FGO 崩壊危惧学園 聖ビブリア   作:超ローマ人

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遅くなり、申し訳ございません
二日酔いで参ってました(汗)


第16話

「遂に、自身の能力を強化させる剣・シルバームーンを造り出した天才魔道士である藤丸立香は。リーゼの襲撃を感知し、保健室へ急行するのであった。」

「走りながら言って、よー疲れないな。」

「この程度、どうだってことねぇよ。リーゼ編最終回である、第16話をよろしく。」

あらすじ完

 

保健室に現れたトリニティセブンの皆が一息付いたのも束の間。

「あ…」

「どうかしましたか?」

「おっきな魔力の人が、やられちゃったみたい。」

と彼女らは学園長が敗北したのを知ってしまった。

しかし、彼女らは学園長がわざと負ける性分であることを知っていたので、ショックでは無かった。

それよりも気になったのは。

「そして、もう一つの強い魔力がこっちに向かっているわ。」

保健室の空気は、緊張で一杯になった。

「…ここはコテコテの罠とかどうッスかね?」

と、ニンジャが考えて暫く。

ドォォン!と大きな音を立てて、壁が崩壊した。

「たーのもーっ!!」

壁を壊した犯人は勿論、悪の魔道士・リーゼだ。

「引っ掛かったッスね!?トラップカード発動!!」

ニンジャの掛け声に呼応するかのように、リーゼの足元に縄が巻き付き、彼女を逆さ吊りにした。

「わわっ!?」

「忍法吊り下がり天井ッス。」

「すごーい。ホントに捕まったんだねー。」

「ホッ、いつの間に!?」

「自分、ニンジャッスから。」

しかし、有名な忍者漫画もびっくりな手際の良い罠で、逆さ吊りにされたリーゼから余裕の表情が消えたのはほんの一瞬の間だけだった。

「あはは。ベタな罠にかかっちゃったわね。」

ここで、リリスは気付いた。

「なるほど。リーゼさんの魔術は、直接的な攻撃や罠に弱いのですね。」

「おっと!流石リリスセンセ!分析力はピカイチね。けどまあ。今はこれくらいはサックリ脱出できるけど…!」

リーゼが黒い羽を伸ばして、縄を斬った直後!

何かが半円を描くようにリーゼの横から宙を舞うように現れ、それに触れた彼女の両翼が紙のように千切れ、彼女は地面に落とされた。

「!まさかっ!」

彼女の後ろには、一人の制服を着た男が立っていた。

「天が呼ぶ、特異点が呼ぶ、俺を呼ぶ。悪の魔道士の野望を食い止めろと。我が名は藤丸立香。」

「…リツカさん!」

「…その左手の剣は何かしら?」

リーゼの質問に対して、藤丸は答えた。

「アンタを止める為の剣だ。言っておくが。」

藤丸はリーゼの翼を指差す。

「俺の魔力の悪用はさせない!」

「えぇ。貴方の魔術を使えないのは残念ねぇ。」

立香は、リーゼに奪われた魔力を取り返したのだ。その眼には、強くも静かな闘志が宿っていた。

「今度こそ止めてやる…っ!」と藤丸が叫ぶと、ベッドのほうから「お姉…ちゃん…」とセリナの声が。

そして、リーゼがセリナに歩み寄る中で藤丸たちは姉妹の会話を警戒しながらも邪魔しない範囲に踏みとどまりながら聞いた。

「セリナ…ホントは貴女も、あたし達『悪の魔道士サイド』に連れていきたいんだけど。」

「『あたし』…」

「『たち』…か。ほう…」

藤丸の周りを漂う空気が代わった。彼は、リーゼを越えなければ次は無いということをさらに確信したのだ。そして、彼の身体は震えた。

「おっと…!失言しちゃったわね。あと、藤丸くんの震えは何…」

リーゼは藤丸を挑発しようとしたが。藤丸から静かな殺気が漏れているのを察して、それをすることをやめた。

その殺気はリーゼに向けたものではない。彼女を悪サイドへと導いたであろう者たちにも、向けられたものだ。

 

