!」

姉妹同士の駆け引きが始まった。

「あーん嬉しいわ!流石、愛しい私の双子の妹。ちゃーんと研究して、魔力も高めているのね!!」

その時のリーゼの表情は、程好く肉が乗った蛙を見つけて喜ぶ蛇そのものであった。

「ちょっとおイタが過ぎないか?」

その声と同時に凄まじい蹴りで、リーゼを一蹴しようとするアキオ。

しかし、その蹴りは数秘術による瞬間移動でかわされた 。

「あぶないじゃない…。アキオは相変わらずバトルマニアね。」

今度は余裕の表情だ。

すると、刀を抜いたニンジャと銃を持ったリリスが加勢した。

そんな光景を見ていたアラタはこう言った。

「やはり美脚だ。」

「アラタさんは相変わらずッスねぇ」

「もう、お兄さんったら♪」

続いて藤丸も。

「悪堕女だろうけど、タイプだ。もっこり…」

ミラ辺りが「は?」と、彼を見る。

そして、彼はスイッチが入ったかのように興奮してしまった。

「立香ちゃんもっこりぃ!リーゼ!私のハーレムへと招待するから、一発ヤらせろぉぉ!!」

と、恐怖のもっこり魔術師と化したのだ。目が妙に細くなり、発情した犬のような表情へ変わったのだ。

藤丸がそう言うと、同時に鉄の塊が頭に落ちた。100トンと書かれた、大きな金槌だ。

そして、それを持ったのは金髪の幼女となった彼の相棒魔道書・アークミネルバだ。

「気を引き締めるんじゃなかったのかよぉぉ!?」

「しまった!立香ちゃん、ガックシ~!」

「あぁもう!俺が喋る魔道書だって、アスティルたちにバレちまったじゃあないか!どうしてくれんだよ!?」

リーゼの抜群なスタイルに、思わずもっこりしてしまったせいでアークミネルバに迷惑をかけてしまった藤丸。

そんな光景を見て「緊張感持ってください!」と怒鳴るリリスと、「アハハ…どうも。」と言わんばかりに呆れながら笑うリーゼ。

他は静かに呆れていた。

 

「…で、噂の魔王候補くん二人は、まだ魔道士になりたてなんだ?」

とリーゼがこちらに質問した。

「まあな。だから、未だに禁忌やら不浄とか言われてもよくわからん!!」

「私は魔道士としては初めてだが、戦闘事態は慣れてる。それにグリモワールセキュリティーが胡散臭いってことも知っている。」

「私は良いけど、あまり言うとミラが怒っちゃうわよ?てか、センセ。アラタくんのほうが良く分かってないらしいじゃない?職務怠慢よ?」

「ア…アラタはちょっと特殊で何から教えたらいいのか…。ってそういうのは今はいいんです!」

「アハハ!」

といつもの茶番劇が始まってしまったが、気を取り直したようにリーゼが魔道についてアラタと藤丸に教える。

「そもそも、魔道なんて人の道を外れたもんじゃない?それで、禁忌とかナンセンスそのものだわ。」

「それじゃ、封印指定な代物はどう説明すれば良い?」と答える藤丸とは逆に、

アラタは「それもそうだな。」と答えた。

「アッ、アラタ!」

敵の意見に賛同するなと言わんばかりに、アラタに注意するリリス。

リーゼは藤丸を見ては「分かってない」と言わんばかりに首を横に振った。

「魔王っぽい力を手に入れるってことは。即ち、基本的に禁忌を犯すということになるの。」

「私は禁忌の力を身に付けてるからと言って、禁忌を犯そうとする連中は好まない。けど、殺しはしない。心の闇のままに力を振るうことこそが、最も汚わらしいことだと知っているからだ。禁忌の力?そんなこと知るかよ!俺はこの力を使って大切な皆を守りたいし、アイツは…アラタは大事な人を取り戻したいと思っている!どんな力を持とうが、心に光があれば!それは『禁忌』を越えた『奇跡』を生み出す可能性がある!俺は信じる!どんな力でも、使いどころによっては良い方向へ向かうってことを!」

すると、リーゼが動きだした。

「そう。なら禁忌の力の本来の使い方を、見せてあげるわ!」

 