「リーゼ…一つ質問だ。嫌と言っても後で答えさせて貰う。……そっちに。眼鏡をかけた女狐や強面なエセ神父は…いなかったか?」

「…!!」

「図星なようだな…なら…」

「やめて…!」

セリナの渾身の一言で、藤丸は刃のように尖らせた感情を抑え込んだ。

「ご機嫌いかがかしら?」

「お姉ちゃんのせいで、最悪だよぉ」

「でも、あたしは謝らないわよ?」

「知ってる…そういう…。お姉ちゃんだもの。」

そして、そのままセリナは衝撃の一言を口にした。

「だから。勝負して欲しいの。」

「勝負…?」

リーゼはいつもよりも、明らかに動揺している。

それを藤丸は見逃さなかった。そして、彼は理解した。

何故、リーゼがすぐにでも弱ったセリナを悪サイドに堕とさないのかを。

「もし…アラタさんとリツカさんがお姉ちゃんに勝ったら。『悪の魔道士』なんてやめて帰ってきて…。そして…元の私たちに…。」

そう言ったセリナが寝てしまうと、リーゼは自身の妹の手を取り。

「…バカね。そんな約束…今のあたしにはもう…」

「リーゼ…お前は。何よりもセリナを…」

リーゼの心の声を理解してしまった藤丸が呟く。

「さて。しんみりはここまでよ……!!」

「……悪いお姉さんには……お仕置きが必要のようだな!!」

 

リーゼが手を広げると、その身に宿した魔力を一気に放出しようと溜めだした!

「あたし、学園長に勝つために。皆の魔力をも食べることにしたわ。」

皆が魔力の塊に囲まれてしまった。

「それじゃいただきま…」

リーゼは違和感に気が付いた。それは、藤丸立香が不敵な笑みを浮かべていたことだ。

しかし、その違和感に気が付くには遅かった。

彼女の後ろには白いドラゴンが口を開けて、隙をうかがっていたのだ。

そして。

「バクッッッ!!」

白いドラゴンはリーゼの片腕に纏われた魔力を食べて、主に魔力を届けた。

「遅いじゃないか。春日アラタ。」

藤丸はそう言って、リーゼの動揺を誘った。

「アラタ!!」

「ーっし!俺の魔力回収したぜ!!」

「ハハッ。ぶっつけ本番にしては、上手くやったじゃないか。才能あるぜ、マスター。」

リリスは、アラタをマスターと呼ぶその少女を見て正体に気付いた。

「その少女。それにこの魔力。まさか…!『アスティルの写本』!?」

すると、その少女は「この姿では初めましてだな。聖は私のことをソラと呼んでたぜ?」

「あのデカイねーちゃんに、託されたからここで負ける訳には行かねぇな。

さあ、足のネーちゃん!おイタを止めにやって来ー」

すると、偶々リーゼの服の一部が切れてその乳房が露になってしまった。

「Oh…ナイスサイズ…」

「……リツカちゃん、もっこりぃぃ!!」

リーゼが恥ずかしそうに、胸を隠したところで。

スケベ男二人に、リリスの拳骨が下った!