そう言うと、彼女はセリナのところにワープした。右手でセリナの胸を触り、一瞬のうちに制服のボタンを外す。そして、実の妹の首を噛むようにキスした。

「!!いけないっ!」とミラは叫んだが、時既に遅し。

「セリナ!」と倒れるセリナに駆け寄るアラタ。

「んー♥️セリナ…ちゃんと頑張って魔力を溜めてたみたいね。エライエライ♥️」

藤丸とミラは誰よりも直ぐに感じた。リーゼの魔力が上がっているのを。

「この永劫図書館には『魔王の因子』が、封じられていてね。その魔王因子を手にいれたあたしは。魔王候補になったのよ。」

「おっおい!セリナ!」

「旦那様。セリナの首筋を見て。刻印みたいなものがあるわ。」

セリナの首に魔王の刻印が付けられたという、事実が襲いかかる。

「残念ですが、リーゼ…。貴女は本当に、不浄な魔王候補となってしまったのですね。」

「魔道士の究極の悲願である『魔王』。その候補になりたいと思うのは当たり前じゃない?」

「ですが…!!それは研究と研鑽を重ねて到達すべきものです…!!」

「えー。嫌よそんなの。そこにいる魔王候補くん達みたいに、あたしは一足飛びがいいの!」

と言い張るリーゼに対して、私は「我が儘娘か何かか!アンタ!」と、思わずツッコんでしまったがそんなことしてる場合ではない。一刻も早く、セリナの魔王刻印をどうにかしなくてはならない。そこで藤丸は、アークミネルバと脳内会話をした。

『アークさん。セリナの魔王刻印を取り除く方法は?」

『あるにはあるが……相手はトリニティセブンの一角だ。油断大敵だぜ?』

「過程をすっ飛ばして、結果にたどり着く!それがあたしの研究だしね!」

「…まあ、近道はいいわな。」

そう声を挙げたのは、春日アラタだ。

彼は立ち上がるとさらに言った。

「俺もめんどくせーのが苦手でよ。出来ることなら近道が良いし、楽する方法があればそれに越したことはねーわな。だがな。俺はなんつーか。ダチの魔力を奪う…ってのは嫌っぽいわ。」

そんなアラタに、不敵な笑みを浮かべたリーゼが答えた。

「へえ?意外と熱血系?格好良いわねぇ。まあ、精々頑張りなさいよ」

「そんなつもりは無かったんだが。」

『なんだ…?アレとやんのか?アイツは今までの奴の何倍もヤベーぞ?』

「いや、ここで逃げてはいけない。即ち、闘わなきゃ生き残れないってやつだ。そして、さっきのは良く言ったと思うぞ。」

「おう。それに、魔王候補は俺達の専売特許だしな!」

『ははっ!違いない!』

すると、アラタの回りに藤丸のよりも大きな魔力が溢れる。

「傲慢『スペルビア』のアーカイブに接続。テーマを実行する!リアライズ!」

『OKマスター!ユナイトだ!』

彼の手には、リリスからコピーした錬金術で造られた銃が握られていた。

「わお!錬金術!…どれどれ。」

空中に浮かぶ手頃サイズのIPADのような道具を瞬時に取り出したリーゼ。

「『魔力を完全に消滅させて崩壊現象すら打ち消す力』。『倉田ユイの溢れる魔力をも、打ち消して目を覚ますことにも成功』…か。」

「俺の魔力情報を触れもせずに読み取った!?」

「思ったよりヤバいな。。下手すると。」

「セリナの研究結果によると、もう一人…リツカでしたっけ?貴方も侮れないわね。」

「チッ。そういうことか。リーゼの能力は。」

「そっ。魔力を食らった相手の研究も盗めるのよ。」

「あのワープと盗み魔術、それに加えて魔王候補パワーはちょっと厄介だな…。」

このことを、脳内会話でアークミネルバと確かめ合う藤丸。

 

『私の実力との差が…!』

『おいおい、ビビってんのか?』

『あぁ、怖いさ。けどよぉ、リーゼの能力って私のに似ているから参考になる気がしないでもねぇわ。』

「アンタの特殊な魔力と、他の魔力をパクるってやつでしょ?黒いほうの魔王候補クン?あたしと一緒に『こっち側』に来ない?」

という、リリスに対して藤丸はアラタに『相手の言うことに耳を貸すな。』の合図を送りながら。

「おっと、そういうのはちょっと気に食わないなぁ。まるで、何処かの宗教勧誘じゃあないか。」というと同時に何かの糸を、後ろに隠し持ったサバイバルナイフで斬った。

すると、沢山の夫婦剣がリーゼに向かって弧を描きながら飛んだ。

「!」

リーゼは、その複数の夫婦剣を、四肢を使って完全に受け流した。

そして、彼女はあることに気付いた。

「リツカのほうは…!?」

戸惑っている彼女に止めと言わんばかりに、上空から斬りつけようとする影が。

「約束された勝利の剣『エクスカリバー・モルガァァァン』!」

上空から斬りつけながらも黒い光線を撃つことが出来る黒い聖剣を振るった。

「なんて強大で、忌々しい魔力!」

「忌々しいは余計だ!」

「中々の腕前ね♪」

藤丸は、後ろにワープしていたリーゼの気配に気付き。斬る。しかし、リーゼはまたワープする。

「ここまでは想定内だ!」

「あっそう。っていない!?何処へ?」

と焦るリーゼに対して、藤丸は挑発するように軽い一撃を彼女に加えた!

ただの魔力を帯びた小型ナイフだが、牽制には持ってこいだ。

これで、リーゼの腕に傷を付けてやった。

「「「っ!!」」」

あのリーゼにダメージを与えたのを見て、皆驚いた。

「あら、私のことタイプって言ったのは嘘?」

「いや、タイプなのは本当だ。だが、彼処まで悪行をされたら。殺しはしないが、お仕置きはしなければと思っただけだ。おっと。手加減していると勘違いされては困るから言うが。私の本気でも、これが限界だ。トリニティセブンの皆、アラタ。協力してリーゼを確保するぞ。」

と皆に声をかけたが、リーゼはアラタの所へさっきよりも速くワープしていた。

これには藤丸も驚いたが。

「春日聖…崩壊現象に消えた彼女を救うなら、こっちのほうが早いわよ?」

「なっ!?なんでお前が聖を!?」

アラタが愕然とした表情を浮かべた。

そして、そこに漬け込むかのようにリーゼが囁く。

「知りたい…?知りたいならこっちにおいで?春日アラタくん。」

さらに彼女はアラタの胸部に指を置くと、上目線で。

「それとも?従妹を助けるよりも女の子たちとの仲良しごっこのほうが大事?」

とも囁いた。

「不味い!非常に不味いぞぉ!」と叫ぶ藤丸。

「いえ、私達にとってはチャンスです!アキオ!」

「おうっ」

「レヴィさん!リツカさん!」

「なるべくアラタさんは検討するッス!」

「あぁ、いくぞ!レヴィ!」

藤丸、レヴィそして三人の突撃も空しく、黒い魔術障壁でそれも防御されてしまった。

「さーて♪いただきます♥️」

と、余裕の表情を浮かべたリーゼはアラタと唇を重ねてしまった。

「「!!」」

そのキスは割りと魅力的だ…。しかし、ゾッとする物でもあった。

そうさせるのは、リーゼの能力だ。彼女は、相手の魔力を吸収する能力を持っているのだ。

「っんくっ…あっあぁぁぁぁん♥️す、すごい。こんなに強い魔力初めてっ♥️」

すると、アラタは歓喜どころかむしろ逆に悲鳴を挙げた。

「ぐわぁぁ!?」

原因は、魔力を吸われてしまったせいとしか言えない。

「アラタ!しっかり!」

「身体の力が…まるで出ない…」

『あー、こりゃヤバいな。マスターの魔力がほのすっからかんになっちまった。』

すると、リーゼは高らかに声を挙げた。

「ハハハ!すごいわぁ!流石、魔王候補くん♥️」

その表情は、闇に住む邪悪な悪魔の笑顔そのものだった。

「せっかくだから、ちょっと試してみようかしら…♥️」

「皆!ふせ…!」

藤丸はそう叫んだが、トリニティセブンの殆どの皆の服が破けてしまったのだ。

 

「あははは!爽快ねコレ!」

そう、高らかに笑うリーゼを嗜めるように

「おイタが過ぎますよ!リーゼ・ロッテシャルロック!!」

とミラ。

リーゼの魔術を逃れた魔道士は他にも。

「自分もいるッスよ。」

「確かに…これは強力だ。」

「あらあら?センパイに、魔道士最高のトリックスターに、別世界からやってきた魔王候補くんが残ったのね♪」

そして、どうにかリーゼの攻撃から逃げ延びた三人は心を一つにして戦闘態勢に入る。

「せっかくだから、ちょっと本気出すッス!」

「首席検閲官の名にかけて。貴女を排除します!!リーゼ・ロッテシャルロック!!」

「もう、倒すぐらい本気でやらんとな!出来たら、捕獲で済ませたいのが本音なのだがねぇ!!」

するとリーゼも魔力を一気に放出して、圧倒的な力の片鱗を藤丸たちに見せ付けた。

「…いいわ、かかってきなさい。今のあたしが最強だってこと!教えてあげる!!!」 

 

次回のFate/Grand Orderは

「アンタの敗けだ!リーゼロッテシャルロック!」

「残念だったわね」

「この感じ……暴走か!!」

「なんですか…これは!?」

 

 

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