「コラァァァ!!」

「もう少しでお触り出来たのに!リツカちゃん、ガックシ~。」

「おごっ!?」

「ゆ、油断したわっ。まさか…魔力を奪うだけでなくて。おっぱいを見ようだなんて!!」

アラタは必死にそのことを否定したが。

「アラタさんの目的は、トリニティセブン全員の裸を見ることッスからねっ。」

「ダァッ、違ぁう!」

「でも、見たいんだよね?」

すると、今度は「かなり…」と肯定してしまった。

「とか漫才してる内に、乱れた魔力を回復されたみたいだぜ。マスター。」

「なぬっ!?」

「もう、漫才してる場合じゃないってことか。行くぞ、アラタ。」

「あぁ。」

すると、藤丸とアラタの二人はそれぞれのテーマを実行した。

「暴食『グラ』のアーカイブに接続!テーマを実行する!!」

藤丸は、アークミネルバが変化した小型のメカ=メイガスドラゴンを使って銀色の鎧をその身に包んだ。

メカは「Wake-up メイガスドラゴン!Get Burning Year!」と名乗りを挙げる。

「傲慢『スピルビア』のアーカイブに接続!テーマを実行する!!」

アラタは、黒い衣服のメイガスへと変身した。

「やれ、マスター!その手であいつの胸を掴め!そして、魔王因子を取り除け!」

「おう!」

アラタが最初に動き出す…が。

「その手を喰らうのは、流石にまずいわね!」

とリーゼはワープをした。

そんな彼女が安心したのも、束の間。

「よぉ。『悪の魔道士』ってのは楽しいか?」

と後ろから声が聞こえた彼女が振り返る。

そこにいたのは、彼女のスピードに付いてこれるようになった藤丸そのものだ。

「その能力…削ぎ落とす!!」

彼の短剣=シルバームーンから溢れる、魔王にとっても危険な魔力を察したのか。

リーゼは逃げるように移動するが。

何処へ逃げても、藤丸は追跡してしまうのだった。

「しつこい!」

「アンタには、聞きたいことがいっぱいあるんでなぁ!」

藤丸はそう言うと、複数の魔法陣を出した。

そして、そこから白銀の鎖を出した!

「これは!万物を縛る、白銀の鎖!その名は!『ホワイト・チェーン』!!」

それは、前回の闘いでのホワイトユニバースを喰らいながらも生き永らえた藤丸が

自らが受けたエネルギーを鎖に変えたものだ。

その鎖はリーゼを、鳥を籠に入れるかのごとく囲んだ。

そして。

「白蛇縛(パイシゥーバインド)!!」

藤丸の呼応とともに、その鎖がリーゼを蛇のように動いては束縛したのだ。

「このまま縛っている間にやれぇぇ!アラタぁぁ!」

「っしゃ!」

 

誰もが、逆転への布石を得たと確信していた。

ただ一人を除いては。

「ふっ。やっぱ面白いわね、君たち!!」

「!?気を付けろ、何かあるぞ!?」

「奥の手ってやつか…?」

「ちょっとヤバい気配だぜ。」

すると、リーゼを歪んだ空気が纏った。

「怠惰『アケディア』の書庫『アーカイブ』に再接続。テーマを実行するわ!!」

すると、白い鎖は急に錆び付いたかのようにボロボロと崩れた。

「くそっ…!!皆!防御体勢に入れっっっ!!!」

「ぐっ…なんだっ!?」

「いけません!リーゼさん!!それは」

「トリニティセブンとは。その書庫『アーカイブ』にある「秘奥義」ロスト・テクニカを取得した者のことなの。」

「『ロスト・テクニカ』…だと…?」

「これを使うと、普通はただじゃ済まないんだけど…今回だけ特別よ♥️」

すると、全ての動きが止まり世界は黒く塗りつぶされたようなものへと変化した。

これは、生徒だろうがサーヴァントだろうが関係無しにだ。

これを逃れたのは。藤丸とアラタとソラとリーゼのみだった。

「なんだこれ!?また、異世界とか結界とかか!?」

「違うっ!コイツはヤバい…激ヤバだ!マスター!!コイツは怠惰『アケディア』のロスト・テクニカたる魔道極法『ラスト・クレスト』!!」

「そう。時空裂界『バアル・ペオル』よ。」

「これは!根源へ至った力…『魔法』…だと言うのか!?」

To be continued

 

次回のFate/Grand Orderは!

「何よりも!妹を大切にしているなら!あんな技使うんじゃねぇよ!!」

「セリナによろしく…ね。」

「…少しの間。一人にしてくれ。」

 




リーゼ編も次でラスト
リーゼ編の次は特別編・The Birth of Minervaを書きたいと思います。詳細は次回の後書きをお楽しみに
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